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【手に入れたあの時が蘇る思い出の缶バッジたち】

ROCKHURRAH WROTE:

10月最後の週のブログでSNAKEPIPEが発表した通り、ROCKHURRAH RECORDSは引っ越しという一大イベントを実行して、やっと新居で少し落ち着いたところだ。
いやー、毎度まいどの事だけど引っ越しはものすごく心身ともに疲れるし、寝ても覚めても色々な心配事ばかりで困難の連続だったよ。
世間一般の家庭がどの程度の荷物か比較した事はないけど、うちの場合はとにかく「何でこんなに狭い部屋にこんなに荷物が入ってたの?」とビックリするくらいの荷物量を誇ってるので、前回の時も今回も荷造りや準備が特に大変だったのだ。
レコード、本、そしておびただしい服やブーツ類の山、これらがウチの荷物の大半を占めててあっという間に部屋の中がダンボールの山となってしまった。さらに人から見れば何でこんなものを取っておくのか理解に苦しむような捨てられない荷物も多数。
それでも今回は思い切って捨ててしまった物も多く、ゴミ収集日には大量のゴミ袋をSNAKEPIPEと二人で捨てに行って、というのがお決まりのパターンだったよ。最後の数日は睡眠二時間という日が続いてヘロヘロの状態でやっと荷造りを済ませたものだ。普段からもっと荷物をスッキリさせておけよ、と言われればそれまで。

この大量の荷物が引っ越し屋のトラックに果たして積めるのか?というのが冒頭に書いた心配事のひとつだったんだけど、何とか無事に全部載せる事が出来た。ここまでは良かったけど引っ越し当日、まさに運び込みしようとする時間にまさかの土砂降りとなって天を仰ぎ呪う(大げさ)。
ROCKHURRAHは自他ともに認める本格派の雨男であり、旅行とか楽しみにしていたイベントでよりによって雨という事がとても多いんだよね。それが今回もバッチリ大当たりだったというわけだ。

苦労した甲斐あって今度のところは駅から近い、広い、周りが静か、買い物が便利、ごみ捨てがとても便利、道も広くて歩きやすい、自転車置き場もゆったりで雨の日も安心、緑が多いといったウチの理想とする物件。
無理してでも引っ越して良かった。

さて、実は前日くらいまで荷解きがあまり進まず、最低限の暮らしは出来ても日常を取り戻すにはまだまだかかりそうと思っていたもんだ。昨日やっと二人のパソコンを取り出して新居で初めてのブログを書き始めたけど周りはまだダンボールの山に囲まれてる状態。傍から見ればブログなんて書いてる場合じゃないだろうと思えるだろうけど、重要度は人によってさまざまだからね。

今回はその地獄の(相変わらず大げさ)引っ越し作業中に見つけた思い出の品について書いてみよう。
前回同じようなタイトルで書いたのが2011年6月の事だったね。
宝物というわけでもなく、今も愛用しているわけでもない。けれども何十年前に買った経緯とかディティールだけは忘れてない、これこそが思い出という事なんだな。
それがこの色褪せてしまった缶バッジだ。
今どきの若者のファッションや流行なんてものにはとても疎いROCKHURRAHだが、系統は全然違っててもバッグに缶バッジ付けてるのとかはよく見かける。そんなもん知らないよ、などという時代になってなくて良かったよ。

画面左上の大きいのは80年代ニュー・ウェイブ好きなら誰もが知ってるジョイ・ディヴィジョンのもの。
彼らの1stアルバム「Unknown Pleasures」は1979年に出た伝説の名盤だが、ピーター・サヴィルによるジャケット・デザインも話題になって、ずっと後の時代になってもこのデザインを街角でたまに見かける。何年か前にH&MでこのデザインのTシャツ売ってるの見たし、このTシャツ着てるけど「ジョイ・ディヴィジョンを本当に知ってるのか?」って人とすれ違った事も何度かあるからもう驚かないけどね。

デザインの元ネタ、あのギザギザの波は初めて発見された無線パルスだとの事で天文学か物理学、いずれにしろROCKHURRAHなどが知るはずもない分野から転用した画像。
ROCKHURRAHも流用や転用した画像を多く使ってるけど、どこかの画像使って有名になるってのもマルセル・デュシャンのレディ・メイドと一緒でアート的には有りの世界だね。

ROCKHURRAHは森脇美貴夫の音楽雑誌「DOLL」が誌名変更する前の「ZOO」という雑誌でジョイ・ディヴィジョンを知って、当時は勉強熱心だったから聴きたいバンドにマーカーしてたもんだ。読んだ直後に福岡のタワーレコードKBC(当時はたぶんレコード・プラントKBC)で見つけて買って、一曲目の「Disorder」のイントロを聴いただけで衝撃を受けた一人だ。この辺は昔の記事でも書いてるね。

缶バッジを買ったのもおそらくそのKBCのレジ前で見つけたんだと思うけど、レコード買ったのとは別の日なのは間違いないね。買った時にはまだ大好きなバンドになるかどうか不明なわけだから。

画面右上の大きいのはジョイ・ディヴィジョンと同日に買ったディス・ヒートの1stアルバムが缶バッジになったもの。デザインが有名で割とどこでも見かけるPILやジョイ・ディヴィジョンよりは遥かにレアだとは思う代物。これを今の時代に欲しがる人がいるのかどうかは不明だけど、ニュー・ウェイブ初期の最も重要なバンドだね。
「Unknown Pleasures」と共に1979年に出たレコードの中でROCKHURRAHが最も衝撃を受けた一枚。
こうやって続けて書くとROCKHURRAHがあらゆることに衝撃を受けてるように感じてしまうが、たまたま続いただけだ。
初めて聴いた時はまだノイズ・ミュージックも実験音楽もほとんど知らなかったけど、一曲目「Horizontal Hold」の強烈なイントロが数日間頭の中を離れなかったのを覚えている。
ちょうどその頃のめり込んでいた夢野久作の「ドグラ・マグラ」の冒頭、ブウウ――ンンンという音はこういう感じかな?という音にピッタリ当てはまったような気がして快哉を叫んだものだ。これはROCKHURRAHの勝手な解釈だけど。

これまた上のジョイ・ディヴィジョンの缶バッジと同日に福岡のKBCで買ったんだと思うが、日にちは違ってもレコードも缶バッジも同じ組み合わせというところに嗜好が現れてるな。
実は同じ時にスロッビング・グリッスルのバッジも買って若い頃はこの辺を組み合わせて「人とはちょっと違うんだぞ」というところをアピールしていたもんだ。

画面左下は言わずと知れたPILの缶バッジ。その辺に売ってたものと正規品の違いはわからんけど、これはちゃんとレコード屋でレコード買った時に付けてもらった特典バッジでたぶんちょっと偉いのだ。しかし買ったのはPILのレコードではなくて、他のお目当てのものが品切れになってたから代わりに貰ったものだと記憶している。
若い頃の写真が出てきてここで公開する気は全く無いけど、PILのTシャツ着てヤマハのパセッタという軽量で迫力ない原付バイクに乗ってる姿があって懐かしい。友達に貸したら事故でグシャグシャにされて、親にバレるのが怖くてすぐに弁償させて同じバイクのすり替えしたのも今となってはいい思い出。

画面右下はペル・ユビュの珍しい缶バッジ。
徳間ジャパン・レーベルがなぜかイギリスのインディーズ大手レーベル、ラフ・トレードのレコードをじゃんじゃんとリリースさせて、ROCKHURRAHは大半を輸入盤で買ってたんだけど、福岡まで買いにゆくまでもないようなレコードは国内盤で済ませていた。
少し説明が必要だけど、ROCKHURRAHが住んでいた小倉には大した輸入レコード屋がなくて、高速バスで1時間ほどで行ける福岡・天神までわざわざ輸入レコードを買いに行ってたというわけだ。毎週とまではいかなかったけどかなり一人で通ってて、この小旅行が若い頃の無上の楽しみだったんだよ。
で、ペル・ユビュは輸入盤で全部揃えていたんだがラフ・トレードに移籍して4thアルバム「The Art of Walking」とその後のライブ・アルバムがちょうど徳間ジャパンのラフ・トレード・キャンペーン(たぶんこんな名称はないけど勝手にそう呼んだ)の時期とピッタンコだったもんで、こんなマイナーなバンドだったのに人気バンド並みの缶バッジまで作って配布したんだと思う。
このアルバムはすでに持ってたから、別のバンドのレコード買って缶バッジだけペル・ユビュのを手に入れたのが写真のものだ。街のパンク屋とかでは決して手に入らないはずなので自慢してずっと愛用してたな。おかげで真ん中がへこんでしまったよ。

画面中央の中小2つのバッジはこれまた珍しいウェイステッド・ユースのもの・・・と書こうと思ったがもはや日曜の夕方。ここまでブログを書いてる余裕がないからこのエピソードは割愛しよう。ここまで書いといて何だその中途半端さは?

では以下からSNAKEPIPEのお宝コーナー。

SNAKEPIPE WROTE:

2011年6月に書いた「がっちりBUYましょう!vol.3 引越し作業中発掘編」では、すっかり忘れていた(SNAKEPIPEにとっての)お宝を紹介する記事だったんだよね。 そんなに昔のことだったとは! この7年間は一つ所を拠点に営業していたROCKHURRAH RECORDS。 そろそろ違う景色を眺めたくなったので、ROCKHURRAHとSNAKEPIPEにとって都合の良い場所を選んでみたよ!

そしてまた出てきたお宝!(笑) 実を言うと、いつ手に入れたのか記憶が定かじゃないんだよね。 日付が印字されているので、1998年の物、ということは分かる。 なんと、今から20年前! タイムマシーンで当時に戻ることはできないので、20年前は何をしていたかを思い出すことにした。 うっすらと蘇ってきた記憶によれば、恐らく勤務地が新宿だったようである。 きっと駅のポスターなどで横尾忠則展が開催されることを知り、鑑賞したんだろうな。 どうして紙袋が2枚あるのかは全く覚えていない。 その時期だけ高島屋のショッピングバッグが「横尾忠則デザイン」に変更されていたことを知り、何か買い物をしたついでに恥を忍んで余計に袋をもらったくらいしか思いつかないな。(笑) 全然違うのに「プレゼント用」と嘘を吐いた可能性もある。 うーん、SNAKEPIPEならやりかねない。(笑)

7年ぶりの引っ越しは、前回越した時からあっという間に歳月が経ってしまったように思ったけれど、20年前のことになると記憶が曖昧だということに愕然とする。 日記もつけてないしね。(笑) 自分の持ち物なのに、すっかり忘れていた逸品に再会して嬉しかったな! ネットで検索してみると、この紙袋がオークションに出ていたことがわかった。 外国の方が売りに出していたようで、日本円にして約33,000円の値段がつけられていたよ。 ぎゃー! SNAKEPIPEは未使用品を2枚所持しているので、この計算だと66,000円になってしまう! 売る気は全くないけどね。

次回の引っ越しはいつになるんだろう? その時にはまた別の思い出の逸品に巡り会えるんだろうか。  

【不気味なアートワークで有名なCRASS一派、ルディメンタリー・ペニ】

ROCKHURRAH WROTE:

この「 がっちりBUYましょう!」というシリーズ記事はROCKHURRAHとSNAKEPIPEが買った逸品を紹介するという、割とどこにでもありそうな企画。
しかし「また同じようなの買ったの?」と人に呆れられてしまうような買い物ばかりなぜか紹介してしまう傾向にあり、大した買い物をしないから更新頻度も非常に少ない。およそ年に1〜2回くらいしか記事を書いてないな。
服自体はこれまた人が呆れるくらいに買ってて、大半が服ばかりというひと部屋さえあるような我が家なのに、紹介出来そうな品が特にないんだよな。

前回は珍しく夏場にミリタリー系スリングバッグを買ったという話を書いたけど、その前は大体クリスマス・シーズンにお互いのプレゼントとして買ったようなものばかり書いてきた。しかもクリスマス・プレゼントには不似合いなミリタリーやタクティカル系のものばかりという内容。
今回も実は同じパターンなのでまた呆れないようにね。

今年の秋のこと、去年買ったレディース用ソフトシェルのパーカがとても使い勝手が良いので、別の色のをまた欲しいとSNAKEPIPEが言い出したのが発端だ。
毎回同じような事を書いてるが、ソフトシェルとは撥水加工された伸縮するポリエステルを素材として作られた衣料のこと。
どんな動きをしても伸びが良いし、大体裏側がフリースのような起毛素材になっているので、ある程度の保温性もある。
ゴアテックスなどと並んでアウトドアやミリタリーの世界では結構前からこの素材を使ったアウターが定番になってるんだが、近年は普通のアパレル・ブランドもこういう素材を使い出したから、昔に比べたら知名度も上がってきてるのかな。

ミリタリーの衣料ではどこのメーカーでも冬場の主力商品としてソフトシェルを出してるのが近年では当たり前になっているが、どこのメーカーも機能や色、デザインがとても似通っているのが現状。
正直言って、10着同じ色のを並べたらどれがどこのメーカーなのか区別つかないものも多い。
昔は元祖的な存在としてアメリカのT.A.D Gear(Triple Aught Design)が出したStealth Hoodieというジャケットがあり、他のメーカーはこのデザインに追従した、というかパクリにしか思えないものばかりだったなあ。
ROCKHURRAHが最初に買ったのもこの手のデザイン。
最近は各社とも独自の研究が進んで、多少は個性も見えるようにはなったが、それでも軍で使うとなるとデザインよりは機能が優先するのが当たり前。ここにこういうものを入れるポケット、それが誰でも必要な時にすぐ取り出せる位置というのは大体決まってるからね。

前にも書いたがSNAKEPIPEのような女性でも着れるピッタリサイズのソフトシェルも海外ではたぶん出ているはず。しかし日本ではほとんど需要がないからか、レディース・サイズを輸入しているショップは滅多にない。
そんな中、本当にちゃんと日本女性用として作られたのが日本のメーカー、サブデュード(SUBDUED)のBELLATRIX JACKETだった。
ミリタリー・ショップの大手、ファントムが手がけたオリジナル・ブランドらしい。
この女性用ソフトシェルについてはウチの過去の記事でも紹介してるから興味ある人は参考にしてね。

前は黒のBELLATRIX JACKETを買ったから今度は色違い、と言ってもフォリッジグリーン(オリーブドラブより薄く明るい緑色)かコヨーテブラウン(砂漠に出陣する系の衣料で良く使われているな)しか選択肢がないけど。
しかしネットで見る色と実際は違う場合が多いから、実物を見に行ってみようということで発端の文章にやっと戻ることが出来た。

ウチから一番近いファントムは秋葉原に二軒ある。夏場にマグフォースのリュックか他のどれにするか迷った時に行ってるんだけど、その時は暑くてもソフトシェルがわんさか売ってたのを横目で見てたはず。
ここだったら一年中アウターが当たり前に売ってると思って安心してたんだよね。
しかし10月くらいに行ったら、似たような他社のソフトシェルは売ってるのにサブデュード商品はなぜか皆無だった。がびーん。
店の人に聞いたらもう全然在庫がなくて、もう少し寒くなったらまた入荷するんじゃないですかねぇ、などと当たり前なこと言われて予想外だったのでトホホな状態で帰宅した。
他のソフトシェルだったら他店でも探せるがサブデュードはファントム以外では手に入らないからなあ。

実はSNAKEPIPE着用のもの以外で、ROCKHURRAHが男性用のソフトシェルをやっぱり買いたくて探してて、それと一緒に買おうという話だったのだ。
メンズの方はGRIFFIN JACKETという名称で出してて、レディース仕様とちょっと違う作りになってるもの。しかし全体的な雰囲気は同じで、ミリタリー系のアウターとしてはかなり細身なところが気に入ってた。
去年クリスマス・プレゼントで貰ったプリマロフトの中綿入りジャケットは大層暖かくて冬場には最強の威力を発揮したものだ。今年の真冬の外出も全く怖くない。それを買った時にこのGRIFFIN JACKETも試着してみて、よく似合ってたから次の機会に買おうと狙ってたのだ。
「一緒に買えばいいのに」と言われたけど、いつでも買えると高をくくってその時は買わなかった。で、欲しくなった時に行ってみたら品切れになってたというありがちなエピソードを延々と書いてしまったよ。よほど悔しかったと見える。

それからかなりマメにサイトをチェックしたけど、結構寒くなっても全然今年の入荷はない模様。もしかしたら作ったけどあまり売れなくて、もうやめたのかな?などとメーカーが聞いたら怒るような想像までしてしまったよ。

なくなってたのはメンズの方だけでレディースの方は一応SNAKEPIPEの欲しい色とサイズがあったから、試着せずにフォリッジグリーンのをネットの方で購入。
ミリタリーでレディース仕様というのは日本では需要も供給もかなり少ないのが現状。よくその辺に売ってるミリタリー・テイストのウソっぽいのじゃなくて、ちゃんと本物と同等のマテリアルという意味ね。
だから本当になくなった時に悔しい思いをしたくないんだよね、その気持ちはよく分かるよ。

そして11月後半になってようやくGRIFFIN JACKETも全色・全サイズ「予約商品」としてサイトに掲載されるようになった。しかも何だか知らないがアップデートされていて去年の商品よりはさらに良くなってるらしい。
SNAKEPIPEが今年のクリスマス・プレゼントに買ってくれると言ってくれたのでROCKHURRAHのプレゼントはこれに決定。
まだ早すぎるのは百も承知だが、本当に季節になった時に品切れで焦るのはイヤだから、ウチはいつも早いんだよね。イヴだけが特別なわけではなくて日常を大事にする姿勢。
いつも良いプレゼントをありがとう、SNAKEPIPE。

先に買ったBELLATRIX JACKETはプレゼントにはまだ早い時期だったから、今年のSNAKEPIPEへのプレゼントは何にしようか?
しかし実は、これまた去年に買いたかったのに品切れになってしまったモノを思い出して密かに探していたのだ。
それはレディース仕様のMA-1フライトジャケットだ。

近年はタクティカル系ばかりのROCKHURRAHだが、ミリタリーに興味を持ちだしたそもそもの発端がフライトジャケットだったなあ、と思い出す。
90年代初頭は個人的にサイコビリーをよく聴いていて、髪型も今よりずっと短くしていた。その頃にバズ・リクソンやフェローズ、リアルマッコイといったメーカーが復刻のMA-1を続々出していて、ROCKHURRAHもバズ・リクソンのMA-1を買ったものだ。Oi!、スキンズと呼ばれる一派がMA-1というのは定番だが、当時のサイコビリー界でもなぜかMA-1を着てる人間が多いという印象だった。
かなり本格的で気に入ってたんだが袖は長いのに着丈が短くて、全体的にやや太めの印象になってしまう。初期型はナイロンの中綿じゃなかったから重かったし、あまり着なくなってしまったけど大好きな形なのは確か。
その後、数多くのフライトジャケットを着てきたけど、やっぱり多くのミリタリー好きな人の原点がMA-1だと言えるだろう。
中でも代名詞と言えるほど有名なのがアルファ・インダストリーズのMA-1だよね。実際に米軍に納入していたメーカーなので、最上級メーカーではないにしても、やっぱり一目置く存在。
そのアルファが最近はレディースのタイトなMA-1を出したと知って、去年はしきりに探していたんだけど、どこでも品切れ状態で悔しい思いをしたものだ。

本当の軍服の世界と違ってファッションの世界では毎年「流行り」というものがあって、それでゆくと去年から今年にかけてはMA-1を着た女性が多かったもんね。その関係でMA-1の品切れ続出という事態になった模様。

SNAKEPIPEはそういう流行りとは関係なしにずっと前からMA-1を着用し続けてきた。まだタイトMA-1などが世に出回ってなかった頃から黒いMA-1が冬のSNAKEPIPEの着こなしに重要な役割を果たしてきたわけだ(大げさ)。ウチのフライトジャケット愛については大昔のこんな記事で書いてたよ。
でもやっぱり小さいサイズでも男物だから、ちょっと袖のところとか太くてかわいそうだった。こういうのが自分でチャチャッと修正出来たら便利なんだけど、リバーシブルのはちょっと難しいかな?

よし、今年こそはアルファのレディースMA-1を品切れになる前に何とか探してプレゼントにしよう、と秋くらいから考えてたのだ。
そして見つけたのが通常のセットイン・スリーブではなくてラグラン袖のもの。
肩幅が狭くてメンズでは適切なサイズがなかった、それなのにメンズと同様に本格的なミリタリー物が欲しいという難しい好みを持つSNAKEPIPEにはちょうどいいんじゃない?と思えるシルエット。通常のMA-1みたいに中綿でモコモコ体型にもならず、腕も細身だし着丈も長すぎない。
見せると気に入ってもらえたので、こちらをプレゼントにすることにした。
二人とも迷わずあっさりプレゼントが決まって良かったね。

二人とも別々のところで注文したので別々に届いたんだが、まずは先に届いたMA-1の方から。
世は空前のスターウォーズ・ブームらしいのでこのような姿になってもらった。
最近のデザイナーズ物とかで出てる同じようなものだったら、スマートなのはいくらでもありそうだけど、ちゃんと本物出してたメーカーのでこの華奢なデザインというのが嬉しい。本来無骨なだけだったMA-1も女性の機能アウターとして進化したな、という印象。

ラグラン袖は別のフライト・ジャケット、N3-Bとかでも採用されてるので、特に違和感はないね。細身に作ってるために中綿が通常のMA-1よりも少ない=防寒性がなくなるというのが弱点だけど、もっと寒くなったら別のアウターもあるし、レイヤーも色々なヴァリエーションで楽しめるね。

夏場でも冷房が寒いというSNAKEPIPEだから、かなり長い期間活躍すること間違いなし、買って良かった逸品だと思える。
袖のリブと裾のリブが素材が違うとの事で、何と初めて着た日に袖リブを引っ掛けてほつれさせてしまった。プレゼントなのにトホホ、ということで袖リブはもう少し強力な素材の方がいいんじゃないかとアルファの人に伝えたいよ。

こちらはプレゼントではなく、去年に引き続き2着目というサブデュードのBELLATRIX(女戦士) JACKET。
女性で2着も所有してるのも結構珍しいかな?

やっぱりものすごく細いよね。このデザインでちゃんとしたソフトシェル、撥水性も申し分ないしポケットもかなり大きく機能的。
細身で首の部分も締まっててフードも他のメーカーのに比べると小さい。髪の毛が長い人は後ろの部分がちょっとまとまりにくいのが数少ない難点か。今年はメンズの方でパーカじゃない形の新作も出したようなので、レディースでももっとヴァリエーション出してよ、とサブデュードの人に伝えたいよ。

ROCKHURRAHがプレゼントしてもらった方がサブデュードのGRIFFIN JACKET。
形は上の女性用と大体同じに見えるがメンズなのでシェイプはされてない。
違っているのはまず脇の下にベンチレーション用のジッパーが付いてて暑い時は排気が出来るところ。女性用は脇腹の後ろのジッパーだったけど、男性用はECWCSや一般的なソフトシェルと同じ仕様になっている。
女性用は上の写真でポケットに手を突っ込んでる部分がメインのポケットだが、男性用はさらにその下の両側にポケットが付いている。取り出し口より上の方までポケットの空洞が開いてるので、見た目よりずっとものが入りそう。メーカーの解説文によると、ここに500mlのペットボトル収納可能とのことだが、たぶんものすごくポッコリとかさばるのは間違いないので試してない。野山ではたぶん重宝するでしょう。女性用でSNAKEPIPEが気に入ってる袖先の小さなポケットは付いてない。

いやしかし、これまで着てきたどのミリタリー・ウェアよりも格段に細身でスマート。難燃性素材ノーメックスで有名なMASSIFのジャケットもかなり細身だったが、これはそれ以上だね。
去年出てたGRIFFIN JACKETよりもさらに進化・改良されてるらしいので細くても充分なストレッチ性がある。
「ライフルを構える際には、いつもより0.1秒早くAimできます」などとメーカーのサイトには書いてあったが、いや、本当に素早くAim出来たわ、とサブデュードの人には伝えたいよ(笑)。

個人的な難点としては、写真見てわかる通り、袖がROCKHURRAHにはちょっと長いこと。裏がフリースであまり滑らないから、余計にダブつきが袖先に集中してしまうんだよね。本当はワンサイズ大きめでも良かったくらいのを着てるのに、それでも「大きい子用」のを無理に着たかのように見えてしまう。
まあSNAKEPIPEにも指摘されてるんだが、どうやらROCKHURRAHは手が人よりちょっと短いみたい。だからこれは個人的な難点で一般的にはきっとピッタリなんだろう。

今年もお互いにちょうどピッタリのいいものが見つかって良かった。一般的なクリスマスとは随分かけ離れた趣味、嗜好のROCKHURRAH家だが、いつまでも変わらず仲良くしてゆけることが肝心。

冒頭で書いた通り、相変わらず同じようなものばかり紹介した同じような記事を書いてるな。しかも今回のはかなり長い文章。
手は短いくせに(笑)。

【今回のスリングバッグの魅力を熱く語る外人の長編レビュー】

ROCKHURRAH WROTE:

9月前半は東京地方でも雨が降り続き、ジメジメの湿度で毎日イヤな日が続いたよ。梅雨時にそこまで大したまとまった雨もなかったように感じるから、ここまで降り続いたのも久々の体験。
個人的に台風直撃の被害を受けるようなところに住んでなかったから、自然の猛威については人並み以下の体験しかないけど、この雨と湿気には参ってしまったよ。

長らく愛用していた5.11のRUSH MOAB10というスリングバッグ(いわゆるワンショルダーのリュック)が連日の雨ですっかり濡れてしまい、帰宅後のメンテナンスを怠ったためにカビ臭いような、ぞうきん臭いようないやな臭いに成り果ててしまった。週末に洗って干して、臭いが取れたと思ってたのにまた雨に濡れるとぞうきん臭い。
自分で臭うくらいだから電車やバスで周りにいた人間にはもっと臭かっただろうと容易に想像はつく。

こりゃいかんと思って、代替でアークテリクスのQuiverというスリングバッグに荷物を入れてしのいでた。
5.11よりは雨には強いけど、大雑把にしか荷物が入らないので、色んなものを色んなポケットに入れたがるROCKHURRAHにとってはちょっと使い勝手が良くないバッグになる。とても軽いし見た目は大好きなんだけどね。
リュックは区別がつかないくらいに多くの種類を出しているアークテリクスだが、この手のスリングバッグはクイバーの一種類しか出してないようなので、それが残念。せめて大きさのヴァリエーションが欲しかったよ。

ちなみにこれらのバッグについてはこのシリーズ記事「がっちりBUYましょう!」のvol.4vol.6で書いてるから参照してみてね。
その記事でも書いたけどどうせリンクを辿ってまで読んでくれてる人はいないだろうからもう一度軽くおさらいしてみよう。

5.11は警察やFBI、特殊部隊などに広く親しまれてるアメリカのタクティカル・アパレル&装備品メーカーだ。開発している商品は多岐にわたっていて、上から下までひと通りこのメーカーで揃える事も可能なくらい。
リュックやバッグ類も定評あり、SNAKEPIPEも女性としてはかなり珍しい部類だが、ここのバッグを数種類愛用しているほど機能性が高い。

ROCKHURRAHは両肩からかけるリュックはどうしても馴染めず、ワンショルダー型のスリングバッグばかりを愛用してきた。これのいいところはすぐに後ろから前に回して中のものが素早く取り出せるという点に尽きる。
RUSH MOABはそういう意味では好みにピッタリのバッグだった。シンプルな見た目とは裏腹に「これでもか」と言わんばかりにどこのポケット開けても中にビッチリと小分けのポケットがついており、どんな小物でも適所に収納出来てしまう作りは感動してしまう。欠点は非常に少ない傑作バッグだと思うが、見た目の割にはメインの収納スペースがやや小さく、そこまで多量の荷物は入らないのが難点。
通常の男のバッグとしては充分な収納力なんだろうけど、片側だけかけるバッグとしてはこの大きさが限度なのかもね。
それと今回の記事の冒頭にも関係してくるが、防水的な機能はほとんどなく、底に空気穴みたいなのが開いていて、もしも濡れたらそこから排水せよ、というくらいの男気溢れる造りになっている。ぞうきん臭くなるのも当たり前。ん?そんなことない?単に干し方が悪かっただけか。
意外な事にタクティカル、ミリタリー系のバッグで防水性を謳ったものは少ないので、これは仕方ない。

軽くおさらい、と言った割には延々と書いてしまったが、 要するに5.11のRUSH MOABの代わりに別のバッグを買ったのが今回の主題。相変わらず長い前フリで自分でも呆れてしまうよ。

スリングバッグは本格的なリュックに比べると需要が少ないのか、そこまで出しているメーカーが多くないのが現状だ。出来ればミリタリーかアウトドア系で探したいと思って今回選んだのがマグフォースというメーカーの出しているこれ、Archerというもの(写真左)。

右がRUSH MOABだけど、並べるとほとんど一緒くらいの大きさに見える。特に興味ない人には同じものの色違いに見えてしまうだろうね。
あえて違う色にしてみたが、ダークな色の服装が多いROCKHURRAHでもそこまで違和感はない感じだった。
元々Max Peditionというメーカーでバッグやポーチなどの装備品を出していたらしいが、日本やアジアではなぜかマグフォースという別名になっているようだ。ミリタリーのオタクではないから詳しくは知らないが、とにかく質実剛健の強度を誇る値段が安めの装備品として、ミリタリーショップでも比較的容易に手に入る。
スリングバッグもMonsoon、HumbergとこのArcherという形の違う三種類があるので、よそのメーカーよりも選択肢は多い。
ROCKHURRAHは観たことないがドラマ「24」や映画「トランスフォーマー」などでMax Peditionのバッグが使われていたそうで、そういう方面のファンが買い求めたりするのかな?
とにかく最新のバッグというわけじゃなくて、むしろ「何をいまさら」というくらいの古い型なので今どき記事にするのもあれなんだが、ちょうど手頃な大きさのバッグがなかったのでこれに決めたよ。

実は数年前、5.11のRUSH MOABを買った時もマグフォースは選択肢にあって、どっちにしようか悩んだ末に「人とかぶる可能性が低い」5.11に決めたという経緯がある。今はファントム(横田や渋谷、秋葉原あたりに展開する老舗ミリタリー・ショップ)で普通に売ってるRUSH MOABだが、買った頃はなかなか売ってる店がなく、米国から取り寄せて二ヶ月近く入荷待ちしていたという苦労があったなあ。

マグフォースは比較的どこでも取り扱っていたが、ファントムで去年くらいに実際にかけてみたら思ったより使いやすそうで、ずっと気になっていたのだ。ネットショップの画像で見た限りは「固そう、重そう」という分厚いバッグにしか見えなかったけど、こういうのはやっぱり実店舗で試着するに限るね。このどちらも1000デニールを超える分厚いナイロンで出来ていて、空の状態でも1kgを超えるというシロモノ。とにかく頑強さが売りなわけだけど、例えば軽くて薄くて強い新素材が開発されて、ミリタリーの世界でも進んだらこの手のヘビーデューティなバッグは過去の遺物となってしまうかもね。
使い始めての感想は同じくらいの形の5.11よりは重さを感じない造りになっていて、個人的にはこちらの方が優秀だと感じた。たぶんストラップ部分が広いから肩への負担が軽減されているのと安定性の違いだろうね。

 RUSH MOABとの大きな違いはないけど、くるりと回すとこのように真横になる。内容物は横から取り出すことを前提としているのでポケット類も全て横向きについているのが5.11と違うところ。何か前面にコード類やストラップなどがごちゃごちゃしていて、案外使いづらい印象があるけど、日常の用途ではそもそもあまり使う予定のない機能なのでこの辺は街中ではただの飾りみたいなものだ。本気で戦場やアウトドアで使う人には至れり尽くせりだと思うよ。開閉のしやすさ、中身を素早く取り出すという点については5.11の方がROCKHURRAHの好みだった。あの隠しポケットは優秀だったからね。
代わりにこちらは横にボトルポーチのようなものが付いていて、ここにナルゲンボトルや水筒、ペットボトルなどが収納出来る。アウトドアのリュックでは定番の機能だけどこれは便利。ROCKHURRAHはここに折りたたみ傘を入れている。

中はこのようにしつこいくらいのポケットで区切られていて、それでもメインのコンパートメントは結構マチがあって荷物が入れやすい。同じくらいの大きさだけど5.11よりは荷物入れた時でもパンパンに膨れない。これが良かった点だ。しかしフタが閉められる小さなポケットは5.11の方が多くて、小分け整理マニアの人だったらこちらより5.11の方がオススメと言える。バッグをかけるポジションが違うと荷物が90度傾くわけだから、ものによってはポケットから出てきてしまう。
ミリタリー用途ではなく普段使いだから、細かいものはやっぱりフタ付きの方がいいかな。

Molleと呼ばれる軍用ではおなじみのシステム。前面などを見て貰えればわかるだろうが等間隔で縫い付けてあるベルトに取り付ける、あらゆる用途のポーチ類が存在していて、使う人が好みのセッティングでバッグの横などにデコレーション(?)してゆく。PALSなどと略される場合もあるが(Pouch Attachment Ladder System)お好みでこれらを取り付けろ、という事でこのベルトも至る所にあしらわれてる。
ROCKHURRAHはあまりジャラジャラつけるのが好きじゃないけど、この辺のカスタマイズしやすさはさすが軍用系の合理的なもので、ただのファッション・ブランドが作ったバッグとはここが大きく違う点だ。
最近はメンズ物とかでもミリタリーの影響で実用性と機能美を備えたアイテムが数多く出てきてるし、そこまでの違いもなくなっては来ているが、本格的で本物なのに格好いいというものにやっぱりROCKHURRAHは惹かれるよ。

実にどうでもいいけどかわいらしいギミックとして、このアーチャーのバックル部分に一箇所だけ、緊急時に吹くホイッスルが隠しアイテムとして搭載されていて、なかなかファニーな魅力。この武骨なバッグをかけて似合う女性はめったにいないだろうけど、暴漢に襲われた時などに役立つに違いないよ。

結局、5.11のRUSH MOABとマグフォースのアーチャーは細かい違いはあるものの大差ないという当たり前の感想になってしまったが、価格面でも大体同じこの二つのバッグ、永遠のライバルでしのぎを削り合って欲しいものだ。
よくもまあこんなに前回と大差ない記事を書けるよな、と自分で読み返してみてもトホホだが、こんなんでいいのか?
使い込んで柔らかさが出ればいい味出そうだし、5.11と併用して愛用してゆこう。

【地味で目立たないサブデュードな部隊章たち。派手好きは一流兵士になれないのか】

ROCKHURRAH WROTE:

何とこのシリーズ記事も本当に一年ぶりとなるので、書く前から自分で呆れ返っている。
これはウチが買ったさまざまなアイテム(主に着用するものが多いな)について割といいかげんな紹介をするというシリーズなんだが、わざわざ書けるようなシロモノをあまり買わないので、そこまでの頻度で書けないのが弱点。にしても一年も放ったらかしにしておくとは。
質素倹約で何も買わないわけでもなく、むしろ一般的には無駄なんじゃないか?と思えるようなアイテムを奇妙なこだわりで増やし続けてるというのに、人様に紹介出来るようなのは本当に少ないなあ。

そんな中、少しでも何か書けそうなものをピックアップしてみたよ。
今回もまたまたタクティカル系になってしまった。
知らない人は一生知らずに済むジャンルだが、ミリタリー系の中でも近代的なもの、特殊部隊や傭兵が着てるようなものをこの手の世界ではタクティカル・ウェアという呼び方をする。

世界的に有名なウッドランド迷彩から発展して現代では一般的な人が知らない迷彩がウヨウヨ蔓延しているという時代。ROCKHURRAHは近年の主流だったマルチカムはいくつか着用したりするが、それより後の時代のはほとんど着ない。というより似合わない。例外的にイギリス軍のDPM迷彩は割と似合うと自分では思っているが、基本的には迷彩服はあまり着ないことにしている。
だからその手のタクティカル・ウェアーを買う時も街着で違和感ない無地のオリーブドラブや黒のものを選んでしまう。

今回はたまたまファントム秋葉原ラジ館店で買ったものを紹介してみよう。ファントムと言えば東京のミリタリーショップでも大手、昔から渋谷にもあったし横田基地のすぐ近くにもある。東久留米とかになるとウチからかなり遠いので(横田も遠いが)なかなか足を運ぶ事ができないけど、それがROCKHURRAH家の最寄り駅から電車で一本で行ける秋葉原に2店舗もあるから「今度行ってみよう」と夏くらいから話していた。しかし秋葉原に行くような機会がそれからなくて、やっと今頃行って来ましたよ、しかもまんまと物欲に負けて買ってしまったよ、というのが今回の品物。

季節柄、二人ともクリスマス・プレゼントを考えていて、SNAKEPIPEにあげるものは実は事前にあっさり良いものが見つかっていたのだ。
しかしROCKHURRAHの方が案外難しく、直前に考えていたものが全然雰囲気に合ってなかったのでキャンセルして、何か他にないか考えていた。
探していてたまたま見つけたのがこれからの季節に重宝しそうな防寒ジャケットだった。
それがファントムのサイトで大々的にプッシュしているサブデュードというメーカーのもの。うーん、今まで全然聞いたことないメーカーだけど、商品紹介のページを見ていると、なかなか良さげに見える。
ファントムだったら近くにあるから見に行って試着してみよう、という事でやっと秋葉原に出かけたわけだ。

サブデュードはまだ新しいブランドで作ってるアイテムも少ない。
大まかに書くとゴアテックスっぽいハードシェル防水ジャケットとソフトシェル、中綿入りのジャケットの三種類がメインだ。
ROCKHURRAHがいいと思ったのはプリマロフトと呼ばれる中綿が入ったダウンジャケットっぽいもの。
英国軍御用達のSNUGPAK(スナグパック)というメーカーの薄手の中綿ジャケットはかなり前から愛用していて、防寒性抜群なのは実証済みだった。このメーカーのはソフティという中綿だったが、プリマロフトは米軍の要請で開発された人口羽毛でダウンの8倍も暖かいとのこと。本当かよ。
ソフティはかなりマイナーだがプリマロフトの方はワイルドシングスやヒステリック・グラマーが好んで採用しているな。
軍用や宇宙開発とこういった新素材の発明は密接な関係にあって、世界のあったか衣料や防水衣料が進化したのもそういう開発のフィードバックなんだろうね。何はともあれ、昔よりは格段に選択肢が多いのは歓迎するよ。

さて、ファントム内部の事とか途中を全部省略してしまったが、試着してみて気に入ったのがこの写真のもの。AMBUSH(待ちぶせ)などという名前がついたジャケットで石川ひとみの顔が脳裏を横切る。
持ってるSNUGPAKのパーカと似たような感じだが、こちらの方が分厚くて丈も長い。ダウンでパンパンに膨れ上がったのは嫌いだから、割とスマートなシルエットなのが気に入ったよ。同じSNUGPAKの最強防寒ジャケット、サスカッチはマイナス10℃までの寒さに耐えられるというけど、昔試着した時は一番小さいサイズでもブカブカでかなりデブに見えてしまったからな。このサブデュードのものはどれくらいの寒さに耐えられるか不明だったが、この肉厚さなのに比較的細身という作りは本格的ミリタリー・ウェアにはない魅力だから、すぐに購入(というかプレゼントで買ってもらったわけだが)を決めたよ。

ポケットも豊富で両方の胸に縦のジッパー・ポケット、ハンドウォーマーと合わせて外側に4つ、内ポケットも両サイドに大きめのがついてて、脇の内側にはカイロポケットまである。この辺は日本のメーカーっぽいな。
残念なのはハンドウォーマー用のポケットが予想より小さくて深さもあまりない事。さらにジッパーが女性用のジャケットに多いまっすぐ縦向きについてる事。
タクティカルやアウトドア系ではここのポケットは斜め向きのものが多いと勝手に思っている。縦一直線ではジッパーを閉めない時は中のものが落ちてしまう場合があるんだよね。
深みのあるスナグパックのものを参考にして欲しかったよ。ジッパー自体ももうちょっと強力そうな方が良かったかな、ちょっとレディースっぽいな。

買ってすでに何度もかなり寒い日に着たが、防寒性防風性は申し分なし、前のジッパーも首の上の方まで閉まって良いね。表面もダウンでよくあるペラペラの光沢ナイロンではなく、ちゃんとリップストップ・ナイロンになっていて、この辺がただのダウンと違うところ。撥水性も多少はありそうだし、質感もいいよ。
街着のダウンともう一つ違うところは、タクティカル系ジャケットではおなじみの腕から脇にかけてジッパーが付いていて、これを開けるとベンチレーションが出来るという点か。防寒ジャケットは室内に入るととたんに汗だくになる欠点があるけど、そういう時の換気が出来るという機能ね。ただし閉め忘れて全開のまま電車の吊革につかまると内側が丸見えでちょっと変態っぽくなってしまうから注意。 裸にAMBUSHジャケットはやめよう(当たり前)。

今年の冬は寒い日が多いけど、これを着てる時の安心感は素晴らしい。
本来は毎日同じ上着を着ない事で一部有名なROCKHURRAHなんだが、寒さに耐えられず続けて同じジャケットを着てしまうくらい気に入ったよ。暖かくていい感じのジャケットをプレゼントしてくれてありがとう、SNAKEPIPE。

余談というか何と言うか、ここで話が終わらないのがROCKHURRAHのいつものパターン。
サブデュードのウェブサイトを見ていた時に発見したんだが、このメーカーはタクティカル系では珍しく、レディースのソフトシェル・ジャケットも販売している。
例えばアメリカだったら女性兵士も女性FBI捜査官もいるし、需要があるからその手のメーカーも女性用を作っているのは確か。タクティカルの大手5.11でも必ず女性用はカタログに載っている。しかし日本ではそういう需要もない=売ってないという事で華奢なSNAKEPIPEはいくら自分の好みがあっても男物のブカブカな服しか手に入らなかったのが現状。本格的な服でレディース出してるだけでも拍手ものだよ。これは試着してみるしかない。
そしてSNAKEPIPEが試着してみたところ、確かにソフトシェルとしてはかなり細身、それでもちょっと着丈は長いが、メンズを着るよりはずっと良いと思える。

実はアークテリクスの細身ソフトシェルを持ってて、その防風性、実用性は良く知ってた。が、やっぱり本当にタクティカル・ジャケットのディティールで作られたものじゃなかったから、これを見て一目惚れする気持ちはよーくわかるよ。遂に誘惑に負けてしまって、プレゼント用と自分用のまでお買い上げとなったわけだ。

Bellatrix(女戦士)というそのまんまな名前がついたジャケット、これは細身の男性用ではなくて、本当にレディース仕様のソフトシェルだ。ROCKHURRAHが買った中綿タイプではなく伸縮性がある生地で裏側が薄いフリースというもの。防寒性はそこまで高くないが暖かいものと重ね着することにより威力を発揮する。夏以外の3シーズンは着用出来るという高機能上着なので真冬しか着れないROCKHURRAHのよりは汎用性が高い。いいなあ。

アウトドア系のソフトシェルではおなじみの胸の縦ポケットはついてないが、その代わり大きく斜めに切れ込んだメインのポケットが結構な容量があり、さらに内部もコンパートメントがある。いいなあ。
TAD GEAR(この手のソフトシェルの元祖的存在)やコンドルなどの典型的ソフトシェル・パーカーと同じように左袖に小さなポケットもある。ROCKHURRAHにとってはほとんど実用性はなかったが、こういう意味のない小さなポケットが「かわいい」とのこと。リップクリームなどを入れるのにちょうど良いらしい。おお、実用性あるではないか。いいなあ。

そしてやっぱりお約束、腰の後ろ側両サイドにジッパーがついてて、これと両サイドのメインポケットを開けるとベンチレーション機能もバッチリ・・・とカタログには書いてあったが、これは本当に開くと内側丸見えで、女性で開く人は滅多にいないでしょう、の世界。
上記のTAD GEARタイプの(全く同じデザインのものが多数出回っている)ものはこの部分がちゃんと手袋などを入れるポケットになっていて、意外と役に立ってたのに、この辺はメッシュ張るとかもうちょっと考えて欲しかったね。
内側にはポケット類もなく「女性はポケットにじゃらじゃらものを入れない」ってことはわかってても、あるとないとではやっぱり大違いなんだよな。使うとか使わないではなくてね。

欠点はあってもSNAKEPIPEもとても気に入ったようで良かった。
ROCKHURRAH家は二人の趣味がほぼ一緒ということもあって服装もいつも似通っている。実は意外とお揃いの服が多く、ペアルック率も高いのだ。今回も一緒に着れて良かったね。

関係ないけど、買ってはじめてわかったこと。
SUBDUEDタグの裏側にKIWAの文字があり、どこかで見たことがあったと思ったら際コーポレーション、つまりはファントムの親会社でないの。ここが新しく作ったブランドだったわけね。ファントムで一押しするわけだ。

ただ褒めるだけなら誰でもできるから敢えて厳しい点も書いたが、開発者が謎の元米兵とかじゃなくて、日本人ならどこかでこの記事が目に入る事もなくはないだろう。
これを踏まえて改良して来年にはもっとより良い本格派タクティカル・ウェアを開発して欲しい・・・というのは建前で、本心は改良されてるのがすぐ出回ったら自分たちがかわいそうだもんな。何年かして新しいのを買いたくなった頃にはより良い品が手に入ればいいな。

ではみなさんも楽しいクリスマスになりますように。