Monthly Archives: 11月 2008

【ダーク・ボガードとジェームズ・ウッズ演じる二人のMAX。あ、また帽子だ!(笑)】

SNAKEPIPE WROTE:

たまたま続けて観た映画の主役と主役級の人物の名前が同じマクシミリアン、通称マックスだった。
今回は二人のマックス、として二本の映画について感想をまとめてみたい。
どちらも今から20年以上も前に封切られた、かなり昔の映画である。

Once Upon A Time In Americaを初めて観たのはなんと長野県の松本だったSNAKEPIPE。
当時の友人の親戚の家に遊びに行った時のことだ。
封切りからかなりの時間が経ってからの上映で、地域の違いを感じたものだった。
内容は全く記憶になく、ただ寒かった印象しか残っていない。
雪が積もった寒い冬だったからだ。
そして今回久しぶりに再び観た。

Once Upon A Time In Americaは1984年のアメリカ・イタリア合作映画で、監督は「荒野の用心棒」や「夕陽のガンマン」などのマカロニ・ウエスタンで有名なセルジオ・レオーネ
主人公ヌードルスを演じるのは泣く子も黙るロバート・デ・ニーロ。(意味不明)
そしてヌードルスと少年時代からの仲間として登場するのが、冷酷そうな顔立ちのジェームズ・ウッズ演じるマックス。
1920年代の子供時代から1960年代までの約40年間が229分(完全版)に収められている大作である。
あらすじはWikiなどをご参照ください。(笑)
通常なら主役のデ・ニーロについて考察するんだろうけど、今回はあえて準主役のマックスに焦点を当ててみよう。

冒頭、一体何が始まったのか分からない。
まるで後半から観始めてしまったように錯覚してしまう。
実際ディスク2枚組のため、2に取り替えてしまったほどだ。
ところがぎっちょん(死語)これが正解で、首をひねりながらま観続けると徐々に話が読めてくる。
回想シーンとして蘇る少年時代からの記憶。
少しずつカットとして挿入され、いつの間にか少年時代の話が主体になっている。
年老いた顔を観た後で少年の顔を観る驚き。
よく似た顔を選んでいるのはさすがだ。

この少年時代のエピソードが印象的である。
貧乏な生活を送っている主人公だけれど、なぜだかとてもお洒落に見える。
1930年代当時は帽子をかぶってブーツ、が一般的だったのかな。
ヌードルスとマックスは親友で、いつでも一緒。
初体験まで同時、というほどの仲良し。(言い方がヘン?)
お互いを信頼し合っていたけれど、青年になると少しずつ関係が変わっていく。

もっとお金儲けしてビッグになりたい、という現実主義のマックスに対して
「いつまでも下町のドブネズミのままでいる」
というヌードルス。
子供時代は並列だった力関係が、青年時代ではマックスがリーダーになっている。
この力関係のバランスがわだかまりになる。
そしてわだかまりが次第に取り返しのつかない大きな溝になってしまう。
「子供時代のままだったら良かったのに」
と思ってしまうSNAKEPIPE。
でもこういう「あのときのちょっとしたことが原因で仲たがい」ってよくあることかもしれないなあ。
均衡が崩れたことで仲間の結束が弱まってしまう。
それが後半の人生を決定づける悲劇の始まりである。

主役のヌードルスの性格描写はされていたけれど、マックスに関してはさほど描かれていなかったので想像するしかない。
特に今回は端折られてしまった30年があるため、尚更解り難いのかもしれない。
この二人は途中で別の道を行くけれど、結局は意外な形で再会する。
ここにこの映画の醍醐味が凝縮されているように感じる。
「男」特有の世界なのかな。(笑)

物語はまた青年時代のヌードルスに戻る。
阿片窟での、冒頭のシーンである。
「あ、これもドグラ・マグラだ!」
と声を上げてしまった。
こういう編集されると、現実なのか夢なのか分からなくなるから困ってしまう。
笑顔の意味?ゴミ収集車?うーん…。
やっぱり最期まで謎なのね。(笑)

もう一本は「愛の嵐」。
原題はIl Portiere di notte(英語ではThe Night Porter)。
1974年のイタリア映画で監督はリリアーナ・カヴァーニ
SNAKEPIPEはこの映画が大好きで今までに何度観たか忘れたほどであるが、不思議なことに何度観ても新鮮な印象を持ってしまう。
こちらのマックスはダーク・ボガード扮する元ナチスの将校で身分を隠すために夜にホテルで働く従業員。
将校だった時代に関係したシャーロット・ランプリング演じるユダヤ人美少女との再会から話が始まる。

この映画の中で最も有名なのはポスターや画像でも観ることができる、ランプリングがセミヌードにサスペンダー、腕までの長い革手袋にナチス帽で歌うシーンである。
けだるく歌うランプリングはデカダンスの象徴。
あの服装(というのか)が似合う女性は稀だろう。
SNAKEPIPEも大のお気に入りのシーンである。
こちらも回想シーンとして時々挿入される将校時代の映像。
当時のドイツは実際に退廃芸術が盛んだったのだろうか?
そんなに多くはない当時の映像はインパクトが強く「愛の嵐」を印象づける。

出会った当初は被害者と加害者のような無理強いの関係だったはずなのに、いつの間にか二人は愛情を感じ合ってしまう。
ストックホルム症候群というのか、もしくはそれ以上の関係である。
立場や時代が違っていたら出会わなかった二人。
そして再会が新たな悲劇になってしまう。

恐らくこの映画を観た人のほとんどは途中で
「なんでここで逃げないんだろう?」
と思うはず。
SNAKEPIPEもROCKHURRAHも同じように思った。
ヨーロッパは地続きだから、いくらでも他の国に逃げられそうに感じるけどね。
結局マックスは自ら蒔いた種から伸びた蔓で首を絞められてしまう。
どこに逃げても蔓はスルスルと伸びてくることに気付いていたのかもしれない。

この映画についてはいろんな言い方ができると思うけど、SNAKEPIPEは
「純愛映画」
と定義付けたい。
大島渚監督の「愛のコリーダ」も同じ理由から純愛映画なんだよね。(笑)

選んだ道の終点が悲劇につながってしまった二人のマックス。
破滅型にしか生きられないのが観ている側としては悲しくもあるけど、それが本当に不幸なのかどうかは本人にしか分からないんだろうね。
観終わった後に考えさせられる映画2本だった。

【ライブ用に制作したヒップバッグ。SNAKEPIPE私用バージョン】

SNAKEPIPE WROTE:

とんと最近ご無沙汰だったのが、ミシンを使った制作である。
夏は暑いし、短い秋は夏の疲れが出た、などと言い訳してる間にすっかり冬になってしまった。
去年も「PRESENT 4 U!」として記事にしたように、11月に誕生日を迎える友人知人を多数持つSNAKEPIPE。

去年は手編みの帽子を送った方には揃いのマフラー、とも考えたけれど帽子ほどには自信がない。(笑)
冬本番を前にしたこの季節なので、やっぱり防寒モノを考えることにした。
で、結論はウサギの毛皮のベスト。
裏地にはより暖かさを増すようにフリースを使用。なかなかの出来に満足だ。
ただ毛皮も裏地も黒で、写真にしてもイマイチ分かりにくいため今回は撮影しなかった。

モヒカン・ドクロを革素材でTシャツにあしらったプレゼントを渡した友人には財布を制作。
今回は彼が大ファンの「あるバンド」のトレードマークをリキテックスで自ら描いた革を使用。
著作権の問題がありそうなので、こちらも撮影はなし。(笑)
ファンが革ジャンに描いてると思えばそんなに気にしないでイイのかな?

と、11月に入り急にミシンを踏む機会が増えたことがきっかけになり、先週のライブには久しぶりにヒップバッグを自作。
このバッグ、本当に腰に付けるの?というくらい横幅が広い。
普通のバッグとして使用するにしても大き過ぎるくらいである。
何故こんな大きさにしたのかには理由がある。

ROCKHURRAHもSNAKEPIPEも手ぶらでのお出かけが基本。
ヒップバッグを付けたり、ポケットを利用することがほとんどだ。
ところがせっかく身軽な服装で行ったのに、入場する際にフライヤーやライブハウス発行の小冊子などを受け取り、扱いに困ることが多いのである。

そう、今回制作のウエストバッグはその不満を解消するためのもの。
A4がきっちり収納できるサイズである。
しかもほとんど邪魔にならずにライブに専念できるし。
はい、確かにデカ過ぎですが。(笑)
冬物らしく一枚革のウサギを大胆に使い、ちょっとゴージャスにしたところがポイント。
パッと見るとまるでモモンガが腰にいるように見えるところもお洒落!(笑)
大層満足なSNAKEPIPEである。

金曜日の夜から制作を始め、土曜日のライブに間に合わせた根性!(笑)
やればできるじゃん!
この調子でプレゼント用に購入したウサギの毛皮の残りを使った制作や、以前購入した革を使った制作を始めていきたい。
ショップで販売してたヒップバッグも完売御礼!
また新しく作らないとね!

【SNAKEPIPEとHELL-RACERのメンバーとの記念写真。家宝モノ!(笑)】

SNAKEPIPE WROTE:

11月15日、大久保にあるライブハウスEARTHDOMに行ってきた。
このライブハウスは初めて!
駅から近くて、ロンドンナイトやってるCLUB WIREに似た雰囲気でなかなかGOOD!
今回はヴォーカル以外が80年代ハードコア・パンクの大御所Chaos UKのメンバー、というChaos UK改めFUK、のJAPAN TOURの初日を観るために参戦!
他にもバンドが4つ出演し、豪華なライブ。
チケット¥2000はおいしいぞ!(笑)

19時開演と記載されていたけれど、全然始まる気配なし。
ここで観客チェック!(笑)
ハードコアがメインなだけあって、今回の革ジャン率は85%くらい。
かなりの高い数字だ。
そしてその中の半数くらいは鋲ジャン。さすがにね!
もちろん一緒に行った友人達も、ROCKHURRAHとSNAKEPIPEも全員鋲ジャンで気合入ってます!(笑)

座って開演を待っていると、金髪ドレッドFUKのベース、£100 TRAMPが隣に来た!
「写真撮らせてもらっていいですか?」
とちゃんと英語で確認すると「オフコース!」と快諾。
友人2名とROCKHURRAHと£100 TRAMPの記念撮影をする。
SNAKEPIPEはあんまり詳しくないのでよく知らないんだけど、この方どうやら元(?)ナパーム・デスのメンバーらしい。
うわ、こんな開演前から有名人と接触できて嬉しい!(笑)

そしてついに開演。
トップはThe Slowmotionsだ。
このバンド、元LIBERATE、元EVANCEなどのメンバーによって結成されたとのことだけど、済みません、全部知らなくて。(笑)
聴いた印象は80年代ニューウェイブな感じ。
友人達はお目当ての一つだったみたいだけど、あんまりパンクは感じなかったSNAKEPIPEだったな。

2番手はHELL-RACER
このバンドは以前「MOSH BOYZ参戦!」でも
「バイクの爆音などの効果音が曲の合間に入ったりして凝ったステージ。
サーフロック、ガレージロック、ホットロッド系の音楽で、SNAKEPIPEも好きなジャンルである」
と書いているように、実は今回とても楽しみにしていたバンドである。
FUKのベースの方とは撮影者だったために一緒に映ることができなかったSNAKEPIPEなので「目標はHELL-RACERのEddieとツーショット」なんてふざけて言ったりした。(笑)
そしてHELL-RACERである。
前回とほとんど構成は同じ、衣装も相変わらず決まってる!
うん、やっぱり好きだな!(笑)

3番目は日本脳炎。
以前新宿ロフトのワンマンに行ったことがあるけれど、どうやらその時からメンバーチェンジがあったらしい。
演奏がすごく上手いし、ヴォーカルも圧倒的な存在感である。
が、今回のライブは全体的にお客さんが少なめだったせいか、やや盛り上がりに欠けた気がするな。

4番目、Noise A Go Go’s
このバンドも初めて観た。
GORE BEYOND NECROPSYというバンドが改名したバンドで、ロックとグラインドとノイズを混ぜた音楽らしい。
調べてみると全員名前に「A Go Go」が付いてる。
Ramonesみたいなもんか。(笑)
音は次にトリとなるFUKの前だけにハードコア、ノイズも入ってなかなか激しい。
ヴォーカルのMamoru A Go Goが冷酷そうな顔立ちで叫び系、後のメンバーは往年のロカビリーバンドみたいな雰囲気でギャップがある。
2曲目でいきなりヴォーカルがTシャツを脱ぎ始めたので、
「きっとものすごいTATOOに違いない」
と思いきや、彫り物が一切ないスベスベの素肌が登場。(笑)
またもやここでもギャップを感じてしまった。
このバンドが大音響だったせいか、ラストのFUKに支障が…。

ラスト、本日の目玉、FUK。
上に書いたようにNoise A Go Go’sの音が大き過ぎて、耳がおかしくなっていたせいでFUKの音が小さく聞こえてしまった!
一番盛り上がりたいのに、十分に迫力を感じることができないもどかしさ。
実はほとんどFUKを聴いたことがないため、余計に残念である。
アンコールに2回応え、大ラスはChaos UKの曲で〆。
ハードコアらしく「ジャジャン」と終わって「サンキュ!」とステージを降りる様子がカッコ良かったな!

ライブハウスを出る前に物販コーナーでHELL-RACERのCDを買おうとしていると、なんと目の前にメンバー全員が集合している!
Eddie本人に「CDはないんですか?」と聞くと「来年出ます」との返事。
うわー!Eddieと会話しちゃったよー!
仕方ないのでバッジだけ購入し、Eddieに握手してもらって帰ろうとすると、ROCKHURRAHに呼び止められ
「写真撮らせてくれるって!」
とのこと。
いつの間にかEddieに撮影許可を取っていたらしい!
でかした!ROCKHURRAH!(笑)
さっきふざけて言ってた目標が現実になった!
EddieとROCKHURRAHのツーショット、SNAKEPIPEとメンバーの方々との記念写真が目出度く出来上がった!
これ、本当に嬉しい!(笑)
あの衣装だと怖そうに見えるEddieだけど、とっても物腰が柔らかい方だった。
Eddieの革ジャンにたくさんのTenpole Tudorバッジやワッペンがあるのを発見したROCKHURRAHはより親しみを感じたらしい。
ROCKHURRAHも大ファンだからね!
来年出るCDも楽しみに応援してます、Eddieさん!(笑)

【あなたならどの帽子を選ぶ?】

ROCKHURRAH WROTE:

長年愛用していた黒いハンチングが今年の夏の日差しのせいか、すっかり日焼けして色褪せてしまった。これではいかん、と思いこの帽子を急いで修復することにした。
特に素晴らしい高級品というわけじゃないんだが、SNAKEPIPEの見立てで購入した品でシルエットがよく似合ってる逸品。

いつもサングラスと帽子をトレードマークにしていてこのスタイル以外のROCKHURRAHを見た事ない人も多数いる程なんだが、その割には意外と似合う帽子がなくていわゆるソフト帽かハンチングか、そういう伝統的なものしか似合わない。
しかもツバの広さとか長さとか角度とか、ちょっと違うだけでも全然ダメときた。 これじゃ「帽子が似合う男」とはとても言えないか?

古来から帽子は紳士淑女の身だしなみにとって重要なアイテムだったわけだが、今回はそんな帽子が似合うミュージシャンについて書いてみよう。
例によって 70〜80年代のパンク、ニュー・ウェイブ系がメインのつもりだったが、全然関係ないのも混ざってる。今回も苦しいな(笑)。

まず何と言ってもパンク時代ではこの人を挙げないわけにはいかないだろう。 ダムドのキャプテン・センシブルとベレー帽(赤)。必ずいつもというわけじゃないが、ほぼこの人のトレードマークと言ってもいいスタイルはさすが見事だ。
パッと見はとぼけた風貌・・・の割には意外とケンカっ早いところが魅力?いつまでもチンピラでいて欲しいキャラクターだ。

ちなみにこのキャプテン・センシブルの影響を受けたと思われるのがラフィンノーズのベレーという事になるのかね?
同じくラフィンのドラマー、元ウィラードのキョーヤもいつも謎の帽子をかぶってるな。80年代にはもっと突飛な帽子も色々出回ってはいたけど(ゼクトアーとか)このスタイルが現代日本で似合う人はなかなかいないだろうと思える。さすが。

パンクというのはツンツンにした髪形やモヒカンなど、帽子がかぶれないヘアスタイルが多かったから、意外と帽子ミュージシャンを探すのが大変だった。そんな中で印象深いのがアディクツとボーラーハット(山高帽)の関係だろう。これはもう「時計じかけのオレンジ」と大道芸人からインスパイアされたに違いないファッション。このスタイルはアディクツが元祖というわけではなく、グラムロックの時代に活躍したデカダン大将(ROCKHURRAHが勝手に今考えた)ことスティーブ・ハーリィ&コックニー・レベルがもっと前にやってたようだ。

あと、この時代のパンクとしては滅多にいないタイプだろうがニューヨークの伝説的オカマ・パンクロッカー、ウェイン・カウンティとニット帽も忘れちゃならない。ニット製の大きなベレーみたいなものもかぶってたような記憶がある。
後の時代にはいくらでもニット帽をかぶったヴォーカリストはいるだろうが、70年代ではウェイン・カウンティか町田義人かというくらい珍しかったスタイル。たぶん。

帽子がトレードマークというわけじゃないけど、帽子をかぶったカッコいい写真が数多く残ってるアーティストと言えばジョニー・サンダースを思い出す。写真が見つからなかったので表現しにくいが、ソフト帽とウェスタン・ハットの中間のようなツバが広いものが印象的。少し長めの髪に合わせる彼のスタイルもハノイ・ロックスとか数多くのミュージシャンが受け継いで、現代でも廃れてないのがうれしい。音楽評論家でロンドンナイトDJとしても名高い大貫憲章も全盛期にはこのスタイルだったな。

ソフト帽の方はミュージシャンに限らず昔の紳士やギャングなど、当たり前のようにかぶってたものだから、トレードマークと言えるほどいつもかぶってる人はちょっと思い出せなかった。色んなところで異論が出そうだが、似合ってて印象的だったのはラスティックの元祖、東京スカンクスのダビすけくらいかな?全盛期の写真は成田三樹夫に匹敵するくらいの悪役顔だな。ラスティックの人はソフトでもハンチングでも、とにかく帽子好きが多い。かく言うROCKHURRAH自身も大体いつもこういうスタイル。ん?どうでもいい?

さて、80年代ニュー・ウェイブの時代は70年代に比べると帽子人口がぐっと増えて、印象に残ってる人を列挙するだけでも大変になってしまう。だから列挙するのはやめた(笑)。常に同じスタイルでトレードマーク、というよりは曲によりプロモによりスタイルがガラッと変わる人が多かったな。そんな中で唯一無二とも言えるインパクトあったのは写真のアダム&ジ・アンツと海賊ルックだろうか。これも異論ある人が多そうだが・・・。とりあえずこのスタイルは普段着にゃならないし、なかなか真似出来るもんじゃないね。でも流行ってる時には街中にもいたんだろうな。

なかなか真似出来ないという点ではこちらもすごい。日本のガレージ・パンク周辺で独特の毒に包まれた存在感を持つMAD3のエディ・レジェンドによる別プロジェクト、Hell Racer。「乱暴者」+ナチス士官といった感じなのだろうか?レッド・ツェッペリン時代のジミー・ペイジ(大昔)とか日本の覆面ハードロック・バンド、シルバースターズ(これまた大昔)とか、雰囲気的にそういうのは過去にもあったけど、ここまで本格的にキメキメなのは類を見ないかも。ひさうちみちおの「パースペクティブ・キッド」とかも近い感じがする。

さて、ここからかなり苦しくなるので出来れば見なかった事にしてもらいたい。帽子の種類としては定番中の定番、ハンチング。これは今時は誰でもかぶるものだし誰でもそれなりに似合ってしまうから、これをわざわざトレードマークにしたアーティストはBEGINくらいしか遂に思い出さなかった。ジョー・ボクサーズとかポーグスのドラムの人とか、ナチュラルに似合う人はいなくもなかったけど「あのハンチングの人」とまで言われるのはやっぱりBEGINくらいだな。うーん、ノーコメント。


それからもっと難しいのがいわゆるキャスケット型のもの。これもデビュー当時の桜田淳子とか水森亜土(笑)とか70年代の一条ゆかり漫画の主人公とかくらいしか似合う人が見つけられず、最後がこの2つという竜頭蛇尾な結果になってしまった。
一時期のフォール・アウト・ボーイもかぶってたけど、これまたROCKHURRAHの路線とは全く違うなあ。

世の中のミュージシャンの全てのファッション・チェックをしてるわけではないから、ROCKHURRAHが知ってる狭い世界の中で選んだのが以上のようなもの。帽子男じゃないのまで混ざってるけど、まあいいか。

ちなみに冒頭で書いたハンチングの修復は手縫いでやった方がいいと途中で気がついて全部やり直し。裁縫なんてこれまでやった事なかったけど丁寧にやれば何とか出来るもんだ。新しいものを探してもなかなか「これ」という形のものがないから、こうやって大事にリフォームしながら使ってゆきたい。
これぞ本当の裁縫ビリー。