Monthly Archives: 2月 2009

【ちょっと苦しいけどBill Nelson's Red Noise風にROCKHURRAHが制作】

ROCKHURRAH WROTE:

ROCKHURRAH家7つの自慢のうち、真っ先に思いつくものと言えば(「世界☆ぐるぐるジーン」的に言ってみた)ウェブ・ブラウザを不必要なほど豊富に取り揃えている事と、音楽を録音する環境がやたら充実している事だ。
そういうわけで今回はパソコンを使った録音に焦点を当ててみよう。

ちなみにROCKHURRAHはWindowsの世界は詳しくないので、自分が普段使ってるMacでの環境のみ書く事にする。

最初に断っておくがROCKHURRAHはデジタル・オーディオ・レコーディングのプロでも何でもないし特に詳しくもない、ミュージシャンのように楽曲を作って活動してるわけでもない。いや、楽曲を作っていた時期もあり、なかなかクオリティは高かったと自分でも言えるんだが、それは良く出来た趣味のひとつ。今は単にひたすらレコードをラインから録音してるだけの素人だ。それがこんな記事を書くというだけで無謀な話なんだが、他に目ぼしいネタもないので仕方ない。何か専門的な内容を期待した人はごめんなさい。

思えばROCKHURRAHは昔から録音の好きな少年だった。音楽を聴くという事と録音するという事が同じくらい好きで録音ばかりしてた。誰でもやってた事なのかどうかは知らないがレコードの中からピックアップしたお気に入りの曲を全体の構成を考えてカセット・テープ(時代だね)に録音して自分だけのベスト盤といったものを山のように作ってきた。時代は変わってカセットがMDになったり自家製CD-Rになったりしたが、やってる事はずっと同じだ。これをウォークマンで聴いたり、(人の)車の中でかけたり、友達に作ってやったり、もうそんな事ばっかやってたのが我が青春時代だと思える。

普通とちょっとだけ違うとすれば、こういったベスト盤に「マイ・ミュージック」などと情けないタイトル(笑)ではなく、何となくそのベスト盤自体を確かに感じさせる深遠なタイトルを付けて、ちゃんとした自分なりの解説を冊子にして人に贈ったものだ。これは大変に評判良くて、時代ははっきり言えないが当時のシモキタ界隈でパンク、ニュー・ウェイブと言えばROCKHURRAHと胸を張って言えるくらいのマニアっぷりだったものよ。ちょっと大げさ過ぎた?

今ではそういうのもiPodだったり携帯だったりパソコンだったり趣味のDJだったり、自家製コンピレーション好きというのは時代が変わっても廃れたとは思えないけど、世の中の全部の楽曲がCDやデジタルになってるわけじゃない。
そこで登場するのがレコードなどのアナログ音源をパソコンに録音するという行為だ。
今回は技術的な事は抜きにしてMacで録音するためのアプリケーション(単に使った感想程度なんだが)について語ってみよう。相変わらず前置き長いな。

こういう録音ソフト、いわゆる波形編集ソフトはWindowsでもMacでも無料のものから高級なものまで出回っていて、今回はたまたま持っていたものだけしか書けなかった。素人だから持ってないものは触れない、当たり前の法則。
一応知らない人のために書いておくが、波形編集ソフトとはパソコンに録音した音声を視覚的に「波のような形」に表示して、不必要な部分をカットしたり音をより良くするための特殊効果とかを加えたりして再度パソコンなどで扱えるファイル形式に保存出来るというものだ。説明するまでもないがiTunesとかそういうのとは少し違う。さらに最初に書いたように楽曲を作ってミキシングしたりマスタリングしたりするDAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)といったものとも少し違う。


では安い順から。

まずは無料波形編集では定番、Audacity
WindowsでもMacでもLinuxでも、もっとマイナーOSでも動くという汎用性の高さ、そしてタダという魅力から数多くの人がこれを使った録音の経験があると思われる。
日本語の解説のようなものを何とリザードのモモヨが書いているというのも東京ロッカーズ世代ならずともポイントは高いだろう。
そのアプリケーションの性能とか出来る機能とか言われても興味ない人にはどうでも良いだろうから、今回は録音や保存のしやすさとか見た目とか、そういうとっつきやすい部分にのみ焦点を当ててゆく。
写真を見ての通り、ひとつのウィンドウの中に全部のパーツがスッキリ収まっていて見た目はわかりやすい。もっと新しいヴァージョンのはちょっと見た目が違ってるがウチはなぜかこの古いヴァージョンの方を使っていた。こっちの方が特にイイという事もなかった。
この手のソフトは日本語のサイトはあっても半分以上は英語の解説だったりソフト自体の日本語化も手動だったり、日本語化しても言葉がヘンだったり、オープンソース系の海外無料ソフトにはありがちな話。要するにあまり親切ではないんだな。
初期状態でMP3への変換は出来ないのだが、音が良いのとエンコード速度が遅い事で有名なLAME(無料のMP3変換ツール)をダウンロードしてきてAudacityとの関連付けをする事で録音→MP3変換が直で行なえるようになる。起動する時だったかMP3保存する時だったか忘れたがLAMEのある場所聞いてくるので、そこを指定してやれば大丈夫。
こういうのを全くやった事ない人には設定とか、ややわかりにくい部分もあるけど、普及してるソフトだから解説サイトを見れば大体出来るでしょう。無料なんだけど結構高機能でクセがない使い心地。単に録音して前後の不要な部分をカットしたりフェードイン、フェードアウトしたり、ノーマライズ(音量を最適化)したりといった基本的用途ならばこのソフトで充分だろう。


はい、では次。

あまり有名じゃないがHairer Softなるところが出してるAmadeusという波形編集ソフト。
Amadeus 2とProという2つのヴァージョン展開しているが今回試してみたのは2の方。Pro版でも40ドルだが、この2は既に開発終了している模様。
実は結構昔にMac用の波形編集ソフトを探していた時に知り、シンプル極まりない&簡単な操作性、きびきびした動作に惚れ込んだもの。シェアウェアだけどKagiという支払いシステムがよくわからず買わなかったという過去がある。海外製だけどちゃんと日本語で動いてるし読み込みやエンコードも速くて機能的には好きな感じ。設定とかあまりしなくても当たり前のようにクイクイ動いてくれる(何じゃその表現?)。
MP3やAAC(iTunesとかで標準の音声ファイル)で保存する時にその場で音の品質とか設定出来るところが良いね。録音した曲の音程を変えずに速くしたり遅くしたり、ピッチ変更とか出来るところが気に入った。あっ、Audacityにも付いてる機能か?というか今回書いたソフトには全体的に付いてる機能だった。
見た目が95%モノクロで、清潔感溢れる画面があまり好きではないROCKHURRAHにはこの白さが眩しい(笑)。どちらかというと殺風景であまりMacっぽくはないなあ。軽快な動作こそが命でモノトーン好きの人には間違いなくオススメ出来る。


前置き長かったからさっさと行こうか。

お次はFreeverseなるところが出してるSoundStudio3だ。
79.99ドルという半端な価格はどうなのかね?これも海外版だったんだが問題なく日本語表示されてる。ちなみに日本版はアクト・ツーが出しててなぜかオリジナルより安い4980円。見た目はいかにもMacっぽいし波形やバックグラウンドもお好きな色に変えられる。そういう意味のカスタマイズが好きなら迷わずオススメ。ウチの環境では読み込みやMP3への変換という動作も最速だった。
どのソフト使ってもやってる事は大差ないROCKHURRAHとしては、迅速に働いてくれて何となく楽しげな色で録音出来るこのソフトが目下のところ一番気に入ってる。使いこなすのはたぶん最も簡単だ。宣伝してもROCKHURRAHには得にならないがこりゃいいよ。
しかし「楽しげな色」を意識して画面キャプチャしたんだが、こりゃ派手すぎたか(笑)。普段はもっと渋い色でやってます。


さて、最後に紹介するのはMacの世界では有名過ぎるこの一本、Bias謹製のPeak Proだ。

バリューパックで348ドル、日本では54800円ほどもする。何か計算合わなくないか?
本気で本格的にやる人以外は気軽にゃ買えない、名前の通りプロ向けの一本だ。
もうすでにヴァージョン6まで出てるんだがROCKHURRAH所有のはひとつ前のヴァージョン。さすがに54800円あったらもっと違う事に使うって。
画面見てわかる通り多機能ぶりを示すアイコンがうるさ過ぎるくらいにたぶん何でも出来るし、音もピカイチだろう。ただしプロだったら出来て当然、と言わんばかりの高踏的な設定の難しさ。音楽を録音した時も一旦無圧縮の状態で保存した後、MP3とかに変換しなきゃならないからあまりお手軽な感じはしない。金額もこれだしはじめての録音とかでは使えないだろうね。金が有り余ったゴージャスな人か、これで食ってゆこうとしてる人だけに(これを使った職業もあまりなさそうだが)オススメ。
上のSoundStudio3よりもさらに派手な画面にしてしまい目が痛いよ。

今回はこの4つのソフトを検証(と言うほど大げさなもんじゃないが)してみて、実に久しぶりに触ったものもあるけど操作さえも忘れてしまった、というものはなくて良かった。ここに挙げた4つの波形編集ソフトが代表的なものではないし、他にもアドビが出してるSound Boothとかアップルが出してるビデオ編集ソフトFinal Cutに付属のSound Track Proとか色々選択肢はある。波形編集だけに特化してなければ最初から大体のMacの付属してるGarageBandとかアップルのLogicとかでも録音自体は出来る。
全体的に高くて多機能過ぎか安くてシンプル無能過ぎという両極端な傾向にあるなあ。Windowsではフリーや廉価なものでも山のようにそういうソフトはたぶん出てるはずだけどMac用ではちょうどいいものが少ないという気がする。やりやすさとか見た目とか欲しい機能とかは人によってさまざまだろうが、取り合えずROCKHURRAHのオススメはSound Studioかな。

肝心の音の方は全てのソフトが変換の拠り所としているLAMEが同じものだと思えるので、ROCKHURRAHにはその詳細な違いがあまりわからなかった。「だったら別にフリーのAudacityで充分じゃん」と思えるけど、せっかくMacを使うんなら少しでもMacならではのソフトを使いたいというような部分もある。たったそんだけの事でやる気も随分変わってくるしね。皆さんもそういうちょっとしたこだわりを大事にしてみてはどうだろうか?

【超山田堂から届いたCDと手作り封筒。関連フライヤーまでありがとう!】

SNAKEPIPE WROTE:

今年も例年通り、またもや福岡物産展にて数々の名産品を手に入れ舌鼓を打ち、知り合いの写真展を観に新宿に行く、という恒例になりつつある行事を無事に済ませた今週。何故だかとても不思議なんだけど、物産展と写真展が全く同じ時期に被るんだよね。
もしかしてセット?(笑)
相変わらずおいしかった「かしわめし」や「ふくやの明太子」、焼きたての「梅ヶ枝餅」。
千葉県にいながら旅行気分を味わってしまった。
チープだけどお得感満点!
写真展はこれまた相変わらず精力的に活動されてるのがよく判る2会場を使っての展示。
それぞれを違うテーマで構成。
なかなかテーマを2つにしての写真展なんてできないよね。
さすがに燃えてますな!(笑)

そして今週は待ちかねていたCDが到着!
HELL-RACERの手作りCDRである。
以前FUK来日公演の際に一緒に出演していたHELL-RACERと記念撮影させてもらい、その写真を家宝にしている話を書いた。
あの時にエディ氏に話かけたのはCD売ってないんですか?であった。
これから出るのでよろしく、の言葉をもらい楽しみに待っていた。
ライブ後はHELL-RACERのHPチェックをおこたらなかったのだが、すでに気付いた時は完売御礼、とのこと。
初売りがThe Spanish Barrow’in Guitarレコ発にエディ氏がギターで参加した11月の新宿ロフトだったようなので、あまりに遅過ぎ。
しかもメンバーが自宅で手作りしてる、という本当のインディーズらしい。
うーん、残念。
フルアルバムももちろん楽しみだけど、手作りCDも興味あったなあ!としょげていた。
ではフルアルバムは一体いつ発売なんだろう、とまたHPを開いたのが2月上旬のこと。
なんとそこには手作りCDを追加生産したこと、通販で現在も手にいれることが可能、の情報が載っていたのである。
こ、これは!
エディ氏がいる、原宿にあるアトラクションで直接購入する方法もあるが、特に原宿に用事もない。
通販での購入を決める。
委託先として載っていたのは国分寺にある超山田堂というお店。
HPを見るとなんとも不思議なサイケな色彩のサイト。
CD以外に古着なども扱ってる実店舗のようだ。
実は今まで国分寺には一度も行ったことないんだよね!
新宿より西は吉祥寺までかもしれない。(笑)
超山田堂のサイトでは通販に関してまずは在庫を問い合わせて欲しい、と書いてあったのでメールを出してみた。
翌日ちゃんと返事が来たのだが、差出人が「やまだちゃん」となっていて笑ってしまう。
ま、「超山田堂」だから山田さんがやってて不思議じゃないんだけど。
自ら「やまだちゃん」と名乗る(恐らく)店主は只者じゃないよ!(笑)

在庫は無事にあるようなので、早速注文。
到着を楽しみに待つこと約5日間。
届いた封筒はなんと手作り!
「手作り封筒にて失礼いたします」
なんて走り書きまでされている。
中はダンボールをあてた梱包がされていて、
「今回はどうもありがとうございます。また今後ともよろしくお願いします」
という手書きメッセージまで入っていた。
これはエディ氏の手書きなのか「やまだちゃん」からのものなのか?(笑)
HELL-RACERのCDも手作りとは思えないほどキレイに仕上がっていて、あまりの上手さにビックリ。
みんな手作り派なんだな、と感心。

ROCKHURRAH RECORDSも手作り推進派で、オリジナルブランドを作ったりしてるけれど、封筒まで手作りの「超山田堂」には恐れ入った。
通販というとパソコンや携帯に入力して、印刷もすべてプリンターでされているため、相手先に人がいることを忘れてしまいがち。
以前「手作りについて」書いた時にもそのことに触れたことがあるが、これは好みの問題で「誰かが触ったと思うと気持ち悪い」と感じる人もいると思う。
今回の「超山田堂」から届いた荷物には「先にやまだちゃんがいる」というのが分かって、SNAKEPIPEはとても好感を持った。
同じ通販をやっている端くれとして、大変勉強になった。
勝手に記事にさせてもらってごめんなさいね、超山田堂様!

はいはい、そしてなんといっても一番重要なのはHELL-RACERのCDの中身!
今回は5曲入りのミニアルバム!
HELL-RACERというとインストの印象が強かったけれど、今回は4曲にヴォーカルが入っていてノリがグンバツ!(笑)
イイッ!HELL-RACER、イイッ!サイコー!
一人踊り狂ってしまったSNAKEPIPEである。
ほとんどがライブで聴いた記憶がある曲で、こうして音源が手に入ったのは嬉しい限り!
ガレージ、サーフ、ホットロッド、パンク要素が入り混じったとってもゴキゲンなチューン!(古いか)
フルアルバムも楽しみ!
ありがとう、やまだちゃん!
ありがとう、HELL-RACER!

いつか国分寺の「超山田堂」に遊びに行きたいな!(笑)

【撮影中のミステリーマン。デヴィッド・リンチ監督「ロスト・ハイウェイ」より】

SNAKEPIPE WROTE:

最近は週に2~3本の映画を観ているSNAKEPIPE。
昔のモノからDVDになったばかりのモノまでなんでもアリ!
たまたま珍しく最近の作品を観ていて気になったのがPOV(Point Of View)、いわゆる主観映像の映画である。
今現在レンタル屋さんで「最新コーナー」に並んでいるであろう「●REC」、ちょっと前に出た「クローバーフィールド」、そして公開されたばかりの「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」。
この手の映画の先駆け、ということで「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」を含む4本について書いていこうか。
まだご覧になってない方は「ネタバレ」の部分があるかもしれないので、ご注意を!

まずは主観映画先駆けの「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」から。
1999年の低予算で制作されたアメリカのインディーズ映画。
公開された当初にかなり話題になっていたし、謎の多い映画とも聞いていたのだけれど当時は鑑賞せず。
後述の映画との比較のために今回初めて観てみた。

女性1人、男性2人の3人の大学生がブレア地方に伝わる魔女伝説を求めてドキュメンタリー映画を作ろうとする話である。
自主制作映画を作る、という設定だけあってカメラも素人丸出し!
そのせいでブレや揺れが多いこの作品を観た後は気分が悪くなってしまう。
3人にはあまり魅力もなく、それぞれが言い分を通すための言い争いやケンカのシーンが非常に多くてイライラさせられる。
逆にそれがリアルな感じなのかもしれないけど。
そして「何かがある」「誰かがいる」という雰囲気を匂わせるけれど結局は何だったのか判らないまま映画は終わり、記録としての映像だけが残される。
映画というよりはドキュメントで、一体何だったのか解らないところが怖い。
謎だけが残されて、あとは想像するしかないPOV映画のヒット1作目である。
アイデア勝負ですな!(笑)

続いて「クローバーフィールド」。
2008年のアメリカ映画、SFとも怪獣映画、とも書かれている。
CFで流れていた、自由の女神の首が落下する衝撃的なシーンに見覚えがある人も多いと思う。
ニューヨークで惨事、というのはなんとなくタブーのように思っていたけど、オッケーなのかしらね?
映画の中で「また9.11のような出来事?」なんて台詞もあったけど。
説明は全くなく、停電、地響き、ビルの倒壊と惨事が続く。
パニックになるのも当然だな。
そして突然、怪獣が登場する
この映画の場合は「ちょっとカメラ持ってて」くらいの軽い動機で始まった撮影だったはずなのに、どんな時でも撮影し続けることに無理を感じてしまう。
カメラを持つのが初めて、というのが信じられないくらい撮影が上手い。
仲間や好きな女が危険な目に遭っていても、冷静に撮影を続ける冷酷なジャーナリストに変化している。
レンズを通すと全てが疑似現実化してしまうのか。
記録者としての使命感に燃えてしまうのか。
撮影を続けていた彼も横倒しになり、もう対象を追いかけない映像によりその最期を知ることになる。
迫力のある、破壊的で臨場感溢れる映像。
まるで自分もそこにいるかのような雰囲気に圧倒される。
結局何故、とか何、という説明は全くなく映画は終わる。

次「●REC」。
この映画は去年「スターシップ・トゥルーパーズ3」を観に行った時に上映されていて、宣伝看板を観て非常に興味を持ちDVD化を待っていた。
その時に読んだ宣伝文句はあまりよく覚えていなかったので、何の予備知識もないままに観た。
2007年のスペイン映画。
今までスペイン映画って観たことないかも?
この映画はテレビ局のカメラが取材中に起きた出来事を記録する、という設定なので展開にあまり無理がない。
レポーター役の女性が単なる「カワイ子ちゃん」なのかと思ったら、報道に命張ってますくらいの根性で「全部撮影するのよっ!」と絶叫するのがびっくりだったけど!

閉ざされた空間で、今さっきまで普通に話をしていた人が豹変する恐ろしさ。
唾液によって感染し、凶暴になり人に襲いかかる。
原因だと匂わせるエピソードは挿入されてはいるけれど、はっきり言明されてはいない。
ジョージ・A・ロメロ監督の「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」と酷似したシチュエーションだ、とROCKHURRAHが言う。
キャッチコピーにスペインで150万人が絶叫、と書いてあったのがよく解る怖い映画である。
恐らく製作サイドは先人をよく勉強して恐怖について研究したんだろうな、と予想する。
羊たちの沈黙」でも使われた暗視カメラの映像なんかもあったしね。
以前キューブリックについて書いた時に、恐怖指数を研究している大学があり、いくつかの要素が不可欠とされていたのを思い出した。
少人数の閉鎖された環境において何者かに追われて血が流れ、いかにもありそうなシチュエーション、というような設定。
この黄金率を見事に演出に取り入れた「優等生タイプのホラー映画」かな。(笑)
最後に出てきた人、マリリン・マンソンじゃないの?違う?

最後は「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」。
ゾンビ映画の第一人者、ジョージ・A・ロメロ監督の最新作である。
「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」(1968年)より約40年間ゾンビを撮り続けるとは!
本当はロメロ監督にメロメロの(ぷっ)ROCKHURRAHに筆を譲ったほうが良さそうなんだけどね。
今回はある事情により「字幕なし」でこの映画を鑑賞することになったため、細かいところは解らないまま。(ヒアリングの問題ね)

大学生が映画制作をしている時に事件に遭遇、という「カメラがあって不自然じゃない」設定になっている。
前述した「●REC」のほうを先に観ていたので「あれ?同じじゃん」と思ってしまった。
事件発生の手順が全く同じ。
びっくりさせちゃおう、と考える思考にさほどの違いがないってことか。
「ロメロ=ゾンビ=怖い」という今までの図式と今回は少し違っていて、ロメロ監督が今までのゾンビ映画の「焼き直し」にならないように心がけたんだろうな、と推測。

デッドシリーズとして、いわゆるゾンビ映画として本作を鑑賞すると、期待を裏切られた気分になるかもしれない。
状況は全体に似ていて、今回は映画を作ろうと集まったメンバーがゾンビから逃げるために安全な場所を求めて移動する話である。
決定的に今までと違うのはゾンビの数。
以前の、そこかしこからワラワラとゾンビが出てきて、いつの間にか囲まれている状況にはならない。
今回は追い詰められる恐怖はほとんどない。
仲間がゾンビになりかかってるのに普通に話してるのが怖い。
特殊メイクもややおとなしめ。
ただ頭にかかった硫酸がどんどん顔を溶かしていくシーンは圧巻!
あれはどうやって撮影したんだろう?

以前観たDVDの特典映像にメイキングが収録されていて、特殊効果についての種明かしがされていた。
映画を鑑賞し終えた後で、あれは実はこうやって撮影したんだよ、と教えてもらうのは楽しかったけれど、今回はその種明かしが頭をよぎりながら鑑賞してしまったため、興ざめの感があったのも事実。
ファンサービスがマイナスになっちゃうとは残念!
前作より現代風に設定されていて、ネットにゾンビ映像をアップさせたら7万2千件のアクセスがあった、と喜ぶシーンや東京からの携帯サイトの映像が挿入されているのは面白かった。

POV映画の共通点についてまとめてみようか。
1.撮影者がジャーナリスト魂に燃える
2.突然、理由も分からないままに事象に巻き込まれる
3.なぜか日本が登場する(ブレア・ウィッチ・プロジェクト以外の3本)
4.横倒しになった映像で終わる
5.2(続き)を予感させる

かつてはあまり一般的ではなかったホームビデオカメラが、一家に一台とまでは言わないけど、所持してる人口が増えたことで身近な方法としてPOVが考えられたのかな。
カメラマン(ウーマン)は完全な裏方でカメラを扱う人がいることを感じさせないのが通常の映画だったはず。
それを根底から覆すPOVショット。
出演者がカメラに語りかけるような映画は観たことあるけどね。
突然誰もが衝撃映像を撮影する可能性があるかもしれない、というリアリティがポイントなんだね。

いやあ、それにしてもROCKHURRAHもSNAKEPIPEも車に酔い易いタイプなので、手持ちカメラの映像を観るのはしんどかった!(笑)
皆様も3D酔いにご注意の上、ご鑑賞ください!

【リフォーム前と後のムートンコート写真(私用)】

SNAKEPIPE WROTE:

去年の年末のこと。
古着屋で見つけたのがムートンコート(写真左)である。
女性モノには珍しいランチコートタイプ!
品質表示タグを見ると「made in Canada」だって。
ははーん、カナダ寒そうだもんね。
もちろん「Genuine Leather」、本物のムートンである。
試着してみると、びっくりするほどぴったり!
かなり細身に仕上がっている。
しかもお値段はな、なんと驚きの3900円!(またこれか!)
これは買うしかないでしょ!(笑)

わーい、素敵なムートンが手に入ったー!と着て出かけようとすると
「あれ?き、キツイ…」
げーっ!試着の時にはぴったりサイズだと思っていたのに、少しでも厚手のニットの上には着られないことが判明。
ボタンを無理にかけようとするとボタンが弾ける始末…。
かなり寒がりのSNAKEPIPEはムートンの下にもレザージャケットを着ることがあるので、とてもこのままではお出かけできない。

そこで一大決心!
「そーだ、身ごろを足せばいいんだ!」
身ごろを増やす、ということは袖も太くしないといけない。
ってことでムートンの解体を始めたのが先週のこと。
結局は全部バラして、継ぎ足したのである。
今回でムートンのリフォームは3回目なので、手馴れたものである。

何を継ぎ足すかも問題で、全く同じ素材がない状態には「異素材」しかない。
ちょっと似てるけど違う、というレベルが一番カッコ悪いと思うSNAKEPIPEは
「こんなのアリ?」
というシルバーのレザーを継ぎ足してみた。(笑)
レザーの裏にはまた別のムートンを貼っているので、厚さは問題ない。
袖と身ごろ(脇)部分にシルバーを加え、それだけでは面白くないので胸部分にもムートンを貼ったシルバーポケットを付けてバランスを考えてみた。
これで約15cmは身ごろが増えたので、中にレザージャケット着てもオッケー!
見た目も思ったより馴染んでいて
「カナダ製からイタリア製に変身」
といった雰囲気に大満足である。(笑)

ウエスタン風の着こなしも70年代風にキメるのも楽しそう。
今からスタイリングを考えワクワクしているSNAKEPIPEである。