Monthly Archives: 8月 2009

注意:別ウィンドウで開いて音が出ます。みんなで拳を振り上げて歌おう】

ROCKHURRAH WROTE:

先日のSNAKEPIPEによる記事「KARAOKE万歳!」にインスパイアされたというわけじゃないがROCKHURRAHもふと思いついた事があって、カラオケについて書いてみようと思う。

今どき珍しい人種なのかどうかも自分ではわからないが、実はROCKHURRAHはカラオケというものに数回しか行った事がなくて、歌う方はほとんど未経験と言ってもいいくらい。音痴とか友達がいないとか色々な要因はあるだろうけど、カラオケに行かない決定的な理由は好きで歌えそうな曲がぜーんぜんなかったから、という点にある。

そこで今回思いついたのが、カラオケ屋になさそうな曲を自分で加工してみてはどうだろうか?という事。とは言ってもカラオケ屋の膨大な曲リストにどんな曲がありそうかなさそうか、行ってもいないのに本当にわかるはずもなし。絶対にないはずの曲はわかるが、そんなマニアックなカラオケを作ってもブログを読んだ大半の人に理解不能だからなあ。その辺のバランスはなかなか難しいものがある。
まあ世の中は広いから、もしかしたらディス・ヒートの「Makeshift Swahili」とかレジデンツの「Constantinople」とか(両方とも難解かつ歌いにくい曲だと思える)案外カラオケ屋で熱唱してる輩もいるかも知れないか?
そういうわけで「ROCKHURRAHが夏休みの課題としてカラオケ曲作りに挑戦」という趣向で気軽に始めてみたわけだが、結果としては意外と難しく非常に不本意なものとなってしまった。まあこれで食ってるわけじゃないし、この程度で許して。

使ったのは以前に書いた記事「MacでRec」の中にも登場した波形編集ソフトとプラグインのみ。さあて、うまく出来ますかどうか。

カラオケというのは要するにヴォーカル部分を抜いた楽曲だからヴォーカルだけ消してしまえばいいわけだ。スタジオとかでレコーディングした曲はギターとかヴォーカルとか1トラックずつにわかれたデータだから、その中のヴォーカル部分のみを無音にすれば簡単にカラオケになる。が、それは製作者側の話で、それをまとめて2トラックのステレオにしてしまったCDとかレコードの場合は1トラックの中に複数の楽器が渾然と入っていて、そこから完全にヴォーカルのみを抜き去るのは難しかった。というか「うまく出来ますかどうか」などと書いた矢先で情けないがROCKHURRAHは出来なかった。
何だか毎回「うまく出来なかった」系の記事書いてる気がするな。レベル低いな。

まあ、色々と実験してみて何とかカラオケっぽくなったものがいくつか、その中から夏らしくパンチの効いた熱い曲を選んでみた。聴いてみてもし歌えるものがあったら歌ってあげてね。


まずはエクスプロイテッドの名曲「Dead Cities」から。個人的にUKハードコア・パンクの中でも別格に好きなバンドだし80年代初頭のこの曲で今でも全身の血が沸き立つ。ピストルズやクラッシュやダムドが今でも色褪せなくて有効なのと同じだ。まさにPunks Not Deadという奇跡。典型的にハードコアな曲も数多くあるバンドだが、この曲は70年代パンクをただ速くしてみましたという感じの曲調が好ましい。今の時代が好きじゃないから言える事だけど、2000年くらいに作られた曲で30年後まで色褪せない曲なんてあるのかね?さて、この曲はカラオケで歌うとどうだろうか。早口だから噛んでしまったらもうアウト。曲も短いから体勢を建て直す前に終わってしまいそうだね。と言うか本当にカラオケでないのかどうかあまり調べずに書いてるんだが、実は今どきありそうな気もする。


次はニューヨーク・ドールズの必殺ロックンロール・ナンバー「Pills」だ。これは素人がテキトーにやった割には比較的きれいにヴォーカルが小さくなってくれたガルボ。下品でチープでアブノーマルなこのバンドは大好きだったジョニー・サンダースのルーツでもあるし、30年どころか40年近く経った今でも不滅だと思える。有名なバンドだからカラオケになっててもおかしくはないけど、知らない者勝ちという事で作ってみた。


さて、次は逆に絶対カラオケでは存在しないと思える。五月に最高の来日公演を果たしたレジロスの代表曲「Somebody's Gonna Get Their Head Kicked In Tonight」だ。タイトル長いなあ。ウチのブログでもこの来日の時、記事は書いてるんだけど、本当にパワフルなライブだった。あまりヴォーカルは消えてないけど元気よくみんなダミ声になって歌おうぜの巻。


さあ、最後にとっておきの曲を歌って終わりにしよう。ROCKHURRAHもSNAKEPIPEも大好きなこのバンド、ロビンの「Insane」だ。典型的なサイコビリーではないがパンクとサイコビリー要素がガッツリと盛り込まれたロビンのライブはいつでも最高。近場でライブやる時はぜひ見に行ってそのパワーを確かめて欲しいバンドだ。などと関係者でもないくせに宣伝したくなってしまうくらい素晴らしい。この曲はメイン・ヴォーカルがベーシストのヤスによるもので、実はロビンの曲を色々カラオケ化試してみたんだがヤスのヴォーカルだけは結構きれいに消えるという事が判明。おそらく声の周波数とかの問題なんだろうが、ヤスだけに易々と消えるのか?さて、ライブでもパンチ合戦が飛び交うこの危険な曲は委細構わず野太い声で歌って欲しい。横にヒロシ役の刺青男がいればなお良し。

時間と波形編集のテクニックがあればもうちょっとはうまくカラオケ化出来たんだろうが、今回は全体的に勉強不足の結果となってしまった。正月休みにでもまた再挑戦してみるかな。

【どのポスターもダイアン・ソーンが仁王立ちの構図。全部同じパターン?】
SNAKEPIPE WROTE:

今回はカルト映画「ILSA」シリーズについてまとめてみたい。

ILSA ナチ女収容所 悪魔の生体実験」は1974年に制作されたアメリカ/カナダ映画。
タイトルからしてすでに危ない雰囲気を漂わせているけれど、内容もそのまんま!
ナチスの医療収容所での残酷な実験を描いている映画である。
医療収容所の女所長の名前がイルザ、その後のシリーズもすべてダイアン・ソーンが演じている。
このダイアン・ソーンの存在感が映画の要であり、彼女のおかげで映画が大ヒットしたといえるだろう。

なんといってもダイアン・ソーンの魅力はその肉体美!
グラマラスボディの持ち主で、いかにもアメリカ版プレイボーイのグラビアに出てきそうなタイプ。
そのグラマーさんがナチスの制服をピチピチ状態で着こなし、冷たい美貌で怖い命令を下すとは!
さて一体何が起こるのだろう、と期待に胸を膨らませること間違いなし!(笑)

結局グラマー所長はどのくらいまでの熱や圧力に耐えられるか、病気に対する抵抗力など「人の限界」のようなデータを取ることが目的だったようで。
そのデータを取るシーンだけが残酷かな。
それ以外は収容所とは言っても、建物は掘っ立て小屋みたいだし、収容されている人達は部屋を自由に歩いているため厳重に管理されている収容所というイメージとは程遠い。
あとは所長の趣味に多少の問題があるくらいなので、恐る恐る指の間から覗き見しなくても大丈夫な映画である。(全員がオッケーとまでは言わないけど!)
最後はその「趣味」がきっかけで転落する所長。
やっぱりこんな人体実験、許す国はないよね?

2009年の現在観ても「ナチスで生体実験」とタイトルにあるような映画はマズいんじゃないか、と感じるので制作された1974年などはもっと危なかっただろうね。
キャストの中に「この作品のみ変名」と書かれている俳優が多いので、お金欲しさで出演はしたけれど、できれば出演したことは知られたくないという意味だろう。
まあ、代表作として堂々といえるのはやっぱりダイアン・ソーンのみだろうね。(笑)

それにしても「ILSA」にはモデルがいた、と書いてあってびっくり!
イルゼ・コッホという女性らしい。
本当にそんな残虐な女性がいたとは驚きだね!
一文字違いにして「イルザ」なのか、と納得。

イルザ アラブ女収容所 悪魔のハーレム」は1976年の作品。
主演は同じくダイアン・ソーン。
今回はタイトル通りアラブの石油王国が舞台で、国王専用ハーレムの守備隊長を任されているイルザ。
主人が国王で命令を受けて行動するため、前作のようにイルザが絶対の命令権を持っているわけではないところが違うんだよね。
そして今回はあまりダイアン・ソーンの脱ぎっぷりもよくなくて、ほんの数シーンでその肉体を披露しているのみ。
前作の「これでもか」というほどの肉体誇示はないので要注意。(意味不明)

石油王国の国王がポール・マッカートニーに似てる。
うっ、「に」を3回も書いてしまった。(笑)
そのポール国王のハーレムは誰しもが思う通りの「いかにもアラブのハーレム」状態。
美味しい料理にお酒、美しいダンサーがくねくね踊る宴。
周りに侍る訓練された女性達。
みんな国王のための演出。
背いたら罰が待っている、命がけのご奉仕。
アラブ編では前作よりもグロさがプラスされている。
今回は顔をそむけてしまうシーンもあったので、グロさを求める人にはいいかもしれない。
そしてアラブ社会ってこんな習慣あるんだっけ?と信じてしまうような不思議なエピソードがいくつか挿入されている。
お客様への最高のもてなし料理とか泥棒に与える罰について、など。
本当なのかどうかアラブの人に聞いてみないと。(笑)

今回のイルザは、普通の女みたいにアメリカ人スパイに恋する設定で。
国王のためにハーレムを維持・守備している冷徹な女隊長とは随分イメージが違ってきて、とまどってしまう。
最後はやっぱりイルザが笑って終わるようにはできてないんだな。
というか、そういうラストにはできないのかもね?

「女体拷問人グレタ」は1977年の作品。
この映画では名前はイルザじゃなくてグレタになっている。
グレたからかな?(ぷっ)
ここでも大筋はさほど変わらず、病院の院長になっているダイアン・ソーン。
治療と称して、前作と同様に自分の好き勝手をやっている。
そして警察関係者と手を組み、テロリストに自供をさせるために拷問を繰り返す役割も果たしている。

今回は病院に入ったまま行方が分からなくなった姉を探して、実態をあばくため妹が潜入するストーリーになっている。
最後は姉に会えたけれど、この手の映画の中で感動的な再会シーンは期待できないよね。
結局はグレタ院長が微笑みながら残酷なことをして終わってしまった。
なんの作戦も練らないで潜入すること自体が無謀だったともいえるけど。

ラストで手下だと思っていた男の裏切りや、グレタが復讐を受けるシーンが衝撃的だった。
今回はジェス・フランコという先の2本とは違うスペインの監督なので、ちょっと雰囲気が違っていたのかもしれない。

本当はイルザシリーズにはもう一本「イルザ シベリア女収容所 悪魔のリンチ集団」(1977年制作)があるのだけれど、今の時点ではまだ入手できていない。
それにしても「~収容所」で「悪魔の~」って、全部同じパターン!
ちょっとマンネリ気味?(笑)
暑い国の次は寒い国にしたってことか。
設定その他は同じだろうけど、いつか観られる日を楽しみにしたい。

【魚の集合?菊の花?一体何に見える?】

SNAKEPIPE WROTE:

世間はお盆休み。
ROCKHURRAHとSNAKEPIPEもどこかにお出かけしよう、と思いついたのが東京都現代美術館
ここは以前「ダイドー・ブランコ・コーヒー」の時にも行った周りが大きな公園のある非常に立地の良いリッチな美術館である。(げっ、以前と同じギャグ!)
現在開催している企画が「伊藤公象~秩序とカオス」展、同時開催が「メアリー・ブレア」展とのこと。
メアリーの方はあまり興味があるタイプではないようなのでパス。
久しぶりに現代アートに触れてきた。

現代美術といわれてもそんなに詳しくないし、立体を扱う日本のアーティストはほとんど知らない。
実は今回の伊藤公象の名前も初耳だった。
作品の雰囲気からてっきり若い世代なのかと思いきや、なんと1932年生まれというから今年77歳、活動歴の長いアーティストだった。

土をこねて造るいわゆる「陶芸」とはかなり雰囲気が違うけれど、伊藤公象の作品の素材はほとんどが土からできている。
それらはまるで布や石、または金属に見えたりして、とても陶芸品には見えない。
ちょっとトリックめいていて面白い。

今までほとんど現代美術展を観たことがないROCKHURRAHが
「えっ、作品を床とか地面に直接置いてるの?」
とびっくりしていた。
例えば上の写真の作品なども台の上に置いてあったわけではなく、歩いているカーペットの上に直接並べられていたのである。
「きっと毎回展示の度に形が変わってるだろうね」
などと笑っていた矢先に、それが事実であることが発覚!

なんと<アルミナのエロス(白い固形は・・・)>という作品は1984年制作の時の写真と、今回展示されていた作品とは大きく違っていたのである。
恐らく並べたり撤収したりを繰り返しているうちにどんどん作品が崩れていったのだろう、白いレンガの塊だったはずがボロボロになって廃墟のように変化している。
解説にも「自然の作用を採り込む有機的な創作の世界」と書いてある。
うーん、モノは言いようですな。(笑)
時と共に作品が変化する、というのは今まであまり経験ないかも。
ただ、確かにその崩れた後の今回の展示のほうが1984年版よりもSNAKEPIPEは好みだった。
陳腐な言い方だけど「終末感」が感じられたからだ。

他にとても気になったのは同じように土から造った焼き物にプラチナを吹き付けた、というまるで金属にしか見えないようなピカピカのシルバー群。
群と呼ぶほどの、一体いくつあるのか分からないほどのたくさんの造形物が所狭しと並んでいる様は圧巻である。
そう、伊藤公象の作品はほとんどが「群」で構成されているのだ。

一つだけ置かれていたらあまり気に留めないかもしれないけれど、まとまって集合体になると非常に迫力が出てくる。
まるで一つ一つに意味があるんじゃないか、全体で観た場合はどうだろう、などと考えたくなってくるから不思議だ。
ま、そういうところを含めて現代美術なのかもしれないね。
SNAKEPIPEもROCKHURRAHも「ごたく」やら「うんちく」のような理屈(屁理屈?)が必要なアートにはあまり興味がない。
むしろ言葉を必要とする、能書きばかりの作品はアートにしないで文章の世界に入ればいいのではないかと思う。
言葉にできないからアートにするんじゃないか、と考えるからだ。
伊藤公象展は解説がなくても観た瞬間に
「わっ!すごい!」
と思えるアートの根源が感じられて充分に満足できた。
行って良かったな!

常設展として現代美術館所蔵作品が観られるスペースに面白い作品を発見。
伊藤存というアーティストの「しりとりおきもの」という作品。
「りんご」→「ゴリラ」とたどって行った先にあったのは
「ラモーンズ」!
恐らく「しりとり」をクリアできた人は少ないのでは?
だっていきなりラモーンズが入るのは例外だろう。
その次は「頭脳」だったし。(笑)

やー、今回は二人の「伊藤」にやられちゃったね!
現代アートは楽しいな!(笑)

【去年に引き続き魚シリーズで制作した残暑見舞い】

SNAKEPIPE WROTE:

「立秋」を過ぎたので暦の上ではもう秋になるのかな。
そしてこの日を境に「暑中見舞い」から「残暑見舞い」になるらしいので、今年もまた残暑見舞いを制作。
去年に引き続き魚をモチーフにしてみた。
いかがざんしょ?(笑)

最近は散歩途中で大きな魚が泳いでいるのを目にする機会が多く、魚がスイスイと気持ち良さそうに泳いでいるのを目にする度に
「どうして人間は両生類として進化しなかったんだろう」
などと考え込んだりしているSNAKEPIPE。
夏だけはゾーラ族(ゼルダの伝説)とか魚人族(ワンピース)みたいに水中で生活できたら良かったのになあ!(笑)
上の写真みたいに、水中廃墟を悠々と泳いで観て回れたのにね!

まだまだ湿度が高い暑い日が続くと思うので、皆様も夏バテや熱中症に気を付けてお過ごし下さいませ!