MAGMA’09 ~PUNKS NOT DEAD!

【MAGMA’09のポスター】

SNAKEPIPE WROTE:

ある日の帰宅途中、突然「EXPLOITEDが来日、なんてことになったら楽しいのにな」と思った。
帰ってからネットでEXPLOITEDのサイトを検索。
なんと1ページ目に「前回からかなりの年月が経っているけれど、今年は日本ツアーやります。詳しくはこちら」なんて記事がっ!
震える手でクリックしてみると9月の項目に「JAPAN」の文字を発見!!!
うそー!たまたま頭に浮かんだだけなのに、本当に来日予定があったとは!
ということで早速チケットを購入。
今回はMAGMAというロックフェスティバルの企画でEXPLOITED以外にも、信じられないことにDischargeGBHも同じステージに立つ、という80年代ハードコア御三家大集合、夢のような豪華版!
チケット6300円って、こんなにすごいメンツなのに安いよ!
この夏は全然ライブに行ってなかったし、音楽系の雑誌なども手にしていなかったので、全く知らなかった情報!
「SNAKEPIPEのゴーストがささやいた」としか思えない勘の世界。(まだ攻殻機動隊入ってる)
いやあ、チケット買えて良かったなあ!
以前「電気のことなら…」というブログの中で
「DISCHARGEとGBHが来日し成田空港で目撃する、という夢を見てしまったSNAKEPIPE。EXPLOITEDもまだライブを世界中でやってるのも以前に確認。うーん。間近に見てみたいものだ。」
などと書いているではないか!
約2年半前の記事だけど、本当に実現するとはね!(笑)
ライブに一緒に行く仲間にも声をかけ、当日は横浜で待ち合わせることに。

今回のMAGMAは横浜ベイホールでの開催とのことなので、今まで一度も行ったことがないライブハウスのため地図まで用意して出かける。
一番近い駅が「みなとみらい線」の元町・中華街駅。
そこから歩いて12分と書いてあるけど、目の前は海という山下埠頭近くの場所である。
きっと周りは倉庫街、殺風景で食べ物屋さんなんかないだろうな。(笑)
14時開場、14時半開演で出演バンド数は9つ。
お腹空きそう…。

いつの間にかシルバーウィークなんて名前が付いてた9月19日から始まった5連休。
その丁度中日にあたる21日(月)、気温低めでレザー日和!
ハードコアのライブの正装といえる鋲ジャン、ゲッタグリップ着用、化粧も80年代パンクを意識してミチロウ風のかなり派手目にする。
いやー、あんな化粧のSNAKEPIPEとよくも一緒に歩いてくれたね、ROCKHURRAH!(笑)
「普通に道歩いてれば、相手がどくよ」
「15歳若く見える」
などと誉められながら(?)いざ横浜へ。

横浜は開港150周年のイベントもやっていたし、普通の時でさえ人が多いであろう中華街近くで待ち合わせをしたこと自体が失敗だったのかも。
車で到着した友人T君夫妻は駐車場が見つからずに四苦八苦。
結局漫画家T氏を含む5人で車に同乗し、駐車場と食べ物屋さんを探すことに。
どこも渋滞、お店があっても行列。
えっ、バーミヤンとか餃子の王将ですら行列してる!
きっと中華街で食べたかったけど、行列してるから仕方なくこっちに来たって感じね。
SNAKEPIPEご一行様も「横浜だから中華がいいよね」なんて言ってたのに、結局落ち着いた場所はお寿司屋さんだったし。(笑)
そこで少しのんびりし過ぎ、更にひどくなっていた渋滞を予想していなかったため「まさかあんなこと」になろうとは!

ま、簡単に言っちゃうと遅刻しちゃったんですな!
約1時間近く遅れて会場入り。
ライブハウスで初めてだけど、入り口でボディチェックされた。
前を行くROCKHURRAHはよく外国映画なんかで観るような手をあげさせられ、上から下まで「なでられ」、お尻から腿にかけても「さすられ」てる!
おお、武器持ってないかとチェックされてるんだ!
え、まさかSNAKEPIPEもあんなことされるの?とビクビクしてたら女性はバッグの中を見せるだけだった。
良かった、ホッ。(笑)

中に入るとどうやら丁度どのバンドかが終わったところだったらしく、通路や物販、ドリンクコーナーなどに人があふれている。
一体どのバンドが演奏終了したんだろう???
分からないまま次のバンドを待つことに。

少し時間があるのでここで恒例の観客チェック!(笑)
いやーさすがにハードコアの祭典、モヒカン率高いな!
色も様々、レインボー、ショッキングピンクなどカラフルで見事。
革ジャン率も同時に高く、みなさん気合充分。
きっと連休だったから全国からハードコア好きが集まったのかも?

そしてライブがスタート。
出てきたのはEXTINCT GOVERNMENTだった。
実はこのバンド、前から友人T君より「80年代ハードコアの音でいい!」と評判を聞いていたので、とても楽しみにしていた。
間にあって良かった。(笑)
がっ、なんだか音響がヘン?
ほとんど迫力が感じられず、ヴォーカルもよく聞こえない。
今回の演奏では「とてもいい!」とは言えず、残念。
また違う機会に観てみたいな。

それにしても観客を見張るためのセキュリティとしてステージの左右に「阿吽像」のように構えているのがオー!ブラザー!(笑)
さすが横浜?
それともセキュリティもバンド側で指定していたとか?
真相は分からないけど、ボディチェックに引き続きかなりセキュリティの厳しさを感じる。

続いてはCOBRA。
COBRAは活動暦長いし、かつてオムニバスアルバム「ハードコア不法集会」や宝島のカセットブック「THE PUNX」で聴いていたようだけど、あまり覚えていない。
今回ライブを観るのも初めて。
ボーカルはまだYOSU-KOなのかな?と思いながら鑑賞。
元気いっぱいでノセ上手。
さすがだね!
COBRAからはすっかり音響は戻っていたので、やっぱりバンドの違いかな?

次はHARLEY’S WAR
実はほとんど知らないアメリカのバンド。
説明書きによると「NEW YORKハードコアの中心人物Harley Flanaganのソロプロジェクト」とのこと。
最初にセントバーナード犬のかぶりもので登場したので、コミックバンドかと勘違いしてしまったSNAKEPIPE。(笑)
観客の中に熱狂的な外国人のファンがいて、ものすごい盛り上がってた。

そしてラフィン・ノーズ
始まる前のセッティングの段階でシルエットで見えたのがサイコ刈りの人だったため、てっきりBattle Of Ninjamanzの登場かと思っていたら、その人がベレーだった…。
いつの間にあんな髪型になっていたんだろう?
どうやら去年の9月に観たのが最後のようなので、約1年ぶり!
そりゃ見かけも変わってるか。
と思いきや、ギタープレイに関してはほとんど変わってない!
大事なところでチョンボだし。ひどいね!

ついに登場、GBH!
うおーーー!本物だーーー!(笑)
例えば全盛期のGBHの映像を観てから現在の姿と比較してしまうと、当然ながら年をとったなと思うけれど、声はおんなじ!あの声だ!(笑)
演奏の迫力も素晴らしい!
さすがに世界で活躍してる外タレ(死語)は違うね。
生「SICK BOY」が聴けて大感激!(笑)

続いてはDischarge。
初めに出てきたのが「次はDischargeの登場です。皆様拍手を!」などという、コミカルな司会者なのかと思ってたら、なんとそれがヴォーカルだった。(笑)
全然調べずに来ちゃったけど、ヴォーカル変わってたんだね。
初めの印象とは打って変わって、歌い出したら(叫び出したら)すごい迫力!
あれだけの体格があると、声の出方が全然違う。
力強いパフォーマンスに圧倒される。
生「NEVER AGAIN」が聴けて大感激!(笑)

Discharge演奏中に赤い髪の人がステージ裏や横を歩き回ってるのが見える。
あれってもしやEXPLOITEDのヴォーカルでは?
何故かデジタル一眼を構え、ライブ写真を撮るカメラマンさながらにDischargeを撮影しまくり!
SNAKEPIPEは「日本滞在中にカメラを購入して、試し撮りかな」と思ったけど?
EXPLOITEDがDischargeを撮影っておかし過ぎだよ!
その撮影してる姿にばかり目がいってしまい、Dischargeに集中できなくなってしまった。(笑)

そしてついにラスト、EXPLOITEDの登場だ。
それまではMAGMAだった垂れ幕(というのか?)がEXPLOITEDにチェンジ。
そしてこの時点で遅刻した1時間の間にHAT TRICKERSとBATTLE OF NINJAMANZが演奏してたんだな、と気付く。
どっちも観たかったのに、残念!
ヴォーカル、Wattie登場!
トレードマークともいえる、赤いモヒカンに戻ってる!
EXPLOITEDはこのWattieを残して、オリジナルのメンバーは残っていないのかな?
とは言ってもWattieさえいればいいのかも。(笑)
10代の頃から聴いてたEXPLOITED。
横向きモヒカンでマイクを手に叫んでるあの有名なジャケットの、あのWattieが目の前にいるよ!
実物を観られただけでも大感激!
もちろん演奏のすごさも、ヴォーカルの重たい迫力も脳に、目に焼き付いている。
生「DEAD CITIES」が聴けて更に大感激!(笑)

アンコールに応えて「SEX AND VIOLENCE」を演奏する前に、ドラムの方が
「誰かSEX AND VIOLENCE歌える人、ステージに上がってよ!」
と客席に呼びかけてたけれど、ここは日本だよ!
英語でいきなり言われてもほとんどの人が理解できないからね。
それでも一人上がってマイク持たされてたけど。(笑)
Wattieも、観客が「Wattie~!」と声援を送る度に「What?」と聞き返してたな。
名前呼んでるだけなんだけどね。(笑)
そしてラストは「PUNKS NOT DEAD」。

さすがに現役で世界ツアー敢行してるバンドはすごいね!
今回のUKハードコア3バンド共に、年齢を感じさせずに素晴らしい!
日本のバンドなど全く比較にならない、音の厚み、ヴォーカルの迫力。
以前より聴いてたレコードやCDより、更に迫力のある生演奏!
これからも35周年、45周年と続けてやってもらいたい!
前より、もっともっとEXPLOITEDファンになったよ!(笑)

攻殻機動隊ってこう書くの?(ダジャレ)

【SNAKEPIPEの写真を使って攻殻機動隊的世界にROCKHURRAHが加工・制作】

SNAKEPIPE WROTE:

週に2、3本の映画を鑑賞する習慣は未だに続いている。
以前「パーフェクトな千年の妄想」に今敏監督のアニメ作品について書いたが、それがきっかけでアニメ作品にも目を向けるようになっていた。
アニメも未知の分野だったからだ。
そしてたまたま手にしたのが「イノセンス」。
ROCKHURRAHが観る前に軽く調べてみたところ、これはなんと「1995年公開のアニメーション映画、『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』の続編にあたる」とのこと。(Wikipediaより引用)
ぐわ。なんと前作があったのね、と仕切り直し。(笑)
こうしてかなり遅まきながら攻殻機動隊に触れることになったのである。

「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」(1995年)を初めて観た時には、言葉がよく聞き取れず意味が分からないことがあった。
SFモノにはよくあることなのかもしれないけれど、作者の造語がたくさん出てくるからだ。
だっていきなり「光学迷彩」なんて言われてもねえ?(笑)
全く「攻殻機動隊初心者」だったので仕方ないかな。
しかし、そんなことを置いてもストーリーの斬新さ、背景の素晴らしさなどで圧倒されてしまったのだ。
つまりハマッたってことね。(笑)
Wikipediaなどに詳しい説明があるのでそちらを参照してもらったほうが解り易いとは思うけれど、簡単な説明を。

2029年に内務省公安部内に設置された秘密組織「公安9課」を舞台に、そのメンバーである実質的なリーダー・草薙素子が主役の物語である。
ものすごく乱暴に言うと特殊警察が事件を解決する話だね。(簡単過ぎる説明)
ただしこの世界での犯罪というのがハッキングなどの情報操作を行うようなタイプが主流なのである。
もっともこの時代には人間が電脳化や義体化をして、半分機械人間のようになっているという設定なので「電脳をハックされた」なんてセリフが出てきたりするのだ。

映画版1作目を観終わってから、先に手に入れていた続編「イノセンス」を観る。
この時には前作のラストで失踪してしまった少佐(草薙素子)が全然出てこないので、トーンとしてはちょっと暗いかな。
オープニングでハンス・ベルメールを感じさせる人形が出て来て、まるでシンディ・シャーマンが写真に撮ったような構図で配置されるシーンが印象的。
前作同様、背景が素晴らしい。
もちろんストーリーも非常に面白かった。
えー、これで終わり~、と物足りなさを感じてしまった。
もっと知りたい、もっと浸りたいと思ったのだ。

そして今度はテレビアニメ「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」を観始める。
これは全26話からなるシリーズで、そのうちの半分くらいが「笑い男」なる天才ハッカーに関連する続き物になっている。
それ以外は1話ごとに完結するショートストーリーである。
「笑い男」の話もほんとにありそうな設定で面白かったが、ショートストーリーも良くできている。
外務大臣拘束事件、多脚式戦車の暴走、南米民主革命の主導者入国、「興国の旅団」というテロ集団の誘拐、ロシアの集団拉致、連続猟奇殺人などかなり危ないテーマも扱っている。
そこらの邦画やテレビドラマなんて勝ち目ないんじゃない?と感じるほど。
見ごたえ充分!面白いっ!(笑)

さてさてまた次はテレビアニメの続編「攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG」!
前作で終わりになったのか、とガッカリしていたSNAKEPIPEに朗報。
また公安9課が復活、活躍するところが観られるなんて本当にウレシイ。(笑)
「2nd GIG」では「革命」がテーマになるのかな。
「個別の11人」と名乗るテロリストが出てきたり、核の原料であるプルトニウムや原子力潜水艦による核攻撃の話など物騒な単語が飛び交う。
特にこのシリーズには革命の思想について語られることが多いため、かなり意識を集中させていないと話の展開についていかれないこともしばしば。
すごい話になってるよねえ。
いやはや、気軽に観られないアニメがあるとは!
ラストの回のタイトルが「憂国への帰還」だし、ビルの屋上で集団自決なんてところからも感じていたけれど、三島由紀夫の影響大ですな。
他にも攻殻機動隊全般にいえることだけど、いろんな影響が見受けられて興味深い。

機械が意志を持つ、と言えば有名なのが「2001年宇宙の旅」。
ハルの存在はその後のSFに多大な影響を与えているが、攻殻機動隊も例外ではないようだ。
公安9課をヘルプするためのタチコマという思考戦車が出てくる。
本来はただのAI搭載の機械であったはずなのに、哲学に興味を持ち始め生と死について語ったり、ついには個性まで獲得してしまう。
ここまで来ると、機械が意志を持った以上の存在になっている。
かわいい声で非常に難しい話を喋るタチコマ。
観ているうちにだんだん愛着を感じてしまう。
タチコマは笑わせてくれたり、感動させてくれたりして今ではすっかり大ファン!(笑)
そういえば生と死について語ってるとき
「メメントモリ~!」
なんて叫んでたな。
藤原新也まで入ってくるか。(笑)
超合金 電脳超合金タチコマ」、買おうかどうしようか本気で思案中!

機械なのにかなり人間らしさを獲得したタチコマに比べて、本当は人間なのにあまり感情を表に出さず機械的なのが主役の少佐こと草薙素子である。
個性を獲得したタチコマを「あれでは使い物にならない」とばっさり切り捨ててしまう。
「これで公安9課も終わりだな」というバトーに「なにか未練でも?」と返す。
冷たいようだけれどそうやって「つながり」を断ち切っていくことで前進するからこそ、チームのリーダーになれるのかな。
的確な判断力と素早い行動力で、頭脳戦だけではなく体当たりの戦闘も行う。
観ていて気持ちがいいほどの戦いっぷりですな!
それにしても少佐は露出狂なんじゃないかと思えるほど、下半身はブラジリアン・カットかTバックのショーツ一丁に革ジャンが定番スタイルで。
どこに行くにもあの格好ってどうなの…。(笑)
公安9課のメンバーはなんとも思わないのかな、とヘンな心配をしてしまう。
そして少佐を捕らえる時、たまにアングルが「お尻のアップ」だったり下から上を見上げるような「アクションカメラ」調になっていることがあり興味深かった。

機械的な主役の草薙素子と対照的なのが同僚のバトーである。
犬を飼っていたり、タチコマを猫かわいがりしたりする。(ヘンな表現だけど)
車や武器などにも「こだわり」を持ち愛着を感じることが多いみたい。
仲間がやられたら激怒する、少佐が撃たれたら泣く、など人間的な感情を素直に表に出すタイプ。
恐らく攻殻機動隊の中では一番共感される人物なんじゃないかと思う。
少佐が死んだと思うと何故か「素子~!」と本名を叫ぶシーンが2回。
いい味出してるよね!
本当に目を外してから眠るのかどうか知りたい。(笑)

いい味出してるキャラクターとしてはやっぱりイシカワ!
地味だけど確実に情報をキャッチし、捜査には欠かせない人物である。
副業で「パーラー・イシカワ」というパチンコ屋を経営しているところなんかも、実際にありそうで面白い。
本当にヒゲを外してから眠るのかどうか知りたい。(笑)

まだまだ物足りないSNAKEPIPEは「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society」も入手。
これはテレビアニメ「攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG」の続きモノ。
攻殻機動隊は映画版とテレビアニメ版があるためちょっと紛らわしい時があるよね。
それにしても「ソリッド・ステート」と言われれば迷わず「サバイバー!」と応えてしまうSNAKEPIPEだけど、これは「ソサエティ」なのね。(笑)
未来の老人介護問題に焦点を当てた作品で、これも大変興味深い。
もうこれ以上は攻殻機動隊関連はないようで。
うーん、残念!

ん?いや、原作まだ読んでなかったよね。
とついに士郎正宗のコミックス「攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL」と「攻殻機動隊2 MANMACHINE INTERFACE」も入手!(笑)
いやあ、それにしても攻殻機動隊が1991年とは。
20年近く経った今読んでも全然色褪せてないよ。
内容がかなり濃いので、読むのが速いSNAKEPIPEが苦労している。
本来の順番が逆だったのかもしれないけれど、映画とテレビアニメという予備知識を持った後でコミックスにして良かったのかもしれない。
こんな話を作る士郎正宗ってすごい人だなあ!

「こんなのもあるよ」とROCKHURRAHが教えてくれたのがPS2のゲームソフト、その名もずばり「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」だ!(笑)
2004年発売のゲームなので中古屋さんを物色。
なんとウチから一番近い場所でゲット!
わーい、画面観たい!とディスクを入れてみるが…全然読み込まない!
何度やっても読み込む気配がない!
以前「地(じ)デジじゃないよ、地(ち)デジだよ!」でも書いたことがあるけれど、ウチにあるのはSONY製のHDDレコーダ(ゲーム機が一緒になっているアレ)なのである。
今年の1月に解体して中を掃除した後には快調だったため、今回再びROCKHURRAHがチャレンジ!
しかし何度やっても今度は電源が入らない!
もう寿命なのかな、ということであきらめることにした。

でも我が家にはPS2のソフト、全く触っていない「攻殻機動隊」がっ!(笑)
仕方なく時代に逆行してPS2の本体を購入することに決定。
今買うなら普通はWiiかPS3だよねー。とほほ。
ゲームは草薙素子でプレイする場面とバトーの場面になっている。
ROCKHURRAHが言うには「少佐よりバトーのほうが操作し易い」とのこと。
それにしても少佐の回し蹴り、カッコいい!(笑)
ゲームはまだ途中なのでこれからの展開が楽しみである。

たまたま手にした「イノセンス」からここまで来てしまった。
今まで「ちょっと面白そう」くらいの評判しか知らなかった「攻殻機動隊」の世界にこんなにどっぷりハマってしまうとは!(笑)
きっと他にもこんな感じの「今まで名前しか知らなかったけど」みたいな面白いモノあるんだろうな。
また探してみたいと思う。

ユキヒョウでゆきまひょう

【あまり速いパソコンは疲れるにゃー】

ROCKHURRAH WROTE:

2009年8月28日、埴輪の日として名高いこの日にAppleファン待望のMac新型OS10.6 Snow Leopardが発売された。

ほんの10年前くらいにはマッキントッシュなどと言っても一般的には何だかよく知らないパソコンの名前、という程度の認知度で実にマイナーだったもんだが、iPodやiPhoneのヒット以来、昔からのMac好きが思ってる以上にアップル社は有名になってしまったなあ。

まあそんな硬い話は抜きにしてROCKHURRAHもこのSnow Leopardを早速インストールしてみたので、その感想などを雑文にしてみよう。と言ってもまだ触り出したばかりで書ける事は非常に少ないんだが。

流行遅れが大好きなROCKHURRAHとしては「この今という時期にわざわざMac OS10.5 Leopard(前のヴァージョン)を定価で買ってインストールしてみました」などという間抜けな記事が書きたかったという衝動はあったんだが(笑)、さすがに自分のパソコンを使ってまでネタには出来なかった。

そう、実は今までMacのOSを最新型リアルタイムで体験した事がなかったというわけだ。直前まで使っていたのはMac OS10.4 TigerだったのがLeopardをすっ飛ばしてSnow Leopardに豹変した。つまり珍しく旬のものを手に入れたという事を回りくどい書き方してしまった。

Macの人以外にはわかりにくいので初心者やウィンドウズの人のためにまず過去を振り返ってみよう。とは言っても歴史の最初から語るのも面倒だ。この辺は Wikiにでも任せる事にする。

アップルの歴史は1970年代に遡るわけだが、美しいとかスマートさとか楽しげなギミックとかに対するこだわりようは大変面白く、創業者たちの魅力がこのコンピューターには詰まっていたもんだ。簡単に言えば「フロッピーの排出ボタンはダサいからやめよう」などとスティーブ・ジョブス(アップル創業者の一人)が提唱するとそれが実現してしまうようなパソコンがMacだった。今はあんまりやらないけど昔はCDとかをエジェクトする時はゴミ箱にドラッグしていたもんだ。実用性だけを求める人には関係ないような事だが。

端折り過ぎてて過去を振り返るどころではないが、こういうMac OSは2001年から次世代型Mac OS Xとして生まれ変わった。それが以下の通り。数字はヴァージョンね。

10.0 Cheetah
10.1 Puma
10.2 Jaguar
10.3 Panther
10.4 Tiger
10.5 Leopard
10.6 Snow Leopard

というわけで最近のMac OSはネコ科の名前が付いている。ウィンドウズも7とかありきたりじゃなくてハイエナとかヤブイヌとか付けてくれればもっとわかりやすいのに。ちなみにパンサー、タイガー、レオパルド・・・このネーミングと言えば子供の頃に好きだったタミヤの戦車ドイツ軍シリーズ(と言うかプラモデルじゃなくて現物も当然この名前なんだがドイツ語読み)とセンス一緒じゃない?タイガーの次は好きだったハンティング・タイガー(ヤークト・タイガー)もしくはキング・タイガーにして欲しかったなあ。
それにしても買いに行ったパソコン屋でも言われたが、Leopardをレパードと言うのは自分的にはどうもしっくり来ない。やっぱり昔ながらの読み方レオパルドでいいじゃないかと思ってしまう。

前置きが長くなりすぎて続き書くのが嫌なくらいだが、ROCKHURRAHは大まかに2つヴァージョンが上がるくらいでOSをアップグレード、もしくは本体を買い替えてる事になる。

直前に使ってたTigerは何の問題もなくて愛着もあったんだが使ってみたいアプリケーションで「動作環境10.5以降」などと書かれているものが多くなって、悲しくなってたもんだから仕方なくLeopardにでも変えてみるか、などと思っていた矢先に次のSnow Leopardが出てしまった次第。
時流に疎く遅れすぎて「珍しく旬のものを手に入れてしまった」のが実情だ(笑)。

さて、前のLeopardはインストール前に再起動してDVDから起動しなければならなかったが、今回のヴァージョンではそのまんまインストール出来るみたい。必要最小限のOSをまずインストールしてから残りのファイルを処理するというような事になってるらしい。こりゃ楽だ。ちょっとTV見てる間に終わってしまった。システム容量もかなりダイエットしてるようで、インストール後にハードディスクの空き容量が増えていた体験は初めてかも。

そして楽しみにしてた新型OSは・・・うーん、Tigerとは確かに違うけどもLeopardとは大して変わってないという印象だ。アップル曰く、外見じゃなくて中身だぜよ、との事だが革新的新機能大好きのジョブスのジョブにしてはやや地味な印象がある。大人になってしまったのかな?

まだインストールして間もないから機能の全てを使ったわけでもないし、主要アプリケーションの具合をサラッと確かめたくらい。起動は前より速いしキビキビ感もある。特にアップル純正ブラウザ、Safariの起動は間違いなく世界最速。ほとんど一瞬で画面が出てくるのは感動させられる。アップル社純正のソフトどもは差別化して速くチューンアップしてるみたいだね。ROCKHURRAH ご用達のブラウザ、SeaMonkeyも初回だけもたつくが二回目以降は快速で立ち上がる。
Photoshopでおなじみ、アドビ社の製品は現行のCS4から劇的に起動が速かったからこれはもともと。ウチが特に良く使うBias社の波形編集ソフト、Peak Proも問題なし。

うーん、全体的に特に問題ないとかばかりで書いてても読んでても別に面白くもないな。今のところ順調だとしか言いようがない。

ただひとつだけ・・・。新しくなって手放しで喜ばしいかと言えばそうでもなくて、ウチの環境では大きな問題もあった。

Safariや他の一部のアプリケーションで文字入力する時にROCKHURRAHがいつも使ってるインプット・メソッドであるEGBRIDGEがなぜか使えない、これには困った。
インプット・メソッドとはウィンドウズにおけるIMEとかATOKみたいなもので文字入力を司る最も根幹的な部分。
Macには昔から「ことえり」という漢字変換インプット・メソッドが付いているんだが、これが実はあまりよろしくない。で、Macユーザーはシステムに無料で付いてることえりを使わず、わざわざ有料のこのEGBRIDGEを好んで使っている人が多いというわけだ。ROCKHURRAHもその一人だったんだがこの開発元エルゴ・ソフト(ちなみにゲーム好きにはおなじみ光栄の子会社)がソフトの開発を終了してしまい、ヴァージョン・アップもサポートももうなしというありさま。 Leopard対応で一度ヴァージョン・アップがあったらしいんだが、こないだまでTigerだったROCKHURRAHは当然そのヴァージョン・アップはしてない。
長く使って馴染みの深いシステムだっただけに使えないのは非常に残念だ。Safariで検索しようとする時は強制的にことえりになってしまう。今までほとんど使ってなかったことえりをこれから馴染みになるように鍛えていかなければならないのはまるでパソコン初心者に戻ったみたいで辛い。 Snow Leopardにしようと思ってるEGBRIDGE使いの人はご注意を。

なんだか書いてると良くなった部分よりも悪くなった部分が多いように感じてしまうが気のせい?便利になろうが不便になろうがROCKHURRAHはこれからもずっとMacを使い続けるつもりだし他に変える気はしない。他のMacユーザーもきっとそうだろう。特にLeopard(で元からことえり)の人はたったの3300円でアップグレード出来るチャンスだから是非ともチャレンジしてみよう。

Mac OSの将来に対して不安があるとすれば今後ヴァージョンが上がるたびにつけるネコ科の名前が他にあまり残ってないような気がするという点のみか。あと残ってるメジャーなネコ科と言えばライオンくらいか?究極に小回りがきくコンパクトさという点では単なるキャットが最終型という気もする。そうなったら猫好きのSNAKEPIPEも Mac派になってくれるかな?

逸品制作日誌 スカート流用バッグ

【今回制作したバッグの前、後、中の写真】

SNAKEPIPE WROTE:

いつの間にかもう9月に入ってますな!
時が経つのは本当に速いよね!(笑)  
今年も残りわずか4ヶ月。
苦手な暑さも一段落してきた今日この頃なので、そろそろ動くか。

ということで始めたのが制作。
今回はROCKHURRAHのリクエストによりバッグを作ってみた。
3年くらい前にROCKHURRAH自身が制作しようと材料だけはすでに購入済みだったもの。
ずっと手をつけずにいたのでSNAKEPIPEが引き継いだ。

SNAKEPIPEもROCKHURRAHも古着屋に行き自分が着るための洋服も探すけれど、後に何かの制作に使える材料として店内を物色することも多い。
かつてSNAKEPIPEも自分用のバッグ制作に真っ赤な革のスカートを使ったことがある。
今回使った革も実はレザーのタイトスカートである。
うまい具合にサイドに付いているポケットもそのまま利用できるようにしたい、というROCKHURRAHのリクエストを取り入れるために苦労した。
ポケット部分まで使うことになると意外と横幅が広くなる。
全体のバランスなどを考えなんとかカタチにしてみたけど!

裏地部分(中身)のポケットを充実して欲しい、というリクエストもあった。
そう、SNAKEPIPEもそうだけどROCKHURRAHも大のポケット好きなのである。
小分けにする場合にポケットって絶対重要だもんね!
女性モノのバッグには外ポケットが一切付いていないタイプも多いので不満を感じることが多いため自分で制作するようになったSNAKEPIPEにはその気持ちはよく解る!
ということで今回はROCKHURRAH向けにサングラスケースが入れられるポケット、A4サイズのファイルが入る大型ポケットやペットボトルホルダーになるような細工など使い勝手も考えた設計にしてみた。
外ポケットも前2つ後2つとかなり大きさのあるタイプで収納力アップ。
これだけあれば困らないであろう。(笑)

元々ROCKHURRAHが黒の革にピンクのジッパーを想定して材料を用意していたため、そのまま流用。
裏地の色はそれに合わせて発色の良いキウイグリーン。
うーん、このピンク×キウイグリーンってウチのHPのテーマカラー!
バッチリだね!(笑)

さてあとは最後に上部のジッパーを縫ってしまえば完成!
そして縫い終わり「できた!」と思ったのもつかの間。
なんと今回はサイド部分にマチを付けたため、ジッパーを閉めるとバッグ全体に歪みが出ることが判明。
なんで「いびつ」になっちゃうの~!えーん。
サイドにマチがある場合は上部ジッパー部分にもある程度のマチが必要なんだね。(言葉じゃ伝わりにくいな)
仕方ないのでもう一度やり直し。
制作している途中で想像していた通りにならない時は諦めずにやり直すことにしている。
何故かというと、結局そのまま「まあ、いっか」で終わらせても後で気に入らなくて使わなくなるからだ。
特に今回は自分用じゃないし。

そこもなんとかクリアし、無事に制作完了!
ROCKHURRAHも気に入ってくれたようで良かった。
なんと言っても3年越しで待ちわびたバッグだしね!(笑)

もう一つ活動再開、ということではなんと2年も手をつけずにいた「九相墟写巻」を更新したこと!
あのシリーズを始めた当初はシリーズが終わったら次は何にしようかな、などと考えていたのに。
そしてかなり好評だったのにもかかわらず、6回目まででストップさせてしまってました。
ファンの皆様、申し訳ございませんでした!(笑)
※現在SNAKEPIPEの写真ページは公開していません

そして一つお知らせ!
ROCKHURRAH RECORDSのオンラインショップ第1号店は新ショップと統合することにしました。
というか今まで2店舗あったことに気付いてなかった?(笑)
新ショップに統合した理由はそちらのショッピングカートのほうが手早くお買い物できて好評だったため。
ただしMac好きのROCKHURRAHが設置したのにもかかわらず、Macの方はFlashの仕様で住所入力がし辛いかも・・・ごめんなさい!
メンテナンス的にも新ショップが楽に感じたのもある。
オンラインショップ第1号店は8月いっぱいのため、ブックマーク登録されている方は新ショップへ変更お願いします。
新ショップはこちら→http://rockhurrah.com/webshop/