Monthly Archives: 3月 2011

【マイトガイ・小林旭1964年のヒット曲。いろんな車が出てくるよ!】

SNAKEPIPE WROTE:

先日免許の更新に行ってきた。
実はSNAKEPIPE、普通自動車免許を持っているのである。
取得したのは20歳の時…今からかなり前のことである。(笑)
そしてなんと免許取得してから、今まで一度も運転をしたことがない。
完全なペーパードライバーである。
身分証明書として活用しているので、5年毎の更新も行っている。
当然ながらゴールド免許だ。(笑)

千葉県運転免許センターは幕張の海近くにある。
ここもどうやら埋め立て地だったようで、地震の影響を強く受けた地域のよう。
そこかしこにひび割れや隆起した地面が見られる。
日曜だったため、混雑を予想していたけれど、恐らく普段の日曜より人が少なかったような?
一日仕事になると覚悟していたけれど、30分の優良講習も無事に終わり、めでたく更新終了。
これで平成28年まで安泰!(笑)

嫌々自動車学校に通い、やっと免許を手にした時には
「やっぱり車買おうかな」
と真剣に考えたものである。
あの時に「この車がいいな」と思っていた車種は、やっぱり今でも好きだ。
前置きが長くなったが、今日はSNAKEPIPEが好きな車特集にしてみようかな。
SNAKEPIPEは全然車について詳しくないので、スペックがどうのとか燃費・価格がどうのというような現実的な話はよく分からない。
「デザインとして好き」「乗ってみたいな」というレベルの話なのでご了承頂きたい。

一番欲しかった、気に入っていた車はミニである。
家の近所に確か(曖昧な記憶)ブルーのミニクーパーが駐車していて、いつもカワイイ車だなと思っていた。
そしてその車の中にユニオンジャックが飾ってあり、ブルーと旗の青/赤/白がとても鮮やかだった。
いつかあの車を手に入れたら、同じようにユニオンジャックを飾りたいとまで思っていた若かりし頃のSNAKEPIPE。(笑)
最近のミニはあの頃見ていたタイプとデザインが変わってしまい、以前感じていたトキメキはなくなってしまった。
調べたところによると、2001年からはBMWがミニを生産販売してるんだね。
どうやらSNAKEPIPEが好きなのはブリティッシュ・モーター・コーポレーション社製のクラシックタイプみたいだね!
この車に乗る時はやっぱりパンクの服装で、音楽ガンガンかけて走りたいもんだ!(笑)

続いてはダットサントラック。
この車も何故だかとても好きなタイプ。
特に大きな荷物を運びたい、という目的があるわけでもないのにね!
四角くて大きな車体で、派手な色だったら最高にオシャレ!
写真は50’Sっぽいブルーだけど、赤とか黄色、ピンクなどどの色もよく似合う。
シンブルに黒にして何か描いてもカッコいいね。
ROCKHURRAHによるとかつてダットサントラックはネオロカやサイコビリー系の人に人気があったとのこと。
物理的にウッドベースを積むため、というのも理由だろうけど、やっぱりダットサントラック→50’S→ロカビリーのイメージが湧くからかな?
今はウッドベースが積めるくらいの車はいくらでもあるけど、昔はあんまりなかったからね。
車体に派手なペイントをして、サイコビリーな服装で暴走したらサイコーだろうね!(笑)

もう一台とてもお気に入りなのはジープ。
ジープというのは、クライスラー社の四輪駆動車のことで、今回SNAKEPIPEが取り上げたいのはジャングルとか砂漠を駆け抜けるのに最適な(?)軍隊が使用しているタイプのこと。
調べてみるとジープには歴史があって、軍用でもモデルがいくつもあるみたい。
水陸両用なんていう魅力的なのもあったみたいね!
冷暖房もなく、屋根は幌だけだから実際には乗るのに苦労するんだろうけどね?
この車の時にはウッドランド迷彩上下で、できれば都会以外を走りたいね!

と、書いていたら
「俺も好きな車あるんだよ」
とROCKHURRAHが語り出す。
免許も持っていないのに、車について一言あるとは!(笑)
ではROCKHURRAH版も書いてみようか。

アルファロメオ・ジュリエッタ・スパイダー
1960年代のロボットのおもちゃで最もポピュラーな顔、そのデザインのルーツはこの車あたりじゃなかろうか?
流線型のボディに 「カッコイイ」と「かわいい」の狭間で揺らぐ顔立ち。
この当時のアルファロメオのデザインはどれをとっても好きなんだけど、中でもこのジュリエッタは華麗な印象を受ける。

「ロミオとジュリエット」にちなんで「(アルファ)ロメオとジュリ エッタ」というわけらしい。
日本の車であまり女性名をつけたものを見ないが(知らないだけ?)、さすが外国は粋なネーミングをするもんだ。アルファロメオはエンブレムもカッコ良くて大好き。 (以上ROCKHURRAH談)おおっ!イタリアの車がお気に入りとは。
やるねえ、ROCKHURRAH!(笑)
確かにとてもカッコ良い車だね。
この車に乗る時は、ワンピースを着て、頭にスカーフを巻きサングラスというチンピラのスケ風にしたいね。
ぷっ、今時「スケ」って言わないか!(笑)

シュビムワーゲン
SNAKEPIPEが書いたようにジープの無骨でヘビーデューティな魅力は確かに憧れる。
ドイツ軍が作ったこのシュビムワーゲンはそういう王道とは少し違った独特のセンスで、これに魅了された人も多いはず。
ROCKHURRAHも子供の頃に大好きだった車でタミヤのプラモデルでも何度も同じ物を作っていた記憶がある。
水陸両用の車というよりはタイヤのついたボートといった斬新なデザインで、実用的(だったかどうかは知らないが)でありながらちゃんとカッコイイところがさすがドイツ。
しかし排水性はほとんどなさそうなこの車、もし水が中に入ってしまったらどうするんだろうね? (以上ROCKHURRAH談)この車もカッコ良いねー!
ホイールまで迷彩になってるし。
やっぱりこの車の時はフレクタン迷彩の上下で乗りたいよね!(笑)

今回は「こんな車が欲しいなあ」という企画にしたけれど、SNAKEPIPEが運転する機会はこれから先もないだろうなあ。
実際のところ上に載せた車はどれも日本の道には似合わなそうだしね。(笑)

【私的ネオ・サイケ名盤コレクション】

ROCKHURRAH WROTE:

色々と今、語らなければならない事はあるに違いないが、ROCKHURRAH RECORDSの方針として、今回からはいつも通りのブログに戻る事にする。

さて、今回は予告通りに80年代前半のネオ・サイケと呼ばれた音楽特集、そのパート2といこう。
読んでないけど何だか気になる人はパート1から先に読んでね。

前回の最後で地に潜むネオ・サイケ残党を募ったが全く反響はなかったので、いよいよこのジャンルは本当に廃れてしまったのかも知れないね。というわけで一人で時代錯誤に挑む事にしよう。
今回はいよいよマイナーなもの中心に、とも思ったがそもそもこういうジャンルで世界的に大ヒットしたバンドはないと思える。メジャーとかマイナーとかは抜きにして思いつくままに書いてみよう。
では始めますか。

80年代ニュー・ウェイブの初期に活躍したバンドを数多く抱える、インディーズの中でも名の通ったレコード・レーベルと言えばラフ・トレード、そしてチェリー・レッドあたりが最大のものだった。
チェリー・レッドはそれまでのパンク、ハードコア・パンクの集大成とも言える歴史的コンピレーション・アルバムをリリースしたり、パンク方面でも有名なレーベルなんだが、もう一つ、ネオ・アコースティックというパンクとは正反対の運動も推進していて、ちょっと変わった方針の会社だったな。
フェルトはそんな中に出てきたバンドだった。
ローレンスという美形ヴォーカリストが中心で人気者になれるルックスを持っていたのに、レコード・ジャケットも曲も地味の極み(初期)。インストの曲も多くて、はかなく繊細なギターによる工芸品のような音楽が特色だった。
陳腐な表現ですまん。
本来はネオ・アコの分野で語られるバンドなんだろうけど、哀愁の名曲というと必ずこの曲が頭に浮かんで来る。ROCKHURRAHが前回から書いているネオ・サイケの代表的な曲調ともそんなに変わらない世界なのでここに紹介した次第。
ちなみにこのローレンスはフェルトの後でデニムというバンドを始めたんだが、これが上記の繊細で叙情的な旋律とは正反対のもの。グラム・ロックにパブ・ロック、80年代のニュー・ウェイブなどがごっちゃまぜになったインチキっぽいB級ポップスをやっていて、紛い物大好きなROCKHURRAHの路線とかなり一致している。
興味ある人は是非聴いてみて欲しい。

ネオ・サイケの世界では有名な英国ミッドナイト・レーベルの中心的存在がこのサッド・ラヴァーズ&ジャイアンツだ。
叙情派ネオ・サイケの中でも群を抜いて正統派だと思えるし哀愁度の高さもかなりのレベル、しかしヴォーカルも演奏も致命的に特徴がなく、生真面目に面白くない側面を持ったバンドだったなあ。
そんな感想を持っているROCKHURRAHも実は初期シングルやアルバムも持ってたし、好きで集めてた時代もあった。
あまりの地味さにこのバンドを飛び出した(?)トリスタンが結成したスネーク・コープスはなかなかドラマティックな曲調だったが、本家サッド・ラヴァーズの方はあくまでも中庸路線。ビデオの映像はたぶんバンドとは何の関係もなさそう。
これだけ特徴のないのもある意味個性なのかも。

80年代初期は世界各国でニュー・ウェイブが盛んだった時期だが、あまりロックの世界で語られる事がなかったオランダでも頑張っているバンドがあった。
ディック・ポラックの率いるメカノがネオ・サイケの世界では有名なものだった。
前に商品ページでも書いたが、メカノとは穴の開いた平べったい棒のようなパーツで、これを自由にネジ留めして飛行機とか機関車とかさまざまなものを作るという欧州の知育玩具の事だ。まあレゴ・ブロックみたいなもんか?
それをバンド名にしてレコード・ジャケットもメカノをモチーフにしたシュルレアリスム絵画風の素敵なもの、というバンドだったが、音の方も英国製軟弱ネオ・サイケと比べて図太くシンプルで、ある意味豪快さも漂わせていた。
全部が全部そんな感じではないけど、数あるジョイ・ディヴィジョンもどきの中では個人的に高得点なバンド。
ちなみに別の国にも同名バンドが存在しているから非常にわかりにくい。
今回紹介するフリューはそのメカノのトルソー・レーベルからリリースされたバンドで、メカノとはメンバーもかぶっている兄弟バンドみたいな感じ。
兄貴よりは少し繊細とかアラビアン風要素があるとか細かい特徴は違うが、素人目にはほとんど同じようなものだ。
あまり多くの人が語るようなバンドではないので紹介してみた。
トルソー・レーベルには他にもジョイ・ディヴィジョンを彷彿とさせるミック・ネスという暗黒なバンドもいて、人とは違うネオ・サイケを探してる人には強力にオススメ出来る。

詳細はよくわからないが前回に書いたオーケストラ・ルージュなどと同じくフランスのネオ・サイケ・バンド。
フランス=ナポレオンという事で非常にわかりやすいな。ネオ・サイケでどんなバンドがあったっけな?と思い探してる時に、ふとこのバンドを思い出したというわけ。
バンド名以外に特にフランスっぽい要素もなくてここで取り上げる事もなかったかな。

ネオ・サイケというよりはポジティブ・パンク、ゴシック系のバンドとして語られる事が多いが、明確なジャンルの判別はあまり意味が無いので、ROCKHURRAHとしてはネオ・サイケとして扱う事にしよう。
ちょいとぽっちゃり少年顔のヴォーカルが「美形」と「かわいい」の狭間で揺らぐ(大げさな表現)、主に叙情派好きの女子に大人気だったバンドだ。
ただしその音楽は見た目よりは遥かに本格派で、ファンになるにはそれなりのネオ・サイケ通である事が望ましい。
まあそんな事は全然気にしなくて見た目から入るのも構わないけどね。何だこのどうでもいいような言い方は?
この曲は知ってる人は誰でも知ってる、ローリング・ストーンズのカヴァー。
原曲はサイケデリックな名曲だが、このダンス・ソサエティの方はいかにも80年代ネオ・サイケ風に仕上がっている。

これまたメカノと同じく同名バンドがいるために誤解を受けやすいが、80年代初期のネオ・サイケ・バンド。
確かロンドンの下町イーストエンドあたりのバンドだったように記憶する。
ブリッジハウスというレーベルからリリースされていたが、オンリー・ワンズのピーター・ペレットのお気に入りバンドとして一部では有名だった。
歌も演奏もルックスも良く、ポップな曲もあればヘヴィなのもあり、その辺のネオ・サイケ・バンドよりは通ウケする内容だったな。
80年代のヴェルベット・アンダーグラウンドという位置に近かったと個人的には思うが日本ではほとんど無名のまま終わってしまった。
ギタリストのロッコー・ベイカーはいち早くフレッシュ・フォー・ルルに参加してそちらの方が多少知られている程度。
ウェステッド・ユースは個人的に好きな雰囲気の曲が多く、輸入盤屋で結構探して少しずつ手に入れた思い出がある。
今ではネオ・サイケ要素は全くないROCKHURRAHだが、どんな音楽でも一番輝いていた時代があって、その最盛期に熱中して聴けた事は幸せだったんだと思う。だから聴かなくなってもこういうジャンルの音楽があった、そして自分が好きだったという事を忘れたくないから、ROCKHURRAH RECORDSを続けてるんだろうな。

「ネオ・サイケとは」と語る時に必ず出てくるようなバンド達を見事にすっ飛ばして書いてるような気もするが、そのイビツなバランスもROCKHURRAHの特色と言えるのかもね。
最後は何とスイスのネオ・サイケ、ブルー・チャイナを紹介しよう。ルドルフ・ディートリッヒなどという大仰な名前の人物が中心となっていたようだが、さすがにスイスの音楽事情となると調べるのも困難。
同じくスイスの初期ガールズ・バンドだったクリネックス(リリパット)の初期メンバーだったとの事だが詳細は不明。
男なのでガールズ・バンドにいられなくなったんじゃなかろうかと推測する(笑)。
何だかよくわからんコメントばかりで、こんなんでいいのか?とも思うが仕方ない、つまりよく知らないバンドという事。
かつてスイスのバンドでガールズ・フロム・タヒチというのを持っていたが、そこでこのルドルフ・ディートリッヒがプロデュースしていたような記憶がある程度。
今回は敢えて違う曲を紹介したが、ビートルズのサイケデリック名曲「Tomorrow Never Knows」をカヴァーしていたな。CDが出てるとかそういう情報はとんと知らないが、レコードの方はかなり希少で値段も高かったはず。
そのB面に収録されているこの曲も大好きな哀愁の名曲。

さて、ネオ・サイケなどという地味で生真面目な音楽を2回に分けて書いてきたが、あまり面白くも深くもない内容になってしまったな。
まあ完全に廃れてしまったような音楽について語るのは個人的には楽しい行為なので、今後も需要などに関わらず不定期に「忘れられた人々」について書いてゆこう。

【ありきたりだが今日はこれが限界】

ROCKHURRAH WROTE:

体験した人々にとって、一生忘れる事のない日になったのは間違いない。いつかはこういう日が来るのを誰もが予感してたに違いないが、鳥や動物のように危険を察知したからと言ってすぐに逃げる事が出来ない。自由のない生き物だな、と誰もがつくづく思うだろう。

ROCKHURRAHが働いている場所は自宅からわずか2駅という近場。しかし駅間が長いのと、直線を歩いてゆける道路がない事、そして日常的に車も歩きもそんなに使わないので、いざ歩くとなった時にどこを通れば知った道に出られるかよくわからない。おまけに津波警報も出されてたので海際を歩くわけにもいかない。そんなわけで自宅に帰り着くのに4時間もかかってしまった。これはまだ統計的には幸せな部類だろう。
SNAKEPIPEとはいつまでも電話もメールも繋がらない状態。ただ地震発生直後にメールをもらっていたので、取りあえずの無事だけはわかっていた。

SNAKEPIPEは全く逆方向の都内で働いているし、ROCKHURRAHよりはずっと遠い場所なので、歩いて帰るのは困難と思える距離だ。しかもよりによって前日から足を負傷していて、長時間の歩きは不可能と思える。こういう時に頼りにならない筆頭のJR、最初から「終日運休」と高らかに宣言してしまった。そのJRでしか自宅に辿り着けないSNAKEPIPEは上に書いた理由もあって、ずっと職場待機。ついにそのまま夜を明かす事になってしまった。いつまでも余震が続いていて、揺れてない時間の方が短く感じるほどだったので、こんなペシャンコになりそうな我が家よりはちゃんとしたビルにいた方が安全だという好判断だ。

自宅の一駅前くらいでようやくSNAKEPIPEとメールが復旧して、お互いの無事も確認出来た。しかしここまでの長かった事。
先に自宅に辿り着いたROCKHURRAHだったが冷蔵庫の中身は床に散乱してベトベト、現在使ってない古いiMacは下に落下、いきなり何もやる気が起きない状態。歩き疲れてヘトヘトだったし、地震情報もあまり繋がらない携帯も気になりっぱなし。こんな時に落ち着いて部屋の片付けをする気分にもなれなかった。服を着たままただ地震情報を眺めるだけで夜を過ごした。JRは相変わらずダメだったが、地下鉄は復旧も早くて、違う路線を使えば何とかSNAKEPIPEも近場まで帰って来れる事を知って少しホッとする。

そして翌日の朝、やっと近場の駅に着いたSNAKEPIPEを迎えに行って再会する事が出来た。

まとめも何もあったもんじゃないし、こんな日に予定通り「ネオサイケ編2(前回のブログ記事の続き)」など書く気にもなれないから、通常のブログも一休み。来週にはちゃんとしたものを書けると思うので、今回はこういう簡単な報告だけで許してもらおう。
ではまた来週。

【マン・レイ展の時も似た写真だったね。マン・ネリ!】

SNAKEPIPE WROTE:

まず初めに。
本日3月6日は我らが鳥飼否宇先生の誕生日!
鳥飼先生、おめでとうございます!!!
SNAKEPIPEも2日前に誕生日を迎えました。(笑)

2010年8月に「マン・レイ展~知られざる創作の秘密」を鑑賞しブログに書いたSNAKEPIPEだけれど、実はその時に2011年2月より同じ国立新美術館で「シュルレアリスム展」を開催することを知ったのである。
シュルレアリスム!(笑)
ROCKHURRAHもSNAKEPIPEも大好きなジャンルである。
2008年に「不条理でシュールな夏」というタイトルでシュールについて書いたっけ。
人の想像力の頂点に立つ運動、とも言えるであろうシュルレアリスム。
今回国立新美術館で展示されるのはパリのポンピドゥセンター所蔵作品とのこと。
パリだもんねー!シュールの本場だもんねー!(笑)

今回展示される作家もルネ・マグリット、サルバドール・ダリ、ジョルジョ・デ・キリコを含む総勢47名!
それぞれ単独で展覧会やって欲しいような著名な方々ばかり。
作品数約170点に加え当時の雑誌やポスターなど120点も展示、というかなり大がかかりな展覧会のよう。
これは期待できそうだよね!

SNAKEPIPEお気に入りのジョルジョ・デ・キリコから始まった展覧会は、1924年にシュルレアリスム宣言をしたアンドレ・ブルトンの著作の中の言葉からほとんどのテーマが選ばれ、年代順に展示されていた。
アンドレ・ブルトンはシュルレアリスムの父であり立役者というべき人物だけど、ご本人が残してるのは著作だからねえ。
言葉と、本人の写真だけが展示されてたね。

170点もの展示作品の中から特に気に入った作品についてまとめてみようかな。

「三本の糸杉」は遠くからでもその発色の良さに目を奪われる作品だった。
糸杉って植物だよね?
描かれているのは、どちらかというと鍾乳洞の中にあるオブジェ化した石灰岩のようにみえるね。
不思議な物体だけど、なんだかとても素敵。
家に飾りたくなる逸品だね!
エルンストは今回展示数が多くて、版画作品や写真作品などもあった。
本当はそれぞれ感想を書きたいくらいなんだけど、エルンスト特集じゃないからね。(笑)
エルンスト展があったら観に行きたいな。

ヴィクトル・ブローネル「光る地虫」はいかにもシュルレアリスムらしい作品で、謎の生物がいるんだよね。(笑)
ブローネルについての情報が少なくて、ルーマニアの画家ということくらいしか分からないんだけど、とても面白い作品がたくさんあった。
まるで漫画のキャラクター設定をしているかのような作品やイタズラ書きみたいなデッサン風のものまで展示されていて楽しめた。
今まで知らなかった名前なので要チェックですな!(笑)

アンドレ・マッソン「迷宮」。
ギリシャ神話の中に出てくるミノタウロスをモチーフして、その内部(内臓)を迷宮として捉えている作品らしい。
どうやら解説を読むとニーチェが、バタイユが、と神話と哲学などが混ざった観点から描かれた作品のようなので詳細はその道の専門家の方にお願いして。(笑)
そういった思想的な部分を抜きにしても「どうだ!」といわんばかりの迫力のある作品だった。
好みは分かれるかもしれないけどね。
マッソンのことはよく知りマッソン!(プッ)
調べてみたらマッソンってジョルジュ・バタイユの「眼球譚」に挿絵描いてたんだって?
あらま、じゃ観て知ってるはずだよね?
そういえば昨日SNAKEPIPEが見たのが、手の上に自分の眼球乗せてる夢だったなあ。
思いっきりシュールだわ!
眼球は思ったよりも大きくて、プニョプニョしてたよ。
なんて恐ろしい夢なんでしょ。
それにしても眼球ないのに見てたってところが破綻してるよね。(笑)

マッソン作品は非常に多く展示されていて
「またマッソン!」
「またまたマッソン!」
などと言いながら鑑賞。(笑)
「夏の愉しみ」という作品はまるで鳥飼否宇先生の「昆虫探偵」の挿絵に丁度良さそうでニヤリとしてしまった。

フランシス・ピカビア「ブルドックと女たち」はシュールという括りに入るのかちょっと疑問だけど、とても好きな作品である。
さすがに横尾忠則先生が傾倒し、師と仰いでいたのが良く解るね。
女性は雑誌に掲載された写真から描いてるらしいし、ブルドックもやはりまた違う写真から採用されたとのこと。
作風はもちろんのこと「あれ」と「これ」を混ぜて一つの作品にしちゃうところも横尾先生に影響を与えてるのかもね?
今回ピカビアの作品は3点展示されていて、どの作品も恐らく「具象の時代」と呼ばれる時代の作品だったみたい。
年代によって作風がガラリと変わる画家だったらしいので、また違う時代の作品も観てみたいな!

最後に立体作品、アルベルト・ジャコメッティ「喉を切られた女」のご紹介。
ジャコメッティといえば針金みたいに細い人物の彫刻作品が有名なスイスの彫刻家。
そのイメージがあったので、今回のシュルレアリスム展の中に入っているのが意外だったSNAKEPIPE。
ところがどうやら時代的にもばっちり1920年代にパリにいたらしいし、ブルトンをはじめシュルレアリスト達との交流もあったとか。
今回展示されていた左の作品は、まずタイトルからしてシュール。
どれどれ、解説を読んでみようか。
どうやらフランス語でカマキリと恋人(女)が「ラマント」と同じ音になることからカマキリを女に見立てて制作された彫刻らしい。
うーん、フランス語知らないから教えてもらわないと言葉遊びを知らないままになっちゃうね。
でも今回の彫刻は意味が解らなくても充分面白かった。(笑)

非常に期待して出かけたシュルレアリスム展だったけれど、簡単に言ってしまうと可もなく不可もなくという感じかな。
粒揃いだけれど、突出してもいない平均的な展示だったように思う。
SNAKEPIPEが観たかったハンス・ベルメールは写真作品1点のみだったり、マルセル・デュシャンの作品もちゃんとした形のものは1点だけ。
「大ガラス」などはデッサンだけ、だったしね。(笑)

当時の雑誌やポスターなども含めて展示されていたり、今までSNAKEPIPEが全く名前を知らなかった作家の作品を鑑賞することができたのはとても良かった。
シュルレアリスムをいろんな角度から眺めて、運動そのものに焦点を当てた企画自体も興味深かったけどね。

とどのつまりは自分が好きな作家の展覧会が観たいんだろうね。(笑)
シュルレアリスムはまだこれからも勉強していきたいジャンルだね!