Monthly Archives: 3月 2015

【音楽同様にごちゃまぜ感満載、マノ・ネグラのジャケット達】

ROCKHURRAH WROTE:

今まで同じシリーズ記事を立て続けに書いた事なかったんだが、今回は珍しく連続でこのシリーズを書いてみよう。
こないだは「あまりカヴァー・ヴァージョンが存在しない曲(またはアーティスト)」のカヴァーという難しいテーマに挑戦したけど、今回もその延長線となる。
カヴァー・ヴァージョンの曲をテキトーなコメントで紹介するだけという企画自体が安易なので、それくらいの努力はしてみよう。

前にもちょっとだけ書いたがウチでSNAKEPIPEと二人、毎週末に楽しみに観ていたのが海外TVドラマ「ブレイキング・バッド」だった。
アメリカではすでに2013年に放送終了してて、知ってる人から見れば「何を今さら」なドラマなんだが、ウチの場合は去年の後半から毎週末にだけDVDで楽しんでいた。

肺がんにかかってしまった高校の科学教師が、死ぬ前に家族に財産を残すために、教え子と二人でメタンフェタミンという覚せい剤を作り、麻薬の世界でのし上がってゆく、というのがごく簡単なあらすじだ。

科学のプロなもんだから大変に品質の高いメタンフェタミンを作る事が出来て、ブランド化された「ブルーメス」を巡っての複雑なドラマが展開する。
この設定が実にうまく生かされてて観ている者もどんどん深みにハマってゆく。
多くの人がこのドラマに魅せられて色んなところで感想とか書いてるから、SNAKEPIPEもブログ記事は書きにくいと言っていたな。結構な長さのあるドラマだけに本気で感想書いてたらすごく長文になってしまうしね。
感想文が苦手なROCKHURRAHも書けないけど、このドラマの最初の方のエンディング・テーマで2つの懐かしいものを見つけたので、今回はそれについて書きたかっただけ。

この曲の原曲はフランスで1990年代初期に大活躍したマノ・ネグラのもの。
人から勧められて見始めたドラマでいきなり自分の好きだったバンドの曲(カヴァーだが)がかかったのでビックリしてしまったよ。
マノ・ネグラはスペインからの移民、マヌー・チャオを中心にフランスで結成された多民族構成のバンドだ。

19世紀末にスペインのアンダルシア地方でLa Mano Negra(黒い手)というアナーキストの秘密結社があったそうだが、それがこのバンド名の由来となっているのだろうか。
黒手組というのはスペインに限らずセルビアにもあったそうだし、日本にも長州黒手組などというのも存在したらしい。
そう言えば江戸川乱歩の初期作品にも「黒手組」というのがあったな。
マヌーの両親が当時のスペインの独裁者、フランコから逃れるためにフランスに渡ったらしいが、脱出出来ずに捕まったり処刑されたりというやり切れない内容の映画をウチでは結構観ているな。
「ブラック・ブレッド」とか「デビルズ・バックボーン」「パンズ・ラビリンス」などもその手の印象的だった映画だ。いや、今回の話とは関係ないけど、あまりその手の事を語る機会がなかったからついでに書いてみただけ。

マノ・ネグラはパンク、ラテン、ロカビリー、スカ、レゲエ、ヒップホップ、フレンチ、ラスティックなど様々な要素を詰め込んだ音楽に英語、スペイン語、フランス語にアラビア語の歌が飛び交うという大変にエネルギッシュな音楽で元気に満ち溢れた世界。
元々が路上ライブの出身だけに、とにかく勢いとパワーに溢れたライブ・パフォーマンスは伝説となっている。

この曲はマノ・ネグラの1991年の3rdアルバム「King Of Bongo」に収録されているが、上に書いたような「エネルギッシュな音楽で元気に満ち溢れた世界」とは少し違う哀愁の曲。
イギー・ポップにおける「The Passenger」みたいなもんだろうか。
彼らの雑多なおもちゃ箱のようなアルバムには必ず郷愁あふれる曲なんかも収録されていて、見た目の力強さだけじゃない懐の深さも感じるんだよね。
しかし、サッカー好きなのはわかるけどマヌーのこのファッション・センスはひどすぎる。
とてもプロモに出る格好じゃないね。

そして「ブレイキング・バッド」の中で使われていたこの曲をカヴァーしたのがミック・ハーヴェイ、個人的には実に久しぶりにこの名前を発見してビックリしたわけだ。

1970年代末期にオーストラリアで活動していたボーイズ・ネクスト・ドアというバンドがあった。
このバンドは後で再評価されたもののリアルタイムではあまり知られてなかった。
しかし5人のメンバーがそのままバースデイ・パーティと改名、音楽性も大きく変えて、その後イギリスの4ADやMUTEレーベルで活躍して有名になった。

今ではどういうジャンル分けされてるかは知らないが、当時はジャンク系、カオス系というように呼ばれていたなあ。
原始的なズンドコしたドラムに地を這うようなベースライン、そしてヒステリックな歪んだギターにアグレッシブな部族の咆哮のようなヴォーカルが絡む、という重厚で計算出来ない展開の音楽が一部のファンの間でもてはやされた。
1980年代初期、世に言うポスト・パンクの時代、バースデイ・パーティはその中でも最重要のバンドのひとつだったのだ。

このバンドの中心人物はニック・ケイヴ(後のバッド・シーズ)なんだが、ボーイズ・ネクスト・ドアからバッド・シーズまで30年くらいもニック・ケイヴに付き合った盟友がこのミック・ハーヴェイだった。
ギター、ベース、ドラム、キーボード、ヴォーカルまでをこなすマルチ・ミュージシャンである彼は、どのバンドをやってた時でも音楽的な要(かなめ)だったに違いない。
がしかし、バースデイ・パーティの時は堕天使のような退廃的美形ギタリスト 、ローランド・ハワードがいたし、バッド・シーズにはノイバウテンのフロントマンだったド派手な半分人間、ブリクサがいたし、そもそも主人公のニック・ケイブが大変にワイルドな野蛮人のような風貌で、こういう中にいたミック・ハーヴェイにはこれといった外見上の特徴がない。
技術の割には「人を惹きつける華がない」タイプのアーティストだったんだよね。
その不遇なところも含めてROCKHURRAHは評価するよ。
バッド・シーズが渋谷のクアトロで公演した時も大迫力のカッコ良さだったしね。
ニック・ケイヴとブリクサとキッド・コンゴ・パワーズが。ん?ミック・ハーヴェイは・・・?

まあとにかく、時代によって少しずつ変わったりまた戻ってきたりしたROCKHURRAHの音楽遍歴が、偶然観たこのドラマによって不思議な邂逅をした瞬間がこの曲「Out Of Time Man」だった。
単にそれが言いたいだけで、ここまで長く書いてしまったよ。うーん、説明ヘタだなあ。

マノ・ネグラはそういう雑多な音楽性と民族性を飲み込んだバンドだったので、カヴァーするにしてもどうしてもラテン系への理解と情熱が必要。
色々と調べてみたが出てくるのはやっぱり似たような系統、編成のバンドが多かった。
たまたま見つけたメキシコのGallo Rojoというバンドもついでに載っけてみよう。

原曲は1988年発表、マノ・ネグラの1stアルバム「Patchanka」 に収録された曲だ。
この曲のヒットにより注目されてフランスのヴァージン・レーベルと契約したらしい。
ROCKHURRAHも最初に買ったのがこのアルバムだったな。
元々マヌー・チャオはホットパンツという恥ずかしい名前のロカビリー・バンドの出身で「Mala Vida」もそのバンドのレパートリーだったが、マノ・ネグラでも同じ曲をやってるわけだね。

大昔のサイレント映画のようなコミカルなPVだが、ちゃんと本人たちが演じてて役者も出来るんじゃない?というくらい完成度が高い映像。音楽以外の才能もなかなかのものだな。

で、それをカヴァーしたGallo Rojoなるバンド、あまり日本で知られてないメキシコ製のバンドだから実は書いてるROCKHURRAHも何もわかってない状態なのだ。
このビデオ見てもカッコ良さもパワーも全然ない素人っぽいバンドなんだが、アコーディオンやラッパが入ったちょっとテックスメックス+スカといった雰囲気なのかな?
他の曲のPVではピエロ風のメイクしたりドクロの被り物したり、やっぱり南米のテイストが出ていて、この辺がちょっと面白いと思っただけ。
メキシコのバンドと言えば勝手に背中から指先にまで彫られた全身刺青男たちによるコワモテ集団を想像してしまうが、このバンドにはそういう点が皆無で弱そうなところが持ち味だと見た。

軽く書くつもりだったのに今回はたった2つのカヴァーだけで時間切れとなってしまったよ。 だから正規のシリーズ記事とは別に外伝という扱いにしてみた。
次もまたシリーズは違ってもやってるパターンはみな同じという記事を書いてゆくのでうんざりしながら待っててね。

【アルビノ大集合!おや、一文字違いも入ってるぞ?】

SNAKEPIPE WROTE:

鳥飼否宇先生の第4弾は「生け贄」!
2014年12月から、毎月鳥飼先生の新作が刊行されているのである。
全て別のシリーズで、それぞれの新作に拙い感想を書き、そしてその感想に対して鳥飼先生ご本人からコメントを頂戴する、というファン冥利に尽きる経験をさせて頂いた。
鳥飼先生、本当に感謝しています!

ついに観察者シリーズ最新作「生け贄」を読了!
スペシャルなディナーを堪能したように、読了後は大満足で自然に笑みがこぼれてしまう。
あー!美味しかった!(笑)
早食いのSNAKEPIPEは、あっという間に平げてしまった。
同じようにご馳走を堪能したROCKHURRAHと、食後のコーヒーを飲みながら感想を話し合う。

それでは「生け贄」についての感想を書いていこう。
2週連続で鳥飼先生の作品を取り上げることができるのは初めてのことだよね!
※ネタバレしないように書いているつもりですが、未読の方はご注意下さい。

観察者シリーズとは、大学サークルの野生生物研究会に所属していた4人が、卒業後して20年近く経っても連絡を取り合い、奇妙な事件に巻き込まれる話なのである。
4人のプロフィールについては、以前書いた記事「好き好きアーツ!#12 鳥飼否宇 part3 –物の怪–」で説明させて頂いているので、ご参照あれ!

「生け贄」はメンバーの中での紅一点、ネコこと猫田夏海が仕事をしているところから始まる。
ネコは一体いくつになったんだろう。
シリーズを通して読んでいるので、今ではすっかり知り合いの気分になっているSNAKEPIPE。
恐らく40歳を過ぎているはず。
それでも一番初めに登場した時から、雰囲気が変わっていない感じ。
SNAKEPIPE自身もそうだけど、精神年齢が高校生だった頃とあまり違いがないんだよね!
良く言えば若い。
成長していない、とも言える。(笑)
ネコも恐らく似たタイプと推測する。
勝手に思い込んでるだけかもしれないけど、共感を覚えることが多いキャラクターである。

植物写真家であるネコは、トサシモツケ(左の画像)を撮影するために高知県にいた。
撮影に成功したため緊張が緩んだのか、川に転落!
更にじん帯を切ってしまい、近くの民家でお世話になるのである。
その家は明神といい、白崇教という新興宗教の本部だったのである。

明神家は高知県南西部でカツオ漁船の網元として名高く、漁船を所有し、なんと明神港という私有の漁港まで持っている大金持ちである。
その明神家に、アルビノの男の子が生まれる。
その子が海に転落し、海中で白いサメからお告げを受けたことから、白いサメを「タイガ様」として崇める白崇教が始まる。
そして明神家の広大な敷地内に、「白崇御殿」と呼ばれる白崇教の施設が建設されるのである。

白いサメを崇める宗教とは!
実際白い動物を神の使いと考え、その姿を見ると縁起が良いとされる言い伝えは世界各国にあるよね。
例えば白いヘビは、パッと思い浮かぶし。
夢で見ただけでも幸運が舞い込んだり、金運が上がるとされているらしいね。
あれ?実は白いヘビの夢を見たことがあるSNAKEPIPEだけど、金運上がってないなあ!(笑)

アルビノについての説明はWikipediaによると

メラニンの生合成に係わる遺伝情報の欠損により
先天的にメラニンが欠乏する遺伝子疾患がある個体である

ということになる。

白い動物は、その希少性や見た目の美しさから、
神の使いや吉凶の前ぶれなどとして畏れられ、
古くから信仰の対象として地元の人たちに
大切にされてきた

という記述もあるね。
「続日本紀」に赤い眼をした白い亀の記述があって、それが「宝亀」という元号の由来になったそうだ。
768年の出来事らしいけど、「鳴くよウグイス平安京」の794年より前のことになるんだねえ。
昔から白い動物が珍重されていたことが分かるよね!

アルビノは神の化身として明神家では優遇される。
現在、ネコこと猫田夏海がお世話になっている明神家にいるアルビノの女性、雅も例外ではない。
現在の白崇教の二代目教主から可愛がられ、副教祖の身分を与えられている。
雅には双子の妹がいて、その名前が、純!
おおおっ!純とはっ!(笑)
二卵性双生児のため、純はアルビノではない。
同じ双子でも雅のような扱われ方をしていないため、被害妄想気味である。
普段から夢見がちで追憶趣味のある28歳の純、さすがにツインテールは子供っぽいと思うけど、何故だか妙にシンパシーを感じてしまうSNAKEPIPE!
「名は体を表す」は本当のことだと思うな!(笑)
この純が、ギプスで動けないネコの面倒を見てくれるのである。

実はネコが居候している時、明神家は喪中だったのだ。
明神純の祖父が漁船沈没により亡くなってしまったのである。
「明神家は白崇教に全く関わっていない漁業一筋の家族もいるところが珍しいし、閉鎖的な空間だけれど、横溝正史の作品にあるような古い因習や香山滋の『怪異馬霊教』とは違うんだよね」
とROCKHURRAHが言う。
なるほど!大抵宗教関係というと、一族全てが信仰しているパターンがほとんどだろうね。
純の祖父は漁業を生業としていたため、事故に遭ってしまったんだね。
そんな明神家が更なる悲劇に見舞われるのである。

行った先々で見事に事件に遭遇してしまうネコは、つくづく災難だよね。
えっ、そうじゃないとお話にならないって?(笑)
「生け贄」ではギプス姿だったので、一人で動き回ることができないのはもどかしかったに違いない。
でもそのおかげで鳶さんが禁を破り、珍しい体験ができたのは良かったのかな?(笑)
鳶さんとは、ネコの大学時代の3学年上の先輩、現在は自称「観察者(ウォッチャー)」、「観察者シリーズ」の由来でもある鳶山久志のことね!
決して鳶職人の鳶さんではないので、お間違えなく!(笑)
ヘルプを求めた時、鳶さんは音信不通。
やっと来てくれた時には泣きそうになったり、鳶さんがびっくりするような嘘をついた時には大慌てするネコは、とってもかわいいね!
ネコにとっての鳶さんは先輩であり師匠であり、最も信頼を寄せている男性だと思うから一喜一憂しちゃうんだろうね。
ネコと鳶さんの関係は、とても微笑ましい。(笑)

「生け贄」の設定は2009年となっていたので、現在より過去の出来事になるんだね。
携帯電話からスマートフォンに移行する人が増え始めたのは、これより少し後のことだと記憶している。
ギプスで身動きが取れず、調査もままならないネコが「使い勝手の良い検索ツール」として頼ったのがジンベーだった。
電話でだけの登場だったけど、偽博多弁が聞けたのは嬉しい。(笑)
以前も書いたことがあるけれど、実はSNAKEPIPEが「観察者シリーズ」の中で友達になりたいと思っているのがジンベーなんだよね!
ちなみにROCKHURRAHは、今回登場しなかった神野先輩のファンだって。
自分の持っているバーで好きな音楽聴きながら仕事している身分が羨ましいらしい。(笑)
ジンベーは個展で忙しそうだけど、次回作では是非奇抜なファッションを見せて欲しいよね!

鳶さんはネコから事件の話を聞いた段階で、結論を弾き出していたみたいだね。
実はROCKHURRAHも、読んでいる途中で
「わかった!」
と叫び、「ある推理」を言葉にしていたんだよね。
そしてなんとそれはピッタリ的中!
もちろん鳶さんみたいな合理的な説明はなかったけれど、命中には恐れいった。
聞いた時SNAKEPIPEは、「そうかなー?」って答えてたからね。

鳶さんは生物に関する知識の豊富さと博識から、土着的な部分に科学的なメスを入れ、難題を軽々と解いてしまった。
まさかそんな話だったとは!
何度もページを行きつ戻りつ、読み返しちゃったよ。(笑)

「生け贄」は、予想していたよりも遥かにスケールの大きな、ちょっとやそっとじゃ思いつかない「すごい話」だったよ!
土着的な部分の解明というと京極堂を思い出すけれど、鳶さんは飄々と簡潔に説明してくれるのでわかりやすい。
これが鳥飼先生の持ち味なんだよね!
ネイチャーミステリー「生け贄」、大満足だよ!
「観察者シリーズ」最高だよね!(笑)

ここでふと気付いてしまった。
毎月新作メニューを楽しんでいたけれど、もう来月はないんだよね!
少しガッカリするSNAKEPIPE。
いや、まてよ。
今まで何度も食べている大好きなメニューを、また食べれば良いんだ、と気付く。
そうだ、鳥飼先生の旧作を再読しよう!
今まで書いていなかった感想が書けたら良いな。

【ROCKHURRAHが制作した「THE 小倉!」(笑)】

SNAKEPIPE WROTE:

3月6日は鳥飼先生のお誕生日!
鳥飼先生、おめでとうございます!

好き好きアーツ!#28 鳥飼否宇 part7–死と砂時計–」の最後でも書いていたように、今年はまさに鳥飼否宇先生の年!
「死と砂時計」に続いて刊行されたのが「絶望的 寄生クラブ」である。
発売予定日とされていた2月26日より前の2月21日に入手することができたのは、鳥飼先生のtwitterに情報が載っていたため!
もしかしたら、と近所の本屋に行ってみたら「死と砂時計」と共に平積みにされているのを発見。
応援している鳥飼先生の作品が並んでいるのを見て、ROCKHURRAHと一緒に飛び跳ねそうになってしまった。(笑)
本当に喜ばしいっちゃ!(北九州弁)

「絶望的 寄生クラブ」は「官能的 4つの狂気」以来、約7年ぶりに増田米尊が主人公となる作品である。(記憶違いだったらごめんなさい)
増田米尊!(笑)
綾鹿市にある綾鹿科学大学大学院理数研究科の准教授という肩書を持つ増田米尊は、数学者でありながらもフィールドワークを元に独自の研究を続けている。
「尤度関数を用いた性行為時の女性のよがり声の推定」や「キャバクラ嬢の豊胸指数をもとにした日本人女性のバストサイズの傾向推定」といった、今まで誰も数学と結び付けなかったようなデータを使った研究を真剣に行っているのである。

増田米尊の最大の特徴は、この変態性!
覗き見る、という行為こそが研究のためのフィールドワークなのである。
こんな犯罪スレスレ(犯罪そのもの?)の行為をしているにも関わらず、増田米尊は50歳を超えても未だに童貞!
それを秘密にするのではなく、声高らかにカミング・アウトし童貞主義者ときっぱり言い切るところは清々しいほどである。(笑)
実は妻帯者で、同じ家に住んでいるのにね!

もう1つの増田米尊の特徴は、興奮状態に陥ると頭脳明晰な研究者に変態する体質の持ち主ということだろう。
変態が変態する。
この瞬間があるからこそ、増田米尊が准教授として研究を発表できるんだよね。
そうじゃなかったら単なる出歯亀になっちゃうから。(笑)
「絶望的」はそんな増田米尊の「きせい」という5つの漢字に因んだお話なのである。
その「きせい」に絡めた感想を書こうとした結果、あらすじを詳しく書き過ぎちゃったかなあ。反省!
※ネタバレしているかもしれないので、未読の方はご注意下さい。

第1章 「増田米尊、帰省する」の巻

増田米尊が勤務先である綾鹿科学大学大学院の夏休みを利用して、およそ10年ぶりに帰省するのである。
帰省先がなんと福岡県北九州市の小倉!
これには驚いた!
ROCKHURRAHの実家も小倉だからね。(笑)
そのおかげで(?)SNAKEPIPEも何度か訪れたことのある場所である。
奄美大島在住の鳥飼先生も、ご実家は小倉でしたよね?
まさか増田米尊の帰省先も同じ小倉だったとは!
おや?鳥飼先生の著作「本格的」に増田米尊の出身地としてあったのは、東京都町田市だったような?
現在住んでいるところ、ということにしておこうか。(笑)
いや、増田米尊だったら石神井とか御成門が合ってるのに、と仕事中に思いつき、一人ニヤけるSNAKEPIPE。
増田米尊に負けない変態ぶりですな!(笑)

小倉の駅前周辺の描写があり、情景を思い出す。
北九州弁が忠実に再現されているのを読むと、つい声に出して真似てみたくなってしまう。
実はROCKHURRAHは生まれも育ちも小倉、というわけではないという。
更に小倉を離れてからの期間が長いため、北九州弁についてはっきり覚えていないらしい。
仕方ないので、youtubeにアップされている「北九州弁講座」で勉強までする始末。(笑)
「〜と?」とか「〜なん?」の使い方が難しくて、いつも変な言葉になってしまうSNAKEPIPEである。

兄の家に向かった増田米尊は、普段とは違う体験をしてしまう。
兄嫁や姪からモテモテなのである。
ところが増田米尊、迫られても「童貞主義」を貫き通す。
加えて、お互いに自慰し合う提案をするとは、さすがだよね。(笑)
この箇所を電車で読んでいたSNAKEPIPEは笑ってしまい、周りの人から変人に思われたはず!

普段とは違う経験をした増田米尊は身の危険を感じ、帰省先からトンボ返りしてしまう。
大学に戻り、学会向けの資料に手を付けようとすると、資料が全く別のファイルにすり替わっている。
「処女作」というタイトルのミステリー小説で、更に作中に「問題編」やら「読者への挑戦!」が入っているのである。

第2章 「増田米尊、奇声をあげる」の巻

何故「処女作」 にすり替わってしまったのか?
誰がこんなイタズラをしたのか?
書いたのは誰なのか?
増田米尊は犯人探しを始める。

この中で興味深かったのは「プリン形」と命名されたトップが平らなバストだね!
フィールドワークとして盗撮した、と堂々を告白する増田米尊に、SNAKEPIPEは次第に驚かなくなっている。
だって増田米尊だもんね。(笑)

キャバクラの店名として「ノヴェンバー・ステップス」とあるのは、武満徹の曲名なのかな?
現代音楽についてほとんど知らないけれど、鳥飼先生の著作にある店名には何かあるかも?と思って検索してみたんだよね!

お盆明けに大学に向かい、作り直した資料にもう一度目を通そうとした増田米尊。
ここで奇声をあげるのである。
なんとまた資料が「問題作」という別ファイルに替わっているではないか!

第3章 「増田米尊、規制を課す」の巻

またしてもやられてしまったとは!
頭を抱えているところに、例のキャバクラでバイトをしている「プリン形」の横田ルミが登場する。
そして帰省先でも経験したように、ルミから迫られる増田米尊。
「オナニストを愚弄するな!」
と一喝し、ルミを「ズベ公」呼ばわりする。
ここでもまた「童貞主義」を貫いた増田米尊に、「やんや」の喝采を送りたいよね!(笑)

「問題作」にすり替わった資料を再び学会用に仕上げて、札幌で開催される応用数理学会に出席する増田米尊。
「キャバクラ嬢の豊胸指数をもとにした日本人女性のバストサイズの傾向推定」を発表するはずだったのに、スクリーンに登場したのは「出世作」というエロミス(?)であった。

第4章 「増田米尊、気勢をあげる」の巻 

いつの間にか発表する資料がすり替わり、すっかりしょげていた増田米尊の元に、帝都理科大の教授である楠城一太郎が声をかける。
楠城は増田米尊の理解者で、今回発表された「出世作」の謎を解いたと言う。
その説明により、ほとんど官能小説としか思えなかった内容が、実はミステリーだったことを理解する増田米尊。
いや、増田米尊だけではない。
SNAKEPIPEもなるほど、と納得できたよ!
だから「出世作」なんだね。(笑)

「変態、バンザイ!」
と気勢をあげた増田米尊は、そのまま意識を失い倒れてしまう。
なんとその原因は回虫症による貧血だという。
ひーーー!回虫ーーー!
生野菜を口にすることで、体内に卵が入ってしまうという説明にはびっくり!
野菜はよーーく洗って食べようね。
熱を通せるものは通してから食べようね。
熱を通せば大丈夫なんだろうか。
何度以上の熱にすれば良いのだろうか。
調べたいけど、「その手」の写真が載ってたらと思うと怖くて検索できないんだよね。
増田米尊も、寄生虫に関する本に載っていた鳥肌が立ちそうな気味の悪い写真を見てしまったことで、余計に疑心暗鬼になってたもんね。

療養中の増田米尊の元に、以前寄稿した紀要が届く。
予想していた通りに、原稿は「失敗作」にすり替わっていた。

第5章 「増田米尊、寄生される」の巻 

紀要の中にあった生物学科の助教である藤崎健の文章に興味を示した増田米尊は、藤崎に直接話を聞きに行くことにする。
すさまじい寄生合戦と、宿主に依存したまま生き続ける生物の多さ、どのようにして寄生するのか、などのレクチャーを受けるのである。
以前見た寄生された人の写真なども想起されてしまったのだろう、増田米尊は話を聞いている途中で再び意識を失い倒れてしまうのである。

一人の学生と会話をするうちに、すべての謎が明らかになる。
増田米尊は真実を知るのである。
これから先、増田米尊に再会できるのか心配になってしまうね。
何事もなかったように、再登場願いたいね!

劇中劇ならぬ作中作が4編組み込まれているので、連作短編とはいっても、途切れ途切れになった印象がある。
「失敗作」だけは増田米尊の執筆で、以前からの作品で馴染みのある谷村警部補と南巡査部長も登場しているので、唐突な感じはなかったけどね!

作中に登場したすり替わっていた小説のうち3編は、鳥飼先生の独立した短編小説として発表されていたものだったんだよね。
ミステリーとしてちゃんとしたロジックもあって、充分に楽しむことができるので、単独でも存在感がある作品である。
「バカミス」と聞くと、簡単でお手軽だと思われがちだけど、このジャンルをキチンと面白く書けるのは、やっぱり鳥飼先生の才能なんだろうね!

「絶望的」でそれらを一つの連作短編としてまとめられているからなのかもしれないけど、今回は増田米尊が翻弄される設定で、前作までの活躍ぶりがなかったのが心残りかな。
フィールドワークに関しても少し語られただけなので、「これぞ増田米尊!」という変態行為が少なかったのもファンとしてはちょっと物足りない。
一体SNAKEPIPEは何を望んでいるんだろうか。(笑)

3月5日に発売された「生け贄」もすでに入手済!
現在、読み進めているところである。
すでにお馴染みになっている「観察者シリーズ」のメンツとの再会が嬉しい!(笑)
また感想を書きたいと思う。

バカミス最高 一家に一冊鳥飼否宇
鳥飼先生、これからも応援しています!

【今回も80年代ネタ満載の独自路線で頑張るっちゃ(小倉弁)】

ROCKHURRAH WROTE:

ROCKHURRAHが最も得意とする音楽ジャンルは70年代のパンク・ロックとそこから発展していった70〜80年代のニュー・ウェイブなんだが、その辺を元ネタとするカヴァー曲ばかりを特集したのがこのシリーズ企画だ。

今回の趣向としてはあまり数多くのカヴァー曲が存在しないバンドのカヴァーを敢えて選ぶ、という難題に取り組んでみよう。

しかしカヴァーがあまり存在しない理由とは一体何だろう?

  • 原曲があまりにも素晴らしすぎて、または個性的過ぎてカヴァーしても自分の無力さに気づくだけというパターン。俺って才能ないのかなあ?
  • 元ネタのバンドがマイナー過ぎてカヴァーだと大きく明記しない限り誰も気づかないパターン。明記しなかった時に限って気づくヤツ続出で盗作呼ばわりされる。
  • 原曲が駄作で、なんかこれをカヴァーした自分が情けなくなってしまうパターン。あぁ恥ずかしい。

大きく分ければこんなもんか。もっとある?ROCKHURRAHはあまり理屈っぽくないと自分では思ってるのでこれ以上は考えられないのだ。

そういう被カヴァー率の低そうなのを、その場限りの思いつきで少し選んでみたので早速進めてみようか。

原曲は当ブログでもしつこいほどに何度も出ているビー・バップ・デラックスの1stアルバム「美しき生贄」に収録されている曲。
1974年から1978年までの間に6枚のアルバムを出した英国のバンドで初期はグラム・ロック寄りの音作りをしていたが、ビル・ネルソンのSF趣味をふんだんに盛り込んだ凝った楽曲で本国ではまあまあの人気だった。そのうちギターだけではなくシンセサイザーを多用して未来派ロックなどとも呼ばれたが、後の時代のニュー・ウェイブ、特にエレクトロニクス・ポップに多大な影響を与えたバンドだ。
あまり大した事は書いてないが当ブログのこの記事で特集してるからそっちも参照してみてね。

この曲は「空間の聖地」などと邦題がついてるようだが、個人的には「ロケット大聖堂」でいいじゃないか?と思うよ。
関係ないがイメージとしては「聖マッスル」と並ぶ伝説のカルト漫画「地上最強の男 竜(風忍)」に出てきた仏塔みたいなヤツ。
何とビー・バップ・デラックスの中で唯一、ビル・ネルソンがヴォーカルを取ってない(作詞作曲も別のメンバー)という珍しい曲でもあるな。

そんな曲をカヴァーしたのが全然接点がなさそうに見えるこの人、元ストレイ・キャッツのブライアン・セッツァーだ。
今の時代に誰でも知ってるとは言えないかも、という人物だがビル・ネルソンよりはよほどメジャーだろうな。
1980年代初期に流行ったネオ・ロカビリーという音楽ジャンルの中心的存在がストレイ・キャッツだった。ポールキャッツやロカッツ、レストレス、デイブ・フィリップスなどなど、ネオロカと呼ばれたバンド達は見た目も音楽もキメキメ(死語か?)でROCKHURRAHもかつてはネオロカなリーゼントしてたなあ。
ストレイ・キャッツはあまりにも王道過ぎて、聴くのも買うのも気恥ずかしかったからごく初期しか知らないけれど、ブライアン・セッツァーのギターはさすがにキレが違うな。
そしてこのライブ映像はもう随分歳取った恰幅の良い姿。
芸術的なリーゼントにタレ目、威勢のいいやんちゃ小僧だったあの時代を知ってるだけに少し悲しいよ。

セッツァー本人も「歌詞はひどいがギターは素晴らしい」というような発言しているようだったが確かにひどい歌詞。「俺のロケット大聖堂は宇宙を目指してるぜ」だってよ(笑)。ビル・ネルソンの作詞じゃなくて逆に安堵したよ。
原曲の方でもビル・ネルソンのギターは縦横無尽にはじけまくってて個人的には素晴らしいと思う。後にはギターはアンサンブルの一部となって、突出したギター・ソロが目立たなくなるバンドだが、この初期はまだ個人プレイで突っ走っていたなあ。

ビー・バップ・デラックスの曲はこれ以上再構築するのが難しいくらいに完成されたものが多いからか、これをちゃんとしたカヴァーでやったプロのバンドが少ないのかもね。

スキッズもウチのブログ「時に忘れられた人々【01】」で特集していたが、ROCKHURRAHに多大な影響を与えてくれたバンドだ。いや、別に自分で音楽作ってるわけじゃないから影響も何もないんだけどね。

スコットランド出身の彼らはロンドン・パンクの真っ只中、1977年にデビューした。
勇壮なスコットランド民謡を大胆にパンクとミックスさせてバグパイプのようなギター奏法と応援団風の体育会コーラスで仕上げた、というありそうでなかった正攻法ストロング・スタイル、壮大な音楽を得意としていた。
これを武器にスキッズは人気バンドとなってゆくが、バンドとして一番ピークの頃にバグパイプ奏法のギタリスト、スチュアート・アダムソンが脱退して自身のバンド、ビッグ・カントリーでまさかの大ヒットを飛ばす。
残った老け顔のリーダー、リチャード・ジョブソンはますます老成して、たかが20代前半にして渋いトラッドにのめり込んだ音楽を完成させてしまった。彼らの最後のアルバムはもうパンクもロックもなくて「土と伝統と共に生きる」というような内容が異色だったな。
その後ずっと老成して若年寄のまんまかと思いきや、1984年にはスキッズ×マガジンの残党とアーモリィ・ショウというバンドを組んでニュー・ウェイブの世界に舞い戻ってきた。上記の老成した境地が1981年の事だからわずか3年くらいの自然主義だったというわけか?

この曲は代表曲「Into The Valley」と並ぶスキッズ初期のヒット曲で陰影のある曲調が印象的な名曲。スキッズのアルバムは必ず威勢の良い曲とこういうマイナーコードの曲がバランス良く収められていて、サビの盛り上げどころが非常にうまいバンドだったな。
時代的にパンクの括りで語られる事が多かったけど、後のパワーポップにも充分通じるところがあったな。全盛期のライブを見たかったよ。

U2とグリーンデイが一緒にやってるカヴァーが有名なんだが王道過ぎて面白くない。
で、ROCKHURRAHが選んだのがドイツのVon Thronstahlというバンドがカヴァーしたもの。うーん、読めん。
何度も何度も書いてるように80年代のノイエ・ドイッチェ・ヴェレ(ドイツ産ニュー・ウェイブ)とかは好き好んで買っていたが、このバンドが出たのが2000年代前半あたりと言うから、さすがにもう世代が違うね。どうやらインダストリアル要素とフォークがミックスされたダークな感じのバンドらしいが、見ても聴いても「これだこれ!」というような高揚感は全然なくて、ああなんか最近のバンドっぽいね、くらいしか感想が湧かないんだよな。
ただPVの雰囲気はいかにもドイツ。この国でやっていいんかい?というようなナチ風の衣装はかつてのライバッハあたりを思わせるね。
いわゆる「ちょいナチ」系?ん、そんな言葉はないのか?
写真の写り方も往年のインダストリアル・バンドっぽくて方向性はわかるんだけど、生まれた時代が悪かったと思って諦めて下さい。

70年代パンクがじきにニュー・ウェイブと呼ばれる音楽に進化していった頃に異彩を放っていたバンドがワイヤーだ。

「ロックでなければ何でもいい」などというカッコイイ名セリフが語り継がれているが、ROCKHURRAHはこういう言葉に変な理屈はつけたくない。
その時代に言う普通のロックとはパンクロック誕生以前の古い世代のロックの事で間違いないだろう。そしてワイヤーは確かに既存のロックからの影響を感じさせない音楽を作り出したバンドだと思える。

後にDOMEあるいはギルバート&ルイス名義でアヴァンギャルドな音響工作に走る2人と、サイケデリックだが奇妙にポップという独特の世界を紡ぎ出すコリン・ニューマン(+ロバート・ゴートゥベッド)と完全に2つに分かれてしまうんだが、この4人による個性のぶつかり合いが様々な音楽を生み出す。
まだこの頃にはジャンルとして確立されてなかったニュー・ウェイブの音楽ジャンルのいくつか、その元祖的な事をすでにワイヤーは1977年にやってしまっていた。要するに実験性に富んだ曲作りをしてたってワケね。
そういう先進性を持っていたものの、演奏力はあまりなかったために曲はシンプルでスカスカ、このイビツな感覚こそが真骨頂でもある。
アートの世界で言うならこれはダダイスムと言うべきかな。

ちなみに4人組のバンドで真っ二つに分かれてしまって片方は実験的、片方はポップ路線と言うとどうしてもそれより前の時代の10ccとかぶってしまうが、その辺は「ロックでなければ何でもいい」などと言ったバンドと対比する自体が間違ってるのか。

関係ないがROCKHURRAHは小倉(福岡県)の図書館の視聴覚室で何度もワイヤーの「ピンク・フラッグ」をリクエストして聴いてた思い出がある。買えばいいのになぜか図書館で聴いてたなあ。

この曲は「The 15th」と並んでワイヤーの中でも最もポップで聴きやすいのでカヴァー曲も多少存在しているな。上に書いた「ピンク・フラッグ」ではなくて2ndアルバム「消えた椅子」に収録されている。

さて、これをカヴァーしたのは在英日本人のハーフ娘がヴォーカルという変わり種、ラッシュというバンドだ。
カタカナで書くと写真左(RUSH)と間違いそうだが右の方(LUSH)ね。ヴォーカルのミキは真っ赤な髪の毛で日本人としては微妙な顔つきだが、母親が「プロテクター電光石火(70年代の海外TVドラマ)」に出てた日本人女優という微妙な人物なので、きっと遺伝なんだろうな。男女二人ずつという構成のこのバンドは1980年代末から90年代初頭にかけて英国4ADレーベルで活躍した。
4ADと言えば初期はバウハウスやコクトー・ツインズ、バースデイ・パーティにデッド・カン・ダンスなどなど、80年代ニュー・ウェイブの中でも特に暗黒な香りのするバンドの宝庫だったレーベルだ。前述したワイヤーのコリン・ニューマンもギルバート&ルイスもここからレコードを出してたな。
そういう初期の大物たちがひしめいてた最盛期の4ADからすでに10年近く経ったわけで、 ラッシュが登場した頃の音楽シーンは時代を引っ張ってゆくほどの大きな流れがなかった。彼女たちの音楽はポップな時もあるし暗い時もある、というどっちつかずの印象。正直あまり多くは知らないが、まあ90年代的って事なんだろうね。←安易な表現。
このバンド、ワイヤーの事がよほど気に入ってるみたいで彼らのデビュー曲「マネキン」もカヴァーしている。

さて、今回も何だかよくわからんものばかりをチョイスしてしまったが、カヴァー曲はまだまだ尽きない。これからも安易な選曲でたびたびこのシリーズ企画を続けてゆくからね。

ではまた来週。