時に忘れられた人々【15】◯◯になりたい編

                   

20121014【憧れのパンク有名人をフォトモンタージュしてみたよ】

ROCKHURRAH WROTE:

世界の旬じゃない人々に焦点を当てた「時に忘れられた人々」シリーズ。こういう企画自体は悪くないとは思うが、ROCKHURRAHの表現方法がヘタなのか、毎回ワンパターン化してるのは本人にもわかりきっている。 80年代ニュー・ウェイブ・ネタばっかりだしね。 が、週末に1日か2日くらいで何とかまとめるというペースなので「新しい展開」などは期待出来ない状態だな。あまり深く考えずにやってゆくか。

さて、今回は自分以外の何かになりたいという変身願望のようなものについて語ってみよう。コスプレとかに近いのかも知れないが、何かのマネをするというよりは、自分の好きな世界観の主人公になりきるという感覚ね。ん?言ってる事大して変わらないか?

Adam & The Ants / Stand And Deliver
「パイレーツ・オブ・カリビアン」や「ワンピース」の例を出すまでもなく、物語になる海賊というのはいつの時代でも人気のアウトローだが、この海賊の衣装を自身のスタイルに取り入れて大成功したのが1980年代はじめに一世を風靡したアダム&ジ・アンツだ。 60年代にジョニー・キッド&ザ・パイレーツという眼帯男が中心となったバンドによる海賊ルックが存在しているが、アダム・アントの場合は70年代グラム・ロックの世界で大成したギンギラ男、ゲイリー・グリッターの影響が最も強い。 実際の海賊がこんな衣装だったのかは知らないが、誰にでもわかりやすいド派手な金ピカ衣装にインディアンなどの要素を加えたメイク、そして2人のドラマーによるズンドコなリズムはこの時代には唯一無二の個性だったのは間違いない。子供だましのようにバカにする人も多いが、ROCKHURRAHは彼らのこけおどしのような音楽がずっと大好きだ。後の時代はさておき、この時代のアダム・アントは本当にカッコ良かったと思っているよ。

アダム・アントはデレク・ジャーマンのパンク映画「ジュビリー」にも出演していたし、大ヒットする前も個性的なパンク・バンドをやっていた。早くから才能を認められてたという事だね。 他にもロキシー・ミュージックやヴァイブレーターズでも活躍したベースのゲイリー・ティブス、 数多くのバンドのドラマー、プロデューサーとして活躍したメーリックことクリス・ヒューズなど、優れたミュージシャンが参加していて、音楽的に見てもかなり刺激的。

この曲は彼らの大ヒット曲で英語力がないROCKHURRAHにはよくわからんが「身ぐるみ置いてゆけ」というような意味の盗賊用語?しかしプロモ映像見る限り、海賊というよりは山賊に近い設定なのかな?という疑惑が残るがまあいいか。

Yip Yip Coyote / Pioneer Girl
「カウガールになりたい」と思う日本人女性はあまりいないと思われるが、アメリカの田舎町には必ずウェスタン酒場があり、トラック野郎とカウガールが酒を酌み交わすという勝手な印象がある。前に観た映画「テルマ&ルイーズ」もその辺が舞台だったな。 というようにウェスタンなスタイルはモードの世界では時代によって廃れる事もあるけど、自信を持って着ればどんな時代でもカッコイイのは間違いない。 そんなカウガール願望の夢を叶えたのがこのイップ・イップ・コヨーテだ。80年代に流行ったカウ・パンクというジャンルで語られるが、それにダンス・ミュージックをミックスした点がこのバンドの個性と言えるのか。彼らが活躍した80年代半ばより前にマルコム・マクラーレンがすでに実践していたスタイルなんだけどね。

このバンドについては不明な点が多く、手元にレコードも所持してないが、ちゃんと日本盤も出ていたように(シングルだったか?)記憶する。まあアルバム・ジャケットといい映像といい、完璧なまでのウェスタンなルックス。

女性がフロントの(あるいは女性だけの)カウ・パンク・バンドはいくつか存在してるんだが、イップ・イップ・コヨーテほどウェスタンな格好が似合っていたバンドは他にないんじゃなかろうか? 男のカウパンク、あるいはラスティックの場合は例えるならばクリーンで正義な感じのハリウッド映画のウェスタンではなく、どちらかと言うとルーズでダーティなマカロニ・ウェスタンの方が主流だが、女子の場合はやっぱり正統派ウェスタンをきっちり着こなしていた方が見栄えもいいね。相変わらずROCKHURRAHのセンテンスも長いね。

Crime / Piss On Your Dog
水野晴郎の例を出すまでもなく、警官あるいはポリスマンのコスプレが大好きな人は世の中に案外いそうだが(あの人の場合は単なるマニアではなく半分本職だったが)、これをロックの世界で取り入れたのがサンフランシスコのパンク・バンド、クライムだ。

このバンドは1970年代当時のアメリカのバンドにしては見た目に非常にこだわっていて、まるでギャング映画から抜け出たような決まりすぎな格好をしてみたり「乱暴者」のマーロン・ブランドのようにロッカーズ風だったり、ルックスだけでも惚れぼれするものがあった。そしてメンバーも札付きの不良っぽい顔立ちでバンド名もズバリ「犯罪」。反体制的で権力とかが嫌いそうなパンクとなぜかポリス・ルックという逆説的な結びつきがインパクトありますなあ。

この映像はそんな警官ルックで行った刑務所ライブの模様。本物の看守と受刑者が見守る中のライブでこのスタイルとは恐れいったよ。

The Adicts / Viva La Revolustion
スタンリー・キューブリックの傑作映画「時計じかけのオレンジ」に出てくる不良少年グループで有名になった、あのボーラーハットにステッキ(でいいのか?)、白いパンツとドクターマーチンのような編上げ靴といった独特のスタイル。これをそのまま真似るんじゃなくてピエロ、もしくは「バットマン」のジョーカーのような白塗り化粧をプラスして出来上がったのがアディクツの個性的なファッションだ。

去年くらいボーラーハットが流行した事があったけど、それを着用した人々のどれくらいがこの映画やこのバンドの事を知っていたんだろうか?まあこれらがボーラーハットの唯一の元ネタというわけじゃなかろうが、もし知らなくてかぶってる人がいたら是非知ってもらいたいものだ。

このアディクツのユニークなスタイルは日本でもハット・トリッカーズに影響を与えたな。同じような見た目だったらやっぱりアディクツの方が断然曲もいいけどな。

まだいくつか書く予定だったけど、意外と長くなってしまったので今回はこの辺で一旦やめるとしよう。本当はアレもコレも書きたかったんだけどね。まだ他にも「なりきったバンドども」は色々登場するので乞うご期待。

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