映画の殿 創刊号 レヴォリューション6

                   

【こんな雑誌あったの覚えてるだろうか?】

ROCKHURRAH WROTE:

何と三ヶ月以上もブログをサボってしまったよ。
前は月イチくらいでは一応ROCKHURRAHも書いてたのに情けない。
この三ヶ月間、ROCKHURRAHの身にのっぴきならぬ出来事が降り掛かって、そのためやむなくSNAKEPIPEに毎回登板してもらっていた・・・なんて事は全然ないんだけどね。

久々のブログだけど、今後も全く変わる予感はしないので、今年も相変わらずよろしく。←今年初登場なので抱負、遅すぎ?

タイトルでもわかる通り一応、新境地としてシリーズ化が予定されてる記事を書いてみようか。
ROCKHURRAHとSNAKEPIPEはDVDなどで毎週末にいつも映画を観ている。SNAKEPIPEだけは友人Mと一緒に映画館に行ったりはするけど、ROCKHURRAHはSNAKEPIPEとだけしか映画館に行かない。
だから観た映画もほとんどは共有していて、SNAKEPIPEの方が少し多くの新作映画を観ているという状況。観てきて書けそうなものは大抵ブログに書いてくれてるし、SNAKEPIPEは「CULT映画ア・ラ・カルト」という自分の特集記事も持っている。
ん?しばらく文章書いてないうちに、何だかヘタな散文風になってないか?気のせい?
ROCKHURRAHはSNAKEPIPEのようにうまく感想を書けない体質なので、映画の事を何か書くにしても少しは違った視点でやってみようかと思いついたのが今回からのこの企画、というわけだ。

創刊号だからROCKHURRAHならではという視点、つまり映画の中で使われた音楽について少し語ってみようか。ちなみに毎回こうするという方針は現時点で決めてないから、次は全然違うテーマかもよ。

まずは2002年のドイツ映画「レヴォリューション6」について。
この映画を観たのはまるっきりの偶然。
映画通でも何でもないROCKHURRAHは公開時には当然全く知らなかったし、まだ京都に住んでた頃だな。当時、話題になったのかどうかさえ知らない。観たのは去年くらい、家の近くのTSUTAYAの「発掘良品」コーナーで偶然手に取ったのが出会いだ。
5枚で1000円とかやってて、最後の1枚が決まらないからテキトウに決めた中の1枚だと思う。

イギリスで70年代後半に起こったパンクの映像を見ると必ず若者のデモ集団と警察の小競り合い、といった(反)社会的な面を強調した場面が出てくるが、この映画の発端は80年代のドイツでのお話。GRUPPE36(グループのドイツ語)なるパンク集団のデモンストレーション・フィルムがそのままタイトルバックとなっていて、これがなかなかスタイリッシュで良い。パンクの捉え方がイギリスでも他の国でも違ってくるのは当たり前だが、ドイツの場合は何となく、より政治的な側面が強いという印象を持つ。このGRUPPE36の場合もそういうことを目指した団体のようでもあり、単なるお祭り騒ぎのデモ行為よりは少しだけ過激派のように見える。やってる事はチャチいけど、パンクはテロ組織ではないから、このくらいのイキがりがリアルなところ。
そんな若者6人組は廃墟ビルのようなところをおそらく不法占拠、アジトとしているところが羨ましい。ROCKHURRAHもこういう若者時代を過ごしたかったよ。
このまま話が進めばパンク青春映画となったんだろうが、舞台は彼らが暴れていた15年後の現代(公開時の2001年頃)となる。かつて仕掛けられたまま不発に終わった時限爆弾装置があるきっかけで再起動し、家がまるごと吹っ飛ぶような大事件となってしまう。 犯人はこのGRUPPE36達なんだが、メンバーはもう40代くらいのいい大人になってしまっている。それぞれ違う道を歩いているわけだが、それぞれがちょっとした問題を抱えていたり、成功した者もいたりイマイチのもいたり、この辺は映画的にはよくあるパターン。ところが今でも二人でつるんで、いい歳こいてまだデモ行為やスプレーによる落書きなどをやってるのもいて、これが本作の主人公。ROCKHURRAHもいまだにパンクだし(見た目は若干変わったがな)、成功もしてないし、やってる事や考え方は80年代と変わってないし進歩しない。大まかに言えば同類という事になるのかな?
時限爆弾テロ事件は大きなニュースになっているし、警察の押収物の中には当時の彼らの犯行だとバッチリわかってしまうものが含まれているらしい。こりゃヤバイという事で、バラバラになった昔の仲間がイヤイヤながらまた集結し、警察に潜入して証拠品を取り返そうという計画がこの映画の本題となる。
狙いはいいし、面白くなって当然というような話なんだが、その後があまり盛り上がらなかったりで評価しない感想も多く見受けられる。
ROCKHURRAHはこういう話は好きなんだが、もっとスリリングに出来る話を敢えてそうしなかったというような意見もあるなあ。まあ人はどうでもいいから、個人的に面白ければそれでいいか。

この映画のテーマ曲に使われていたのがROCKHURRAHも好きだったドイツのニュー・ウェイブ・バンド、フェールファーベンの「Ein Jahr (Es geht voran)」・・・と思ってビックリしたら、どうやらJan Plewkaなる人のカヴァーらしい。まさかメジャーな映画でノイエ・ドイッチェ・ヴェレ(何度もしつこいがドイツのニュー・ウェイブの事)の曲がかかるとは思わなかったから、という意味のビックリだ。
フェールファーベンはドイツでも最も早くから活動してたローファイなパンク・バンド、Mittagspauseを母体とするバンドだ。このバンドはDAFの母体でもあるからノイエ・ドイッチェ・ヴェレのファンならばその名を知っていよう。そこから派生したフェールファーベン自体はドイツでは割と国民的人気を誇るビッグネームらしく、最近でもおそらく活動してるようだ。しかしそれはドイツ国内のみの話。遠く離れた日本ではどう考えてもフェールラーベン(キツネのマークでおなじみの北欧アウトドア・ブランド)の知名度以下なのは間違いない。
しかしこのバンドのヴォーカルは大好きで、巻き舌べらんめえ口調の歌い方はドイツ屈指の実力だと思う。 こちらが元歌。

この映画の感想を色々調べていたが、フェールファーベンについて言及した記事が見当たらなかったので、この辺がROCKHURRAHならではという事かな。単にここが書きたかっただけでよくぞここまで引っ張れたなあ。

この映画の原題は「Was tun, wenn’s brennt?」ということだが、「レヴォリューション6」というのは邦題だったのか。調べようと思って検索したらネコのノミ取り薬レヴォリューション6%などが出てきて、いきなりやる気をなくしてしまったニャン。タイトル付けた人は事前に調べなかったんかね?

本当はもう一作書こうと思ってたが、今回は疲れたのでちょっと短いけどここまで。シリーズ化予定しておきながら次はあるのかな?
それでは続きを乞うご期待。

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