ブランカニエベス鑑賞

                   

【ブランカニエベスのトレイラー】

SNAKEPIPE WROTE:

ついに12月7日がやってきた!
実はROCKHURRAHとSNAKEPIPEはこの日を心待ちにしていたのである。
何故ならその日はスペイン映画「ブランカニエベス」の公開日だから!
「ブランカニエベス」はスペインのモノクロ・サイレント映画。
「あのペドロ・アルモドバルが大絶賛!」とフレーズ付きで紹介されていた記事をROCKHURRAHが発見したのはかなり前のことだ。
このブログで何回か書いているけれど、最近のROCKHURRAH RECORDSでの流行はスペインなので、スペイン物でしかも「あのアルモドバルが」なんて書いてあったら観に行かずにはいられないんだよね!(笑)
新宿武蔵野館で上映が決定しても、12月に入ってからやっと上映時間のスケジュールがアップされるなんて情報が遅過ぎる。
この遅れは、もしかしたら初日に開催されるイベントのせいだったのかもしれないな。
SOPHIAのヴォーカル松岡充とヴィヴィアン佐藤が上映終了後にトークショーを行うという。
どうやらSOPHIAのPVを「ブランカニエベス」の監督であるパブロ・ベルヘルが担当したことがある縁で、ゲストとなったらしい。
SNAKEPIPEとROCKHURRAHは映画を鑑賞したいだけなので、当然ながらトークショーには全く興味なし!
初日の一番の回を狙って、新宿武蔵野館に出かけたのである。

新宿武蔵野館は今年の4月に公開されたデヴィッド・クローネンバーグ監督の「コズモポリス」を観に行って以来のSNAKEPIPE。
確かあの時も公開初日に行ったはず。
そのため武蔵野館のシステムは覚えていた。
最近では、事前にネットでチケット購入と共に座席予約ができる映画館がほとんどなのに、武蔵野館は「早く行って並んだもん勝ち!」なんだよね!(笑)
開場時間になったら整理券を配布し、その順番で劇場内に入ることができるという非常にシンプルなシステムである。
それを知っていたので、開場時間の30分前には到着して並んで待つ作戦を決行!(大げさ)
無事に武蔵野館に到着したROCKHARRAHとSNAKEPIPEは整理券番号2番と3番を入手することに成功したのである。
列に並ぼうとしたところを武蔵野館のスタッフから呼び止められ、トークショーの回を希望するか尋ねられた。
トークショー希望の場合はあちらの列の最後尾へ、と手をかざした方向を見てびっくり!
年齢層が様々な女性の長い行列が!(この微妙な言い回し!)
「あんなに大勢の女性客が初回に来るのか!」
と完全に勘違いしているROCKHURRAH。
トークショーは午後の回で、初回に彼女達は来ないから安心したまえよ。(笑)
14時からの上映後に行われるトークイベントのために9時頃から並ぶとはすごい情熱だよね!
それまでの時間は何をしてるんだろう?
変な心配をしちゃうよね。(笑) 

無事にチケットを購入した後は上映時間まで少し時間があったので、館内をブラブラしている。
公開記念ということなのか、闘牛士の衣装が展示されていた。
それにしても武蔵野館の映画のコピー「美・サイレント」って古過ぎない?(笑)

いよいよ入場できる時間になった。
早い時間から並んで入手した整理券番号順に、まずは1番から10番まで先に入ることができる仕組み。
ところがROCKHURRAHとSNAKEPIPEより明らかに後ろの番号の人に先を越されてしまった!
係員もちゃんと本当の番号順で呼んでくれたら良いのにね!
じーさんに負けるとは!とほほ!
席に座ってから周りを観察し、およその人数を確認してみると約30人程度というところか。
座席数は133席だったので、かなりガラガラ。
これは良い感じだ!(笑)
しかも観客のほとんどが一人で来ている人ばかり。
これは「どうしてもこの映画が観たい」という映画ファンに違いない。
好感が持てるなあ!

映画が始まってから気付いた。
そうか、いくらサイレント映画でも音楽や効果音は入るんだね! (笑)
登場人物のセリフ部分が文字になっているだけなんだよね。
サイレント映画を最後に観たのはいつだったのか覚えていないけれど、「戦艦ポチョムキン」やチャップリンのシリーズで観て以来かも?
「ブランカニエベス」では賑やかだけれど、どこかセンチメンタルな要素を含んだスペインの音楽を聴くことができる。
この音楽にとても哀愁を感じてしまい、何故だか泣いてしまったSNAKEPIPE。
てへっ、音楽だけで感動しちゃったみたいだよ!

「ブランカニエベス」というのはスペイン語で「白雪姫」を意味する言葉とのこと。
映画の公式サイトにも書いてあるけれど、いわゆるグリム童話の「白雪姫」を題材に、闘牛とフラメンコの要素を取り込んだスペイン版白雪姫という紹介がされている。

 ディズニーランドで有名な「白雪姫と7人のこびと」というフレーズにもあるように、やはり映画の中には7人の小人が登場するんだよね。
この中におネエ系が入っているところに笑ってしまう。
アルモドバル監督作品の影響か、スペイン映画には必ずいるタイプって感じだからね。(笑)
おネエ良い味出してたよ!

そして「白雪姫」の中で最も有名な「世界で一番美しいのは誰?」と鏡に問いかける意地悪な継母も当然のように映画に登場する。
この継母がコスプレマニアのように、いろんな衣装で登場するのが面白かった。
継母の衣装にも大注目だね!
かなり頬のこけた顔で、口が大きかったので女装したミック・ジャガーって感じなんだよね。(笑)


成長した白雪姫がどうしても80年代にヒットしたマルティカに見えて仕方がなかったSNAKEPIPE。
髪型のせいもあるだろうし、ややしゃくれ気味の顎のあたりも似てるんだよね!
マルティカがキューバ人移民の両親の元に生まれる、と書いてあって納得。
やっぱり近い感じなんだね。
え?武蔵野館のことを言えないくらい例えが古いって?(笑)

映画鑑賞後にROCKHURRAHと感想を語り合った時に驚いたこととして一致したのが「死者との記念撮影」のこと。
左の画像がまさにその記念写真なんだけど、もしかしてスペインにはこんな風習があるのかしら?
以前観た多分「アザーズ」だったと思うけど、その中にも死者の写真が出てきたように記憶してるんだけどね?
あの映画もスペイン人監督アレハンドロ・アメナーバル!
スペインでの死に対する意識について調べてみたいね。

「ブランカニエベス」の感想をもう少し書いてみようか。
SNAKEPIPEはモノクロ写真を愛好していて、自分で撮った写真を自ら暗室で焼き付けも行っていたことがある。
写真学校にも通っていたしね。(笑)
学校で習ったのは主に写真の技術的なことだったな。
例えばモノクロ写真の場合、白は印画紙の白色と同じではなく、黒は丸っきり何も見えない真っ黒ではない、といった具合だ。
つまりモノクロというのは真っ白じゃない白から真っ黒じゃないっ黒までの階調(トーン)で表現される世界ってこと。
「ブランカニエベス」はモノクロ映画だったけれど、ものすごくトーンに気を遣っていたように思う。
全然見辛いシーンがなかったから。
たまに大昔に撮影されたモノクロの邦画を観ると、目が疲れることがあるんだよね。
前述した真っ白と真っ黒が目に突き刺さるみたいで。
その点「ブランカニエベス」はさすがに良くできてたね!

もう1つ気になったのはセリフ部分のト書き。
スペイン映画なのに、何故かト書きだけ英語だったこと。
そのため「blancanieves」は「snowwhite」になってるんだよね。
ト書きにも日本語字幕が付くんだから、せっかくだったらスペイン語にして欲しかったなと思う。
どうして英語だったのかを教えて欲しいよ。

最後はやっぱり音楽。
これもまた前述したように音楽に感動して泣いてしまったSNAKEPIPEだけど、ROCKHURRAHもまた感銘を受けたようだ。
なんと帰宅してから早速フラメンコについて調べているではないの!

「すごいぞ!これはすごい!完全ノックアウトされた!」
興奮気味に叫ぶROCKHURRAHが見せてくれたのが上の映像。
ルーズベルト大統領の招きでホワイトハウスでもダンスを披露したというカルメン・アマヤの激しくキレのあるフラメンコだった。
いやあ、本当にすごい!
1930年代にこんなステップ踏む人がいるなんて!
それにしても「ノックアウト」って死語じゃないかね?(笑)

またスペイン映画で盛り上がってしまったね。
来月はアルモドバル監督最新作「アイム・ソー・エキサイテッド!」が公開されるし、まだまだスペイン熱は冷めそうにないな。(笑)

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