SNAKEPIPE MUSEUM #26 Carla Trujillo

                   

【Carla Trujilloとは関係ないけどROCKHURRAH編集によるオートマタ動画だよ!】

SNAKEPIPE WROTE:

人形と聞いてまず連想するのは、例えば江戸川乱歩の小説「人でなしの恋」である。
何かの代替品ではなく、完全に愛の対象として存在していた人形だ。
人形を恋愛対象にする小説を大正15年に発表していたなんて、さすが乱歩だよね!(笑)
この作品に近いのは湊かなえの「贖罪」にあったフランス人形かもしれないけど、乱歩ほどの純粋な変態性(?)は感じなかったなあ。
他にも押井守監督作品「イノセンス」で語られていた人間との区別がつかなくなった人形や、2013年3月に「野坂オートマタ美術館」で鑑賞した西洋からくり人形、そしてもちろんハンス・ベルメールの球体関節人形や四谷シモンの人形など、決して子供のままごと用ではない大人向けの人形も即座に脳裏に浮かぶ。
意外と人形を題材としたアートに関心を持っていることに気付くね。

今回のSNAKEPIPE MUSEUMは、コレクションしてみたい人形について書いてみようかな。
調べてみると、世界にはかなり多くの人形作家がいるんだね。
素朴な雰囲気のものから精巧なものまで、様々なタイプの人形が作られていることが判る。
そんな中、SNAKEPIPEの好みを探すのは難しかったな。
ファンタジー寄りだったり、アニメっぽいのは違うし。
秋葉原で見たようなラブドール系も違うし。
見た瞬間に「あ!」と思ったのが、アメリカの作家Carla Trujilloの作品だった。
この作家はいくつかHPを持っているようだけれど、自身についての詳しい説明はされていない。
オハイオ州シンシナティ在住の既婚女性で、ミクストメディア・アーティストというくらいしか判っていないんだよね。
作家のプロフィールはわからなくても、作品が気になったので紹介してみよう!


上の画像「Game Boy」が、最初に目に入った作品である。
顔はカワイイというよりは不気味で、どこかあらぬ方向を向いた怪しい目つき。
腕と手はバネでできていて、体も四角い箱でできている。
完全オリジナルのハンドメイドとのことなので、自作したパーツやアイテムを組み合わせて一体ずつ作っているようだ。
昔は大事に可愛がられていたのに、いつの間にか倉庫に置き去りにされた人形をリメイクしたようにも見えるね。
放置されていた時間の長さが、顔の汚れだったり、ちょっと拗ねたような雰囲気を醸しだしているのかもしれないな、と勝手に想像してしまう。
「僕はもう見捨てられた子なんだ」みたいな、ね。
実はCarla Trujilloの作品は販売されていて、この「Game Boy」は$180、日本円で約18,200円。
「GameBoy」は体長約26cmだって。
立たせることができるのかどうかも不明なんだけど、是非ともコレクションしてみたい作品だね!

次も不気味な顔立ちの作品である。
「Original Mixed Media Art Doll Coco」と書いてあったので、この子の名前はcocoちゃんみたいだよ。(笑)
cocoちゃんはとてもお洒落で、素敵なスカート穿いてネックレスして、飾りのついたトンガリ帽子までかぶっている。
それなのに何故か気分はブルーみたいだね?
うつろな目つきをして、頬も少しこけているみたい。
ずっと病院にいた患者が、外出を許可されたからお洒落してみたけど、実際には外に出るのが怖くてためらってるような感じかな?
えっ、SNAKEPIPEの考え過ぎ?(笑)
cocoちゃんのお値段は$240、日本円で約24,300円。
cocoちゃんの体長は43cmでちょっと大きめだね!
上の「GameBoy」と一緒に「あらぬ方向目つきコレクション」として、並べてみたいよね。

最後はこちら。
「MIxed Media Original – Lydia」と買いてあるので、Lydiaちゃんだね!
Lydiaちゃんもかなり個性的な顔立ち、びっくり眼で何かに驚いたまま、ずっと目を閉じないのかな。
Lydiaちゃんもとてもお洒落だけど、やっぱりどこかイっちゃってて、空想の中での食事会に出かけようとしているみたい。
手足が長いので長身に見えるけど、実際は34cmとのこと。
Lydiaちゃんは$160、日本円で16,200円。
3つ合わせて購入したら58,700円、SNAKEPIPEにも買えるかも!(笑)

人間の形を模した人型の人形は、何かしらの目的や意味を持って作られるものや愛玩用、観賞用と実に様々なタイプがある。
今回紹介したCarla Trujilloは、観賞用の人形作家ということで良いのかな。
顔があり、手足に相当するパーツが組み合わされると人形として認知してしまうことも改めて認識させてもらったなあ。
インダストリアルなパーツもどんどん使って、独自のスタイルで不気味な人形を作り続けて欲しいね!
Carla Trujilloは病んだ印象を持つ人形を多く作っている点が魅力的なんだよね。
天真爛漫で愛くるしい人形より惹かれてしまうのは、SNAKEPIPEの好みなんだろうね。
SNAKEPIPE MUSEUMでは人形作家についても調べていくつもり。
次はどんな作家に出会えるのか、今から楽しみだ。

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