ホドロフスキー監督来日!先行上映と講演会

                   

【ホドロフスキー監督を撮影できるなんて大感激!でもピンぼけ!(笑)】

SNAKEPIPE WROTE:

こんなことが本当にSNAKEPIPEに起こるとは、想像していなかった!
SNAKEPIPEの人生において、非常に重要な、ベストオブ2014に輝くであろうこと間違いのない信じられない経験をすることになるとは!
なんとも仰々しい文章から始まる今回のブログだけど、SNAKEPIPEの一生の記念になる出来事なので、大袈裟な書き方をしてしまうのも許して欲しいな!(笑)

長年来の友人Mから連絡があったのは一週間程前のことだ。
SNAKEPIPEとROCKHURRAHも鑑賞した「驚くべきリアル」展に行ってきたという。
そしてそこで見つけたのが左のチラシだったそうだ。
なんと!
ホドロフスキー監督最新作「リアリティのダンス」の先行上映に加え、ホドロフスキー監督も来日して講演をするというではないか!
ええーっ、と慌てて予約できるサイトを確認すると、予約販売終了‥。 既に4月1日より販売されていたらしいので、当たり前だよね。
新作の鑑賞プラス監督にも会える機会なんて、そうそうはないもんね。

何度もこのブログでもホドロフスキーについては取り上げているし、リアリティのダンスが楽しみ!なんて書いていながら、そんな重要な情報を知らずにいたとは。
なんたる不覚!
もう販売終了してるみたいだね、と友人Mに返信する。
そうなんだ、残念だったねと慰められ、ガッカリしたままその日はふて寝した。

翌日またもや友人Mから連絡が入る。
なんと当日券販売があることを見つけてくれたのである!
先行上映会当日の午前10時より、若干の枚数だけの販売を行うという。
そしてその日友人Mは休日なので、チケット入手に協力してくれるという嬉しい申し出までしてくれるではないか!
もちろんお願いし、当日チケットが入手できることを祈る。

いよいよ当日。
前日までに友人Mとは打ち合わせを済ませ、万が一チケットを手にすることができた場合には、仕事を早退することなど打ち合わせておいた。
仕事中でも10時半には一度友人Mからの連絡を確認すること、など細かいところまで決める。

仕事が手に付かない程、ドキドキしながらその時間を待つ。
やめようと思いながらも、つい時計ばかりを気にしてしまう。
10時になった!
友人Mは大丈夫だろうか。
心臓の鼓動が更に速くなる。
時間の経過が遅く感じる。
ついに約束の10時半!
慌ててiPhoneのメッセージを確認すると、 取れたよー! と嬉しい文字が踊っているではないか!
やったー!
念願のホドロフスキーとのご対面と、新作の鑑賞ができる!
早速早退を申し出て、少し早めに友人Mと待ち合わせたのである。

夜遅くなることを見越して、かなり早めの夕食の後、会場である新橋のヤクルトホールに向かう。
チケットに記載されている整理番号順での入場になることは、事前に知っていた。
ヤクルトホール入り口には251~300などと書いてある立て看板がいくつか配置されてはいるものの、きちんと列を作って並んでいるわけではない。 200番までの人は入り口から中に入り、階段付近で待たされているらしいけれど、それ以降の番号の人は外で待たされている。
当日券だったSNAKEPIPEと友人Mは460番台で、立て看板すら用意されていないほど後ろの番号だった。
あいにくこの日は雨。
傘をさし、外でかなり長い時間待たされる。
案内が充分でないため、ヤクルトホール入り口付近の一般道は、待たされている客であふれ、通行人が大迷惑している。
ヤクルトホール、初めて行ったけど、いつもあんな感じなのかな?
近所の人達、イベントある度にイヤだろうな。

予定されていた開場時間18時ぴったりに、200番までの人達が入場していった。
上映時間は18時半からなので、これだけの整然としてない全員が時間内に着席できるのか心配になってしまう。
やっとSNAKEPIPEと友人Mの番号が呼ばれ、会場に足を踏み入れることができた。
良かった!(笑)

会場は1階と2階で区切られていて、2階は雛段のように傾斜がついた形式だった。
そのためかなり後ろの席でもスクリーンやステージを鑑賞することができる。
整理番号がかなり後ろだったSNAKEPIPEと友人Mは、2階の後ろから数えたほうが早いような、ステージからかなり遠い位置に着席した。
今回は満席のため、椅子に荷物を置かないで下さい、というアナウンスが流れている。
ヤクルトホールの座席数は550程度あるようなので、それが全て埋まるとはホドロフスキーの人気がよく解るね!

ここで恒例の観客チェック!
腕にタトゥーを入れた男性やダニー・トレホの写真にMacheteと書かれたTシャツを着た人が目に留まったくらいで、全体的にはかなり地味目。
年齢層はどちらかというも高めだったのかな。
若い人がいたとしても、あまり若そうにみえなかったってことだろうね。 友人Mが言うには、ホドロフスキーに関することなら一晩中でも喋り続けそうな、オタク系に見えるとのことだけど、実際はどうだろうね?

ほとんど遅れることなく、最初に映画の上映が始まる。
「リアリティのダンス」は既に原作を読んでいて、あまりの面白さに時間を忘れるほど引き込まれたものだ。
そのためホドロフスキーの子供時代のエピソードがどんな風に映像化されるのか非常に興味があったんだよね。
そもそも今までホドロフスキーの映画で、原作を読んでから鑑賞した経験ないもんね!

映画はホドロフスキーの生まれ故郷、チリにある片田舎トコピージャを舞台に、少年時代のホドロフスキーと両親との関係を描いている。
今までの作品と同様に、ホドロフスキーの実の息子達が俳優として出演している。
実際にはホドロフスキーの息子なのに、映画の中ではホドロフスキーの父親役、本人から見ると「おじいちゃん」を演じるとは、息子も不思議な感覚だっただろうね。
どうやらこの上映会では、一般劇場公開されるバージョンと違い、過激なシーンが含まれていたらしい!
多分「あのシーンかな」と予想しているけど、7月に一般公開版を鑑賞してから、その違いについて書いてみたいと思う。
ドキドキしながら鑑賞を始め、どんなシーンも見逃さないように、スクリーンを凝視したままの130分間!
原作と違うところもいくつかあったけど、ホドロフスキーらしい仕上がりに大満足だった。
欲を言えば、少年時代以降の詩や演劇に関する話や、パリでアンドレ・ブルトンに会った話、サイコマジックの話、夢の話など、興味深いエピソードが他にもたくさんあるので、「リアリティのダンス2」を監督してもらいたい!(笑)

上がホドロフスキー監督来日のメッセージ。
この情報、2013年の12月だって。
気付いてなかったとは迂闊だよね。

映画上映終了後、いよいよホドロフスキー監督のお出まし!
全身を白一色でまとめたファッション。
撮影オーケーとのことなので、SNAKEPIPEも遠くから撮影してみたのが一番上の画像。
こんなことなら一眼レフを持っていくんだった!
いや、ご対面できただけでもありがたいよね。(笑)

司会の女性から映画についてのコメントを求められると
・映画について語る気はない
・鑑賞した個人で考えてもらえば良い
・早くタロットやろうよ
と言うホドロフスキー監督。
これには大笑いしてしまった。(笑)
いえいえ「講演会」と謳ってますのでお願いします、と引き下がらない司会。
渋々語り始めたホドロフスキー監督だったけれど、話しているうちにノリノリになってしまい、だんだん身振り手振りが大きくなってくる。
話も大きく広がっていって、ついには宇宙にまでいってしまった! (笑)
ここにホドロフスキー監督の情熱やエネルギーの源、若さの秘訣などがあると思った。
85歳にして、シャンとしてるし、声に力もあるしユーモアも混ぜて余裕があるんだもんね!

そして次に「人間タロット」を使ったタロットで答える質問コーナーが始まる。
「人間タロット」とは、看板ほどの大きさがある22枚の大アルカナを1人1枚持ち、会場にいる人に見やすいように掲げる人達のことである。
これも一番上の画像で確認できるかな?
質問がある人!との問いかけに大勢の人が手をあげる。
ではあなた、とホドロフスキー監督から名指しされたラッキーな方が数名いたんだけど、これらの観客の質問がなんともお粗末!
「君はもう席に着きなさい」
「タロット以前の問題だね」
ホドロフスキー監督もすっかり呆れてしまったのではないだろうか。
最後に質問をしたスペイン語を話す外国人の青年の質問だけが、ホドロフスキー監督の琴線に触れたようだね。
長年の首の痛みに悩まされている青年に対し、母親や姉との関係について質問をし、首の痛みの原因は母親が遠方にいるためだという結論を引き出した。
これはまさにサイコマジックの系統樹の話だもんね!
母親の代役を会場から探して、子守唄を歌ってもらい、青年を癒そうとしたり。
最もホドロフスキー監督が得意としている分野だから、司会が途中でお時間が、なんて声をかけてもタロットで占い続けてたもんね。(笑)
タロットの時間はこの青年だけでも良かったんじゃないかと思える程、濃密な時間だったし、サイコマジックを実際に見ることができて本当に嬉しかった!

1991年東高現代美術館で敬愛するデヴィッド・リンチ監督とのご対面に続き、2014年にアレハンドロ・ホドロフスキー監督とご対面できるなんて思っていなかった。
翌日友人Mも「昨日のことが夢みたい」と言っていたけれど、SNAKEPIPEもあまりにも嬉し過ぎて、どこかの神経が麻痺してしまったような感覚である。
脳の回路が1本必ずホドロフスキー監督につながったまま、という感じかな。(笑)
友人Mに感謝だね!

6月には「DUNE」、7月には「リアリティのダンス」が公開される。
鑑賞した後にまたブログに書きたいと思う。

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