大人社会科見学—インターメディアテク—

                   

【IMT内は撮影禁止だったため、HRより写真を流用させて頂きました!】

SNAKEPIPE WROTE:

飛び石連休だった今年のゴールデンウィークは消費税増税の影響もあり、キーワードは安・近・短だとニュースで知った。
飛び石の間を休めば、かなりの大型連休になるけれど、カレンダー通りの休みでは旅行を考えたとしてもキーワードとして掲げられたようなささやかなものになるだろう。
我らROCKHURRAH RECORDSもその例に漏れず、出かけたのは簡単に行かれる場所だけ!
初めから旅行などは考えていなかった。
そもそも大勢の人が休む盆暮れ正月やゴールデンウィークに旅行料金がアップするのは何年経っても変わらないし、どこに行っても人混みや行列にうんざりするのは分かり切ったことだよね。
そんな時にあえて旅行のプランは立てないのがROCKHURRAH RECORDS。
もし行くならオフシーズンで、ゆっくりのんびりが良いなあ。

2回目の連休が始まった5月3日、ROCKHURRAH RECORDSが出かけたのが東京駅。
長年来の友人Mと約束をしていたのである。
以前より友人Mが計画していたのは、東京駅近くのJPタワーにある博物館の鑑賞である。
この博物館については、ROCKHURRAHも気になっていたようで、全く何の情報も知らないのはSNAKEPIPEだけ!(笑)
2人が興味あるという博物館行きが決定したのである。

東京駅に着いてから気が付いた。
もしかして都内でもトップを争う混雑した場所に来てしまったのではないだろうか。
新幹線の発着以外にも、皇居が近いせいか憲法記念日のこの日は特に人が増えていたように思う。
あれほど人混みを敬遠していたROCKHURRAH RECORDS、日付を間違ったかも!
テロ対策なのか、駅周辺には機動隊が待機していて、物々しい雰囲気。
あー、この日は迷彩服を着てなくて良かったなあ!(笑)

JPタワー入り口で友人Mと合流。
やはりあまりの人の多さに辟易している。
駅構内と周辺があまりに混雑していたので、目当ての博物館も激混みだったらどうしようと思っていたけれど、それは危惧に終わった。
JPタワーでの人混みは、その中にある商業施設であるKITTE目的の人が多かったみたい。
毎度お馴染み怪しい3人組が向かうのは、JPタワー2階と3階にある博物館、通称IMTだからね!

そもそもIMTとはなんだろう。
調べてみると、正式名称はJPタワー学術文化総合ミュージアム インターメディアテクと言い、東京大学と日本郵便の連携による施設であるとのこと。
そして驚くべきことに、この施設は無料!
前述した安・近・短の条件をバッチリ満たしてるよね!(笑)
無料というと、それ相応のチープな施設を思い浮かべてしまうけれど、IMTはどうだろうね?

IMTは2フロアで展開している施設なので、まずは下のフロアから観ることにする。
入り口付近でまず目に飛び込んできたのは、巨大なワニの骨格!
こんなに大きなワニは見たことがないと思ったら、30-50万年前頃、日本に生息していた世界最大級のマチカネワニらしい。
最初からいきなりこれか!と驚きながら入場してみる。

東京大学が所蔵していた学術標本を展示しているので、いわゆる博物館の展示とは違っていた。
「○○の骨」というような一文だけがプレートに書かれ、標本の詳しい説明は省かれている。
本来は展示物じゃない標本だから、それで良いのだろう。

空間は元郵便局の室内、そして戦前から東京大学で使われていた什器を使用し展示されている。
ああ、什器類の素晴らしさったら!
この雰囲気はまさにROCKHURRAHは何度目かの再読、SNAKEPIPEは初めて読んでいる「黒死館殺人事件」の館そのもの!
レトロなゴシック調、その場にいるだけでゾクゾクするほど刺激的で嬉しくなってしまうね!(笑)

前述したようにこの博物館は一般的な鑑賞を目的としていないので、展示に一貫性がないのが特徴かな。
様々な動物や魚の骨格標本とアフリカのお面が飾ってあったり、鉱石や漢方系の植物があったり、という支離滅裂な感じ。
それはまるで酔狂な趣味を持った金持ちの、マイコレクションを見せてもらっているよう!
骨格標本やオブジェ類が並べられた棚は、特にプライベートコレクションのようだったね。
いいなあ、あの棚ごと欲しいなあ!(笑)
棚の上、天井近くにももう一段本棚があり、その中には年代物の蔵書がギッシリ並んでいる。
茶色や深緑の背表紙に金色の文字でタイトルが書かれていて、なんとも趣があるね!
全くの想像だけど、澁澤龍彦邸にありそうな感じね。(笑)

気になる展示物はたくさんあったけれど、この期間中特別展示されていた「東大醫學――蘭方医学からドイツ近代医学へ」は見応えがあった。
ドイツ製の人体模型や、まるで構成主義のような医療器具のポスターにはヨダレたらたら!(笑)
白と黒だけのシンプルさと構図の素晴らしさ、タイポグラフィのバランスなどが絶妙だったんだよね。
あのポスター欲しかったなあ!


既存施設の解体からIMTの完成に至るまでを紹介している特別展示「インターメディアテク建設」にはワクワクしてしまった。
こちらも本来はアートとしての写真ではなくて、記録としての写真だったはずだと思うけど、SNAKEPIPEが大好きなジャンルの写真群だったんだよね!
解体と建設というテーマには強く惹かれてしまう。
魚眼レンズで撮影された写真も面白かったけれど、ノーマルなタイプがより素晴らしかった。
解体された後のドアやネジ類も展示されていて、インダストリアル感満載なところも座布団10枚!(笑)

無料というのが信じられない程、充実のラインナップに大満足だった。
特別展示というのは年に何回か行われているようなので、また機会があったら足を運んでみたいと思う。
日本にこんな施設ができたことに驚くとともに、もっとこんなに素晴らしい施設があったら良いのにとも感じる。
鑑賞者のマナーや意識の高低を問われるのは当然だと思うけどね!

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