真赤なバラにゃトゲがある

                   

【元祖怨み系といえばこの人!梶芽衣子「怨み節」】

SNAKEPIPE WROTE:

先週のブログ「ターナー賞の歩み展」に登場した友人Mから新たな誘いがあった。
「九段下で開催している松井冬子展に行きたい」
とのこと。
それ誰?の問いに
「知らないのぉ~?」
と怪訝な顔をされてしまったSNAKEPIPE。
どうやら最近話題の日本画家で、しかもかなりの美人らしい。
スミマセン、あんまり雑誌やテレビを見ないもので。(笑)
で、ネットで検索すると出てくる出てくる!
うん、確かに本人がモデルみたいな「すごい美人」だ!
そしてその作品は「えっ、この人が描いたの?」とびっくりしてしまうほど残酷で、グロテスクな日本画。
確かに友人M、いいとこ目をつけてる!(笑)

更にMより「松井冬子の特集が再放送されるからDVDに焼いて欲しい」との依頼を受ける。
我が家は前述したようにあまりテレビを見ない家庭なのに、実はHDDレコーダーを持っているのだ。
「お任せあれ!」と簡単に引き受けたSNAKEPIPE。
録画はちゃんとできて、いざDVDに焼こうとすると
「ダビングに失敗しました」
なんだとぉー!
気を取り直してもう一回。失敗。もう一回。失敗…。
どうやらハードには問題なくても焼きこむ部分がイカれてしまったようで。
「永久保存版にするからよろしく」
というMの言葉がよぎる。
このままではMに渡すのはおろか、今後一切録画したものをDVD化することは不可能になってしまう。

ということで出かけてきましたY電機!(笑)
新しいHDDレコーダーの購入のためではなく目的はTVキャプチャである。
元々持っていたHDDレコーダーとパソコンの間にTVキャプチャをはさみ、エンコードすることでパソコンで動画編集とDVD化ができるようにしたわけ。
本当は新しいHDDレコーダーを買ったほうが楽なんだけれど、これがあると例えばビデオをDVD化することも可能!
二度と手に入らなさそうな映像も思いのまま!(笑)
帰宅後、ROCKHURRAHに接続してもらうとバッチリめでたくDVDが出来上がった!
さすが配線が得意なだけあるね!
HDDレコーダーの焼きこみ失敗という記事が意外と多かったので、パソコンでDVD焼けるタイプの人にはお薦めの方法である。
修理に出すよりも新たに購入するよりもお手頃だし、録画してた映像も消えないしね!

そして行って来たのが九段にあるギャラリーナルヤマ
九段はほとんど降りたことがない駅だけど、日本武道館やら靖国神社やら有名な建物がいっぱいある所なのね。
マンションの一室を改造してギャラリーになっているようで、想像していたよりも「こじんまり」していた。
一度に入場できるのは6名まで、と書いてあるのも納得である。
作品が「むきだし」で展示してあるので気を付けて、というような注意書きもある。
確かに額や仕切りがあるわけではなく、目の前にストンと掛けてあるのでかなり近付いて鑑賞することができる。
展示されていたのはデッサンなどを含めて7点ほど。
目の細かい絹地に描かれた細い線や、キレイにぼかされた色彩。
はみ出た内臓やうつぶせにされた死体がモチーフと書くと「おどろおどろ」しているが、実際に絵を観るとそれらは大変美しい。
日本画はほとんど観たことがないし、よく知らないSNAKEPIPEなので、手法やら技巧については勘弁して!(笑)
鉛筆で描いたデッサンをジークレープリント(複製版画らしい)やフォトグラビュール(写真製版を用いた腐蝕銅版画の一種らしい)にして14万円から30万円で販売されていた。
ナンバー付きは売り切れました、なんて書いてあったよ!すごいね。(笑)

テレビで特集されていた松井冬子の「痛みが美に変わるとき」を観て
「松井冬子が痛々しくてかわいそう」
と思ったSNAKEPIPE。
きっと心に深い傷を負い、恐らく復讐のために
「ほら、私はこんなに傷付いたのよ」
という絵を描いているんじゃないかな、と想像する。
そしてその傷は癒されないまま増殖や変身を繰り返しているような気がする。
特定の個人に向けられたメッセージなのか、男性一般、というような集合体に向けられたものなのかは不明だけど。
ネガティブなエネルギーを創造の糧にする、という姿勢はSNAKEPIPEも大きくうなずき理解できるが、
「ネガティブなままでいる」
というのはかなりストレスのたまる状態だろう。
そしてその作品が評価される、というのは画家にとって単純に嬉しい、とは言い切れないのでは?とも想像する。
それは一種の自傷行為—骨身を削り己自身を人前で暴露している行為と同等ではないかと思うから。

番組の中で東京大学教授の上野千鶴子氏と対談するシーンがあった。
上野氏は松井冬子の絵からほとんどの情報をキャッチしたようで、かなり的確な問答をしていたように思う。
「人は幸せになる権利がある」
「幸せになった松井さんの絵も観たいのよ」
なんてセリフをハキハキと語る上野氏に
「幸せになることがあれば」
と返答する松井冬子。
いつまで重たい十字架を背負って歩くつもりなんだろう?
いや、その十字架がなければ描き続けられない、ということなのかもしれない。
天に二物以上を与えられたあんなにキレイな人が不幸、なんて悲しすぎるよ!

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