がっちりBUYましょう!vol.11 SUBDUED編

                   

【地味で目立たないサブデュードな部隊章たち。派手好きは一流兵士になれないのか】

ROCKHURRAH WROTE:

何とこのシリーズ記事も本当に一年ぶりとなるので、書く前から自分で呆れ返っている。
これはウチが買ったさまざまなアイテム(主に着用するものが多いな)について割といいかげんな紹介をするというシリーズなんだが、わざわざ書けるようなシロモノをあまり買わないので、そこまでの頻度で書けないのが弱点。にしても一年も放ったらかしにしておくとは。
質素倹約で何も買わないわけでもなく、むしろ一般的には無駄なんじゃないか?と思えるようなアイテムを奇妙なこだわりで増やし続けてるというのに、人様に紹介出来るようなのは本当に少ないなあ。

そんな中、少しでも何か書けそうなものをピックアップしてみたよ。
今回もまたまたタクティカル系になってしまった。
知らない人は一生知らずに済むジャンルだが、ミリタリー系の中でも近代的なもの、特殊部隊や傭兵が着てるようなものをこの手の世界ではタクティカル・ウェアという呼び方をする。

世界的に有名なウッドランド迷彩から発展して現代では一般的な人が知らない迷彩がウヨウヨ蔓延しているという時代。ROCKHURRAHは近年の主流だったマルチカムはいくつか着用したりするが、それより後の時代のはほとんど着ない。というより似合わない。例外的にイギリス軍のDPM迷彩は割と似合うと自分では思っているが、基本的には迷彩服はあまり着ないことにしている。
だからその手のタクティカル・ウェアーを買う時も街着で違和感ない無地のオリーブドラブや黒のものを選んでしまう。

今回はたまたまファントム秋葉原ラジ館店で買ったものを紹介してみよう。ファントムと言えば東京のミリタリーショップでも大手、昔から渋谷にもあったし横田基地のすぐ近くにもある。東久留米とかになるとウチからかなり遠いので(横田も遠いが)なかなか足を運ぶ事ができないけど、それがROCKHURRAH家の最寄り駅から電車で一本で行ける秋葉原に2店舗もあるから「今度行ってみよう」と夏くらいから話していた。しかし秋葉原に行くような機会がそれからなくて、やっと今頃行って来ましたよ、しかもまんまと物欲に負けて買ってしまったよ、というのが今回の品物。

季節柄、二人ともクリスマス・プレゼントを考えていて、SNAKEPIPEにあげるものは実は事前にあっさり良いものが見つかっていたのだ。
しかしROCKHURRAHの方が案外難しく、直前に考えていたものが全然雰囲気に合ってなかったのでキャンセルして、何か他にないか考えていた。
探していてたまたま見つけたのがこれからの季節に重宝しそうな防寒ジャケットだった。
それがファントムのサイトで大々的にプッシュしているサブデュードというメーカーのもの。うーん、今まで全然聞いたことないメーカーだけど、商品紹介のページを見ていると、なかなか良さげに見える。
ファントムだったら近くにあるから見に行って試着してみよう、という事でやっと秋葉原に出かけたわけだ。

サブデュードはまだ新しいブランドで作ってるアイテムも少ない。
大まかに書くとゴアテックスっぽいハードシェル防水ジャケットとソフトシェル、中綿入りのジャケットの三種類がメインだ。
ROCKHURRAHがいいと思ったのはプリマロフトと呼ばれる中綿が入ったダウンジャケットっぽいもの。
英国軍御用達のSNUGPAK(スナグパック)というメーカーの薄手の中綿ジャケットはかなり前から愛用していて、防寒性抜群なのは実証済みだった。このメーカーのはソフティという中綿だったが、プリマロフトは米軍の要請で開発された人口羽毛でダウンの8倍も暖かいとのこと。本当かよ。
ソフティはかなりマイナーだがプリマロフトの方はワイルドシングスやヒステリック・グラマーが好んで採用しているな。
軍用や宇宙開発とこういった新素材の発明は密接な関係にあって、世界のあったか衣料や防水衣料が進化したのもそういう開発のフィードバックなんだろうね。何はともあれ、昔よりは格段に選択肢が多いのは歓迎するよ。

さて、ファントム内部の事とか途中を全部省略してしまったが、試着してみて気に入ったのがこの写真のもの。AMBUSH(待ちぶせ)などという名前がついたジャケットで石川ひとみの顔が脳裏を横切る。
持ってるSNUGPAKのパーカと似たような感じだが、こちらの方が分厚くて丈も長い。ダウンでパンパンに膨れ上がったのは嫌いだから、割とスマートなシルエットなのが気に入ったよ。同じSNUGPAKの最強防寒ジャケット、サスカッチはマイナス10℃までの寒さに耐えられるというけど、昔試着した時は一番小さいサイズでもブカブカでかなりデブに見えてしまったからな。このサブデュードのものはどれくらいの寒さに耐えられるか不明だったが、この肉厚さなのに比較的細身という作りは本格的ミリタリー・ウェアにはない魅力だから、すぐに購入(というかプレゼントで買ってもらったわけだが)を決めたよ。

ポケットも豊富で両方の胸に縦のジッパー・ポケット、ハンドウォーマーと合わせて外側に4つ、内ポケットも両サイドに大きめのがついてて、脇の内側にはカイロポケットまである。この辺は日本のメーカーっぽいな。
残念なのはハンドウォーマー用のポケットが予想より小さくて深さもあまりない事。さらにジッパーが女性用のジャケットに多いまっすぐ縦向きについてる事。
タクティカルやアウトドア系ではここのポケットは斜め向きのものが多いと勝手に思っている。縦一直線ではジッパーを閉めない時は中のものが落ちてしまう場合があるんだよね。
深みのあるスナグパックのものを参考にして欲しかったよ。ジッパー自体ももうちょっと強力そうな方が良かったかな、ちょっとレディースっぽいな。

買ってすでに何度もかなり寒い日に着たが、防寒性防風性は申し分なし、前のジッパーも首の上の方まで閉まって良いね。表面もダウンでよくあるペラペラの光沢ナイロンではなく、ちゃんとリップストップ・ナイロンになっていて、この辺がただのダウンと違うところ。撥水性も多少はありそうだし、質感もいいよ。
街着のダウンともう一つ違うところは、タクティカル系ジャケットではおなじみの腕から脇にかけてジッパーが付いていて、これを開けるとベンチレーションが出来るという点か。防寒ジャケットは室内に入るととたんに汗だくになる欠点があるけど、そういう時の換気が出来るという機能ね。ただし閉め忘れて全開のまま電車の吊革につかまると内側が丸見えでちょっと変態っぽくなってしまうから注意。 裸にAMBUSHジャケットはやめよう(当たり前)。

今年の冬は寒い日が多いけど、これを着てる時の安心感は素晴らしい。
本来は毎日同じ上着を着ない事で一部有名なROCKHURRAHなんだが、寒さに耐えられず続けて同じジャケットを着てしまうくらい気に入ったよ。暖かくていい感じのジャケットをプレゼントしてくれてありがとう、SNAKEPIPE。

余談というか何と言うか、ここで話が終わらないのがROCKHURRAHのいつものパターン。
サブデュードのウェブサイトを見ていた時に発見したんだが、このメーカーはタクティカル系では珍しく、レディースのソフトシェル・ジャケットも販売している。
例えばアメリカだったら女性兵士も女性FBI捜査官もいるし、需要があるからその手のメーカーも女性用を作っているのは確か。タクティカルの大手5.11でも必ず女性用はカタログに載っている。しかし日本ではそういう需要もない=売ってないという事で華奢なSNAKEPIPEはいくら自分の好みがあっても男物のブカブカな服しか手に入らなかったのが現状。本格的な服でレディース出してるだけでも拍手ものだよ。これは試着してみるしかない。
そしてSNAKEPIPEが試着してみたところ、確かにソフトシェルとしてはかなり細身、それでもちょっと着丈は長いが、メンズを着るよりはずっと良いと思える。

実はアークテリクスの細身ソフトシェルを持ってて、その防風性、実用性は良く知ってた。が、やっぱり本当にタクティカル・ジャケットのディティールで作られたものじゃなかったから、これを見て一目惚れする気持ちはよーくわかるよ。遂に誘惑に負けてしまって、プレゼント用と自分用のまでお買い上げとなったわけだ。

Bellatrix(女戦士)というそのまんまな名前がついたジャケット、これは細身の男性用ではなくて、本当にレディース仕様のソフトシェルだ。ROCKHURRAHが買った中綿タイプではなく伸縮性がある生地で裏側が薄いフリースというもの。防寒性はそこまで高くないが暖かいものと重ね着することにより威力を発揮する。夏以外の3シーズンは着用出来るという高機能上着なので真冬しか着れないROCKHURRAHのよりは汎用性が高い。いいなあ。

アウトドア系のソフトシェルではおなじみの胸の縦ポケットはついてないが、その代わり大きく斜めに切れ込んだメインのポケットが結構な容量があり、さらに内部もコンパートメントがある。いいなあ。
TAD GEAR(この手のソフトシェルの元祖的存在)やコンドルなどの典型的ソフトシェル・パーカーと同じように左袖に小さなポケットもある。ROCKHURRAHにとってはほとんど実用性はなかったが、こういう意味のない小さなポケットが「かわいい」とのこと。リップクリームなどを入れるのにちょうど良いらしい。おお、実用性あるではないか。いいなあ。

そしてやっぱりお約束、腰の後ろ側両サイドにジッパーがついてて、これと両サイドのメインポケットを開けるとベンチレーション機能もバッチリ・・・とカタログには書いてあったが、これは本当に開くと内側丸見えで、女性で開く人は滅多にいないでしょう、の世界。
上記のTAD GEARタイプの(全く同じデザインのものが多数出回っている)ものはこの部分がちゃんと手袋などを入れるポケットになっていて、意外と役に立ってたのに、この辺はメッシュ張るとかもうちょっと考えて欲しかったね。
内側にはポケット類もなく「女性はポケットにじゃらじゃらものを入れない」ってことはわかってても、あるとないとではやっぱり大違いなんだよな。使うとか使わないではなくてね。

欠点はあってもSNAKEPIPEもとても気に入ったようで良かった。
ROCKHURRAH家は二人の趣味がほぼ一緒ということもあって服装もいつも似通っている。実は意外とお揃いの服が多く、ペアルック率も高いのだ。今回も一緒に着れて良かったね。

関係ないけど、買ってはじめてわかったこと。
SUBDUEDタグの裏側にKIWAの文字があり、どこかで見たことがあったと思ったら際コーポレーション、つまりはファントムの親会社でないの。ここが新しく作ったブランドだったわけね。ファントムで一押しするわけだ。

ただ褒めるだけなら誰でもできるから敢えて厳しい点も書いたが、開発者が謎の元米兵とかじゃなくて、日本人ならどこかでこの記事が目に入る事もなくはないだろう。
これを踏まえて改良して来年にはもっとより良い本格派タクティカル・ウェアを開発して欲しい・・・というのは建前で、本心は改良されてるのがすぐ出回ったら自分たちがかわいそうだもんな。何年かして新しいのを買いたくなった頃にはより良い品が手に入ればいいな。

ではみなさんも楽しいクリスマスになりますように。

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