ふたりのイエスタデイ chapter07 / Duran Duran

                   

【いかにも80年代!なシングルレコードジャケット】

SNAKEPIPE WROTE:

自宅で何かしらの作業をする時にかけるのがインターネットラジオだ。
以前はオリジナルパンク専門チャンネルにしていたけれど、選曲に偏りがあるのと連日聴いていると同じ曲がかかることが多いため、違うチャンネルを探すことにした。
やっぱり聴いていて安心するのは80年代!(笑)
そこでニューウェーブ専門チャンネルを聴くことにしたのである。
次々と知っている曲が流れ、イントロだけで曲名とアーティスト名を思い出す。
最近では人名や、例えば映画のタイトルをど忘れすることが多くなっているのに、この差は一体何だろう?
SNAKEPIPEの青春時代、心をときめかせながら熱心に聴いていた曲だからだろうね。
それほどまでに熱中していたニューウェーブ、今日はその中から一つのグループを選んで書いてみようか。

いつから洋楽を聴くようになっていたのか思い出せないけれど、恐らく英語の勉強が始まった頃には洋楽ばかり選んで聴いていた。
まだ子供だったSNAKEPIPEがどのようにして情報収集を行ったか?
貪るように週に一度の音楽番組を見ることと、FMラジオのエアチェック。
最初は聴き流していただけだったけれど、次第に録音を始める。
そのうちFM番組の情報誌を買って、エアチェックをするようになった。
この時代は当然のようにカセットテープ!
お気に入りの曲を録音できた!と喜んだ後で、テープが残り少なくなっているのに気付き、慌ててフェイドアウトするように録音する技で乗り切ったものだ。
現代のようにたくさんの情報を容易く入手できなかったからこそ、一生懸命自分の力で集めていくしかなかったのである。
SNAKEPIPEと同世代、もしくは上の世代の方なら大きく頷いてくれるはずだ。(笑)

もう一つの情報源であるテレビは、火曜日だったか水曜日の夜7時から始まるローカル番組だった。
SNAKEPIPEの実家では、家族が揃って夕食をとるのが習慣だったので、その音楽番組を見ながら食事をしていたのである。
外国のアーティストのミュージックビデオを見られる、唯一の番組を食事をおろそかにしながら食い入るように見ていたものだ。
その番組は全米トップ40などのランキングを紹介するものではなく、番組独自のセレクトやリクエストを応じてビデオを流すタイプだった。
そのため女性に人気があるアーティストの曲がかかることが多かった。

チープトリックジャパンデヴィッド・ボウイ、そして時代が変わるといつしかニューウェーブ系のバンドの紹介ばかりになっていたのである。
中でも人気だったのはデュラン・デュラン
ちなみにこのバンド名は、フランスのSFコミックで大人向けのバンド・デシネとして出版された「バーバレラ」の中に登場するキャラクターから名付けられているそうだ。
デュラン・デュランは音楽的にもビジュアル的にも注目の的だった。
もちろんSNAKEPIPEも熱心に音を集め、ビデオを録画したものだ。
デュラン・デュランは最初からプロモーションビデオ作りに熱心で、映像にも力を入れていたね。
アイドルグループという枠を完全に超えていたと思う。
その最たる例が「Girls on film」のビデオではないだろうか。

家族で夕食を食べている時に、セミヌードの女性が登場するこのビデオは、思春期を迎えていたSNAKEPIPEには居心地が悪かったことを覚えている。(笑)
最近は年齢によって視聴を制限しているので、このビデオはyoutubeでは観ることができないようだ。
そんなビデオがお茶の間で流れるというシーンを想像してみて欲しい。
気まずい空気になることが解って頂けるかな?(笑)

周りの友人達も皆デュラン・デュランに夢中で、一緒にフィルムコンサートに行ったこともある。
スクリーンにメンバーが登場すると、黄色い悲鳴が聞こえていたっけ。
コンサート会場さながらの雰囲気だったね。(笑)
そして実はライブにも行ってるんだよね!
特にメンバーのうちの誰のファンだったということはなかったけれど、写真やビデオ見ていたのとは違い、ボーカルのサイモン・ル・ボンが一番カッコ良く見えたのが意外だった。
確か本国イギリスでも、一番人気はサイモンだったはずだ。
SNAKEPIPEの友人達は皆ベースのジョン・テイラーのファンだったので、何故サイモンが人気なの?と言い合っていたものだ。
ところがどっこい、実物をみて納得した。
あとから考えれば、他のメンバーは楽器を演奏しているため、ほとんど定位置から動かない。
ボーカルだけは自由に動き回っていたので、それだけでも充分有利だからね!

2010年10月にROCKHURRAHが書いた「痛くて怖い物語」の中で映画「28週後」についての感想がある。
その中で登場人物であるジェレミー・レナーを説明している文章が
「デュラン・デュランのサイモン・ル・ボンをふくよかにしたような顔」とのこと!
あれ?そう言っているのはSNAKEPIPE、とも書いてあるね。(笑)
どれどれ、実際並べて比べてみようじゃないの!
どお?左がサイモン、右がジェレミーだけど、似てない?(笑)

デビュー曲である「Planet Earth」を演奏しているライブ映像をROCKHURRAHが見つけてくれた。
お客さんの服装や化粧から当時のニューロマンティクスを感じ取ることができるよね。
この時代のロンドン、スティーブ・ストレンジが経営していたクラブ「ブリッツ」に行ってみたかったなあ!(笑)

一大ムーブメントだったニューロマンティクスは次第に終息していき、時代がさかのぼるけれど、SNAKEPIPEの個人的な興味は次第にパンクへ移っていった。
そのためデュラン・デュランのシングルカットされた曲を調べたところ、本当に初期の一部しか知らないことが判明したよ。
そう、実はデュラン・デュランは現在も活動中!
メンバーはSNAKEPIPEが知っていた時代の4人が健在とはびっくりだね!
そして更に驚くことに、デュラン・デュランのライブ映像を敬愛する映画監督デヴィッド・リンチが監督したというじゃないの!

米マヤシアターでの2011年の公演を「Duran Duran: Unstaged」として映画化し、日本公開は4月17日とのこと!
トレイラーにはリンチ自身も登場しているけど、本編ではどうなんだろう?
かつて熱狂したバンドとリンチのコラボ。
デュラン・デュランはどれだけぶり?(笑)
劇場でのリンチの映像も「インランド・エンパイア」以来となるんだね。
とても楽しみだ!

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