SNAKEPIPE MUSEUM #31 Malcolm Morley

                   

【戦闘機よりも上空からの俯瞰画像は「Dakota」2015年の作品だよ!】

SNAKEPIPE WROTE:

現在ニューヨークにあるSperone Westwater Galleryで開催されているのが、Malcolm Morleyの同ギャラリーで5回目になる個展である。
実はこのアーティストについては、今まで一度も聞いたことも観たこともないんだよね。
たまたま目にしたアート情報のページにあった上の画像に一目惚れ!
これは誰の作品なんだろう、と調べてみたのである。

マルコム・モーリーはロンドン生まれ、1958年からはニューヨーク在住のアーティスト。
生まれたのは1931年、現在御年83歳!
ええっ!?上の画像「Dakota」は今年の作品なんだけど?
こんなにカラフルでポップな絵を描く83歳とは!
ホドロフスキー監督もびっくり、じゃない?(笑)
そしてStingの曲通りの「English Man In NewYork」とは。
経歴を調べて驚いたのが、第2次世界大戦で家が燃えたため、家族共々ホームレスだったということ。
どうやら「かっぱらい」のような罪で3年間刑務所にも入っていた、という記事も読んだよ。
そんな境遇だった子供時代なのに、やっぱり才能があったんだね。
美術学校に通い、ニューヨークに移住してからは大学で美術を教えていたというから、なんとも波瀾万丈な人生だよね!
1984年にはターナー賞も獲得!
これはターナー賞の第1回目の受賞者になるんだね!
そんなアーティストのことを全く知らなかったとは!
もしかしたら2008年に鑑賞した「ターナー賞の歩み展」で観ていたようだけど?
全く記憶にないSNAKEPIPEだよ。(笑)

マルコム・モーリーはフォト・リアリストとして有名らしい。
これはスーパーリアリズムともいわれる、写真そっくりに描く手法のことね。
確かに左の画像を観ても、とても絵画とは思えないよね。
疾走感溢れるロードレース、「YAMAHA」の文字もくっきりしてるし!
この絵と一番上の画像との共通点というと、「乗り物」というところか?

どうやらマルコム・モーリー、小さい男の子が乗り物が好きというのと同じレベルのように思われる。
左の画像「Cosair and Santa Maria」は 2011年の作品で、マルコム79歳の作品なんだよね。
戦闘機と海賊船はお気に入りのモチーフのようで、繰り返し描いているみたい。
この絵の中には絵画中絵画にまた船が描かれているくらいだもんね!
それぞれが重なり合う構図も、子供が何も考えずに好きな物をなんでも入れて描いてしまったかのようで、素晴らしい。
もちろんマルコム・モーリーの構図はバッチリ計算されてるけどね!

戦争や戦いをモチーフにした作品も多いんだよね。
左の「Cromwell」は2014年の作品。
まるでポスターみたいなイラストっぽい雰囲気だよね。
文字が入っているから余計にそう感じてしまうんだろうけど?
クロムウェルって歴史の授業で聞いたことがあるような気がするね。
恐らく1599年生まれのオリバー・クロムウェルのことを描いていると思われる。

イングランドの政治家、軍人、イングランド共和国初代護国卿。
鉄騎隊を指揮してエッジヒルの戦いやマーストン・ムーアの戦いで活躍し、ニューモデル軍の副司令官となる。

やっぱりNew Model Armyなんて言葉が出てくるんだよね!
マルコム・モーリーの好みがよく解るなあ!

もう一点、ポスターみたいな作品を載せてみようか。
「Italian Fighter Pilot (Ace)」は2011年のシリーズ。
第2次世界大戦中の戦闘機乗りの中でも、撃墜王にスポットを当てているとのこと。
アメリカ、ベルギー、イギリス、ドイツ、イタリア、ロシアの撃墜王をモチーフにしているらしい。
自分自身も第2次世界大戦で悲惨な体験をしているマルコムだけれど、子供の頃飛行場の近くに住んでいたので、かくれんぼをして遊んでいた思い出があるという。
子供心を持ち続けている点は、まるで横尾忠則のようだよね!

こんなにカッコ良い絵を描く80代のじーさん、大ファンになったよ!

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