End Of The Great Rock ‘n’ Roll Century Boy

                   


【クラッシュとラモーンズのスナップ写真】

SNAKEPIPE WROTE:

久しぶりにパンク映画を観よう、ということになり選んだのが次の3本。
まずはSex Pistolsの「The Great Rock ‘n’ Roll Swindle」だ。
かつて観たのはいつのことだったのか全く思い出せないほど昔のこと。
1978年、ということは今から丁度30年前の映画である。
当然リアルタイムでは観てないけどね!(笑)

この映画がドキュメントなのか、なんて議論はこの際どうでもいい。
マルコム・マクラーレンに惑わされるな!
単純に「やっぱりPistolsはカッコいい!」でいいのでは?
パンク初期の勢いや、受け止める人々の混乱と熱狂。
あの手、この手と考えを巡らせるマクラーレン。
こういう仕掛け人、今ではプランナーという職業の人になるのだろうか。
マクラレンの逆手に取る作戦は思うツボで、Pistolsは売れまくり、知名度も高くなる。
よくもまあこんなことを考えたもんだ、と感心してしまうほど。
日本だったら秋元康、みたいなもんか。(笑)

当時のライブ映像は本当にカッコ良くて、未だにPistolsファッションが健在なのも納得である。
生前のSIDのハチャメチャぶりも、パンクの象徴にふさわしい。
「My Way」の対訳を読むと、それはまるでSIDの人生そのもの。
「俺は自分の人生を生きた」
うーん。ほんとその通り!
劇中、SIDがバイクに乗るシーンがあり、気付いていなかったけど、バイクはHONDAだった。(笑)
てっきりヨーロピアン系のバイクだと思ってたのに。
この映画の別バージョン「No Future」はまだ観ていないので、機会があったら観ようと思う。

さて、次は1980年に公開されたClashの映画「Rude Boy」だ。
ほとんど同じ時期のロンドンという、前述のPistolsと同じ設定なのに印象が違うのはやっぱりバンドの性格によるのだろうか。
この映画も以前観ているはずなのに、ほとんど覚えていなかった。(笑)
「Rude Boy」は半分ドキュメント、半分フィクションのような映画である。
「だらしないヤツ」という意味の「ルード・ボーイ」が主役なのだが、この男が図々しくて本当に嫌なタイプ。
このルードボーイがClashのメンバーと関わる部分と、当時のロンドンの状況を表すようなニュースや出来事が混在する。
はっきり言って、この男が主役になる必要はなかったんじゃないか、というくらいどうでもいい話で、やっぱり一番重要なのは当時のClashの映像。
ライブ映像はもちろんだけれど、喋ったり歩いたりする日常的な行動だけでも絵になっている。
ワンパク坊主がそのまま大人になってしまったような、ポールとトッパーに対して、ちょっと大人っぽく思想を語るジョーとミック、の組合わせはバランスが取れているように感じた。
当時25歳くらいだと思われるジョーの、まるで役者のような横顔。
長い手足で何頭身あるんだろう、と思うほど恵まれたスタイルをしたポールは惚れ惚れするほどである。
ファッションセンスもグンバツだしね!
今見ても全然色褪せないカッコ良さ!
ジョーが着ていた赤い旅団のTシャツも印象的だけれど、やっぱりClashは襟付シャツ(もしくはレザー)とパンツの細さが決め手だね!(笑)

ラストはRamones「End of the Century」である。
これは2003年公開の「Ramonesを語る」趣旨の映画で、ライブ映像はほとんどない。
この映画撮影の最中にはまだディー・ディーとジョニーが健在で、インタビューに答え本音トークしている。
メンバー間の実情を知ることになるこのドキュメント映画は、
「そんなに仲が悪かったんだ」
とびっくりするほどである。
よく一言も口をきかないままで20年以上も一緒に活動ができるもんだ、と逆に感心しちゃうけど。(笑)
メンバーの誰もが何かしらのトラブルを抱えていて、しかもお互いのことをあんまり好きじゃなかったみたいで。
ドラムが3人、ベースが2人も代わっていたとは知らなかった。
もっともSNAKEPIPEがRamonesを聴いていた時期はほんのわずかで、ずっと追いかけて聴き続けたわけじゃないから知らないのも当然か。
現在はオリジナルメンバーとして残っているのは、初代ドラムのトミーだけになってしまった。
もう「Ramones再結成」ということはあり得ないけれど、一度でも来日したRamonesを観られただけで良し、とするか。

いわゆる「オリジナルパンク」といえば必ず出てくるのが上述の3組のバンド。
リアルタイムで経験しているわけではないから、当時の雰囲気を追体験しているような気分にさせてくれる映像はとても嬉しい。
パンクとは一体なんだったのか、なんて議論は要らない。
本当のことを言えば、メンバー間の問題なんてSNAKEPIPEは知らなくてもいいくらいである。
インチキだろうが、トラブルだらけだろうが、カッコいい衝撃的な音を聴かせてくれたバンドというだけで充分だからだ。
Punk Always On My Mindってことで一件落着!(笑)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です