SNAKEPIPE MUSEUM #32 Chris Ofili

                   

【極彩色に目が覚める!赤と緑のコントラストが秀逸な作品「Afronirvana, 2002」】

SNAKEPIPE WROTE:

まるでアンリ・ルソーの絵の色相を変化させたような鮮やかさに目を奪われる。
このアーティストは一体誰?
調べてみるとクリス・オフィリというナイジェリア系のイギリス人の作品だった。
1968年生まれの46歳。
更に調べてみると黒人初のターナー賞受賞者とのこと。
えっ?まさか前回の「SNAKEPIPE MUSEUM #31 Malcolm Morley」でも書いたように「ターナー賞の歩み展」で既に彼の作品に触れていたってこと?
2回連続でターナー賞関連のアーティストを紹介することになるとはね!
ターナー賞受賞者がSNAKEPIPEの好みということが判ったし、観ていたはずなのにすっかり忘れていることも確認できたね。(笑)

どうやら鑑賞していたのは左の作品「No Woman No Cry」だったみたい。(完全に忘れてる)
1998年のターナー賞受賞作品なんだね。
タイトルではボブ・マーリィの曲を思い出すし、 黒人女性が涙を流している様子はそのまんまだから素通りしていたのかもしれない。
台座と女性のネックレスの飾りになっているのが象の糞らしい。
クリス・オフィリはこの象の糞で有名になったようなんだけど。
象の糞は人種差別への反発として使用しているのかな?
更に調べると、「No Woman No Cry」は1993年に人種差別が原因で殺されたStephen Lawrenceへ捧げる作品になっているという。
そういった解説を読むことで作品への理解は深まると思うけれど、SNAKEPIPEの鑑賞基準とはちょっと違うんだよね。
あんまり思想を知らないでも良い気がして。
もっと直感的に「好き!」と思える作品を集めていくのが「SNAKEPIPE MUSEUM」だからね!(笑)

最近のSNAKEPIPEに多いのが、黒人のアーティストの紹介なんだよね。
何故なんだろうと理由を考えてみると、一番は色彩だと思う。
黒人はどんなに派手な色も上手に着こなしてしまうセンスがあるからね!
作品でも非常に斬新な色使いで驚かせてくれる。
左の作品も非常に大胆な構図に、不調和とも感じるような色彩が素晴らしいよね!
SNAKEPIPEは70年代の日本のアニメ「哀しみのベラドンナ」や「クレオパトラ」を思い出してしまった。
ちょっと雰囲気似てるよね?
この作品のシリーズが数枚並べて展示してあったら見事だろうな!

大胆構図だけではなくて、細かく描きこんでいる作品もあるんだよね。
なんともサイケデリックな印象の、吸い込まれてしまいそうな素敵な絵画!
サイズが大きくないので分かり辛いけれど、一番上に載せた画像もかなり細かく描きこまれている作品なんだよね。
アフリカよりはアジアを連想してしまうね!
こんなクッションカバー欲しいな。(笑)
ネット上にある大きめの画像でも、そのタッチの細かさが分かるほどなので、実際に作品を直に鑑賞してみたいと思ってしまう。
クリス・オフィリは他にも「にじんだ」水彩画だったり、彫刻なども手掛けていて、それぞれがまるで別のアーティストの作品のように見えてしまうほど。

そんなクリス・オフィリの個展がロンドンはもちろんだけれど、ニューヨークでも昨年開催されていたらしい。
是非日本でも開催して欲しいよね!
黒人系の展覧会というと数人のアーティストをまとめて、作品を少しずつ展示するようなタイプになってしまいそうだけど、個展として全体像を見せて欲しいものだ。
美術館のキュレーターの方、企画をお願いします!(笑)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

こんな記事もオススメです。