SNAKEPIPE MUSEUM #36 Nicholas Hlobo

                   

【Nicholas Hloboの制作風景。大量のリボンがとてもキレイ!】

SNAKEPIPE WROTE:

前回の「SNAKEPIPE MUSEUM」でも書いたけれど、最近は欧米系のアートよりも今まで観たことがないアートに関心があるんだよね。
今回は南アフリカのアーティストを紹介しようと思う。
南アフリカというと2013年に「SNAKEPIPE MUSEUM #19 Kendell Geers」を書いたことがあったっけ。
南アフリカについてほとんど知らないSNAKEPIPEは、ケンデル・ギアーズの記事の中に簡単な説明をしている。

予備知識としてWikipediaで南アフリカについて読んでみたら、アパルトヘイトは既に廃止されていること、
白人の割合が10%以下で、それ以外は有色人種であること、平均寿命が48歳(!)、更にアパルトヘイト廃止後に失業率が上がり、治安が悪化していることなどを知る。

過去に自分で調べたことなのに、読み返して「そうだったのか」と驚くSNAKEPIPEだよ。(とほほ)
ケンデル・ギアーズは南アフリカでは少数派の白人で、かなり過激な作品が特徴のアーティストだったね。
他に南アフリカを知ったといえば、「第9地区」や「チャッピー」の監督であるニール・ブロムカンプが出身地である南アフリカを舞台にしていて、その町並みや雰囲気を少しは映画で知ることができるね。
そして「チャッピー」に出演していたニンジャとヨーランディが所属しているダイ・アントワードというラップグループもケープタウン出身とのこと。
服装や髪型など、一度見たら忘れないようなスタイルのグループだったよ。
南アフリカというのは、独自の文化を生み出しているみたいだね。
今日ご紹介するニコラス・フロボも個性的な作風が特徴だよ!

最初にこの画像を見つけたROCKHURRAHが「怖い作品」と言う。
確かに現代アートの作品と聞かないと、まるでドラマ「ハンニバル」に出てきた、「どうだ」といわんばかりの殺人現場のようだよね。
コウモリの羽根のような左右の広がり、そして血のように見える赤いヒモがたくさん垂れ下がっている。
人の形に見えてしまうんだけど、違うのかな?
「Iimpundulu Zonke Ziyandilandela」という2011年の作品なんだけど、タイトルが英語じゃないので意味が解らない。(泣)
こんな犯罪めいた、不気味な作品を作っているニコラス・フロボって一体どんな人なんだろう?

ニコラス・フロボは1975年南アフリカのケープタウン生まれ。
現在はヨハネスブルグで活動しているらしいね。
2002年 Technikon Witwatersrandでテクノロジーを学ぶ。
2006年 Tollman Award for Visual Artで優勝
2009年 tandard Bank Young Artist Award
2010年 ビクター・ピンチューク財団に創設されたThe Future Generation Art Prize賞のファイナリストとなる。
調べてみると、このThe Future Generation Art Prize賞というのは、国際的に有名な現代アートの登竜門的な賞のようで、パトロンとして名を連ねているのがダミアン・ハーストやジェフ・クーンズ、更に村上隆の名前も発見してびっくりんこ!(笑)
2011年Rolex Mentor and Protégé Arts InitiativeのVISUAL ARTS部門に選出される。アニッシュ・カプーアを師匠とするコラボ作品を作る企画だったみたいだね。そしてベネツィア・ビエンナーレにも参加している。
2008年から作品は世界中で展示されているようで、テート・ギャラリーにも展示されているという。
そんな新進気鋭のニコラス・フロボ、日本での知名度はまだ低いみたいで、日本語の記事は皆無に等しかったなあ。(笑)

ニコラス・フロボは素材としてゴム製のチューブ、リボンやレースを使うことが多いようだ。
上の画像は2011年の作品「Balindile II」 で、やっぱりゴム製チューブとリボン、ホース、そして鉄材とキャンバスを使用しているという。
とても不思議な雰囲気の作品だよね。
何か意味があるんだろうけど、意味を知らなくても好きだね!(笑)

こちらも似た素材を使用した2009年の「Izithunzi」。
ゴムで圧迫され、手足を拘束されたまま放置されている人のように見えるのはSNAKEPIPEだけかしら?
やっぱり犯罪めいて見えてしまうよね。
放置プレイともいえそうだけど?(笑)

ROCKHURRAHが「これはどうしてもゴジラ対ヘドラのヘドラに見えてしまう」と言っていた作品が右上の画像。
これも上と同じ2009年の「Izithunzi」ね。
ヘドラを知らないSNAKEPIPEが検索してみたら!
確かに似てるんだよね。(笑)

南アフリカはもしかしたら想像以上に先進的な国なのかも?
まだまだ知らない国の面白いアートがたくさんありそう!
今回紹介したニコラス・フロボも是非生で鑑賞してみたいな。

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