SNAKEPIPE MUSEUM #38 Ludwig Hirschfeld Mack

                   

【バウハウス初の展覧会を告知するポストカード。カッコ良いね!】

SNAKEPIPE WROTE:

大ニュースが飛び込んできた!
大ファンの作家である鳥飼否宇先生の作品「死と砂時計」が第16回「本格ミステリ大賞」の小説部門を受賞!
おめでとうございますっ!(パチパチパチ!)
ROCKHURRAHと手に手を取り、飛び上がって喜びを表現。(笑)
好き好きアーツ!#39 鳥飼否宇 part14–樹霊–」に頂いたコメントで「少しだけ自信がつきました」なんて仰る鳥飼先生は、ご謙遜し過ぎ!
ROCKHURRAHとSNAKEPIPEは、2016年のビッグニュースを知って大興奮している。

そしてSNAKEPIPEの頭の中では、妄想の連鎖がスタートしていた。
これをきっかけに「死と砂時計」の映画化があったりして?
いや、アニメ化のほうが合ってるかも?
それとも有栖川有栖先生の小説のドラマ化「臨床犯罪学者 火村英生の推理」のように、鳥飼先生の作品のドラマ化はどうだろう?
といった具合である。

「観察者シリーズ」の映像化は、SNAKEPIPEの脳内にそれぞれの人物像が出来上がっているため、今回はパス!(勝手に済みません)
テレビドラマだったら…増田米尊はコードがあるし…「妄想女刑事」は?
良いかも!
などと暴走が止まらないなあ。(笑)
本当に鳥飼先生、受賞おめでとうございます!
これからもずっと応援していきますっ!

それでは頬が緩みきった状態で今週の特集にいってみよう!
ニューヨークにあるグッゲンハイム美術館で5月27日からモホリ=ナギの大回顧展が開催される、というニュースを目にしたSNAKEPIPE。
モホリ=ナギに関しては2011年に川村記念美術館で開催された展覧会についてまとめた記事「モホイ=ナジ/イン・モーション」で書いているので、その中から一部を引用してみよう。

1895年ハンガリー生まれ。
絵画、写真、彫刻、グラフィックデザイン、舞台美術、映画と視覚に関係するアート全般で活躍する。
ドイツの綜合芸術学校「バウハウス」では教鞭を取り、その後シカゴに設立された「ニュー・バウハウス」では校長を務める。
マルチアーティストの先駆け的存在なのである。

非常に簡潔で解り易い文章だよね!(自画自賛)
川村記念美術館での展覧会も日本初の大回顧展だったけれど、グッゲンハイム美術館もアメリカ初の大規模な展示を予定してる、と書かれていて羨ましい限り!
国内外の美術館所蔵作品から個人蔵の作品まで一堂に会するというから、恐らく膨大な作品数が展示されるんだろうねー!
うううっ、ニューヨーク行って鑑賞したいよ。(笑)
気になる展覧会に、いつでもどこにでも気軽に行かれたら良いのになあ!

ここでふと「そういえばバウハウスに関係したアーティストについて、詳しく調べたことがない」ということに気付いたSNAKEPIPE。
今回のSNAKEPIPE MUSEUMはバウハウス出身のアーティストを取り上げてみようかな!
バウハウスって何?という方のために少しだけ説明を書いておこう。

1919年にドイツ・ワイマールに設立された、美術と建築に関する総合的な教育を行った学校のこと。
合理主義的・機能主義的なデザインが特徴である。
1933年にナチスに閉校されるまでの14年間の活動は、現代美術に多大な影響を与えた。

1919年というと日本では大正時代なんだよね。
その時代の文化というと、レトロな雰囲気になるのかな。
バウハウスにあるような直線的なイメージとは程遠い感じ。
そしてバウハウスのデザインは、今見ても新鮮で斬新!
およそ100年前に国立でこんな美術・工芸の学校を設立するドイツってすごいなー!(笑)
調べていて初めて知ったんだけど、バウハウスで学んだ日本人がいたとは驚き。
水谷武彦、山脇巌・道子夫妻だって。
SNAKEPIPE、憧れの環境だよ!
まずはドイツ語の勉強が先かな?(笑)

バウハウスに関係したことのあるアーティストを調べていて、作品に一目惚れしたのが、Ludwig Hirschfeld Mackだった。
なんて読むのかな?(笑)
ルートヴィヒ・ヒルシュフェルト=マック、のようなんだけどドイツ人名にあまり詳しくないので、ludwigでルートヴィヒとは知らなかった!
トップに上げた画像にノックアウトされちゃったんだよね。
文字と記号だけのシンプルなポストカードなのに、インパクトがあって構図も素晴らしい!(笑)
ルートヴィヒ・ヒルシュフェルト=マックとは一体何者なんだろ?

読み方を調べるだけでも難儀したほどなので、日本語で詳細が載っているページはほとんどないんだよね。
そのため海外のサイトで調べたものをSNAKEPIPEが翻訳しているので、情報が間違っていたらごめんなさい!
ルートヴィヒ・ヒルシュフェルト=マックは1893年フランクフルト生まれ。
1914年にミュンヘンの美術学校を卒業後、バウハウスで学ぶ。
2点じゃなくてイッテン(ぷっ!)、パウル・クレーカンディンスキーらが教師だったというから、それだけでも大物揃い!
すごい学校だよね。
ライオネル・ファイニンガーに弟子入りし、印刷について学ぶ。
1924年から1926年まではバウハウスで「色彩学」を教えていたという。
バウハウスが閉鎖されてからはドイツの別の美術学校で教鞭をとり、イギリス、オーストラリアでも教えていたらしい。
そのままオーストラリアに住み、1965年シドニー郊外で生涯を閉じたようだ。

ルートヴィヒ・ヒルシュフェルト=マックはどんな講義を受け、どんな授業を行っていたんだろうね?
前述したように「合理主義的・機能主義的」なデザインで工業的でもあったバウハウスなので、表現としてだけのアートではないからね。
ものすごく興味あるなあ!(笑)
上の画像「teaching aids(1923年)」は白、黒、赤、グレーの4色だけを使用したこれもシンプルな作品だよね。
色の配置を変えたり、幅を変化させることでの印象の違いを表現する実験だったんだろうか。
簡単そうに見えるけど、実はかなり計算してるんだろうね。(笑)

1924年にルートヴィヒ・ヒルシュフェルト=マックが考案したコマも、実は色彩について考えるためのもの。
回転させることで色の混ざり具合を確認する、という発想!
ただグルグル回して遊ぶためのものではない証拠に、7枚のカードには意味があるという。

  • カード1 ゲーテの色彩論に基づく色の構成
  • カード2 レンブラントの光と影の配分
  • カード3 ショーペンハウアーの芸術論に基づく色の構成
  • カード4 ベゾルドの色環
  • カード5 色の3原色
  • カード6 色の明度の観察
  • カード7 明度の順に構成される5色の不均衡な輪

おおっ!
さすがはバウハウスで「色彩ゼミ」を担当していたルートヴィヒ!
様々な理論があったのね。(笑)
ゲーテにショーペンハウアーなんて人名が出てくるところが、想像しているバウハウスにピッタリ!
アートに哲学や数学、もしかしたら物理学などを理論を融合させ、表現主義にとどまらない作品を生み出してるってことだからね。
このコマのレプリカは、購入可能なようだ。
買って試して、少しでもバウハウス気分を味わってみようか?(笑)

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