LYNCHで拷問

                   

lynch.jpg【インランド・エンパイアの異形代表!ザブリスキーおばちゃん最高!】

SNAKEPIPE WROTE:

今回のブログよりデザインを変更。
以前のタイプより見易くなったかしらん?

ついにこの日がやってきた!
デヴィッド・リンチ監督の新作「インランドエンパイア」鑑賞である。
今回の映画は単館ロードショーで「恵比寿ガーデンシネマ」のみでの上映。
前売りチケットも用意、上映時間やガーデンシネマのシステムなども確認して準備万端である。
このガーデンシネマ、チケットを買うための待ち時間をなくすために整理番号を発券し、上映15分前から番号順に入場とのこと。
ん?
結局は整理番号もらうために並ぶと思うけど?(笑)

受付時間に間に合うようにガーデンシネマに行ってみたら…
がびーん!びっくり仰天!
ものすごい長い列ができている!
「先日めざましテレビで紹介したせいかも」
と少し青い顔のSNAKEPIPE。
まさかリンチの映画にこんなに人が集まるとは思ってなかった!
唯一、「ストレイト・ストーリー」の時だけが例外だった記憶があるのに!

ガーデンシネマのスタッフの女性に確認してみると
アヒルと鴨のコインロッカー」のトークショー目当ての列、とのこと。
あはは、やっぱりね!
リンチで250人の列のわけないや。
リンチの列に先に並んでいたのはなんと2人だけ!
無事に整理番号3番、4番ゲット。(笑)

さてさて、待ち望んでいた時間の到来、上映である。
初めに感想を言ってしまうと、一言
「な、長い…」
上映時間3時間の長丁場である。
これははっきり言って拷問に近い。(笑)
しかも場面設定が5つもあり、それが交錯して一つの世界を作り上げているからたまったもんじゃない!
リンチ・フリークのSNAKEPIPEですら辛いと感じたのに、リンチをよく知らないROCKHURRAHがよくも耐えたものだ、と感心してしまった。
リンチのことだから「苦痛を与える」のが目的だったのかな、とも考えられるけど。(笑)

この「複数の世界の交錯」シリーズはロスト・ハイウェイマルホランド・ドライブに続く3作目にあたる作品。
「難解だ」
「訳が解らない」
という前評判を聞いていたけれど、今回の作品が一番理解し易いな、と感じた。
ちゃんと説明されてる箇所があったから。
とは言いながらもパンフレットのおまけで付いていた「相関図」と見て初めて知ったこともいっぱいあったけどね!

リンチは今回SONY PD-150というDVカムコーダー(家庭用)で全編を撮影、との記事を読みびっくり。
今改めてSONYのサイトでカメラを見たけれど、いくら業務用とはいえ、かなり小型の「いわゆる映画向き」のカメラではないようだ。
その点もあったのか、今回はまるで
「映画学校の生徒が撮った作品」
のような仕上がり。
これはイイ意味でもあるし、逆とも言える。(笑)
インタビューの中で「自分はまだ19歳の気分でいる」なんていってる還暦のリンチ。
ん〜、若いっ!

今回の作品はハリウッドとポーランドが舞台である。
インダストリアルが大好きなSNAKEPIPEには垂涎の的となるような風景がいっぱいあった。
ポーランドはほとんど馴染みがないので詳しくは知らないけれど、東・中央ヨーロッパには素敵な場所が残っていそうだな。
写真を撮ってみたいな、と思った。

感じたことを2点ほど。
1:インランド・エンパイアにはリンチ映画の醍醐味とも言える異形や印象的な脇役の出番が非常に少なかった。
本当はそれが楽しみだったのに!
2:「いわゆるリンチ」と思わせる映像が多用されていた。
これを「やっぱりリンチだよね」と思うか「セルフカヴァーに走った」と思うのかは個人的な問題?
リンチ色を愛するSNAKEPIPEなので、この点に関して答えを出すのは難しい。

インランド・エンパイアには今までリンチの映画に出演したことがある俳優が何人も出ていた。
主役のローラ・ダーン(老けたなあ)はもちろんのこと、「リンチ組」と称される人々の顔、顔、顔。
その中でSNAKEPIPEがダントツで「やっぱりこの人はすごい!」と拍手を送りたいのが、写真・上のグレイス・ザブリスキー
ツインピークスではローラの母、ワイルドアットハートではよく分からない部族の祭りのシーンで登場(役名Juana)。
アメリカ版研ナオコといった風貌の、ものすごいインパクトを持った女優さんである。
この人の演技だけでも「お勧め映画」かな。(笑)

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