CULT映画ア・ラ・カルト!【07】ピンキー・バイオレンス編

                   

【女番長シリーズに出演のスケバン達】

SNAKEPIPE WROTE:

7月12日の月曜日はこの数年の中で最もツイてない日だったように思う。
1.風の強さのために朝一番で傘が壊れる。
2.日頃使っているロッカーの鍵が開かなくなる。
3.そして極めつけはなんとパソコンが壊れてしまったのである。
いきなり「バツッ」と変な音がしたかと思うと、急に電源が落ちてしまった。
何事かと思って電源を入れても「キューン」とすぐに落ちる。
恐らく電源系統の不調のせいだと思うけれど、中身を探って修理するなんて技は持ち合わせてないしね。
4年前に買ったパソコンなので買い替えてもいいか、とあっさり決断。
バックアップは外付けHDDに保存しているので、データがどうのという問題もなし。
日進月歩の世界だから当たり前だけど、前回の機種よりハイスペックなパソコンを手に入れることができた。
これでついにSNAKEPIPEもWindows7になっちゃったね。(笑)

前フリは全く内容とは関係なくて、今回は70年代に流行した東映ピンキー・バイオレンスについて書いてみようと思う。
とはいっても70年代初頭の映画がほとんどなので、今では手にすることができないものが多いんだよね。
いろんなシリーズ物になっていて面白そうなのに残念!
今日はその中から、観ることができた3本についてまとめてみようかな。

「女番長ゲリラ」(1972年)
杉本美樹が主役のスケバン映画。
新宿赤ヘル団という4人のバイクチーム。
映画が始まってすぐに男4人に絡まれると、いきなり片乳を出し刺青を見せる杉本美樹。
全く必然性のないヌードは70年代にはよくあるパターンだよね。(笑)
東京の赤ヘル団vs京都のスケバングループの対決で、東京の勝ち。
杉本美樹が京都で番を張る(死語)ことになる。
そこに暴力団や杉本美樹の恋愛話などが絡んできて、スケバンの愛と友情、そして悲しみなどが綴られているのだ。(変な説明か)。

この映画の中にはいろんなゲストが出演している。
岡八郎鳳啓助京唄子といった当時人気があった芸人がほとんど映画の内容とは関係がなく、ただ笑いを取るためだけに登場する。
あがた森魚も「赤色ブルース」を劇中で歌い、役名も「あがた森男」とほとんどそのまんま。
遠目で見ると「ずうとるび」の新井か野村よっちゃんか、という風貌だね。(笑)

それにしても主役の杉本美樹は普通なら主役になれるような女優じゃなかったように思うけど、他に誰もいなかったのかしら?
途中から池玲子と杉本美樹が並ぶと「女王と小間使い」くらいの差が出てしまっていたように思う。
赤ヘル団の中に杉本美樹より絵になりそうな女性がいたけど、彼女じゃダメだったのかしらね。
池玲子の後ということで堂々主役の座を勝ち得たみたいだけど、どうも腑に落ちないSNAKEPIPE。
どんなシーンでも撮影OKというガッツが認められたのかな?

調べてみると、どうやら「東映のドル箱ポルノ女優」だった池玲子が歌手に転向する、というので女優を一度辞めたらしい。
その時に撮影されたのが杉本美樹を主演にした女番長シリーズだったみたいね。
池玲子がまた映画に復活して、杉本美樹と共演になった様子。
なるほど納得ね!(笑)

「恐怖女子高校 暴行リンチ教室」(1973年)
まずはタイトルからしてすごいよね。(笑)
恐怖、暴行、リンチ、と三拍子揃ってるし。
主演は杉本美樹。助演に池玲子。
全国の女番長が集められる「希望学園」という女子高が舞台。
風紀委員を務める女子高生チームが学校側とグルになって、総括の名の元に気に入らない女子高生をリンチをする。
リンチの場所は化学実験室。
いろんな器具がありそうだもんね。(笑)
そのリンチの方法がすさまじい。
初めに出てくるリンチは「血を抜く」というもの。
しばりつけ、注射器を使って大量の献血状態。
「人はね、血が1/3なくなったら死ぬんだよ」
なんて笑いながら言う風紀委員長。
スプラッター系が苦手なSNAKEPIPEは、このシーンでちょっとめまいが…。

殴る蹴る、は当たり前。
体に電流を通したり、大量の水を飲ませてトイレに行かないようにする、なんていうのもあった。
ひや~、本当にこんなことを女子高生が考えるかと思うと恐ろしいね!
といっても風紀委員側もその他のズベ公(笑)も全然女子高生には見えないんだけどね。

悪い大人が牛耳る高校とその手先となっている風紀委員を杉本美樹らのグループが一網打尽、めでたしめでたしのラストになるんだけどね。
それにしてもこの番長シリーズって人気があったのかかなりの数、制作されてるみたいなんだよね。

「女番長ブルース 牝蜂の挑戦」(1972年)
我らが池玲子主演の女番長シリーズ。
実はこれがシリーズ2作目で、1作目の「女番長ブルース 牝蜂の逆襲」(1971年)は残念ながら未見なんだよね。
機会があったら是非観たい作品!

この映画は池玲子がリーダーの京都のパール団と大阪の黒百合団の抗争、そこに絡んでくる暴力団との話である。
上述した3本共に共通するんだけど、女番長が「サシで勝負」する前に必ず仁義を切るのが特徴なんだよね。
あの、「おひかえなすって」のポーズ、右手を差し出し腰を落として
「ワタクシ、生まれは○○、育ちは××、~の、XX、です」
とヤクザ映画さながらの挨拶。
しかも書いたように句読点の付け方が変わってるの。
あれが正式な仁義の切り方なのかな?

結局、最後はスケバン(女)と暴力団(男)との戦いになり、女が勝つ。
悪だくみする暴力団がいて、最初は必ず痛い目に遭うスケバンが復讐するというもの。
スケバンシリーズは全体に同じパターンが多いね。
ストーリーだけを追ってしまうと単純なんだけど、70年代映画は今よりもタブーが少なかったようで窮屈さがないところが好きだな!

ファッションの歴史は巡るといわれるけど、この映画の中の黒百合団の服装はとてもカッコいい。
革ジャンにスリムのジーンズをロールアップ、そしてブーツという70年代にアメリカで流行したガールズ・バイカー物をアレンジしたかのような服装。
今でも十分通用しそうだね。

以前書いたブログ「CULT映画ア・ラ・カルト!<05> 恨み・女任侠編」にも書いたけれど、SNAKEPIPEとROCKHURRAHはすっかり池玲子ファン。(笑)
スケバン、というとやっぱり有名なのは梶芽衣子の「野良猫ロック」シリーズだけれど、どうもこちらは何本か観てもピンとこなかった。
梶芽衣子の良さが上手く伝わっていないように感じたからね。
まだまだ池玲子の出演の作品があるので、観られる時を楽しみにしたい。

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