ビザール・ポスター選手権!25回戦

                   

【フリッツ・ラング監督「怪人マブゼ博士」のポスター。】

SNAKEPIPE WROTE:

今回のビザール・グッズ選手権は、映画のポスターを特集してみようと思う。
もちろんただのポスターじゃないよ!
映画関係者は本気で売り込むために制作しているんだろうけど、観た人にその心意気が通じているのか疑問に感じるタイプを集めてみたい。
当然トホホなポスターってことね。(笑)
時代が古いほうが面白いポスターが揃っていたよ。
早速紹介してみよう!

The Beast with a Million Eyes」は1955年のアメリカ映画。
あらすじによれば、どうやら10000個の目を持つ「beast」が宇宙船に乗ってきて、世界征服を狙う話みたいね?
目がいっぱいといえば妖怪の目目連を思い出してしまうね。
そしてこの「beast」はまるでインドネシア・バリ島のバロンみたいにも見えてしまうよ。
目玉が丸くて、牙が出ているところが似てるよね?
そして一番のトホホなポイントは、右側の女性!
恐怖の表情には程遠いし、意味不明の服装も気になるところ。
おでこのシワにも注目だ!(笑)
この妖怪みたいな生物が宇宙人という発想にも恐れ入るし、人や動物の支配を目論んでいるようには感じられないんだけどね?
一体どんな映画だったんだろう。
本当に怖かったのかなあ。

こちらも宇宙からの支配者になるのかな。
The Man from Planet X」は1951年のアメリカ映画。
どうやら邦題は「遊星Xから来た男」らしいね。
なんだかこのタイトル「遊星からの物体X」もしくは「遊星よりの物体X」と間違えそうじゃない?
オリジナルである「 遊星よりの物体X」も、同じく1951年の制作なんだね。
原題は「The Thing from Another World」で、全く「遊星」やら「X 」という文字はない。
もしかしたら邦題つける時に、「遊星Xから来た男」を参考にしてたのかもしれないね?
ポスターの話にしよう。
どうです、このトホホ感は!
まず宇宙人の顔に注目。
東洋人のような、平たくのっぺりした、表情が分からない顔。
宇宙船の中にもう一人(一体?) いるのが確認できるけど、全く同じ顔!
そしてその「のっぺり」と対峙している女性は、驚いているのか怖がっているのか判断できない表情してるよね。(笑)
驚き過ぎて腰が抜けたのかなあ。
50年代のSF映画はB級が多いのかもしれないね?

これが「遊星Xから来た男」のトレイラーだよ!
どお?B級?(笑)

次も「のっぺり」が登場だよ!
The Phantom Empire」は1935年のアメリカ映画。
ポスターには「20000フィートに地下帝国!」のような謳い文句が書かれているね?
古代の戦士みたいな人物と共に、「のっぺり」した顔の埴輪さんがいる!(笑)
ストーリーについて調べてみたけど、カウボーイと地下帝国という、全く意味不明の内容で、あの「のっぺり」は地下帝国内で身につけなければいけない装置(?)なのかもしれない。
ジャンルで見ると、ミュージカル、SF、ウエスタン、ファミリーだって。(笑)
どんな内容なのか分からないのも無理ないかも。
1930年代の荒唐無稽さ、恐るべし!

これもポスターから内容を推測できない映画だね。
Häxan」は1922年のスウェーデン映画!
更に時代を遡ってしまったね。
色使いがとてもオシャレで、さすがは大好きな1920年代と思ってしまう。
それにしても?
尼僧と思われる左側の女性の顔がすごいよね。
視線の先はいずこへ?(笑)
そして不敵な笑いを浮かべているのは、恐らく悪魔。
あらすじを調べてみたけど、どうやら4つのパートに分かれて展開する映画のようで、悪魔と魔女、修道士、迷信といった単語が登場している。
ジャンルはドキュメンタリー、ファンタジー、ホラーとされているよ。(笑)
SNAKEPIPEはてっきり教訓めいた話を説いている映画かと思ったんだけどね。
悪魔にそそのかされると、目があっちの方向にいっちゃっうから気を付けなさいってね。

この映画のトレイラーもあったよ。
サイレント映画だから日本人でも大丈夫かな?
悪魔に支配されて拷問を受けているようなシーンが続いているね。
半魚人みたいなクリーチャーも登場していて、やっぱり1920年代すごいなあ!

1920年代のポスターを続けてみようか。
Laster der Menschheit」は1927年のドイツ映画。
驚いてしまうのが、1928年に日本で公開されていると書いてあるところ。
その時代に、ヨーロッパで制作された映画が翌年日本で公開されるかしら?
本当だとしたらすごいことだなあ、と思うよ。
そしてこの絵!
緑色の蜘蛛が裸女を攫おうとしているように見えるよね。
女性の目が、まるでジャイアントパンダみたいになっている点にも注目!(笑)
SNAKEPIPEは女性の下に書いてある文字が気になって仕方ないんだよね。
「KOKAIN」「OPIUM」「MORPHIUM」 は、コカイン、阿片、モルヒネではなかろうか。
「覚醒剤やめますか?」の宣伝ポスターにもなりそうだよね。(笑)
「Laster der Menschheit」を日本語にすると「人類の悪徳」だって。
マルキ・ド・サドの小説みたいになっちゃったね。
主人公の女はオペラ歌手のタマラという名前らしいけれど、予想通りコカイン中毒だという。
その中毒状態をジャイアントパンダの目で表現していたんだね!(笑)
蜘蛛を邪悪の象徴にするのは珍しくないけど、ここまで稚拙な描き方をされると怖さ倍増!
それにしてもバウハウスなどの直線美で有名なドイツで、このポスターは意外だよね。

最後も不気味なこちら!
The Wasp Woman」は1959年のアメリカ映画。
監督はなんと、B級映画監督として名高い(?)ロジャー・コーマン
ロジャー・コーマンの作品では、「イージー・ライダー」コンビのピーター・フォンダとデニス・ホッパーが主演した「白昼の幻想」を思い出すね。
LSDなどのドラッグでラリった様子を映像化していて、ちょっと酔いそうになるんだよね。
ラリったことがないSNAKEPIPEは疑似体験ができる映画として認識しているよ。

「The Wasp Woman」の邦題は「蜂女の実験室」というようなんだけど、一体何の実験をしてるんだろうね?
どうやら蜂の成分を利用して若返りを図ろうとした女の話のようだよ。
蜂の成分を摂取し過ぎて、自らが蜂になってしまったということなのか?
ポスターからはそう読み取れるけど、顔だけは人間というのが怖いよね。(笑)
トレイラーを見つけたので観てみようか。

こっ、これは!
ポスターと違って、頭部まで蜂になってるみたいだよ?(笑)
トレイラーだけで筋が分かってしまったけど、B級だからこれでいいのだ!

今回はトホホなポスターを集めてみたよ!
ビザールな逸品探しは、検索しているSNAKEPIPEが楽しんでるよ。(笑)
次はどんなビザールと対面できるのか、今から期待しちゃうね!

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