大人社会科見学—河口湖・富士山—

                   

【バスの中から撮影した失敗作。(笑)チラリと見える美しい富士山】

SNAKEPIPE WROTE:

3月4日はSNAKEPIPEの誕生日である。
毎年プレゼントを考えてくれるROCKHURRAHが
「今年は温泉旅行にしようか」
と提案してくれた。
おおっ!
あ、憧れの露天風呂付き客室の温泉旅行!(笑)
場所をどこにするか考え、せっかくなので富士山が見える温泉にしようということになった。
富士山が見える露天風呂とは!(笑)
なんだかものすごく贅沢な温泉旅行になりそう。
わくわくして旅行を楽しみにしていたSNAKEPIPE。

旅館の予約を入れたのは2月の下旬である。
もちろん3月11日にあのような災害が起きるなんて予想もしていなかった。
計画停電の関係もあり、大丈夫なのか不安になりながらも旅館に確認したところ
「お待ちしております」
とのこと。
なんとなく言葉に濁りを感じたけれど、せっかくの旅行だもの。
行くったら行く!

3月の下旬、ついに予約していた日になった。
宿のある河口湖畔に行くために河口湖駅に向かう。
河口湖駅、という駅があることも知らないSNAKEPIPE。
実は千葉県内と東京都内以外はほとんど行ったことがないんだよね!
山梨県は今回初めて足を踏み入れる場所になるみたい。
河口湖駅に着いてまずびっくりしたのはその寒さ!
高く積み上げられた雪が道の両側に見られる。
今年は確かに寒いけれど、この時期に山梨県はまだ雪なんだね!
あっ、富士山があんなに大きい!
頂上にはもちろん雪が残っている。
とても美しい富士山を間近に見られるなんて感激だよ!

旅館に行くまでには時間があるため、まずは河口湖北原ミュージアムに行くことにした。
以前森アーツセンターで開催された「超驚愕現代アートコレクション」がとても興味深かったので、北原コレクションをもっと鑑賞したかったのである。
まずは腹ごしらえ、と北原ミュージアムに隣接するハッピーデイズカフェで昼食。
河口湖が一望できる高台にあるカフェは、室内がとても暖かかった。
BGMはビートルズ。
北原さんのチョイスだろうね。(笑)

お腹を満たしてミュージアムへ。
「懐かしの広告キャラクター展」という昭和30年代に生まれた企業キャラクターが特集されていた。
SNAKEPIPEが知っていたのはペコちゃんとサトちゃんくらいだったけど、じっと観ていたら
「こちらのポコちゃんは、現在の評価価格150万円でございます」
と職員が近寄って来て説明を始める。
いや、別に買うつもりないんだけど…。(笑)
1階で鑑賞していると、スーッと職員が近寄って来て説明を始めるので逃げ腰になってしまった。
説明を受けて嬉しいと思う人とそうじゃない人がいるからね。
2階に行くと付いてこなかったのでちょっとホッとする。
自分の好きなように鑑賞したいからね!
レコード、雑誌、香水瓶、ポスター、薬の箱、そしてもちろんブリキのおもちゃなど
「よく集めたねー!」
と感心してしまう貴重なコレクションの数々。
昭和のデザインって良い物がたくさんあるんだね。
復刻されることはないのかしら?
とても楽しいミュージアムで行って良かったと思う。

次に向かったのは山梨宝石博物館
特別宝石に興味を持っているわけでも、石の付いたアクセサリーを持っているわけでもないけれど石の持つパワーを感じてみたいと思い行ってみたのである。
説明によれば、ここは日本で唯一の宝石専門博物館とのこと。
いろんな石が展示されているのだ。
入ってみてびっくり!
まるで巨大な宝石屋さんに入ったみたい。
黒を基調にした室内にガラスケースがズラーッと並んでいる。
その中に今まで聞いたこともないような名前の石がこれでもか、というくらい展示されている。
原石から始まり、磨くとこんなに光り輝くんですよ、という段階も解る寸法。(笑)
高さ180cmもある巨大な水晶の展示もあり、まるで御神体みたいな雰囲気。
あの水晶を発掘した人は驚いただろうなー!

そろそろ旅館のチェックインの時間。
河口湖をゆっくり散歩、と洒落込みたいところだけど、雪が降ってきたよ!
寒いのなんのって!
万が一に備えて防寒してきて本当に正解。
まさかこんなに気温が低いとは思わなかったからね。
そのせいなのか車も人もほとんど通っていない。
河口湖ってもっと観光が盛んなのかと思ってたけど?

旅館に着いて人が少ない理由が分かった。
予想通り、震災と計画停電の影響でキャンセルが多発したらしい。
そのためなんと旅館のお客さんはほとんどいないとのこと。
幸いにもROCKHURRAHとSNAKEPIPEが到着した日、停電は中止。
ここまでガランとした旅館も珍しいね。
大浴場まで貸切状態になっちゃったし。
泳いじゃったからね!(笑)

部屋に案内されてびっくり!
目の前に富士山がっ!
頂上付近には雲がかかってしまったけれど、あれは紛れもなく富士山だ!(笑)
部屋に付いている露天風呂は24時間いつでも入れる状態で、寒さのために表面から湯気が立っている。
なんて素晴らしい環境なんでしょ!
早速露天風呂に入り、冷えた体をほぐす。
頭は寒いけれど、首から下はホカホカ。
頭寒足熱を実践してとても気持ちが良い。
あー!極楽、極楽!
来て良かった、と思った瞬間である。(笑)

旅館の中で特筆すべき事項といえば、翌朝朝食を取るためにホールに向かう時のこと。
すでに着替えを済ませていたので、SNAKEPIPEは自分のブーツを履いて食事処に行こうとすると
「旅館では下駄だよ」
とROCKHURRAHが主張する。
同じく着替えを済ませていたにも関わらず下駄で行く?
見ると靴下に無理矢理下駄を突っ掛けている!
5本指ソックスならまだしも、普通の靴下だよ?(笑)
服はミリタリー系装備なのに、足元は下駄!
はっきり言ってヘン!
歩き辛かったらしく、スタスタ歩くSNAKEPIPEに追いつくのが大変みたい。
「待って~」
とまるで老人のようなROCKHURRAHに大笑いした。(笑)
ところが食事処に同じスタイルの、下駄・靴下おっさんがいるんだもの!
また大笑いしたSNAKEPIPEだった。

朝食を終えた後すぐに出発。
この日の予定は樹海の風穴氷穴である。
西湖に向かうレトロバスに乗って約40分。
雪道を歩いてお目当ての風穴へ。
思っていたのと全然違って青木ヶ原樹海も雪景色。
もっとジャングルっぽい道を歩くんだと想像してたんだよね。(笑)
「おおっ、エコバニごっこができる!」
「U2ごっこもできるかも?」
「シャイニングごっこもできるじゃん」
(注:上記のバンドや映画はどれも雪深い中での撮影をしていたため)
などと他愛もないことを話しながら、エコバニになりきって記念撮影。
80年代にタイムスリップだよ!(笑)

そうこうしているうちに風穴に到着。
ツララは垂れ下がってるわ、手すりは凍ってるわ、足元は滑るわ!
滑りやすいので足元に気を付けてと言われてはいたものの、まさか凍ってるとは思わなかったよ!(笑)
階段を降りて降りて洞窟内に入って行くと、ライトアップされた巨大な氷の塊が!
昨日は水晶で、今日は氷。
巨大な塊ばかりを観てるなあ。(笑)
なんとも神秘的で幻想的で、滑りそうになりながら降りた苦労を忘れた。

去年の夏、猛暑を乗り切るための涼しい場所をテレビで紹介していた時に、風穴を観たことを思い出す。
風穴から出て来た人のメガネが温度差のために曇って、
「中はとても涼しかったです」
と答えていた記憶がある。
ところが!
この日もかなり風のある寒い日だったため、風穴洞窟内のほうが暖かく感じたほど。
サングラスも曇らなかったし。(笑)

風穴のチケット売り場の方に氷穴の行き方を聞いてみると
「この左の道をまっすぐ行って、三叉路に出たら一番左をまっすぐです」
と簡潔な答え。
そんなに大変じゃなさそう、と歩いて行くことにする。
がっ、前述したように青木ヶ原樹海は雪景色。
当然ながら雪かきされているわけではないので、完全な雪道を歩くことになった。
一番積もっているところで約30cmの積雪量というところか。
そこをザクザク音を立てながら氷穴目指して歩くROCKHURRAHとSNAKEPIPE。
なんだかまるで軍隊の雪原地帯訓練みたいだよ!(笑)
こんなに長い雪道を歩いたことがないので、大変だけれど嬉しくて張り切って行進してしまった。
さすがにこんな悪路では誰も徒歩で氷穴に向かおうとは思わなかったらしく、雪の青木ヶ原樹海に存在しているのは樹木と行進する2人のみ!
風で木々が揺れる音と2人の足音しか聞こえない。
晴れていたせいもあるけれど、その静寂はとても心地良かったな。

それにしても…。
歩いても歩いても全く「氷穴はコチラ」なんて書いてある看板が見当たらない。
道を間違えたとは考えにくいけれど、ここは青木ヶ原樹海…。
万が一道に迷ったら…ぐわ!こ、怖い!
「とにかくこの道を進んで行くしかないよ!ね!」
と自分に言い聞かせるように、口に出して言いながら行進を続ける。
歩き続けること約1時間。
トラック車体の青色が遠くに見えた時は本当にホッとした。
やっと氷穴に到着したよ!
雪道の行進、楽しかったな!と言えるようになったし。(笑)

いよいよ、氷穴である。
風穴を見学して来ているので、同じような洞窟なんだろうと思っていたら!
氷穴は洞窟に入るまでが風穴以上に過酷!
凍った急な階段を降りて、降りて、降りて。
まだ下に降りるのか、と思っていると
「こんなに狭い隙間は行かれないよ~」
と先頭で降りていたROCKHURRAHが尻込みしている。
人が一人ようやく通れるくらいの大きさの穴を降りないと洞窟に到達しないようだ。
へっぴり腰になっているROCKHURRAHに、後ろから頑張れ!と声をかける。
「わー」とか「ひゃー」とか何かを叫びながらROCKHURRAHの降下完了。
SNAKEPIPEのほうが小柄なので(当たり前か)そこまで恐怖を感じないで降下。
そこが最後の試練で、残りの行程はそんなに苦労しないで歩いて見学。
氷穴は洞窟内よりも、降りる課程が印象的だったね!

河口湖駅に向かうバスの中のこと。
観光旅行で来ていたらしいアメリカ人女性2人が乗っていた。
ずっと2人で喋りまくり。
どうして外国人ってあんなにお喋り好きなんだろ?
そのうち、その女性のうちの1人が
「オーマイガッ!」
と言うと、もう一人も
「オー!ジーザス!」
となんだかとても驚いている様子。
何かと思うとバスの窓からくっきりキレイな富士山が見えるではないですか!
外国人2人は写真を撮り始めた。
負けじ、とSNAKEPIPEもカメラを構える。
だけど、動いてる車内からの撮影って難しいよねー。(上の写真参照)
バスの運転手さんも気を利かせて、かなり徐行運転をしてくれている。
あんなにキレイな富士山が見えただけで良かったな!(負け惜しみ)

1泊2日の旅行だったけれど、今まで行ったことがない場所で初めて目にする物や経験ができてとても有意義だった。
またいつの日か温泉旅行に出かけたいな!

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