ビザール・ハット選手権!14回戦

【帽子なし男達のセーフティダンスはシェー!のポーズ】

SNAKEPIPE WROTE:

そろそろ陽射しが強くなってきて、日焼け対策が必要だよね!
それにしてもどうして日焼け防止の帽子(プッ!)って、あんなにダサいのが多いのかなあ。
季節に関係なく、一年を通して帽子を愛用しているROCKHURRAH RECORDSでは持っていないタイプだね。
機能性とファッション性を併せ持つというのが一番だけど、もしどっちを優先させるかと問われたら確実にファッションを選択するだろうな。
日焼け防止などを謳っている帽子は機能を重視してるから、相容れないのは仕方のないことだね!

今回のビザール・グッズはそんなファッション性を重視した帽子を特集してみたい。
頭を陽射しから守るといったような基本的な機能は全く無視していると思われる、人目を引くこと間違いなしのハットを集めてみたよ!

一番初めに紹介するのは、あのOAKLEYの帽子とゴーグルね!
そう、あのオークリー。
がっちりBUYましょう!vol.10」でROCKHURRAHがオークリーのブーツのことを書き、その魅力や実力について説明してくれてるね。
そのオークリーが実際に販売しているビザールな逸品がこちら!
その名はなんと「メドゥーサ」。
「メドゥーサ」といえば、ギリシア神話に登場する、頭が蛇で見た者を石に変えてしまうという恐ろしい怪物のことだよね。
確かに頭からピュンピュン出てるところが蛇っぽいかも!(笑)
ヘッドギア部分とゴーグルの部分に分かれていて、帽子が$500、ゴーグルが$250とのこと。
両方合わせると日本円で約76,000円になるんだね。
町中で両方を装着している人がいたら、かなり目立つこと間違いなし!
ただし、服装も考えないとダメだよね。
モデルの女性みたいにビキニでブーツ、とかフル装備にしないと似合わないだろうね。
バイクに乗る時にも良さそうな雰囲気。
こういう商品をちゃんと販売しているオークリー、恐るべし!

続いても目立つ帽子にしてみようかな。
The Victoria and Albert Museumで2009年に開催されたイギリスの帽子デザイナー、スティーブン・ジョーンズのコレクションの紹介ね!
かぶってしまったらほとんど顔が見えない帽子なんて、今まで見たことがないように思う。
かなり大胆な発想だよね!
どうやってかぶるのか良く分からないのもポイントかな。(笑)
右の写真がデザイナーであるジョーンズご本人なんだけど、ドレス着たマネキンを帽子にしちゃって、これもかなり変わってるよね。
やるならとことんやっちゃう潔さは、見ているだけでも気持ち良いよ。
さすがパンクの国、イギリス、ロンドン!
これからも突っ走って欲しいね!(笑)

ではパンク仕様つながりでモホークタイプはいかが?
この帽子は販売されているものではなくて、「仕事があるから髪型を変えられない」と少し不満気味だった旦那さんのために奥さんが作った帽子なんだよね。
あー、解るなあ。
仕事の問題がなければ、SNAKEPIPEもモヒカンやりたいもんね。(笑)
そんな旦那さんの気分を上げるために頑張る奥さん!
なんて夫婦愛なんでしょ!(笑)
SNAKEPIPEもこの帽子欲しいな。
自分で編んでみるか。(笑)

さて、最後は前回のビザール・ハット選手権にも登場してくれた、あのマネキンに再会だよ!
Costumes of Nashuaの専属マネキンの彼女は、いつでもやる気なさそうな顔をしてるよね。(笑)
それもそのはず、前回はカニ帽子、今回は本当にピザ・ハットだもんね。
「なんで私がお笑い担当なのよ」
と仕事を引き受けたことを後悔しているような表情が秀逸!(笑)
このピザ・ハットは$9.99、日本円で約1,000円。
こういう帽子っていつ使うのか謎だけど、ちゃんと販売されてるから感心しちゃうよね。
きっと彼女はもっとお洒落で高額品のモデルをやりたいんだろうなあ。
再び彼女に会える日を楽しみにしていよう。(笑)

ホドロフスキー監督来日!先行上映と講演会

【ホドロフスキー監督を撮影できるなんて大感激!でもピンぼけ!(笑)】

SNAKEPIPE WROTE:

こんなことが本当にSNAKEPIPEに起こるとは、想像していなかった!
SNAKEPIPEの人生において、非常に重要な、ベストオブ2014に輝くであろうこと間違いのない信じられない経験をすることになるとは!
なんとも仰々しい文章から始まる今回のブログだけど、SNAKEPIPEの一生の記念になる出来事なので、大袈裟な書き方をしてしまうのも許して欲しいな!(笑)

長年来の友人Mから連絡があったのは一週間程前のことだ。
SNAKEPIPEとROCKHURRAHも鑑賞した「驚くべきリアル」展に行ってきたという。
そしてそこで見つけたのが左のチラシだったそうだ。
なんと!
ホドロフスキー監督最新作「リアリティのダンス」の先行上映に加え、ホドロフスキー監督も来日して講演をするというではないか!
ええーっ、と慌てて予約できるサイトを確認すると、予約販売終了‥。 既に4月1日より販売されていたらしいので、当たり前だよね。
新作の鑑賞プラス監督にも会える機会なんて、そうそうはないもんね。

何度もこのブログでもホドロフスキーについては取り上げているし、リアリティのダンスが楽しみ!なんて書いていながら、そんな重要な情報を知らずにいたとは。
なんたる不覚!
もう販売終了してるみたいだね、と友人Mに返信する。
そうなんだ、残念だったねと慰められ、ガッカリしたままその日はふて寝した。

翌日またもや友人Mから連絡が入る。
なんと当日券販売があることを見つけてくれたのである!
先行上映会当日の午前10時より、若干の枚数だけの販売を行うという。
そしてその日友人Mは休日なので、チケット入手に協力してくれるという嬉しい申し出までしてくれるではないか!
もちろんお願いし、当日チケットが入手できることを祈る。

いよいよ当日。
前日までに友人Mとは打ち合わせを済ませ、万が一チケットを手にすることができた場合には、仕事を早退することなど打ち合わせておいた。
仕事中でも10時半には一度友人Mからの連絡を確認すること、など細かいところまで決める。

仕事が手に付かない程、ドキドキしながらその時間を待つ。
やめようと思いながらも、つい時計ばかりを気にしてしまう。
10時になった!
友人Mは大丈夫だろうか。
心臓の鼓動が更に速くなる。
時間の経過が遅く感じる。
ついに約束の10時半!
慌ててiPhoneのメッセージを確認すると、 取れたよー! と嬉しい文字が踊っているではないか!
やったー!
念願のホドロフスキーとのご対面と、新作の鑑賞ができる!
早速早退を申し出て、少し早めに友人Mと待ち合わせたのである。

夜遅くなることを見越して、かなり早めの夕食の後、会場である新橋のヤクルトホールに向かう。
チケットに記載されている整理番号順での入場になることは、事前に知っていた。
ヤクルトホール入り口には251~300などと書いてある立て看板がいくつか配置されてはいるものの、きちんと列を作って並んでいるわけではない。 200番までの人は入り口から中に入り、階段付近で待たされているらしいけれど、それ以降の番号の人は外で待たされている。
当日券だったSNAKEPIPEと友人Mは460番台で、立て看板すら用意されていないほど後ろの番号だった。
あいにくこの日は雨。
傘をさし、外でかなり長い時間待たされる。
案内が充分でないため、ヤクルトホール入り口付近の一般道は、待たされている客であふれ、通行人が大迷惑している。
ヤクルトホール、初めて行ったけど、いつもあんな感じなのかな?
近所の人達、イベントある度にイヤだろうな。

予定されていた開場時間18時ぴったりに、200番までの人達が入場していった。
上映時間は18時半からなので、これだけの整然としてない全員が時間内に着席できるのか心配になってしまう。
やっとSNAKEPIPEと友人Mの番号が呼ばれ、会場に足を踏み入れることができた。
良かった!(笑)

会場は1階と2階で区切られていて、2階は雛段のように傾斜がついた形式だった。
そのためかなり後ろの席でもスクリーンやステージを鑑賞することができる。
整理番号がかなり後ろだったSNAKEPIPEと友人Mは、2階の後ろから数えたほうが早いような、ステージからかなり遠い位置に着席した。
今回は満席のため、椅子に荷物を置かないで下さい、というアナウンスが流れている。
ヤクルトホールの座席数は550程度あるようなので、それが全て埋まるとはホドロフスキーの人気がよく解るね!

ここで恒例の観客チェック!
腕にタトゥーを入れた男性やダニー・トレホの写真にMacheteと書かれたTシャツを着た人が目に留まったくらいで、全体的にはかなり地味目。
年齢層はどちらかというも高めだったのかな。
若い人がいたとしても、あまり若そうにみえなかったってことだろうね。 友人Mが言うには、ホドロフスキーに関することなら一晩中でも喋り続けそうな、オタク系に見えるとのことだけど、実際はどうだろうね?

ほとんど遅れることなく、最初に映画の上映が始まる。
「リアリティのダンス」は既に原作を読んでいて、あまりの面白さに時間を忘れるほど引き込まれたものだ。
そのためホドロフスキーの子供時代のエピソードがどんな風に映像化されるのか非常に興味があったんだよね。
そもそも今までホドロフスキーの映画で、原作を読んでから鑑賞した経験ないもんね!

映画はホドロフスキーの生まれ故郷、チリにある片田舎トコピージャを舞台に、少年時代のホドロフスキーと両親との関係を描いている。
今までの作品と同様に、ホドロフスキーの実の息子達が俳優として出演している。
実際にはホドロフスキーの息子なのに、映画の中ではホドロフスキーの父親役、本人から見ると「おじいちゃん」を演じるとは、息子も不思議な感覚だっただろうね。
どうやらこの上映会では、一般劇場公開されるバージョンと違い、過激なシーンが含まれていたらしい!
多分「あのシーンかな」と予想しているけど、7月に一般公開版を鑑賞してから、その違いについて書いてみたいと思う。
ドキドキしながら鑑賞を始め、どんなシーンも見逃さないように、スクリーンを凝視したままの130分間!
原作と違うところもいくつかあったけど、ホドロフスキーらしい仕上がりに大満足だった。
欲を言えば、少年時代以降の詩や演劇に関する話や、パリでアンドレ・ブルトンに会った話、サイコマジックの話、夢の話など、興味深いエピソードが他にもたくさんあるので、「リアリティのダンス2」を監督してもらいたい!(笑)

上がホドロフスキー監督来日のメッセージ。
この情報、2013年の12月だって。
気付いてなかったとは迂闊だよね。

映画上映終了後、いよいよホドロフスキー監督のお出まし!
全身を白一色でまとめたファッション。
撮影オーケーとのことなので、SNAKEPIPEも遠くから撮影してみたのが一番上の画像。
こんなことなら一眼レフを持っていくんだった!
いや、ご対面できただけでもありがたいよね。(笑)

司会の女性から映画についてのコメントを求められると
・映画について語る気はない
・鑑賞した個人で考えてもらえば良い
・早くタロットやろうよ
と言うホドロフスキー監督。
これには大笑いしてしまった。(笑)
いえいえ「講演会」と謳ってますのでお願いします、と引き下がらない司会。
渋々語り始めたホドロフスキー監督だったけれど、話しているうちにノリノリになってしまい、だんだん身振り手振りが大きくなってくる。
話も大きく広がっていって、ついには宇宙にまでいってしまった! (笑)
ここにホドロフスキー監督の情熱やエネルギーの源、若さの秘訣などがあると思った。
85歳にして、シャンとしてるし、声に力もあるしユーモアも混ぜて余裕があるんだもんね!

そして次に「人間タロット」を使ったタロットで答える質問コーナーが始まる。
「人間タロット」とは、看板ほどの大きさがある22枚の大アルカナを1人1枚持ち、会場にいる人に見やすいように掲げる人達のことである。
これも一番上の画像で確認できるかな?
質問がある人!との問いかけに大勢の人が手をあげる。
ではあなた、とホドロフスキー監督から名指しされたラッキーな方が数名いたんだけど、これらの観客の質問がなんともお粗末!
「君はもう席に着きなさい」
「タロット以前の問題だね」
ホドロフスキー監督もすっかり呆れてしまったのではないだろうか。
最後に質問をしたスペイン語を話す外国人の青年の質問だけが、ホドロフスキー監督の琴線に触れたようだね。
長年の首の痛みに悩まされている青年に対し、母親や姉との関係について質問をし、首の痛みの原因は母親が遠方にいるためだという結論を引き出した。
これはまさにサイコマジックの系統樹の話だもんね!
母親の代役を会場から探して、子守唄を歌ってもらい、青年を癒そうとしたり。
最もホドロフスキー監督が得意としている分野だから、司会が途中でお時間が、なんて声をかけてもタロットで占い続けてたもんね。(笑)
タロットの時間はこの青年だけでも良かったんじゃないかと思える程、濃密な時間だったし、サイコマジックを実際に見ることができて本当に嬉しかった!

1991年東高現代美術館で敬愛するデヴィッド・リンチ監督とのご対面に続き、2014年にアレハンドロ・ホドロフスキー監督とご対面できるなんて思っていなかった。
翌日友人Mも「昨日のことが夢みたい」と言っていたけれど、SNAKEPIPEもあまりにも嬉し過ぎて、どこかの神経が麻痺してしまったような感覚である。
脳の回路が1本必ずホドロフスキー監督につながったまま、という感じかな。(笑)
友人Mに感謝だね!

6月には「DUNE」、7月には「リアリティのダンス」が公開される。
鑑賞した後にまたブログに書きたいと思う。

SNAKEPIPE MUSEUM #26 Carla Trujillo

【Carla Trujilloとは関係ないけどROCKHURRAH編集によるオートマタ動画だよ!】

SNAKEPIPE WROTE:

人形と聞いてまず連想するのは、例えば江戸川乱歩の小説「人でなしの恋」である。
何かの代替品ではなく、完全に愛の対象として存在していた人形だ。
人形を恋愛対象にする小説を大正15年に発表していたなんて、さすが乱歩だよね!(笑)
この作品に近いのは湊かなえの「贖罪」にあったフランス人形かもしれないけど、乱歩ほどの純粋な変態性(?)は感じなかったなあ。
他にも押井守監督作品「イノセンス」で語られていた人間との区別がつかなくなった人形や、2013年3月に「野坂オートマタ美術館」で鑑賞した西洋からくり人形、そしてもちろんハンス・ベルメールの球体関節人形や四谷シモンの人形など、決して子供のままごと用ではない大人向けの人形も即座に脳裏に浮かぶ。
意外と人形を題材としたアートに関心を持っていることに気付くね。

今回のSNAKEPIPE MUSEUMは、コレクションしてみたい人形について書いてみようかな。
調べてみると、世界にはかなり多くの人形作家がいるんだね。
素朴な雰囲気のものから精巧なものまで、様々なタイプの人形が作られていることが判る。
そんな中、SNAKEPIPEの好みを探すのは難しかったな。
ファンタジー寄りだったり、アニメっぽいのは違うし。
秋葉原で見たようなラブドール系も違うし。
見た瞬間に「あ!」と思ったのが、アメリカの作家Carla Trujilloの作品だった。
この作家はいくつかHPを持っているようだけれど、自身についての詳しい説明はされていない。
オハイオ州シンシナティ在住の既婚女性で、ミクストメディア・アーティストというくらいしか判っていないんだよね。
作家のプロフィールはわからなくても、作品が気になったので紹介してみよう!


上の画像「Game Boy」が、最初に目に入った作品である。
顔はカワイイというよりは不気味で、どこかあらぬ方向を向いた怪しい目つき。
腕と手はバネでできていて、体も四角い箱でできている。
完全オリジナルのハンドメイドとのことなので、自作したパーツやアイテムを組み合わせて一体ずつ作っているようだ。
昔は大事に可愛がられていたのに、いつの間にか倉庫に置き去りにされた人形をリメイクしたようにも見えるね。
放置されていた時間の長さが、顔の汚れだったり、ちょっと拗ねたような雰囲気を醸しだしているのかもしれないな、と勝手に想像してしまう。
「僕はもう見捨てられた子なんだ」みたいな、ね。
実はCarla Trujilloの作品は販売されていて、この「Game Boy」は$180、日本円で約18,200円。
「GameBoy」は体長約26cmだって。
立たせることができるのかどうかも不明なんだけど、是非ともコレクションしてみたい作品だね!

次も不気味な顔立ちの作品である。
「Original Mixed Media Art Doll Coco」と書いてあったので、この子の名前はcocoちゃんみたいだよ。(笑)
cocoちゃんはとてもお洒落で、素敵なスカート穿いてネックレスして、飾りのついたトンガリ帽子までかぶっている。
それなのに何故か気分はブルーみたいだね?
うつろな目つきをして、頬も少しこけているみたい。
ずっと病院にいた患者が、外出を許可されたからお洒落してみたけど、実際には外に出るのが怖くてためらってるような感じかな?
えっ、SNAKEPIPEの考え過ぎ?(笑)
cocoちゃんのお値段は$240、日本円で約24,300円。
cocoちゃんの体長は43cmでちょっと大きめだね!
上の「GameBoy」と一緒に「あらぬ方向目つきコレクション」として、並べてみたいよね。

最後はこちら。
「MIxed Media Original – Lydia」と買いてあるので、Lydiaちゃんだね!
Lydiaちゃんもかなり個性的な顔立ち、びっくり眼で何かに驚いたまま、ずっと目を閉じないのかな。
Lydiaちゃんもとてもお洒落だけど、やっぱりどこかイっちゃってて、空想の中での食事会に出かけようとしているみたい。
手足が長いので長身に見えるけど、実際は34cmとのこと。
Lydiaちゃんは$160、日本円で16,200円。
3つ合わせて購入したら58,700円、SNAKEPIPEにも買えるかも!(笑)

人間の形を模した人型の人形は、何かしらの目的や意味を持って作られるものや愛玩用、観賞用と実に様々なタイプがある。
今回紹介したCarla Trujilloは、観賞用の人形作家ということで良いのかな。
顔があり、手足に相当するパーツが組み合わされると人形として認知してしまうことも改めて認識させてもらったなあ。
インダストリアルなパーツもどんどん使って、独自のスタイルで不気味な人形を作り続けて欲しいね!
Carla Trujilloは病んだ印象を持つ人形を多く作っている点が魅力的なんだよね。
天真爛漫で愛くるしい人形より惹かれてしまうのは、SNAKEPIPEの好みなんだろうね。
SNAKEPIPE MUSEUMでは人形作家についても調べていくつもり。
次はどんな作家に出会えるのか、今から楽しみだ。

ふたりのイエスタデイ chapter04 / 花見2014

【2014年の桜。SNAKEPIPE撮影】

SNAKEPIPE WROTE:

毎年の恒例行事の1つがお花見である。
パンクだ、ロックだ、ミリタリーだ、と言いながらもこういう習慣を持つROCKHURRAH RECORDS、意外と風情を大切にしてるんだよね。(笑)
そして毎年どこにお花見に行こうか、弁当は何にしようか、などとルックスには似つかわしくない人並みの悩みを持っている。
ROCKHURRAHとSNAKEPIPEを知る人は、きっと驚くだろうね!

昨年のお花見は本当に寒かった、という印象しか残っていない。
ROCKHURRAHとSNAKEPIPEは、完全防備の冬支度で臨んだことを思い出す。
確か2人共、N3Bを着用し革パンを穿いていたっけ。
とてもゆっくりと桜を愛でる余裕はなくて、弁当を食べた後そそくさと逃げるように帰宅してしまった。
本当はその後に予定を立てていたけれど、あまりの寒さにギブアップしたんだよね。(笑)
とても辛い花見だったなあ。

その記憶が残っていたため、今年は近場の晴れたできるだけ気温の高い日が希望だったけれど、休みの関係で昨日になってしまった。
春は天気が不安定でやっぱりまだ寒いんだよね。
あんまり大げさにみえないようにしながらも実はたくさん着込んだので、寒さ対策は万全!
手軽に食べられる弁当を用意して、いざ出発だ。(笑)

SNAKEPIPEは、まるで山ガールのようなアウトドア系のファッション。
えっ?もうガールって年齢じゃない?(笑)
じゃあ最近は流行りものに「女」と付けるようなので、「山女」でどう?
ちなみに読み方は「やまおんな」じゃなくて「やまじょ」だよ! (笑)
そしてROCKHURRAHは、というと…。
今からライブ行くの?というほど、キメキメのファッション!(笑)
カッコ良いのは嬉しいけど、もしかしたらその服装で靴脱いで、青いビニールシートに座るんだよねー。
ビニールシートには似合わないだろう?(笑)
SNAKEPIPEは個人の意思を尊重するので、ビニールシートのビの字も言わなかった。
ところがROCKHURRAHからは
「その格好にしたんだ?もっとお洒落すれば良いのに」
と言われたSNAKEPIPE。
ガーン!ビニールシートには「山女」が妥当だよー!
そんなライブ系と山女が桜の咲く公園へと向かったのである。

今年は先週の月曜、火曜あたりの気温や天気が最も花見に適していたようだったね。
SNAKEPIPEは火曜日、勤務先近くの公園で昼休み中に桜を鑑賞。
この日は上着が要らないほどのポカポカ陽気、花見客も大勢いた。
その後週末にかけて強風が吹いたり、雨が降ったりと悪天候が続いたため、やっぱり行かれるのは昨日くらいのものか。
多少風があって寒くても、この日を逃したらもうチャンスはないという最後の日だね。
同じように思う人が多かったのか、目指した公園にも場所取りのシートが並んでいた。
少し早い時間に着いたためか、花見客はそこまで多くなかったのは良かったね。

公園内を散歩しながら今年の桜を撮影。
見上げて撮ることが多いので、どの年の桜も似た写真になってしまう。
少しでも違いを感じようとして、加工してみたのが上の画像。
今回この写真を使ったブログにしたのは、「一枚のレコード、または一枚の写真とかを選び、それについての思い出を語ってゆく」趣旨の「ふたりのイエスタデイ」にピッタリだから。
しかも写真撮ったの昨日だし!(笑)

空の青と桜のピンクの鮮やかなコントラストを区切るように桜の枝がにゅっと伸びている構図で、畠山直哉の「渋谷川」を彷彿とさせる出来栄えだね!(笑)
そして「ふたりのイエスタデイ」らしく、少し過去っぽくするため縁をぼかしてみた。
時間をおいて観たらきっと感慨深くなること間違いなし。
季節の風物詩シリーズも続けていくつもりだよ!