マーダー・カーテン7980円(うそ)

【サイコをサイコビリーで再現。これが本当のサイコだね!(笑)】

SNAKEPIPE WROTE:

引越してから1ヶ月が経過。
実はまだ全てが完了してないんだよね。
荷物の片付けは終わったけれど、装飾の部分についてはこれからなのである。
例えばポスター貼ったりするような一番楽しい作業が残ってるの!
やっぱりパンクとミリタリー精神を全面に打ち出した部屋にしたいよね。(笑)

ここで忘れちゃならないのがカーテン!
カーテンって面積が広いから色やデザインによってガラリと家全体の雰囲気が変わるアイテムだよね?
布のカーテンにするか、ブラインドカーテンにするかでも大きく印象が違ってくるし。
でも意外とおざなりにされてるような気がするけど、皆さんはいかが?
SNAKEPIPEも前の家では「とりあえず」下げ、そのまま使い続けていた。
今回の家では気分を一新、思い切って新調することに決めた。
そう決めてはみたもののネットで検索しても、店に行って見ても「これは」と思うようなカーテンがなかなか見つからないんだよね。
オリジナル重視の六波羅家では、やっぱりここは手作りだよね!(笑)
頑張って作ってみようと思う。
今回のブログは世界の素晴らしいカーテンについて語ろうかな!
というのはウソで(笑)カーテンが印象的だった映画について書いてみよう。

SNAKEPIPEがカーテンと聞いてまず一番初めに思いつくのは、敬愛するデヴィッド・リンチ監督の「ツインピークス」(原題:Twin Peaks 1990年~1991年)。
やや黒味がかった赤いカーテンは、ツインピークスの象徴と言えるよね。
パイロット版で観た時の衝撃は未だに忘れられない。
カーテン越しに何かヒラヒラ動く影もあったね。
カイル・マクラクラン扮するデイル・クーパー捜査官がブラックロッジで赤いカーテンで仕切られた部屋を行き来するシーンもあったね。
あの仕切りは「あちら」と「こちら」を表現してるのかな。
ただのカーテンではない、かなり重要な意味があると思われるんだけど。
SNAKEPIPEはいつか自宅をあれと同じ赤いカーテンとくさび形ジュータン(とでもいうのか)にしてみたいな。
まだ叶わないけどね。(笑)
そうそう、ツイン・ピークスの中で音のしないカーテンレールを発明しようと躍起になってたネイディーンという黒眼帯の女性がいたっけ。
カーテンはリンチの偏愛的アイテムなのかもしれないね。

続いては、カーテン・映画で連想される世界で最も有名な映画じゃないかな。
アルフレッド・ヒッチコック監督の「サイコ」(原題:Psycho 1960年)ね!
カーテン越しに映る不気味な人影。
多分あの映画を観た人なら、みんな「サイコごっこ」やったよね?えっ、やってない?
SNAKEPIPEは当然のようにカーテン越しにナイフを持ってるフリをしてマネて遊んだことがあるよ!(笑)
シャワーを浴び、全く無防備な状態でいきなり襲われるヒロイン。
絶命寸前にシャワーカーテンを掴み、カーテンが外れていくシーンは、今観てもかなりスリリング!
1960年の作品ということは、もうすでに50年以上前の映画なんだよね。
サイコ・サスペンス映画の原点、「サイコ」最高!(プッ)

SNAKEPIPEがカーテンをキーワードにパッと思い付いたのがアンジェイ・ワイダ監督の「灰とダイヤモンド」(原題:Popiół i diament 1958年)なんだよね。
ありゃ、時代がさかのぼってしまったよ!
高校時代、SNAKEPIPEが良く観に行ってたのが早稲田や高田馬場近辺のミニシアター。
靴脱いで座布団に座るような、本当に小さい劇場もあったなあ。
別に映画研究会に入ってたわけじゃないけれど、その当時は昔のモノクロ映画を観るのが趣味だったんだよね。
その時期にアンジェイ・ワイダ監督作品「灰とダイヤモンド」や「地下水道」、セルゲイ・エイゼンシュテイン監督「戦艦ポチョムキン」、アラン・レネ監督「去年マリエンバートで」など古典中の古典というような作品を多く観たものだ。
うーん、懐かしい。
「ぴあ」で一生懸命上映スケジュール確認して出かけたっけ。
あ、「ぴあ」が7月21日発売号で休刊というニュースを知ったよ。
今はもうネットで情報得られるから紙媒体は弱いんだろうね。
昔は大変お世話になったからちょっと寂しい気がする。

話を「灰とダイヤモンド」戻そうね。
上の写真はカーテンじゃなくて、干してある白いシーツなんだけどね。
まるでカーテンのように主人公マチェックの姿をくらますのに役立つ。
白いシーツに赤い血のコントラストが鮮やかだ。
もうすっかりストーリーを忘れてしまったけれど、このシーンだけが強く記憶に残ってるんだよね。

もう一本、カーテンが印象的だった映画はアレハンドロ・アメナーバル監督の「アザーズ」(原題:The Others、Los Otros 2001年)かな。
アレハンドロ、という文字を見て「ホドロフスキー」と勘違いして小躍りしそうになったSNAKEPIPE。
「ホ」じゃなくて「ア」だったんだよね。(笑)
映画には陽射しを浴びてはいけない色素性乾皮症という病気にかかっている子供二人が設定されていて、日中でもカーテンを締切り薄暗い室内が表現されている。
怖い映画にはもってこいのシチュエーションだよね。(笑)
子供のことを思い、カーテンに関してヒステリックに反応するニコール・キッドマン演じるヒロイン、グレイス。
時代が1940年代ということでクラシカルなワンピースや髪型が美しいね。
この監督は「アザーズ」の脚本と音楽を手がけていて、原作も構想も自身によるものとのこと。
多彩な監督なんだね!
この逆転の発想とでもいうべき手法は、なかなか面白かった。
観てない方には是非お薦めの映画だよ!

今回はカーテンから思い付くままに映画を4本紹介してみたよ。
映画に登場する小道具をキーワードにした括りでまとめる企画も面白いね。
また何か浮かんだら特集してみようかな!

パンクもいいけど、レゲエもね!part2

【ゴーヤ・ひまわり・トマトでラスタを表現してみたよ!】

SNAKEPIPE WROTE:

夏だ、暑い。レゲエ聴かせろ!
と、先週のROCKHURRAHのブログと同じ書き方をしてみたけど、いかが?(笑)
やっぱり夏はレゲエだよね!(短絡的)
以前…と言ってもすでに4年も前に書いた「パンクもいいけど、レゲエもね!」のパート2を書いてみようかな。

かつてSNAKEPIPEにとって夏は一番好きな季節だった。
海に行って、ジリジリと照り付ける太陽を素肌に感じ、真っ黒に日焼けする。
サーファーだと思われていたほどの「夏子」(燃えろいい女)状態!(笑)
今となっては信じられない姿だったわけさ。
そしてその頃好んで聴いていたのがレゲエだった。
実はSNAKEPIPEが所持しているCDで最も多いジャンルがレゲエなんだよね。
これは自分でも意外な事実!
専門家になるほどまで深くのめりこんでいたわけじゃないよ。
聴いていて心地良い、というレベルなのでご承知おき頂きたいと思う。
ではSNAKEPIPEお薦めのレゲエのご紹介をしようかな。
黄色リンクをクリックすると音と映像が出るのでご注意!

Peter Tosh/Stepping Razor
前回の「パンクもいいけど、レゲエもね!」でポスターをアップした映画「ROCKERS」に挿入されていた曲。
「俺は飛び跳ねるカミソリさ。気を付けないと危険だぜ」という俺様エライ的な歌詞が面白い。(笑)
この曲を聴いていると、炎天下でも元気に歩ける気がしてくるね!
今日も張り切っていきましょーと出勤前にお薦めの一曲!
ただし「俺様エライ」の部分まで伝染しないように注意。(笑)
上の写真で見る限り、本人は全然俺様っぽくないんだけどね!

Barrington Levy/ Here I Come
続いてはガラリと雰囲気が変わって、演歌調レゲエとでも命名したくなるバーリントン・レヴィの名曲。
前から演歌とレゲエは似てると思ってたSNAKEPIPEなので、ジェロが出てきたときには大きくうなずいたものだ。
演歌歌手の中でレゲエとかソウルを歌う人いないんだろうか?
是非挑戦してもらいたいものだね!
上の写真がバーリントン・レヴィなんだけど、スーツとハットというスタイルがお好みみたいなんだよね。
年配なんだろうと思っていたら、調べてみてびっくり!
1964年生まれの現在47歳!
わ、若いっ!(笑)
12歳からバンドやってたみたいだから、貫禄があるんだろうね。
こぶし効かせながら一緒に歌うのにお薦め!

Dennis Brown/Should I 
数々のヒット曲を持つデニス・ブラウンなので、どの曲にしようか迷ってしまった。
良い曲いっぱいあるんだよねー!
今回はやっぱりちょっとせつない系を選択してみたよ。
デニス・ブラウンというのは、なんと包容力のある声を持ってるんだろうか。
非常に特徴的なので、知らない曲を聴いても声ですぐに判るほど。
かつてレゲエサンスプラッシュで実物を拝見したけれど、元気いっぱいピョンピョン跳ねながら歌っていたのを覚えている。
残念ながらもう亡くなってしまったので、一度でも生デニスに触れることができて良かった!
デニス・ブラウンにはいかにもレゲエというような泥臭さを感じる曲と、洗練されたオシャレなレゲエなどもあってバラエティに富んでいる。
どっちのデニスもお薦めだよ!

Black Uhuru/Guess Who’s Coming to Dinner
レゲエにあまり馴染みがない人が「レゲエってお経みたい」と言うのを聞いたことがある。
テクノとかレゲエ聴いてると眠くなる、というのもよく聞く話。
テクノは反復が多いし、レゲエは単調なリズムとメロディもあるよね。
うん、確かにこの手の曲はちょっとお経系かも。(笑)
でもね、一緒に口ずさんだり踊ったりしてるうちにハマってくるもんなのよ!
硬派な印象のブラック・ウフルだけど、画像検索するとほとんど全てが上の写真のようにカメラをにらんでいるような強面ばかり。
これだけ見てると怖そうで一体どんな音楽やってる人なのか不明だよね。
ちょっと戦闘的な感じもするし。
見かけに騙されず聴いてみましょう。(笑)

Desmond Dekker/Israelites
最後はまた元気になれる曲で締めようか。
映画「ドラッグストア・カウボーイ」でも使われていたデズモンド・デッカーの代表曲。
サントラも買ったっけ。
それにしてもこれが1967年、40年以上前の曲だというから驚いちゃうよね。
軽快なリズムとメロディでノリノリになっちゃう!
you tubeの映像を貼ってみたけど、これが1969年のイギリスのTV番組に出た時の様子らしい。
ピタピタのジャンプスーツに身を包み、クネクネ踊るデズモンド。
時代を感じさせてくれる貴重な映像、必見だよ!

今回5曲だけ紹介したけど、本当は紹介したい曲いっぱいあるんだよね。
せっかくpart2ができたので、またいつの日かpart3を書いてみたいな。

時に忘れられた人々【09】似非南国音楽

【夏になると何故か聴きたくなるリップ・リグ+パニック。素晴らしい!】

ROCKHURRAH WROTE;

準備期間を入れると1ヶ月以上もかかってしまった未曽有の大引越しが終わってようやく落ち着いてきた。要るモノ、要らないモノ、宝モノ、そして何だかわからないモノで溢れかえった元の我が家だったので、整理整頓するのも一苦労。
SNAKEPIPEの働きがなかったら到底快適と言える状態にはならなかっただろう。
本当にありがとう、SNAKEPIPE。
尚、書いてる本人も忘れていたがROCKHURRAH RECORDSの通販業務もすでにひっそりと再開しているのでお忘れなく。へぇー、通販もやってるんだ?

さて、そういう前フリとは全く関係なく、久々の「時に忘れられた人々」シリーズをお送りしよう。
今回のテーマはかなり短絡的だが、暑い夏にピッタリの80年代流インチキ夏音楽特集としよう。毎回説明するのもいいかげんアレだが、ROCKHURRAH RECORDSは1980年代くらいの音楽や文化を大得意にしている人間がやっておりまして、特に強いのはこの時代にニュー・ウェイブと呼ばれた音楽について。だからその手の記事ばっかり書いてるという時代錯誤の殿堂を目指しているワケだ。説明長いな。
で、そういうニュー・ウェイブ世代の中で夏っぽいと勝手に思った曲を紹介してゆこうというのが今回の趣旨。夏っぽいと言っても決して「燃えろいい女(世良公則&ツイスト)」とかは紹介しないからROCKHURRAHブログの初心者は誤解しないように。

夏だ、暑い。アイスキャンディ欲しい!という時にピッタリな曲。
バウ・ワウ・ワウは80年代初期に人気があったバンド。
ニューヨーク・ドールズ、セックス・ピストルズ、アダム&ジ・アンツなどの仕掛け人として辣腕を振るった(後で全部のバンドを裏切った)パンク界で最も有名な詐欺師マルコム・マクラーレン。
彼がアダム・アント抜きのジ・アンツ+14歳のアナベラ嬢を無理やりくっつけて売り出したというからその胡散臭さは折り紙つきだ。しかしビルマ系モヒカン少女アナベラの歌も演奏もこの時代には充分革新的だったのは間違いなく、インチキ夏音楽と銘打ってはいてもバカには出来ない。
個人的に明日は大変忙しいのであまり詳しくは書けないが、この曲は60年代にストレンジラブズがヒットさせた名曲のカヴァーでいわゆるボー・ビート(ボ・ディドリーが開発した独特のズンドコなリズム)が心地良いですな。

夏だ、暑い。サルサソースの何か食わせろ!というわけで今度はニセ・ラテンだよ。
サルサと言えばROCKHURRAHにとってはこれしかない。80年代インチキ音楽をこよなく愛する者どもには定番中の定番だな。
80年代初期に何故か流行ったファンカ・ラティーナという音楽の代表選手がこのモダン・ロマンスだ。
同じファンカ・ラティーナのヘアカット100やブルー・ロンド・ア・ラ・ターク(マット・ビアンコの前身)は聴いてたんだが、このモダン・ロマンスにはあまり興味なかったなあ。
ラテン音楽に造詣が深いワケではないが、何故か理由もなくサルサは好きじゃなかったという意味不明の経緯がある。何じゃそりゃ、好きじゃないなら書くなよ、とまた言われてしまいそう。

夏だ、暑い。テキーラ飲ませろ!というわけで今度はテックス・メックス系インチキ音楽入ります。
やってるのはテキサスでもメキシコでもなくてフランス、スペイン、アラブなどのごちゃまぜバンド、マノ・ネグラ。
前に当ブログ「Funnyちゃんミュージック」でも紹介したがこの陽気な勢いが大好きなんだよね。
そしてカヴァー曲なんだが原曲はテックス・メックス界の王冠男、ジョー・キング・カラスコの名曲。
この人は陽気で軽薄な一面も多いけどやる時はやる、というインチキ音楽のお師匠さん的な存在。正直言って知らない人の方が多いこんな曲をカヴァーするマノ・ネグラのセンスに脱帽、脱王冠だよ。

夏だ、暑い(しつこい)。カレー食わせろ!って時はこれ。
80年代にちょっとだけ流行ったモンスーンだ。
そういうムーブメントがあったのかどうかは知らないけどインド風ニュー・ウェイブとでも言えば良いのか?別にインドでやってたわけではなくインド系英国人シーラ・チャンドラ嬢の歌声を当時流行っていたエレ・ポップ+インド風に仕上げたというシロモノ。
引越しのレコードを段ボールから無造作に掴み取ってレコード棚に戻すという作業をしていた時、なぜだか同じミュージシャンのレコードが一番前に来るという事が5回くらい続いて「これは何かの啓示か?」と思ったものだ。トランプの中からAだけを取り出すようなもので、こんな偶然が続くのは奇跡的だからだ。
そのミュージシャンとはビー・バップ・デラックス、レッド・ノイズ、そしてソロと活躍したビル・ネルソンであり、過去にはマニアと言われるくらいに買い集めていた。何でこんな話を急に書いたかというと、このモンスーンの演奏のゲスト・ギタリストとしてビル・ネルソンが参加していたからだ。わざわざ数行も書くほどでもなかったか?
さて、この曲は誰でも知ってるビートルズのカヴァーでインド風、ニュー・ウェイブ風のいかにもな出来。シーラ・チャンドラーの涼しげな美声が心地良いね。

夏だ、暑い。暴走させろ!というわけで髪型やファッション・センスが大昔のレディース(暴走族)とかタケノコ族を思わせるダニエル・ダックス嬢のこの歌。
別にこの人が英国版ヤンキーのわけでもなく彼氏が暴走族のわけでもないけど、偶然センスが似通ってしまったの図。
元々はレモン・キトゥンズというバンドで割と前衛アートな感じのパフォーマンスをしていたんだが、ソロとなってからはポジティブ・パンク、ゴシックの殿堂バッド・ケイブというクラブで退廃的なメイクと独特の音楽をやって、よくある女性アーティストとはひと味違う路線を展開していた。
完成したのはインド、ガムランに中東風、そしていわゆるスワンプ・ロックと言えばいいのか?アメリカ南部の泥臭い要素を取り入れたサイケデリックかつ無国籍な音楽だった。
要するに何だかわからん欧米っぽくない雰囲気なんだけど、美人女性シンガーと呼ばれる部類で南部系音楽を志すのも珍しいな。しかもこの顔からは信じられない野太い声と声量。やっぱりヤンキー入ってるんでねえか?

夏だ、暑い。アフリカ行かせろ!って人はあまりいないとは思うが、日本に居ながら手軽にアフリカ気分を味わう事が出来るインチキ・アフロがこれだ。
XTCはニュー・ウェイブ初期の77年から活動していたバンドで最初の頃はいかにもニュー・ウェイブといった斬新さで、見事な勢いの曲を量産していた。基本はビートルズのように英国風味の音楽を得意とするバンドだが、たまにこういう曲をやったりする。誰もが思うようなアフリカンな感じそのもの、非常にわかりやすいね。

夏だ、暑い。バナナ食わせろ!って人も滅多にいないか。
単に南方系果物のタイトルが付いてるというだけで「君たちキウイ・パパイア・マンゴーだね(中原めいこ)」と大して変わらぬ世界か?
キング・カートは80年代初期にパンク+ロカビリーでパンカビリーと言われた音楽をやっていた英国のバンド。
いち早くサイコ刈りのような髪型をしていたし、大まかに言えばサイコビリーの一派でいいのかな。
陽気でハチャメチャでふざけたステージ、そして威勢のいいロックンロールで曲も良い。ROCKHURRAHも大好きなバンドだ。
この曲はそういうバンドの悪ふざけの一環なのか「サイコビリーがファンカ・ラティーナに挑戦してみました」という珍しい試みをやっている。何だかイカ天バンドKUSU KUSUを思い出すような曲だな。
本格派のサイコビリーから見れば不評かも知れないが、バナナ迷彩柄の服装にバカっぽい映像、キング・カートの魅力に溢れた傑作だと言えよう。

以上、インチキな香りのする夏っぽい音楽をROCKHURRAHが選んでみたが、今回はあまり時間がなかったので、こんなもんで許して。でもやっぱり夏は大嫌いだよ。活動したくなくなってしまう。
というワケで冬になったらまた会いましょう(ウソ)。

SNAKEPIPE SHOWROOM 物件2 ヨーロッパ編

【ゲゲゲの鬼太郎の家みたい!子供の頃から憧れてたんだよね】

SNAKEPIPE WROTE:

毎日暑い日が続いてますな!
高温多湿の日本の夏、しかも今年はより節電を迫られている厳しい夏だよね。
ええい、こうなったら日本を脱出して海外でのんびりしよう!
とは簡単にいかないので、気分だけでもリゾートしてみようかな。(笑)
今回はヨーロッパの賃貸物件をご紹介してみましょ!


最初は是非行ってみたいイタリアから。
せっかくイタリアならゴッドファーザー気分を味わいたい、ということで選んだのがシチリア島シラクーザのヴィラ。
ドン・コルレオーネ出身のパレルモ県からは遠い場所みたいだけどね。(笑)
なんと12部屋完備、24人の宿泊可能という900㎡の敷地に建つヴィラの外観。(写真①)
青空に外壁の白が眩しいくらいだね。
ベッドは全てクイーンサイズ、もちろんバスルームも完備。
すべての部屋から庭に出られるようになってるとのこと。
室内は広々していて気持ち良さそうね。
イタリアンカラーの赤い椅子が目を引く。(写真③)
庭園内には専用プールがあり、驚くことに乗馬施設まで完備されてるんだって。(写真②と④)
庭やプール近くにもテラスがあり、大きなテーブルがある。
よく海外の映画の中でお金持ちが水着姿のギャル(死語?)を眺めながら、飲み物片手に電話してるようなシーンがあるけど、そんな雰囲気なんだろうね。(笑)
メイドサービスもあって、至れり尽くせり!
さて、気になるお値段は?
時期によって違ってくるけど、1週間でなんと250万円から300万円!!!
ん?電卓で計算してみると?
もし24人が利用して1週間なら…1人1日15000円から18000円ね。
そう考えるとそれほど高額でもないよね。
候補に入れておこうか。(いつ行くんだ?)
それより12組のアベックを集めるのが大変かもね?(笑)


続いてはスペインのアンダルシアにあるヴィラ。
アンダルシア、と聞くと今なら「アンダルシア 女神の報復」を思い浮かべる人が多いと思うけど、SNAKEPIPEにとっては「アンダルシアの犬」なんだよね。(笑)
地中海性気候のため保養地として最適な場所らしい。
そんな恵まれた気候で更に心地良さを追求したのが、6660㎡という広大な敷地を持つこちらの物件である。(写真①)
建物には11部屋あり、20人が宿泊可能と書いてある。
ダブルベッドやクイーンサイズベッドが置いてあるみたいだけど、何故22人宿泊可能と書かないんだろう?(笑)
広い敷地内には食事ができるテーブルや、テニスコート、専用プールも完備。(写真②)
ヨーロッパのヴィラではプール付きが多いんだね。
長いテーブルと赤い椅子が特徴的な、恐らくダイニングルームだと思われるんだけど、着席数14席だって。(写真③)
20人宿泊可能なのに14人分しか椅子がないとはね!(笑)
残りの6人は違う場所で食べるんだろうか?
ビリヤード室や博物館まで揃っていて素晴らしいんだけど、なんだか人数に関する表記がちょっとおかしくない?(笑)
このヴィラの最大の特徴は、敷地内に教会があること。(写真④)
教会付きのヴィラってヨーロッパでは珍しくないのかしら?
恐らくこのヴィラは結婚のために親族が集まって、飲んで食べてどんちゃん騒ぎして宿泊する、という用途なんだろうね。
メイドや庭師のサービスに加えて、オプションで結婚式コーディネータとも書いてあったし。
さて、気になるお値段は1週間で75万円から135万円まで。
季節によって変動するみたいだけど、約倍近く値段が違うとは驚き。
クリスマスや元旦近くは分かるけど、6月から9月も高い時期に当たってる。
きっとベストシーズンなんだろうね。
イタリアと同じように1人当たりを計算してみると、1日5400円から9700円程度。(表記通り20人でやってみた)
あら、意外とお手頃価格!(笑)
結婚式をスペインで、なんて人には良い情報かも?
ちなみにこの教会には35人座れるって書いてあったよ!


さて次はどの国にしようかなと迷ったけれど、イタリア、スペイン、とくればやっぱりギリシャだよね?(笑)
そう決めてはみたものの、ギリシャってよく知らないなあ。
思い浮かぶのは「Wind is browing from the Aegean~」と白鳥の翼のような袖を広げて歌うジュディ・オングの「魅せられて」か池田満寿夫の「エーゲ海に捧ぐ」くらいかな?
悩んで大きくなった哲学者「ソ、ソ、ソクラテスかプラトンか」やアリストテレスなどが有名か。
えっ、古過ぎる?(笑)
ま、そんな感じでギリシャにあまり馴染みがないSNAKEPIPEなので、土地に関してもほとんど知らない状態。
調べてみるとギリシャっていうのは3000もの島がある国なんだね。
その中のイオニア諸島、ザキントス島にある物件を選んでみたよ。
ここは残念ながらイメージしたエーゲ海じゃなくてイオニア海になるみたいね。
ザキントス島の名前の由来はギリシャ神話の人物ダルダロスの子供の名前なんだって。
ふーむ、なんとも壮大な歴史を感じさせてくれる島だよね。(笑)
1600㎡の敷地を持つ荘厳な雰囲気のライトアップされたヴィラ。(写真①)
手前に少しだけプールが見えるけど、ここもやっぱり専用プール付きね。
キングサイズベッド、シングルベッド2つを配した部屋などお好みで選べる4つの部屋があり、8名宿泊可能。
天蓋付きベッドで色彩がモスグリーンと渋めの赤でとってもオシャレ。(写真②)
この部屋だと貴族とか王女様気分を味わえそうじゃない?
海外の家具付き物件って色彩の美しさが素晴らしいんだよね!
テラスに通じる通路は、アートな空間で面白い。(写真③)
かくれんぼするのに最適だよね!(笑)
庭にはオリーブ、松、オーク、レモン、洋梨、モモ、ざくろ、バニラなど様々な植物が植えられていて、寝椅子やテーブルも配置されているとのこと。(写真④)
なんだかとてもゆったりした気分を味わえそうなヴィラだよね。
もちろんメイドサービスもあるし。
イタリア、スペインに比べるとやや地味めだけど、ビーチまで500mということで恐らくウィンドサーフィン好きにはたまらない物件じゃないかな?
さて、では気になるお値段は?
ここもシーズンによって違いがあるけど、1週間で94万円から112万円!
また例によって1人当たりを計算してみると16800円から20000万円だね。
ありゃ?イタリア、スペインより高額になっちゃった。
1番地味、と思ったのに意外な結果。(笑)

今回紹介した3つの物件、素晴らしかったよね。
海外の賃貸物件は見てるだけでも面白いので、またこれからも紹介していこうと思う。
本当は実際に行かれたらもっと楽しいんだけどね!