好き好きアーツ!#57 TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇

20230101  01
【TAROMANから勇気と活力をもらおう!】

SNAKEPIPE WROTE:

明けましておめでとうございます。
ついに2023年になったね!
例年通り、成田山へ初詣に出かけたROCKHURRAH RECORDS。
完全防備だったおかげもあり、快適にお参りすることができた。
今年は2人揃っておみくじは「吉」だったよ!
良いことも悪いこともあるってことだね。(笑)

新年1回目のブログは、2022年の7月に初回が放映された「TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇」について書いてみよう。
まずはROCKHURRAH RECORDSとTAROMANの馴れ初めからね。

面白そうな番組をチェックし、マメに録画予約設定してくれるROCKHURRAHが
「岡本太郎の実写ヒーロー物があるよ」
と教えてくれたらしいけれど、あまり記憶に残っていない。
実際、ほとんど気乗りしない返答をしたらしく、ROCKHURRAHは録画予約をしなかったという。

2023年の抱負1:人の話を真剣に聞くこと

次にTAROMANについて話題になったのは、2022年12月のこと。
「ほら、これだよ」
NHKがYouTubeにアップしている動画をROCKHURRAHから教えられる。
「なんだこれは!」
思わず岡本太郎と同じセリフが口をついて出てしまうほどのクオリティ!
生返事をしていた(らしい)SNAKEPIPEは深く反省する。
慌ててTAROMAN全編を鑑賞できないか検索すると、丁度前日に全話一挙放送されていたことが判明!
気付くのが一日遅かったとは!
他に方法がないのか検索すると、見逃した番組をNHKプラスで観ることができることを知る。
早速入会手続きし、一気に鑑賞したのである。

現代アーティストである岡本太郎の作品に登場するモチーフを奇獣として、正義の味方ではないヒーローTAROMANが戦う1972年に放映された特撮活劇の再放送、という設定なんだよね。
初回は「森の掟」という奇獣が現れ、ビルを壊して街を破壊していく。
この奇獣は、岡本太郎の同名作品に登場していて、SNAKEPIPEも大好きなんだよね!(笑)
ジッパー好きにはたまらないキャラクターで、2011年に東京国立近代美術館で開催された「生誕100年 岡本太郎展」のポスターにもなっていたよ。
奇獣を倒すためにTAROMANが行う攻撃は「でたらめなことをやる」という、岡本太郎の言葉を体現するもの。
かなりトホホで、遊んでいるように見えるTAROMANに、いわゆるヒーローらしさがないところが新鮮だよ!(笑)

次々と奇獣が現れるけれど、岡本太郎が残した名言と共にTAROMANの活躍は続く。
「同じことを繰り返すくらいなら死んでしまえ」
「好かれるヤツほどダメになる」
など、岡本太郎が自身を鼓舞するために使ったのかな、と想像する力強い言葉を知る。

2023年の抱負2:岡本太郎語録のような心に突き刺さる言葉や作品を多く知ること

2022年7月から10月まで大阪中之島美術館で開催されていた、岡本太郎展のプロモーションとして制作されたTAROMAN。
TAROMANを制作したのはNHKで、映像作家の藤井亮が監督している。
CGなどで「いかにリアルに見せるか」が主流のはずなのに、チープでキッチュな70年代風映像を作り上げ、時代に逆行していているところに拍手を送りたい。
カラーの色合いや音声、セリフ回しまで70年代だったもんね。(笑)

TAROMANは大人気のようで、1月3日に再放送が決定したという。
未鑑賞の方には、是非オススメしたいね!
ROCKHURRAH RECORDSも改めて鑑賞することにしよう。

TAROMANに出てきた岡本太郎語録で、ROCKHURRAHが気になったのは「自分の歌を歌えばいいんだよ」だって。
他人の評価を気にしないで、自分らしく好きなことをしなさいという意味で良いのかな。
SNAKEPIPEは、番組内には出ていなかった言葉「きみはあなた自身を創造していると思いなさい」をチョイスしたいと思う。
生きていくことが、SNAKEPIPEを創っていくことにつながるという深い言葉だね!

2023年の抱負:日々を大事に、楽しく笑って過ごすこと

3つの抱負を忘れないようにしよう!
今年もROCKHURRAH RECORDSをよろしくお願いします。

好き好きアーツ!#56 Ahn Sang-soo

20220227 10
ブログでONE EYE PROJECTを進行中のアン・サンス】

SNAKEPIPE WROTE:

先週の「ROCKHURRAH紋章学 韓国パッケージ・デザイン編」に引き続き、韓国をテーマに選んでみたよ。
この企画を最初に提案してくれたのはROCKHURRAHなんだよね。
記事の最後に「今度は韓国のタイポグラフィについても調べてみようかな」と予告文も書いていたしね!(笑)

ハングルのタイポグラフィについて調べていると、真っ先に名前が出てくるのがAhn Sang-soo(안상수/安 尚秀)、読み方はアン・サンスで良いのかな。
まるで記号のようなハングルを、デザインとして仕上げている作品に惚れ惚れしてしまった。
今回はアン・サンスを紹介していこう!
まずは経歴のチェックね。

1952 忠清北道忠州市生まれ
1981 ソウルの弘益大学でBFAとMFAを取得
この年より1985年まで『Madang』誌と『Meot』誌のアートディレクターを務める
1985 Ahn Graphics designデザイン事務所を設立
1986 この年よりアンダーグラウンドアートカルチャー誌『bogoseo/bogoseo』の編集者兼アートディレクターを務める
1996 ソウルの漢陽大学で博士号
1997 この年より2001年まで Icograda の副会長を務め、2000 年には Icograda Millennuim 「Oullim」 Congress の議長を、2001年から現在までは TypoJanchi の議長を務める
1998 Zgraf8でグランプリ受賞
2001 ロンドンのキングストン大学でデザインの名誉博士号を取得
母校の弘益大学でタイポグラフィの教授に就任
2007 ドイツ、ライプツィヒのグーテンベルク賞を受賞

弘益大学校美術大学視覚デザイン科の教授、坡州タイポグラフィ学校校長、北京にある中央美術学院 (CAFA) の教授、ロンドンの Royal College of Arts で客員教授を務め、2013年には、韓国のPaju Bookcityに新しい実験的デザインスクール PaTI (Paju Typograhy Institute) を設立、など書ききれないほどの経歴の持ち主!
3つの大学に通っていることも驚きだけど、80年代にアングラカルチャー雑誌の編集長だった点に注目してしまう。
韓国の80年代ってどんなだっただろうね?

実はすでにアン・サンスのタイポグラフィは目にしているかもしれないんだよね。
2018年平昌冬季オリンピック、2018年平昌冬季パラリンピックの開幕式と閉幕式でアン・サンスのフォント「安常水体」が使用されていたんだって。
そして画像はビビゴのキムチ!
どうやらこのフォントもアン・サンスの作品みたいだよ。
ハングルに馴染みがないので、フォントの違いを認識するのは難しいかも?

ここで少しだけハングルについて調べてみよう。 
基本的には10の母音と19の子音、11の複合母音の組み合わせで構成できる文字だという。
まるで記号のように見えるのは、パーツの組み合わせだからなんだね。
ちなみに画像は「韓国(hanguk)」と書いてあって、左の文字がh、a、nを、右がg、u、kを表しているんだって。
平仮名よりは数が少ないパーツ数なので、頑張れば覚えられるかも?(笑)
こうしたハングルを研究し、タイポグラフィにしたアン・サンスの作品を観ていこう。

画像は、アン・サンス考案のタイポグラフィで、「Mano(マノ)」と「Myrrh(ミルラ)」という書体らしい。
緑色のほうには、恐らく何か書いてあるんだろうけど、 読めん!ので、デザインとして見るしかないね。(笑)
まるで迷路ゲームのようでとても面白い!
平仮名やカタカナをびっちり並べたとしても、この雰囲気にはならないだろうね。
紫色のほうは、恐らく「k」を表す「ㄱ」のタイポグラフィじゃないかな。
いろんなパターンがあるので、文字になった状態がみてみたいよね!

紫色のフォント「ミルラ」を使用した例がこちら。
黒バックに紫という視覚的な効果もあるけれど、ハングルというよりデザインに見えてしまうよ。
ゲームの「テトリス」に登場するブロックピースが重なったようじゃない?
インパクトがある作品だよね!

こちらは「マノ」を使用したアン・サンスの住居の門だという。
まるで模様だけど、ハングルとは驚き。
アン・サンス、2000年の作品だって。
これはもう現代アートだよね!(笑)
日本語同様、縦書きと横書きの両方で使用できるハングルを、グラフィックの観点から捉えてタイプデザインに挑んでいるという。
こんな門がある家、素敵だよね!

写真をバックにタイポグラフィが踊っている作品。
遠目から見ると、化学の配列のようじゃない?
これもハングルで、何か意味があるのか不明だけど、この遊び心が楽しい。(笑)
他にもハングルで顔文字を作っている作品もあったよ。
韓国で最も革新的なデザイナーと言われているというアン・サンス。
現在70歳だけれど、現役で活動しているみたい。

ハングルミーツ構成主義、といった雰囲気の作品。
色合いが美しく、縦と横に大きく書かれたハングルが力強い。
アン・サンスは中国の漢字からの開放という意味も含んで、ハングルの美しさを発見したという。
日本語が、もし漢字しか使っていなかったら、中国の属国のような意識を持つのかな。
平仮名とカタカナというオリジナル文字があって良かった。(笑)
文字と歴史について詳しくないけれど、何故ハングルができたのかを知ることで、アン・サンスの心境を理解できるのかもしれないね。

アン・サンスがAnatome galleryで展覧会を開いたときのビデオだという。
30秒ほどの映像だけど、ハングルとメッセージが印象的!
デザインは重要だよね、ほんと。

「One Eye Project」を自身のブログで展開しているアン・サンス。
これは日常生活で出会った人達を、片目を隠した状態で撮影したポートレート写真なんだよね。 
1988年にスタートし、すでに1万枚を超えているんだとか。
片目を覆ってカメラの前に立ってもらうというパフォーマンスは「ハプニング」で、ブログにアップしていく行為がジェスチャーパフォーマンスとのこと。
30年以上も積み重ねている撮影ってすごいよね!
東京でも撮影してたみたいなので、いつの日かモデルになれたら嬉しいね。(笑)

韓国タイポグラフィの父と言われるアン・サンスについて調べてみたよ!
ドラマや映画、食べ物など、最近になって知り始めた韓国だけど、こんなにすごいタイポグラフィ・デザイナーのことまで知ることができて嬉しくなるね。
ハングルにも興味が湧いたので、少し勉強してみようかな。(笑) 

好き好きアーツ!#55 失敗写真編

20220213 14
【「チベット死者の書」における「再生のバルド」を連想させる失敗写真】

SNAKEPIPE WROTE:

展覧会に行ったり近所を散歩している時など、スマホを使って写真を撮ることが多い。
一枚だけ撮って満足することもあれば、角度や構図を変えて複数回シャッターを切ることもある。
そんな時、意図していないタイミングでシャッターを押してしまうことがあるんだよね。
簡単に言えば、失敗してしまった写真ってこと。
SNAKEPIPEには、そんな失敗写真が多いんだよね。
あとで見直して笑ってしまうこともあるし。(笑)
偶然撮れてしまったにもかかわらず、「アート作品」のような写真も存在していることに気付く。
今回はそんな「アート系失敗写真」を特集してみようと思う。

最初はこの作品から。
なんだかエロチックに見えてしまうクローズアップだよね。(笑)
ベッドに寝そべった男の視線が、女の太ももからふくらはぎを「なぞって」いるような。
ブレが効果的で、様々な想像ができそうだよね。
かつて敬愛するデヴィッド・リンチが、クローズアップでヌード風の写真を発表していたことを思い出したよ!
 我ながら、秀逸な失敗写真だね。(笑)

赤い服を着た人物がコーヒーカップに手を伸ばそうとしている瞬間。
女性のように見えるけれど、頭から垂れ下がっているヒモ状の物体はなんだろう。
ブレがひどいためなのか、手指の異常な長さも気になるところ。
果たして、これは人間なんだろうか。
一体SNAKEPIPEは何を撮影したんだろう?
全く覚えがないんだよね。
不気味な失敗写真として記憶にとどめることにしよう。

まるで盗撮した写真のようじゃない?
もしくはクローゼットに隠れた人物が隙間から外の様子を伺っているような。
どうにも犯罪めいた雰囲気を感じてしまうんだよね。(笑)
そしてこの赤っぽい色合いも意味深!
この一枚から物語が作れそうだよ。
SNAKEPIPEのことだから、陳腐なストーリーだろうけど。(笑)

続いても足ね。
この失敗写真を撮影したのはROCKHURRAH!
そして写っている足は、SNAKEPIPEなんだよね。(笑)
どうやらこれは2019年9月の「横田基地日米友好祭」で撮ったものらしい。
あの時は鳩ノ巣渓谷に行った帰りに、たまたま横田基地に立ち寄ったんだよね。
歩きやすいようにReebokを履いてたんだった。
横田基地の「Y」に見える構図とROCKHURRAHの手元が影で写り込んでいる。
面白い一枚だよね!(笑)

こ、これはソラリゼーションでは?
マン・レイを意識して作った写真ではないし、本来は現像途中で露光させることで起きる現象だから違うんだけどね。(笑)
恐らく写っているのはSNAKEPIPE自身の指。
間違ってフラッシュが作動してしまい、慌てて止めようとした瞬間ではないかと推測する。
撮ろうとして撮れる写真ではないので、面白いよね!

最後はこちら!
これはデヴィッド・リンチを彷彿させる一枚!
映画でいったら「ロスト・ハイウェイ」かな。(笑)
暗闇に薄明るく浮かび上がるのは、看板か建物か?
斜めに傾いて見えるのは、見ている自分が倒れ込んでいる瞬間だからかもしれない。 
背後から誰かに襲われたせい?
それとも薬を盛られ、意識が朦朧としたせい?
またもや陳腐な物語ができそうだけど、とても気に入った失敗写真だよ!(笑)

今回はSNAKEPIPEとROCKHURRAHが撮影した「アート系失敗写真」を特集してみたよ!
一眼レフを使ってフィルムで写真を撮影していた頃は、現像してからプリントしないと、自分がどんな写真を撮ったのか分からなかった。
現像してコンタクトプリントを作り、やっと小さな写真と対峙した時のドキドキ感は、デジタルカメラになってからはなくなってしまった感覚だよ。
何が写っているのか分からない偶然の産物という概念を、「失敗した写真」から取り戻すことができる気がして楽しくなった。
意図せず写ってしまった「失敗写真」に、これからも注目していこうと思う。 

好き好きアーツ!#54 DAVID LYNCH_hommage videos

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【「What did Jack do?」はNetflixで鑑賞できるよ!】

SNAKEPIPE WROTE:

自宅待機でのゴールデンウィークも終わり、皆様いかがお過ごしでしょうか。
ROCKHURRAH RECORDSでも、休みの間は食材調達以外ひきこもりの毎日。
って、普段とあまり変わってないんだけどね。(笑)
元々インドア派のため、外に出られない苦痛を感じることはないのが救いかも。
美術館や展覧会に行かれないところが残念だけどね。

自宅にいてできることと言えば、ネットでの検索やDVDの鑑賞だよね。
このゴールデンウィークで一番の出来事といえば、ついにNetflixに手を出したこと!
遅い、と思われるのは十分承知している。
特にROCKHURRAH RECORDSはインドア派なのにね。(笑)
きっかけは「攻殻機動隊 SAC_2045」の配信を知ったから!
ROCKHURRAH RECORDS自宅のテレビは、Netflix対応ではないため、何かしらのデバイスがないとNetflixを観ることができない環境なんだよね。
調べてみるとamazonのFire TV Stickが手軽なので急遽入手し、Netflixに入会を決断したSNAKEPIPE。
呆気にとられているROCKHURRAHを横目に、テキパキと入会手続きを済ませる。
無事に「攻殻機動隊 SAC_2045」を鑑賞することができたのである!

かつてWOWOWに入会した時は「ツイン・ピークス」が観たかったのが理由で、Netflixは攻殻機動隊。
「どうしても」というきっかけが必要なのかもしれないね。(笑)
「攻殻機動隊 SAC_2045」は相変わらず面白くて、つい連続して鑑賞してしまった。
ゴールデンウィークだから良いことにしよう!(笑)
今回の配信はシーズン1で、トグサはどうなっちゃうの?というところで終わってしまった。
シーズン2の配信はいつになるんだろう?
今からとても楽しみだよ!(笑)

今回のブログは前フリとは関係なく、ネットで見つけた動画を紹介していこう。
ふと気付くと「リンチは何かやっていないか」と検索してしまうんだよね。
リンチとは言わずもがな、映画監督でアーティストのデヴィッド・リンチね。
リンチの動画もあるけれど、リンチっぽく作っている動画にも興味深い物がある。
ということで「リンチへのオマージュ作品」を紹介したいと思う。
きっとこの方々も、SNAKEPIPEと同様にリンチアンに違いないからね!(笑)

最初に紹介するのはワシントンDC在住のイラストレーター、アニメーターのJackie Lay
どうやら「The Atlantic」というアメリカの雑誌(ウェブ版もあり)が企画したショート・アニメとのこと。
2008年に「アイディアはどこから湧いてくるのか」という、リンチへのインタビューがもとになっているらしい。 
だからナレーションがリンチなんだね!
色合いがとても美しくて、次のシーンへ連続していくシーンの滑らかさに目を見張る。 
「ブルーベルベット」や「ツイン・ピークス」のシーンも出てきて嬉しい限り!(笑)
要点を拾ってみようか。
「アイディアはどこにでもある」
「その抽象的な断片を集めること」
結局はアイディアを見つけるための嗅覚を持ち、集めたアイディアを構築する創造性が必要ってことだよね。
それができる人がアーティストだと思うんだけど。(笑)

続いての動画はこちら!
これ、リンチのコーヒー用CMなんだけどね。
まるでリンチの映画そのものだけどリンチじゃない!(笑)
ちゃんと「This film was NOT made by David Lynch(これはリンチの作品ではありません)」って書いてるし。 
それでは作者は一体誰?
YouTubeに載っているのはbranan edgensという方。
ニューヨーク州ブルックリン在住の映像に関係した仕事をしている人みたいね。
リンチとリンチ監修コーヒーの大ファンらしくて、このCMを作成したようで。
わざわざ「これを観たらリンチ・コーヒー買ってね」とまで言ってるんだよね。
対象へのクローズアップ、照明の使い方、映像や音声の逆回しなど、リンチの特徴をうまく捉えていてニヤリとさせられる。(笑)
「リンチ風」の作品は多いけれど、このコーヒーCMはレベル高いね!

これはゲームなのかな?
タイトルに「ブルー・ベルベット」と書かれているんだけど、ピストル撃ってる人が誰なのか謎。
マイクの前で歌うのはイザベラ・ロッセリーニ演じるドロシーがモデルとわかるし、曲はサントラそのまま使用してるね。
エンドロールで「Shamus Media Arts 」が作ったと書かれているよ。 
写真を専門にしている方のようだけど、それ以外の詳しい情報を得ることはできなかった。 
「ブルー・ベルベット」が好き、ということは間違いなさそう。(笑)
せっかくなら、デニス・ホッパーが怪演したフランクに似せたキャラクターを登場させて欲しかったよね!

続いてはFlying Lotusとのコラボで出演しているリンチの映像ね。
(ここからカタカナ表記)フライング・ロータスについて、全く知らないSNAKEPIPEなので調べてみる。
カリフォルニア生まれの音楽プロデューサーで、実験的なテクノ系ということが分かった。
ジャンルでいうと何になるんだろうね?
どうしてリンチをゲストとして呼んだのか不明だけど、電子音楽つながりと考えると納得できるかな。
「Fire Is Coming」というタイトルをリンチがリピートするシーンが怖い!
確かにそのタイトルは「いかにも」だけどね。
それにしても、リンチが着ぐるみとは!(笑)
思わず笑ってしまったよ。 

最後はこの動画を紹介しようね!
これは全体で19分以上ある動画なので、リンチに興味がある人以外は観ないかも?
リンチが料理をするという貴重映像なので、SNAKEPIPEは楽しんだよ!(笑)
調理するのは、スーパーフードとして名高いキヌア。 
鍋を用意し、沸騰させた塩水にキヌアを入れ、時間通りに茹でる。
時間より少し前にブロッコリーを入れ、野菜ブイヨンで味付け。
茹で上がったらボウルに盛り付け、しょうゆとオリーブ・エクストラ・バージン・オイルを混ぜたら出来上がり!

茹でる時間を待つ間に、赤ワインを飲み、外でタバコを吸いながら思い出話を語るリンチ。
1965年8月の初め頃、ギリシャからパリに向かう電車で、途中のユーゴスラビア(当時の国名)に一時停車したときのこと。
飲み物を買いに出ると、そこには緑や赤、黄色などに着色された砂糖水が売られていて、飲み物売りの周りには埃が舞い、リンチは奇妙な風の音を聞いたという。 
電車には国籍不明の少女がいて、コカ・コーラを飲んだことがないと聞き、驚く。
ユーゴスラビアには売られていなかったようで、ベニスに着いたら買ってあげると約束し、実行したらしい。
当時のリンチは21歳くらいかな?
そんなリンチの思い出話を聞くことができてファンにとっては、たまらないね!(笑)
そうこうしているうちにキヌアが出来上がるんだけど、リンチのエライところを発見したよ。
料理してる時でもスーツを着て、更に使った鍋をちゃんと洗っているところ!
知らなかったリンチの側面が観られて良いね。
もっと英語力つけないと。(笑) 

トップに載せた画像は、2017年にリンチが個展を開いたパリのカルティエ現代美術財団で初上映された「WHAT DID JACK DO? (ジャックは一体何をした?)」のワンシーン。
それから3年経った2020年、リンチ自身の誕生日である1月20日にNetflixで公開された作品なんだよね。
ニュースを知った時には「またNetflix独占なんだ」と、悔しい思いをしたSNAKEPIPE。
今はもう観られるので、早速鑑賞する。 
刑事役のリンチ本人と犯人役の猿、名前はジャック。
猿の恋人が雌鳥!(笑)
リンチの初期作品を思わせるモノクロームで、いかにもリンチらしい。
作品を鑑賞できてホクホク顔のSNAKEPIPEだよ!

今回はリンチ関連動画と、知られざるリンチが鑑賞できる動画を紹介してみたよ!
当然ながら一番喜んでいるのはSNAKEPIPE。(笑)
Netflixもあるし、家にいるのは楽しいね!