【何だかわからんけどハッピーそうなビデオを作ってみた】

ROCKHURRAH WROTE:

今年の元旦ブログはROCKHURRAHが書いたけど、本当はその次の記事も担当するつもりでいた。
が、色々と個人的にやりたい事があったので、先週はSNAKEPIPEに代わってもらって一週間遅れになってしまったよ。

2018年の1月も半ばになってまだまだ正月気分真っ只中の人はそんなにいないとは思うけど、一応年始を祝うつもりで選んだのがこの「ハッピー」というテーマだ。
うーん、見た目といい性格といいハッピー向けじゃないと自覚しているROCKHURRAHだから、あまりメデタイ事は書けないとは思うが他に目ぼしいテーマもないし、何とか書いてみよう。

最近では年賀状さえ書かない人が増えてるに違いないのは世間の事情に疎いROCKHURRAHでもわかるが、子供の頃は最もポピュラーな「A Happy New Year」を迷いもなく書いてたに違いない。
近年は正月らしい事もほとんどしないし「正月、何がめでたい」と佐藤愛子風に思ってしまう我が家なのだった。
SNAKEPIPEと二人では人並みに祝うけどね。

ウチのブログの「ROCKHURRAH POSTCARD」というシリーズ記事は過去にROCKHURRAH RECORDSが作った年賀状や暑中見舞いがアーカイブされてるんだが、2010年からは年賀状らしいHappy New Yearの文言も一切なくなり、2011年からは英語でさえなくなったという経緯がある。一体何考えて何が言いたいのかさっぱりわからん年賀状だろうな。
SNAKEPIPEが書いてる「ビザール・ポストカード選手権」というシリーズ記事に「貰った人が困惑するようなポストカード」という記述があるけど、ウチの年賀状こそまさにそれだね。

さて、相変わらずどうでもいい前置きだったけどいきなり本題に入れないタイプだから仕方ない。
では今回のお題、ハッピー隊に出てきてもらいましょう。
あ、ちなみに初めて当ブログの記事を読む人には到底わかってもらえないから説明するけど、このシリーズ記事は単に同じキーワードが曲名についたものを選んで、無理やりひとまとめの仲間にしてしまった記事を書こうという主旨のお手軽企画。 他の企画と違い広範囲から選べるというROCKHURRAH側のメリットがあるだけなんだけど。

1980年代前半のハッピー隊で筆頭に出てくる曲は個人的にこれかな。
70年代パンクの雄、ダムドのデタラメ男、キャプテン・センシブルが80年代にソロとして発表した奇跡の大ヒット曲がこの「Happy Talk」だ。
パンク・ファンなら知っての通りダムドはセックス・ピストルズ、クラッシュと並び有名過ぎるパンク・バンドだが、全英チャートに入るようなヒット曲は「エロイーズ(全英3位)」くらいのもので、有名なあの曲やこの曲も通常のメジャー・チャートとは無縁の世界。
キャプテン・センシブルはドラキュラ・メイクのヴォーカリスト、デイヴ・ヴァニアンと対比を成すコミカルで陽気そうなキャラクターが際立った名物男で最初はベーシスト、それからギタリストになった。丸いサングラスとベレー帽をトレードマークにしていて、モヘア(パンク初期の重要アイテムとしてモヘアのセーターというのが流行っていた)を通り越した着ぐるみのようなモコモコのステージ衣装でギター弾いたり、派手さという点ではパンク界随一の目立ちぶりだったな。そのキャプテンがソロとなり、いきなり全英No.1に輝いたのがこの曲だったのでファンはみんなビックリというのが1982年の話。
「パンクもやり尽くしたしそろそろ大ヒットでも出してみっか」と軽い冗談のノリで作ったようにファンには見えるこの曲、元々はブロードウェイ・ミュージカル、後に映画にもなった「南太平洋」の有名な挿入曲だった。
過去にも色んなカヴァー曲が存在しているが、それをなぜパンク界のやんちゃ男がカヴァー?というインパクトでミスマッチ感はすごいけどね。
メチャメチャでもなくパンク風でもなく、ちゃんとしたゴージャス(?)なアレンジになっているのはさすが。マリ・ウィルソンなどを手掛けたNew Musikのトニー・マンスフィールドの手腕も光る名作ですな。

キャプテンがオウムに歌いかけるばっかりのプロモーション・ビデオもあったけど今回はTV出演の模様を選んでみた。横でギター持ってコーラスしてるのが往年のギター・ポップ・ファンならば唸るガールズ・トリオ、ドリー・ミクスチャーの勇姿だ。キャプテン・センシブルが見初めて(?)コーラス隊に抜擢、その中の一人が後に嫁さんだか恋人だかになったという話だね。ドリー・ミクスチャー単体としては80年代にちょっとだけレコード出してはいたものの、 こういうヒット番組の出演は不可能なくらいのマイナーな存在。キャプテン・センシブルと一緒に活動したからこその晴れ姿だと考えると複雑な気持ちだろうね。家族や親戚、友達はちゃんと録画してくれたかな?

まあとにかく曲調といい楽しげな様子といい、ハッピー度満点の出来。

続いてのハッピー隊もパンクから選んでみた。
これまた有名なバズコックスの「Everybody’s Happy Nowadays」だ。
セックス・ピストルズがマンチェスターで初めてライブを行った時に観客はわずか数十人だったという話だが、そこに集まった人間が後のマンチェスターの音楽シーンを引っ張ってゆき、パンクからニュー・ウェイブの時期にマンチェスターは音楽の産地に発展してゆく。
ジョイ・ディヴィジョンで有名なファクトリー・レーベルを設立したトニー・ウィルソンなどもその数十人の一人だったとの事だが、バズコックスのメンバーもセックス・ピストルズやパンクの衝撃によってバンド結成したというような話を聞いた事がある。まあ自分で観てきたわけじゃないから全ては人の話、誰と誰がその場にいたかなんてはっきりわかったもんじゃないが。
そういうわけでマンチェスターのパンク・ロックの中で最も著名だったのがバズコックス。
田舎町ではないと思うがまだパンクが生まれてなかったマンチェスターにパンク啓蒙運動を起こした功績は大きい。
最初はジョニー・ロットンの歌い方をいやらしく粘着質にしたようなトカゲ目のハワード・ディヴォートがヴォーカリストで、パンク界では有名過ぎる4曲入りシングル「Spiral Scratch」を発表。
ピストルズやクラッシュなどバズコックス以前のパンク・バンドはみんなメジャー・レーベルと契約してレコードを出してるが、バズコックスは自身のニュー・ホルモンズという英国初のインディーズ・レーベルからシングルを出した事でも有名。これこそインディーズの元祖だね。
個人的にはこの時代のバズコックスが最良でROCKHURRAHも苦労してオリジナル盤の「Spiral Scratch」を所有していた大ファンだったが、ハワード・ディヴォートは早々にこのバンドを脱退して次のマガジンを結成。これまたパンクからニュー・ウェイブに移り変わる時代の最も重要なバンドだと思ってるけど、その重要なヴォーカリストが抜けた後にはギタリストだったピート・シェリーがヴォーカル兼任でバズコックスは続いてゆく。

世間的にはむしろここからが快進撃で1979年くらいまでに立て続けにシングルをリリース。
もちろんアルバムもリリースしてるんだがバズコックスの場合は「パンク・ロック=シングルの時代」という認識を裏付けるようにシングル曲がとにかくどれも有名だね。パンク/ニュー・ウェイブ中心で聴いてきた人の多くがバズコックスの曲を聴いて即座にわかるくらいに知名度抜群。
ハワード・ディヴォートのいた頃こそが本当のパンクだったとは思いつつも、その後のバズコックスはポップで親しみのある楽曲をパンク的疾走感で包み込む、そのバランス感覚とセンスで突出していたバンドとして確固たる地位を築いた。彼らに影響を受けたバンドも実に数多く存在しているだろう。

で、この「Everybody’s Happy Nowadays」は彼らのキャリアではもう中盤以降の79年に発表されたシングル。10枚目くらいか?
個人的な思い出を語るならばこのシングルはROCKHURRAHが北九州から東京に出てきた一番最初に買ったレコードだった。まだ住むところもなく友人の家に居候してた頃(この記事参照)、当時は恵比寿にあったパテ書房という古本屋&レコード屋を探して歩いて、そこで購入したもの。何もそこに行かなくても当時は輸入盤屋とかでも入手出来たはずだけど、行った記念みたいなものでね。
帰って友人U尾と彼女のY里ちゃんと三人で聴いたのを思い出す。バズコックスをたぶん知らないはずのY里ちゃんがサビを真似して歌ったのに驚いたもんだ。要するに初めて聴いても一緒に歌えるキャッチーなメロディという実証ね。

ハワード・ディヴォートの歌い方を踏襲したピート・シェリーだったがヴォーカリストとしての力量はとても覚束なく、いつ破綻するかのスレスレの線で歌っていて聴衆の方がヒヤヒヤしてしまうくらいの素っ頓狂な歌。
レコードはまあその中の一番いいテイクを使ったんだろうが、これがライブともなるとスリリングさ満点のものになる。
今回のライブ映像もあまりのヘタレ声、ちょっと頭おかしいんじゃないの?と思えるくらいの歌いっぷり思わずに笑ってしまうような出来で、初めて見た人はビックリするんじゃなかろうか?もはやヤケクソとしか思えないヴォーカルがすごい。
これはまた別の意味で「もしかして街中で見かけるハッピーな人なんじゃないか?」という恐るべき映像だな。

前も「俺たち○○シリーズ」なのに女性ヴォーカルの曲を選んでしまった事があったけど、男のバンドばっかりだと制約になってしまうから、もはや「俺たち」にこだわる必要はないとの結論に達したよ。いいかげんだな。

というわけで80年代前半のハッピー隊としてはこれを出さないわけにはいかない、オルタード・イメージズ1981年のヒット曲「Happy Birthday」だ。ニュー・ウェイブ界の本格的アイドルとして好き嫌いは抜きにして知名度は高いバンドだろう。

この当時のイギリスの主流だったニュー・ウェイブの世界で女性ヴォーカルは色々存在していたけど、どちらかというと男勝り、または奇抜すぎなのが多かったなという印象。
ROCKHURRAHの記憶を呼び覚ましてみてもリディア・ランチ(イギリスではないが)とかビッグ・イン・ジャパンのジェーン・ケーシーとかが自分の中のアイドル的存在ではあったけど、一般で言うところのアイドルとはかけ離れてるし、そもそもこの時代に彼女たちの動いてる姿さえ観ていない。わずかの写真やインタビュー記事、そしてレコードだけで勝手にファンになってしまっただけだ。

オルタード・イメージズの紅一点、クレアちゃん(SNAKEPIPEがいつもクレアちゃんと言うのでROCKHURRAHもなぜかちゃん付け)はそういう風潮の中、アイドル的だけどちゃんとニュー・ウェイブという括りで語れるところが新鮮だったのかもね。
スコットランドのグラスゴーで結成された5人組でクレアちゃん以外のメンバーはあまり存在感なく、メンバーが変わっても気付かないだろうな。女性ヴォーカルのバックバンドというのは大体がそういう傾向にあるのかな?とも思ったが単にROCKHURRAHが人の顔を覚えられないだけかも。
元々はスージー&ザ・バンシーズの追っかけから始まって、本当にツアーの前座に抜擢されたというラッキー過ぎる経歴を持つバンドだが、そのバンシーズのベーシスト、スティーヴ・セヴェリンがプロデュースしたアルバムも売れたはず。なぜかヒットした「Happy Birthday」だけはバズコックスとかをプロデュースしていたマーティン・ラシェントのプロデュースというところが気になるな。
デビュー曲とかは割と暗くてスージー&ザ・バンシーズの影響を感じるけど、この曲は元気ハツラツでバンシーズっぽさはないもんなあ。バンドのやりたかった方向性とレコード会社の売りたかった路線の違いに「修正感」を感じるのは気のせいかな? 
確かに1981年当時の女性シンガーの中ではクレアちゃんはキュートな部類に入るけど、やっぱりアイドルっぽく売りたかったんだろうなと勝手に想像するよ。 

代表曲は何度も書いたから誰でもわかる通り上の「Happy Birthday」。
全英2位に輝いて一躍オルタード・イメージズの名を全国に広めたが、当時よくあった一発屋ではないんだよね。
このバンドはさらなるハッピー隊向けの楽曲を作ってクレア、じゃなかったくれた。

「I Could Be Happy」は「Happy Birthday」に続く曲なんだが既に飽きられたのか、前曲ほどにはヒットしなかった。この辺からゆるやかな下降が始まっていて83年にはもう解散してしまった。結構短命なバンドだったな。
ウェディングドレスみたいな衣装で大きなリボンをつけた姿は良かったが、この踊りや振り付けのせいで垂れ下がって、日本で言うところの幽霊みたいになってしまったのが惜しまれる。いい娘だったのにね。

さて、お次のハッピー隊はこれ、ボルショイが1985年にリリースした「Happy Boy」だ。
ボルショイと聞くと即座にサーカスと連想してしまうが、ボルショイもボリショイも綴りは同じなんだね。
このバンドもボリショイと呼んだ方が耳馴染みはいいと思うんだがなぜかボルショイ。どうでもいい数行だったな。

今どきは隣町にサーカス団がやってくる、なんてシチュエーションは滅多にないと思えるが、ROCKHURRAHが子供の頃はまだまだサーカスの巡業も盛んだったな。懐かしき昭和の風物詩だよ。
少年時代に好きだった漫画「夕焼け番長」にもサーカスの少年とのエピソードがあったのを今でも覚えてる。
空中ブランコの姉弟が巡業先で一時的に転校生となって学校にやってくる。プロだから鉄棒の大車輪以上の大技も軽くこなせるけど弟は暴力的でイヤなヤツ。
その前のエピソードで主人公、赤城忠治が死力を尽くして倒した少年院帰りのワルのパンチを軽く受け止め、握力で逆に拳を締め付けるところには「なるほど」と感心したものだ。空中ブランコで姉の体重を受け止めるからものすごい握力になってるわけ。こんな強敵と戦う羽目になってしまうというストーリーだが、70年代の梶原一騎原作の典型的パターンだったな。
ボリショイから連想して全然違う話になってしまったよ。

そのバンド名の割には特にロシアとは関係ないイギリスのバンドがこのボルショイだ。ロシア語で大きいという意味らしいよ。そのバンドが日本で初めてお目見えしたのがミニ・アルバムの「Giant」、英語で巨人、巨大なものを表すのはみなさんご存知だが、よほどの大物好きだったのかね?
カラフルだけどあまり見かけないような独特の色調のジャケットも気にっていた。フレッシュ・フォー・ルルのアルバムもそういう雰囲気で好きだったから、ROCKHURRAHはもしかしたら色調に反応するタイプなのかも。

彼らがデビューした時期はもうネオ・サイケもポジティブ・パンクも下火になった頃だったが、後期バウハウスの雰囲気を残したような曲調でこの手のが好きな人間にとってはなかなか理想的なバンドだった。この「Giant」の中の「Boxes」とかは愛聴したもんだ。ところが一年後の「Away」でU2とかのメジャー受けしそうな路線になってしまい個人的には「どうでもいいバンド」に成り下がってしまった。あくまで個人の感想なので人によってはこっちの方が断然いいと思えるかも知れないけどね。

Happy Boy」はそのミニ・アルバム「Giant」にも収録されているしシングルにもなった曲。この頃はまだメジャー受けしそうな曲調ではないし、途中が実写に着色したアニメ調になってるビデオもなかなか雰囲気あるね。
ただしこのヴォーカルがすごく信用出来ない顔立ちで絶対に金を貸したくないタイプ。割と美形で人気もあったとは思うけど、女性ファンは騙されないように気をつけた方がいいよ。などと今この時代に言ってももう遅いか。

本当はもうちょっとハッピー隊があったんだけど、今日はあまり時間がなくなってしまったのでここでおさらばするよ。相変わらず時間の使い方がヘタなので、これを改善するのが今年の抱負かな。

ではまたドヴィヂェーニャ(クロアチア語で「さようなら」)。 

【ワインと聞いて思い浮かべるのはこの曲かな】

SNAKEPIPE WROTE:

SNAKEPIPEが担当する2018年第1回目のブログは、新年にふさわしい内容にしてみようか。
♪1月は正月で酒が飲めるぞ酒が飲める飲めるぞ酒が飲めるぞ〜
正月といえば、酒!
わざわざバラクーダの「日本全国酒飲み音頭」を歌わなくても良いか。(笑)
ROCKHURRAH RECORDSでは、毎日の食事の際にビールやワインを飲む。
ところが正月だけは日本酒にするのが「ならわし」なんだよね。
ROCKHURRAHもSNAKEPIPEも、そこまでアルコールに強いわけではないから、口当たりの良い日本酒は要注意なのだ。
正月休みの間ならば翌日に響くような飲み方をしても問題ないかも、という配慮から正月だけは日本酒なんだよね。

世界的にはどうなんだろう?
「新年おめでとう」の掛け声と共に「ポンッ」とシャンパンの栓を抜く音が鳴り響く想像をしちゃうけど。
もしくはワインのコルクを開けて、静かに新年を祝うとか?
今年最初のブログは「新年にふさわしいワイン・ラベル」を書いてみようかな。
2013年に「ワイン・ラベル」を特集したことがあるけれど、あれから5年が経過しているので、様々なデザインを発見したよ。
早速紹介していこう!

色彩が美しく、シンプルなデザインが目に付くパッケージだよね!
特に正月用というわけではないと思うけど、なんともめでたい雰囲気があるよ。
これは韓国のデザイナー、Eulie Leeの作品ね。
オーストラリアのMayrah Wineが採用しているデザインのようだけど、Mayrah Wineの実体が検索できなくて残念だった。
このパッケージのワインがいくらで売られていて、どこで買えるのかを知りたかったんだけどね。
Mayrahというのはアボリジニの言葉で「春」を意味するとのこと。
いかにも新春という感じで、とても素敵だよね。
ところがデザイナー本人の言葉ではバレンタインデーやクリスマス用に考えたとのこと。
ま、記念日っぽいってことで良いか。(笑)
ずっと部屋に飾っておきたくなる逸品!

これはまた正月っぽい!(笑)
なんと目、鼻、口、眉などがシールとして付属しているんだよね。
本当に日本の福笑いだよ!
これはオーストラリアのThe Creative Methodの作品ね。
クリスマスギフトや新規ビジネスの記念品として、5000本のみ製造したらしい。
これはもしかしたらクライアントからの要請じゃなくて、デザイン事務所が独自に制作したのかもしれないね?
このデザインはパッケージデザインに特化したコンペティションであるPentawardsで2010年度の金賞受賞作品とのこと。
pentawardsの存在も非常に気になるね。
今回は正月にちなんで選んでいたので、まさにどんぴしゃ!
発見できて良かったワン!(笑)

ワインといえばキリスト教と切り離せない飲み物と言えるよね。
今年の抱負を口にする機会があるのも新年が多いのではないだろうか。
ここでもう1度、キリスト教における禁忌を思い起こし、その上で新たなる決意をするというのはいかがでしょう。
その時にお勧めしたいのがこちらの逸品、題して「7つの大罪ワイン」でございます。
してはならぬ行為をタイトルにした全7本のシリーズ。
飲み干すことで自らの罪を償い過去と決別し、新年を迎えようではありませんか!
って途中から販売員に変わってたよね。(笑)
このワインはEVERYDAY IS LIKE SUNDAYというスペインのワイン・メーカーの商品なんだよね。
デザインしたのはSidecarDesignで、この「7つの大罪」シリーズも2011年のpentawardsで銀賞を獲得している。
秀逸なのが、「嫉妬」を表す「Envy」の赤いボトルに女性用のストッキングが被せられていること。
このボトルも7本並べて飾っておきたい逸品。
さすがスペイン、やるなあ! 

鮮やかな色彩のワインを発見したよ! 
ドイツのワインメーカー、MOTIFが手がけているんだよね。
デザインしたのはオーストリアのEN GARDEというデザインスタジオ。
ドイツ語で書かれているので、翻訳ソフトを使っても意味不明だったのが残念。
コンセプトを知りたかったんだけどね。
MOTIFのHPを担当したのもEN GARDEなのかは不明だけど、ワイン一本毎の配色をうまく取り入れた美しいページには脱帽だよ。
バウハウスの国だけあって、幾何学模様と色彩のバランスはさすが!
一番左のラベルはまるで初日の出みたいで、めでたいよね。
このラベルも飾っておきたい逸品!

この配色も目を引くね。
Simpsons Wineというイギリスのメーカーの物なんだよね。
このデザインを手掛けたのはConstantin Bolimond(Konstantin Osipov)というベラルーシ出身のデザイナー。
アメリカのテレビアニメである「ザ・シンプソンズ」の登場人物であるHomer Simpsonsとオランダの抽象画家モンドリアンをミックスして作成したデザインだという。
なんともポップなイメージのワインだよね!
このパッケージには「Wine,or Maybe Not?」って書いてあって中に入っているのは謎の液体のようだよ。(笑)
このパッケージも素敵だなあ。
ベラルーシ出身のデザイナーの作品は次も続くよ。

このボトルデザイン、なんだか分かるかな?
なんと心臓なんだよね。(笑)
上のシンプソンズと同じデザイナー、Constantin Bolimondが手がけているようで。
Blood Of Grapesというワインのボトルなんだよね。
「ぶどうの血」という言葉からイメージして心臓にしたんだね。
ボトルのネック部分に「RH+」なんて書いてあるのも心憎い演出ですな!
ワインメーカーを調べてみたけど、フランスのメーカーということしか分からず、このボトルの値段を知りたかったのに詳細は不明のまま。
花瓶にしても素敵なタイプ。
バレンタイン用のギフトにいかが?なんて書いてある記事があったので、これも記念日っぽいのかもしれないね?

ワインメーカーは不明なままだけど、上と同じ「Blood Of Grapes」の別バージョンがあったので、こちらも紹介してみよう。
これはアメリカのジョージア州アトランタで活動しているデザイナー、Joss Wakamoの作品だったよ。 
アメリカ人だと思うけど、名前の読み方が分からないんだよね。
ジョス・ヴァカモかヨス・ワカモ?(笑)
せめて先祖の情報があれば、多少は分かったと思うけど今はこれで許して。
ここまでくると、完全に輸血用のパッケージになってるよね。
しかもタイプCなんて書かれていると、ますます血液っぽくなってるし。
キリスト教的にはこれが正解ともいえるしね?
かなりブラックな雰囲気の商品だけど、SNAKEPIPEは好きだよ。
だんだん正月らしさからは離れてるけど、面白いデザインだから良いことにしよう。
初苦笑いってことでね!(笑)

久しぶりにワイン・ラベルを検索したら素晴らしいデザインに遭遇して嬉しくなったよ。
パッケージ・デザインも進化しているんだね。
これからも様々な秀逸デザインを探していこう!
次回もお楽しみに! 

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【例年より地味だけど二人の合作でROCKHURRAHらしい年賀状】

ROCKHURRAH WROTE:

明けましておめでとうございます。

毎年年末になると有名人や一般人のインタビューで「あなたにとって今年一年を漢字一文字で表すなら?」というのがよくあるが、ROCKHURRAHとSNAKEPIPEにとって2017年を一文字で表すなら「続」という字が最もふさわしかったと思う。
SNAKEPIPEが何度も書いてたように2017年後半にはウチが熱望して待ち焦がれていた作品の続編が、偶然にも立て続けに公開されるというめでたい出来事が重なったからだ。

まずは25年前に社会現象になった海外TVドラマ「ツイン・ピークス」の続編、「ツイン・ピークス The Return」。
これについてはSNAKEPIPEが当ブログでまとめた記事を書いてくれたので詳しくはこちら
ROCKHURRAHはSNAKEPIPEと出会ってからこの作品(オリジナル)を初めて観たので、筋金入りのデヴィッド・リンチ・マニアのSNAKEPIPEのようにスラスラと感想は書けないけど、とても好みの作品で多くの影響を受けたのは確か。 その続編が制作されると知った数年前から放映されるその日を一緒に待ち望んでいたものだ。
全てのエピソードをデヴィッド・リンチ本人が監督した本作は、いかにもリンチの集大成のような映像と実験の詰まったもので、前作とは随分違うテイストではあっても最後まで「どうなるの?」と引き込まれていった驚きの作品だったね。うまくは言えないけど、物語で提示された大半の謎が予想を覆されるところが逆に予想通り、つまりリンチっぽい要素満載なんだよな。

二つ目は35年前にカルト的な人気を博した「ブレードランナー」の続編「ブレードランナー2049」。
これについてもSNAKEPIPEが当ブログでまとめた記事を書いてくれたので詳しくはこちら。 
ROCKHURRAHはSNAKEPIPEと出会う前にこの作品は知ってたが、あの頃に思ってた近未来がほとんど今現在だと思うと、科学の進化が全然別方向になってしまったのを寂しく思う。これから先に飛躍的に発展するか徐々に滅亡するか、現実では選択肢はそう多くないよね。

三つ目はアレハンドロ・ホドロフスキーの自伝的作品「リアリティのダンス」の続編である「エンドレス・ポエトリー」。
これについてもSNAKEPIPEが当ブログでまとめた記事を書いてくれたので詳しくはこちら。 
ん?三つとも全てSNAKEPIPEの得意分野じゃないか?と聞かれればそれまでだけど、二人で同じものを観てるわけだからね。ブログには登場してなくても大体横にいるのは間違いないよ。 
デヴィッド・リンチと共にSNAKEPIPEが最も影響を受けた監督がホドロフスキーであり、この二人について語ったSNAKEPIPEのブログ記事も数多い。
本作は自伝なので昔の「エル・トポ」や「ホーリー・マウンテン」「サンタ・サングレ」のような強烈なイマジネーションの産物ではない。
しかし普通の人の自伝だったら単なるホームドラマでしかないようなエピソードしか出てこないところを、よくぞまあここまでドラマティックに生きてこられたもんだ。
もう高齢で次の作品が作れるのか心配になってしまうが、本当に100歳まで現役でいて欲しいと思うよ。

この三つの続編作品が観られた2017年はROCKHURRAH RECORDSにとって幸福な年だったが、今年はどうだろうか?

今年の年賀状は人の影響を受けた「誰々風」ではなく、ROCKHURRAH RECORDSらしいので作ってみたよ。
素材をSNAKEPIPE、デザインをROCKHURRAHが受け持って久しぶりに二人の合作だと言える。
どっかから持ってきた材料を何となくそれ風に加工するのが得意な「剽窃の美学」を持ったROCKHURRAHだけど、自分が好きなものに立ち返るとやっぱり少年の頃の空想科学っぽいものになってしまうのだった。
いいとか悪いとかは抜きにして愛着のある年賀状が作れて嬉しいよ。

というわけで、進化してるのかしてないのか全然わからない二人だけど、今年も変わらず独自の活動したいと思ってるからね。本年もよろしくお願いします。 

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【ノリノリでステージに立つアルモドバル監督】

SNAKEPIPE WROTE:

2013年に当ブログで驚きの4回連続で特集したのは、スペインの映画監督ペドロ・アルモドバルだ。
スペインに移住を考えるほど熱中して鑑賞していたスペイン映画!(笑)
そのきっかけを作ってくれたのがアルモドバル監督の作品だったのである。
特集4回目の最後に、下の文章を書いていたSNAKEPIPE。

セクシリア
マタドール
欲望の法則
ハイヒール
ライブ・フレッシュ

この5本はいつか是非鑑賞してみたいなあ!

これはその記事を書いた当時は、観ることができなかったアルモドバル監督作品の一覧である。
何時の間にか日本でもDVDが発売されていたらしく、長年の夢が叶うことになったのだ。
1番最初に書いてある作品「セクシリア」を鑑賞することができたんだよね!
「セクシリア」(原題:Laberinto de Pasiones Sexllia)は1982年の作品で、アルモドバル監督の第2作目に当たる。
今から35年も前の作品だけれど、好きになった監督の作品は全部観たいのがファンの心情。
アルモドバル監督の初期の作品には奇天烈な印象があるので、未鑑賞作品に興味があったんだよね!

簡単に「セクシリア」について書いてみようか。  

舞台はスペインのマドリード。
主人公はロックバンドのメンバーでニンフォマニア(淫乱症)の女、セクシリア。
その父親は人工受精の権威、ドクター・ペニャである。
一方、マドリード亡命中のティラン国の皇太子リサはゲイで、変装してジョニーと名乗り恋人探しの毎晩。
その恋人の中には偶然、ティラン国の反皇帝派にして彼の誘拐をもくろむ男サデックがいた。
ある夜、セクシリアはクラブ・カロリナでリサに会い、彼の元へ走るのだった…。

アルモドバル監督自身がゲイだと公言しているので、映画の内容もLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)関連が多いんだよね。
上のあらすじの中にもゲイの男性が2名登場しているよね。
そして「セクシリア」にはアルモドバル監督がステージに立つシーンも収録されているのが注目点かな。 

画面左、レザーのコートをミニワンピースのように着ているのがアルモドバル監督ご本人!(笑)
現在66歳なので、この映画の時には30歳くらいだったのかな。
「いかにも」な感じの装いなので、公言しなくても「そっちの人」だと分かるよね?
曲のタイトルも「Suck it to me」という、これまた「いかにも」な内容で大笑いしてしまう。
観ている途中で「似てるな」と思っていたら、本当にアルモドバル監督だったようで驚いたね。
どうやらこの曲、シングル・レコードとして発売されていたようで、ROCKHURRAHが左の画像を見つけてくれたよ!
「Gran Ganga」という曲も、映画の中で別のバンドが披露する曲なんだけど、どちらの曲もアルモドバル監督の作品のようだね。
元々パンク・バンドやっていたとWikipediaに書いてあったので、ステージに立つのは慣れているるだろうし、自分のレコードが出せるのも嬉しいことだよね!
もしかしたらこれよりも前にレコード・デビューしてるかもしれないけど?
映画の中でどうしてもこのライブのシーンは外せなかったようで、かなり長いことカメラが回っているよ!(笑)

主人公セクシリアを演じているのがセシリア・ロス。
「オール・アバウト・マイ・マザー」でも主役だったし、「アイム・ソー・エキサイテッド!」ではSMの女王役で出演していたよね。
アルモドバル監督作品の常連と言っていいセシリア・ロスだけど、こんなに若くて美しい姿を見るのは初めて!
どうやらアルモドバル監督の処女作にも出演しているようだけど、こちらはまだ未鑑賞なんだよね。
いかにも80年代ニューウェーブ、カラフルで奇抜なファッションに身を包み、スペイン女優らしく(?)ヌードも厭わず体当たり演技に挑戦している。
26歳のセシリア・ロスの美貌にも驚いたけれど、やっぱり注目したのはファッションかな。
アクセサリーも含めて、とてもおもしろいデザインを身に着けていたんだよね。
金持ちの家の娘で、バンドをやっているという設定だから派手にしたのかもしれないけど、オシャレだったよ!

皇帝の息子でありながら身分を隠して男漁りをするのが、左の画像中央で赤い服を着ているリサ。
演じているのはイマノル・アリアス。
他のアルモドバル監督作品で観たことあったかな?
調べてみたら「私の秘密の花」で、主人公レオの夫として出演していたようだけど、あまり印象に残ってないね。
「一目合ったその日から恋の花咲くこともある」の言葉通り、セクシリアと一瞬で恋に落ちるリサ。
ゲイだったのに、好みが女性に変わったのかな。
人を好きになるのに、性別は関係ないということなんだろうね。
それにしても男なのにリサという名前は、女性みたいで勘違いしちゃうよね。(笑)

元皇帝夫人トラヤを演じたのはヘルガ・リーネ。
「元」が付くので、今は夫人じゃないんだろうけど、どういう立場なのか今ひとつ分からなかったよ。
皇帝の息子であるリサとの関係も親子ではなさそうだったし?
リサの母親の後で妻になったのかもしれないね。
この女優がとても美しくて気品があって、すっかりファンになってしまった。
どうやらベルリン生まれのドイツ人で、ポルトガルに移住したみたいね。
ホラー映画やスパイ映画で活躍していたようなので、他のアルモドバル監督作品では観たことないのかもしれないな。

「セクシリア」が映画のデビュー作品だったのがアントニオ・バンデラス。
あらすじの中にあった「ゲイで反皇帝派の男サデック」を演じているんだよね。
犬のように鼻が利くのが特徴で、皇帝の息子を探し当てるのである。
この時のバンデラスは22歳くらいだと思うけど、もっと若く見えたね。
最初はバンデラスだと気付かなかったくらい、顔の形が違っていたような?
歳を重ねるにつれ、少しずつ面長になったのかもしれないね。

人工授精、淫乱症、ゲイ、近親相姦など「性」をテーマにしているので、家族団らんの場には、全くそぐわないタイプの映画には間違いない!
ものすごく大雑把に言ってしまえば、様々な「愛」についての映画とも言えるかもしれないけど?
その「愛」の探求をする登場人物達は、みんな「濃い」タイプばかり!
最も強烈な印象を与えてくれたのが右の画像の方。
調べてみたけど、名前がよく分からなかったよ。
「女優」ということになっていたんだけどね?(笑)
映画冒頭から登場していて、マニキュアを吸ったり(!)、電気ドリルで虐待されている様子を撮影していたのは、きっとアルモドバル監督のブラックジョークなんだろうね。
ドラッグとしてのマニキュア、血まみれ写真集、みたいな。
アルモドバル監督作品の最大の魅力は、「そんなのアリ?」と思うようなハチャメチャな展開なので、今回も期待を裏切らず楽しませてもらったよ。(笑)

アルモドバル監督の処女作「ペピ、ルシ、ボンとその他大勢の娘たち」「ライブ・フレッシュ」「欲望の法則」もDVD化されていることが分かったので、鑑賞したいね!

2017年も今日で終わり。
あっという間の一年だったなあ。
2006年から始まった当ブログは、12年の間毎週日曜の更新を続けている。
来年以降も継続していく予定である。
これからも拙い文章にお付き合い頂ければ、と思っている。 

皆様どうぞ良いお年を!
来年もよろしくお願い申し上げます!