【Charles Allan Gilbertのイラストをジャケットに使用したThe Damnedの曲】

SNAKEPIPE WROTE:

例年この時期になるとROCKHURRAHと頭を抱えるのが年賀状のデザイン。
お互いに何かしらのテーマを考えて試行錯誤を繰り返すことが多いんだよね。
この数年はROCKHURRAHがほとんど一人でデザインやら文言を選んでくれていたので、アイデアを出し合っての箇所に共感してもらえないかもね。(笑)
そして「ビザール・ポストカード」を特集するのもやっぱり12月が多いよ。
クリスマス・カードや新年用のカードを送るのは世界共通だから、面白い物が見つかるんだよね。 
ちょっと「トホホ」だったり「何故このデザイン?」と目を疑うような題材に惹かれ、紹介してきたSNAKEPIPEだけど、今年は少し趣向を変えてみようか。

2018年8月と9月の2週に渡って紹介したのは「ビザール・マッチ選手権」だったね。
この時、20世紀初頭のMADE IN JAPNのマッチ・デザインを載せたSNAKEPIPE。
なんてカッコ良いデザインがたくさんあるんだろう、と感動したものだ。
今回の特集も、1920年頃の日本製ポストカードを紹介してみようか。
その頃、アートの世界ではシュルレアリスム真っ盛り!
当時のパリは素晴らしかっただろうなあ、と思いを馳せる憧れの時代である。
日本のアートはどうだったんだろうね?
美術史について語りたいわけではないので、庶民に流通していたであろうポストカードで検証してみたいと思う。

このブログの一番最初にYouTubeを載せたのが70年代パンクの一翼を担ったThe Damnedの限定版シングル「Stretcher Case Baby」。
実は左の日本製ポストカードを見つけて、ROCKHURRAHに見せると
「その元ネタはダムドが使ってるよ」
とあっさり答えるではないか!
その元ネタって何?と調べてみるとチャールズ・アラン・ギルバートというアメリカのイラストレーターが1892年に描いた作品だったことが判明。
日本で描かれたのは1910年のようなので、約20年の時を経て上陸したことになるね。
2人の女性を描いているのに、遠目からだとドクロに見える「だまし絵」がポストカードとして一般販売されていたとはびっくり。
ギルバートの作品名は「All Is Vanity」(すべては虚栄)だというから、なんとも皮肉たっぷりだこと!(笑)
今が美しくても最期に待っているのは死だよ、と言いたいらしいよ。
それにしても、そのダムドのシングルって世界で5000枚しかプレスされていない限定版で、ライブで配られるかファン・クラブのメンバー以外は手に入らなかったらしいんだよね。
高額で購入したらしいROCKHURRAHだけど、現在は所持していないという。
ひゃ〜残念だねえ! 

これも強烈じゃない?
まるで丸尾末広が「ひゃーほっほっほっ」などと笑い声を書き込んでいるかのような波打つ「ハルナー」の文字。
中央に鎮座しているのは「マジンガーZ」に登場する「あしゅら男爵」のように、顔面が白と黒の真っ二つに分かれている無表情な人物!
白と黒とオレンジという3色だけのシンプルな色使いも効果的。
「ハルナー」は1920年〜1940年代に販売されていた商品のようなので、このポストカードもその時代に作られたと推測できる。
顔の周りに「美身白色薬ハルナー」と書かれているので、色黒の人でもハルナー使えば色白に変身しますよ、という宣伝なのかもしれないね?
今から約100年前のセンス、素晴らしいよね!

オレンジで色合わせしてみたよ!
大胆に郵便記号を中央に配した構図はインパクトが強いよ。
一体郵便記号っていつからあるんだろうね?
調べてみると、なんと1887年に考案されたと書いてあるよ。
そしてこのポストカードは1905年の物らしい。
というのは、「陸軍凱旋観兵式記念」としてスタンプが押されていることから伺い知ることができるんだよね。
場所は千葉県の佐倉なのかな?
1905年に郵便局が考案したデザインだと考えると、非常にセンスが良くてアイデアを通過させる度量がある責任者がいたってことになるよね。
郵便記号に隠れた学生さん(?)が手紙を持って走っているところ、ということなのかな。
どんな内容が書かれていたのか。
とても気になるよね。(笑)

この服装は水平さん?
どうしてこの時代には「さん」付になっちゃうんだろうね。
学生さん、とか水兵さん、書生さん、みたいにね。(笑)
ここからのポストカードは戦争関連になってしまうんだけど、戦争を礼賛しているわけではないので、そこのところ4649!
バッテン印はロシアを示しているようで、日本の水平さんがロシアの軍艦旗を破り去って、旭日旗を露わにしようとしている様、ということになるのかな。
このポストカードは日露戦争の時代に制作されたのかしら。
日露戦争は1904年から1905年にかけて行われているので、もしその時代に描かれたとすると、今から約120年程前にこんなに斬新な構図のポストカードが存在していたことになるんだね!
SNAKEPIPEは嬉しくなって、他にも戦争モノのポストカードを探してみたよ。

これもまた素晴らしいじゃないの!
前に載せたポストカードで、バッテン印がロシアの軍艦だということはわかったよね。
その軍艦と燕をモチーフにして、オレンジ色とペールブルーを組み合わせたシンプルな色合いが素晴らしい。
恐らく有名な絵師や画家が描いたわけじゃなくて、ポストカード制作会社のスタッフや職人が考えたデザインだったんじゃないかな。
日本には浮世絵の伝統があるけど、ここまでスタイリッシュなポストカードが明治時代に制作されていたことに驚いてしまう。

日露戦争第3弾はこれ!
いかにも日本画にありそうな「間」の取り方。
このスペースの使い方は西洋には見られない構図だよね。
そして右側には「ワリヤークの自滅」と書かれた文字に加え、まるで篆刻印や落款印と呼ばれる日本画に作者名を表す印鑑のように描かれた旭日旗も効果的。
ここでは「ワリヤーク」と書かれているけれど、調べてみると「ヴァリャーグ」 として有名な防護巡洋艦のことらしい。
降伏するより自沈を選んだ艦長が英雄視されたエピソードが残っているそうだ。
敵に捕まるくらいなら自害するといった決断を誇り高き行為と考えるのは、世界各国共通の認識かもしれないね?
もしかしたらこのポストカードは「敵ながらあっぱれ」ということを表現しているのかもしれないな。

では平和を祈って、最後はこちらのポストカードを紹介しよう。
「大阪 平和記念 8.7.1」とスタンプが押されているんだよね。
8年7月1日で良いのかな。
ダンスパーティーの様子をデザインしているようなので、日本における歴史を調べてみたところ、1918年にダンスホールが開設された後、流行したとWikipediaに書かれている。
そのため大正8年(1919年)のポストカードと考えるのが自然かもしれないね。
踊りに興じている男女を俯瞰した図を左側に配置し、右側には手紙が書けるように原稿用紙状のマス目を取り込んだポストカードは、実用性とデザイン性を兼ね備えた逸品!
色合いの美しさも素晴らしいよね。
こんなポストカードをもらったら嬉しいな!

今回のポストカード特集もマッチ・デザインの時と同じように20世紀初頭の日本人が持っていた美意識に感銘を受けたよ。
100年以上前の前衛的でモダンなデザインは現代でも十分通用するカッコ良さだよね!
これぞ温故知新という特集になったけれど、全く「ビザール」じゃなかったね。(笑)
 

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【スイス人のイメージとはかけ離れた面々】

ROCKHURRAH WROTE:

一体いつまでかかるんだ、と言われそうだがまだまだ引っ越し荷物の整理がつかない。
ウチの場合少し特殊で、いわゆる家具っぽいモノは極めて少ない。代わりに物流倉庫とかで使ってそうなスチールラック(アングル棚)をたくさん持っていて、金属大好きな趣きのある部屋にしてるのが特色。
穴のいっぱい開いた柱やビス、これはイギリス生まれの組み立てDIY玩具、メカノにも通じる世界でROCKHURRAHには魅力的な収納家具なのだ。
しかしこれが結構な大きさのものなので作るも分解するのも厄介。毎回引っ越しの時は全部バラして全部組み立てるという儀式を行ってるんだが、面倒なのは確かだ。
おまけに工具やカッター、ハサミなど何でこんなに見当たらないんだ?というほどどこかに置きっぱなしにして見つからずいつも何かを探してる状態。二人とも5S活動の整理整頓がちっとも出来ない体質なのかも。

さて、そんな状況で今回書いてみるのはちょっと久しぶりだが「80年代世界一周」というシリーズ企画だ。
世界中を旅してもいないし、世界情勢にも疎いROCKHURRAHだからその国の魅力をお届けする、などという内容とは程遠いのは間違いないね。ハナから何の情報も持ってないから逆にいいかげんに書きやすいかな?と思って選んだ今回のテーマはスイス。
タイトル見てわかる通り、当て字で表すと瑞西になるらしいが、この当て字も今回初めて知ったくらい。

うーん、旅番組とかで見たようなありきたりなイメージは色々湧いてくるけど実際にどんな国なのかはさっぱりわからない。ウチが扱おうとしてるのは別に観光情報ではなくて70〜80年代のパンクやニュー・ウェイブについてだから、余計に旅番組とはかけ離れた内容なのは間違いない。少なくともスイスらしくアルペンホルンやヨーデルを巧みに取り入れたバンドなんてのとはまるで違うと予想するよ(当たり前)。
ではどんなバンドが過去にいたのか時代を遡ってみよう。

スイスと言えば真っ先に思い浮かぶのがこのバンド、クリネックスだね。
英国インディーズ・レーベルの大手、ラフ・トレードがディストリビュートした事もあってニュー・ウェイブ時代のスイスのバンドとして日本でも最も知られた存在だった・・・と言うか他のスイスのバンドなんて「知らん」という人が多数なのではなかろうか?
ウチもティッシュは断然クリネックス派でありスコッティもエリエールも問題外だと思ってるが、昔は高嶺の花(大げさ)だったクリネックスも近所のスーパーやドラッグストアでは他のメーカーと大差ない価格になってしまってる状況。クリネックスが安くなったわけではなくて他のものが高くなっただけなのか?うん、誰もそんな話はどうでもいいのわかってるから。

で、クリネックスはスイスのチューリッヒで1978年に結成した全員女性のバンドだった。
この当時の女性バンドとしてはスリッツ、レインコーツ、モデッツ、マラリアなどと共にクローズアップされて後に続く女流バンド達に多大な影響を与えたから知名度も高いわけだ。
この手のバンドは男性を凌駕するほどのパワーもテクニックもないからアイデア勝負になりがちなんだけど、そのアイデアまでもが何となく似てしまいがちなのが少し弱点ではあるね。パンクっぽいところからスタートして試行錯誤してスカスカの演奏とエキセントリックなヴォーカルに活路を見出したというパターン。演奏力があまりないから少しズレてしまったような部分が偶然実験的となるところはニュー・ウェイブ初期の黄金比だと言えるね。これは当然、貶した評価ではなくて大好きなワイアーなどもそういう系列だし。

クリネックスはスイスでもレコード出してたようだけどROCKHURRAHはラフ・トレードから出てたシングルで上のビデオの曲を知ったよ。
スタジオ・ライブみたいな映像が結構残ってるから本国ではスイス・ウェイブの立役者として人気もあったんだろう。ヴォーカルがちょっとぽっちゃりの田舎娘っぽいけど、ニュー・ウェイブがまだ細分化する前の時代の「パンクに近いけどパンクではない何か新しいもの」を感じさせるバンドだったな。個人的にはスリッツやレインコーツよりも好きな感じだよ。

上に書いたクリネックス・ティッシュはアメリカのキンバリー=クラーク社の商品だとの事。そこから訴えられたらしく、このバンドはクリネックスというバンド名では活動出来なくなってリリパットと改名した。だからと言って特に音楽性が激変したわけじゃないけど、ヴォーカルが田舎娘から田舎のおばちゃんみたいな人に代わったり、曲作りやアレンジでだいぶこなれてきた感じはするね(いいかげん)。
スタジオ・ライブの映像ではよりによって撮影が入る時になぜこの服装?というようなセンスだったがこのプロモ(?)の時はそれなりに80年代風にしてていいね。

こちらはスイス初のパンク・バンドとされるチューリッヒのNasal Boysだ。結成は1976年だというからロンドン・パンクと同じ頃にやってたんだね。
パンクと同時期か少し前に結成したというようなバンドは世界中にいるだろうけど、聴いてみたら古臭いロックと変わらなくてガッカリという経験も多かったもんだ。けれどもこのNasal Boysはちゃんと本気のパンク路線だったのでスイスにもこういう系統がいるのが意外だった。
まあ現代的に見ればパンク自体が古臭いロックなんだろうけどね。

この映像も1977年のものらしいから、スイスでも英米と変わらないパンクの波が押し寄せていたのは確かだろう。クラッシュやダムドの前座もした事あるというから実力もあったに違いない。観客もノリノリで人気の高さを物語るね。ただし前にやった「80年代世界一周」はスペインとイタリア、どちらも言語に特色があった国だけどスイスの場合、ドイツ、フランス、イタリア、それにロマンシュ語といった言葉もマチマチ。だから「この辺がスイスらしいよね」という響きがないのが残念。

これまた1978年にはExpoというバンド名に改名しててアルバムも出してるようだが、Nasal Boys名義ではシングル1枚のみしかリリースしてない。パンクには多かった一発屋のひとつなんだろうけどライブの映像が残ってるだけまだマシだと言えるね。

そのNasal Boysのギタリストだったのがルドルフ・ディートリッヒなるどこかの王侯貴族みたいな名前の人。何と本名らしいから思わず「殿下」と言いたくなるね。
彼がその後に結成したのがスイス初かどうかは不明だが本格派ネオ・サイケ・バンド、ブルー・チャイナだ。
当時読んでた音楽雑誌でネオ・サイケと呼ばれた暗い音楽が数年間はもてはやされた時期があって、そこでも絶賛されてたからROCKHURRAHはレコード屋巡りの日々で必死に探してたもんだ。
買ったのはおそらく下北沢のレコファンだったと思うけど一時期はなぜか2枚同じレコードを持ってたな。
ビートルズの「Tomorrow Never Knows」のカヴァーだったけど人があまり知らないスイスだし珍しいし、自慢げに自分の選曲テープに入れてたのを思い出す。
カヴァー曲だけでなくオリジナルも好みにピッタンコ、ROCKHURRAHにとっては青春の思い出の1枚だったな。専門的な事はまるでわからないしあやふやな記憶だけで書いてるが、確か彼の所有する(だったか単にレコーディングしただけか不明瞭)スタジオがすごく音質の良い事で知られてて「さすが音の反響が違うね」などといいかげんな感想を持ってたもんだ。

チューリッヒと言えば個人的に真っ先に思いつくのがトリスタン・ツァラによって始まったチューリッヒ・ダダだ。ダダダではない。有名なキャバレー・ヴォルテールを中心として花開いたダダイスム運動はアートの世界で一番好きな分野かも知れない・・・って程には全然詳しくないんだけどね。
そういう攻撃的アートが生まれた土壌が昔からある国なわけで、スイス=平和でのどかな牧歌的音楽という先入観が間違いだったと気付くね。そう言えばさっきのリリパットの時に書き忘れたけど彼女達のレコード・ジャケットでモロに1920年代のダダっぽいのがあったなあ。 

この「We Talk」は1983年に出た1stアルバムに収録の曲。曲調とかはよくあるネオ・サイケの王道だがビデオの冒頭に出てくる変な説明書イラストみたいなのが気になって仕方ない。他の曲では鉄柱みたいなものをハンマーで叩いたり、デイ・クルップスを思わせるような行為までして意外と体を張ってるな。侯爵とは思えないよ(ウソ)。この辺のイビツなセンスが魅力なのかも。

ルドルフ・ディートリッヒはスイス・ウェイブの中心的存在らしいけど、その彼とブルー・チャイナのメンバーがプロデュースしたのがこのバンド、ガールズ・フロム・タヒチだ。スイスのバンドなのになぜにチャイナにタヒチ?
1984年に出た12インチ1枚のみしかリリースがなく、スイスのバンドに興味がある人(かなり少なそう)にとっても幻のバンドとも言える。
ROCKHURRAHは当時渋谷にあったゼスト(レコード屋)で偶然に見つけて所有していたが、とっても珍しいものなのでやっぱり自慢げに自分の選曲テープによく収録していたものだ。人が知らないようなバンドを見つける事が生きがいだったと見える。
ガールズ・フロム・タヒチはパンクっぽい直線的な攻撃性とダークな曲作りが魅力のバンドで、たった4曲を知るのみだけど今でもしっかりと記憶に残ってるって事はやっぱり聴き込んでたんだろうな。フランスのAusweisと雰囲気的には似た感じ、と言ってもマイナー過ぎて誰もわかっちゃくれまい。

次はこれ、黒衣の女性3人組によるポジティブ・パンク/ゴシック系バンド、The Vylliesだ。
1983年、まさにポジパン全盛期の頃にデビューしてるから、スイス初のゴシック系という事でよろしいのか?
このジャンルで全員女性というのは珍しいし、怖そうな魔女お姉さん3人組というヴィジュアルもあってポジパン本場の英国でも話題沸騰、というわけにはいかなかったらしい。
ROCKHURRAHもレコード屋で何度も彼女達のレコードを見かけたのにジャケットが好みじゃなかったので買った事はなかったな。勝手にバナナラマみたいなのを想像していたよ。
なぜかデビュー・シングルはギリシャから出してるんだね。
1985年と1987年にアルバムも2枚出してるけど個人的にこういう系統の音楽を聴かなくなった時期に当たるから、実は今回初めてYouTubeで彼女達の曲や動いてる姿を知った。なかなか見た目がいいしプロモーション映像とかもあって本国では人気があったのがよくわかるよ。
曲は教会の鐘の音で始まるモロにゴシックな感じで否が応でも期待出来るイントロ。電子楽器による打ち込み反復ビートと単調なベースだけで呪術的に歌い上げるのだが結構クセになりそうな曲で気に入った。途中でヴォーカル女性が「ア、アー、ア、アー」などと叫ぶあたりの狂気の雰囲気もクールなだけじゃない魅力。こんなドレスで楽器持つのもいいね。という事で今頃になってこのバンドを評価してもどうにもならないが、メンバーは今でも老魔女なのだろうかね?

さて、意外と層が厚くヴァラエティに富んだスイス・ウェイブだがタイムリミットなのでそろそろ最後にしよう。このバンドも忘れちゃならない。
前にこんな記事 でも書いてたGrauzoneだ。あの記事を書いたのは2015年の事だがその頃から「読めん」などと書いてて今でも読めん。素直にグラウゾーンでいいのかな?
スイスだけどドイツ語なのでどちらかというとノイエ・ドイッチェ・ヴェレに通じるような音楽なんだろうけど妙にポップだったり実験的だったりするので全部のレコード聴かないと正体がわからないタイプ。ビデオにも本人たちが全然出てないしね。しかも一体何が言いたいのかコンセプトがよくわからん。
タイトル「Eisbaer」はおそらくシロクマの事だと思うけど果たしてこのビデオと歌詞が合ってるのだろうか?
この曲がドイツやオーストリアでチャートに入ったそうだけど演奏や歌は初期ニュー・ウェイブを感じるものでなかなか気に入ったよ。

個人的に重要な書類を今から探さないといけないのであまり集中してブログが書けなかったけど、もう少しちゃんと落ち着いたらまた何か書けるかな。まずは部屋をちゃんとして何がどこにあるかわかるようにしないとね。

ではまたsta bain!(ロマンシュ語で「さようなら」)

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【SNAKEPIPEが一番印象に残っている部屋はこれ!】

SNAKEPIPE WROTE:

今週は勤労感謝の日を加えた3連休をお過ごしの方も多いのではないだろうか。
ROCKHURRAH RECORDSは買い物に出かけたのである。
行き先はIKEA!
今までにも何度か訪れ小物を購入しているけれど、今回の目的はパソコン用のデスクなんだよね。
しかもその机を配送にしないで持って帰ろうというのがROCKHURRAHの計画。
何故ならば、IKEAの店舗から頼んだ場合でも¥3,000、オンラインで頼んだ場合には¥3,990の配送料金がかかるから!
IKEAにはお手頃価格の商品が多いのに、この配送料金ではがっかりしちゃうよね。

ROCKHURRAHは、IKEAには30㎏まで運ぶことができるカート(トロリー)があるから大丈夫だ、というのである。
このカート、お値段なんと¥1,299!
専用のバッグも購入可能なので、近所の買い物にも使えるし。

少し風の冷たい連休初日、IKEAに向かったROCKHURRAHとSNAKEPIPE。
そして今まで何度か来ているIKEAだけれど、一度足を踏み入れたら最後の「IKEA方式」にまんまとはまってしまうことに!
IKEAは最初2階から見させて、フロア全体を歩かせ、1階に降ろすんだよね。
2階で散々「おしゃれで機能的なライフ・スタイル」を勉強させ、「これがあったら良いな」とインプットさせた上で、1階で買い物を促すという作戦。
わかっているのに、その作戦にヤラれてしまい、想定外の買い物をしてしまう。
今回の目的はデスクだったのに、やっぱりキッチン小物まで買ってしまったよ。
79円や199円という価格も作戦だよね。(笑)

意外と大きな荷物になってしまったけれど、当初の計画通り電車を利用して持って帰ることにする。
これが思った以上に大変なことになってしまった。
トロリーより大きく幅がはみ出たデスクは、トロリーの車輪をまっすぐ動かしてくれない。
道によってはガタガタ音が出て、ちょっとの段差につまづく。
IKEAの有名な大きなブルーのバッグに入れた大荷物を、2人とも肩から下げて「えんやこらさ」と運ぶ。
ROCKHURRAHはレザーのハットにレザーシャツという、まるで肉体労働には似合わない服装。
SNAKEPIPEも全身黒づくめのカラス族(古い!)の出で立ちである。
そんな2人がガラガラ音をさせ、大荷物にヒーヒー言いながら歩く様は、きっと不思議な光景だったことでしょう。(笑)

そんな苦労のおかげで、ROCKHURRAHがその日のうちに机の設置や配線を完了してくれた。
ありがとうROCKHURRAH!
大変だったけれど、次回以降の教訓になった出来事だったね。
動きやすい服装にすること、買い物は大物と小物で日にちを分けること、かな。 
次回はトロリー持って、くくりつけられる大きさを考えて買い物しようね。(笑)
まだまだROCKHURRAH RECORDSの事務所移転に伴う、荷物の整理整頓は完了していない。 
生活に必要な部分はある程度終わったけれど、例えば写真を飾ったりするような装飾部分はこれからの課題。
何か参考になりそうな部屋はないかしら?

アーティストの部屋はどうだろう。
思い出したのはフランシス・ベーコンの雑多な部屋。
本人にしか分からないルールがあるんだろうね。
他人からはメチャクチャで乱雑にしか見えないよ。
この部屋で様々な作品を生み出していたんだもんね。
ベーコン本人がアトリエにいる写真が残っている。
上に載せた画像の状態とほとんど変化がないことが分かるね。
ベーコンの伝記映画で、この部屋に侵入した泥棒がベーコンの愛人になることを知るんだけど、部屋に入ること自体に勇気が要るように思うよ。
今だったらベーコンの作品が高値で取引されているけど、部屋にお宝がありそうには見えないもんね。(笑)
ベーコンだったら雑多な部屋でも許されるんだなあ! 

地下に特別室を作っているのは有名俳優。
「ベン・ハー」「猿の惑星」などで知られるチャールトン・ヘストンの部屋とされているのがこのガン・コレクションなんだよね。
SNAKEPIPEも映画は観ているし、俳優としてのチャールトン・ヘストンも知っているけれど、プライベートまでは詳しくないよ。
調べて初めて分かったのは、チャールトン・ヘストンは全米ライフル協会の会長を務めた経験があるということ。 
ちなみにチャールトン・ヘストンは2008年に亡くなっている。

きっと銃が好きだったんだろうね。 
ここまでの数を収集しキレイに飾っている様子は、いわゆるコレクターだもんね。
ライフル以外の機関銃のような大型の武器までコレクションしているように見えるよ。
「武装する権利の擁護」を唱えてライフル協会のメンバーになったとWikipediaに書いてあったけど、身を護るために機関銃を所持するという理屈は通るのだろうか?
ちょっと疑問を感じながらも、趣味のために専用部屋が作れることに憧れちゃうよね!

扉を開けるとギーっと音が鳴りそうな中世の雰囲気と、オカルトを思わせるフィギュアたち。
これは一体誰の部屋?と思ったら、実はギレルモ・デル・トロ監督の展覧会なんだよね!
作品のイメージ通りなので、思わずニヤリとしてしまうよ。
どうやらギレルモ・デル・トロ監督は、2014年に「ギレルモ・デル・トロ 創作ノート 驚異の部屋」という本を出版したみたいで。 
その本と関連した展覧会で、私物と共にモンスター達を展示した様子がこの画像みたいね。
デル・トロ監督は映画にクリーチャーを登場させることが多いので、こういう企画も可能なんだね!
「シェイプ・オブ・ウォーター」でアカデミー賞作品賞と監督賞を獲って、一層趣味の世界を展開することが可能になっただろうな!
実際のデル・トロの部屋にも、きっとクリーチャーがいっぱいあるんだろうね。
認められた趣味人間って、本当に羨ましいよ!

最後はこの方に登場して頂きましょう。
自らを「バービー・マン」と称するアメリカ・フロリダ州にお住まいでクリーニング事業主のStanley Coloriteさん、46歳!
20年以上前からバービー人形の収集を始め、現在では2000体以上のバービー、1000体以上のバービーのボーイフレンドであるケン人形をコレクションしているという。
スタンリーさんは7つの寝室がある屋敷に住んでるお金持ちだけど、その中の4つの部屋がバービー用だというからビックリ!
年間3万ドル、日本円にして約340万円をバービー人形購入費に充てているとのこと。
動画があるので載せてみよう。 

「買うことをやめられない」とバービー中毒を公言しているバービー・マン。
趣味にそこまで費用を捻出できるなんて素晴らしいよね!

趣味の世界に没頭できる環境にある方々の部屋を紹介してみたよ。
コレクションを飾るスペースに加えて、購入するための資金にも余裕がある恵まれた人達だね。
ROCKHURRAH RECORDSの事務所には全く参考にならなかったみたいね。(笑)

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【鳥人間Lecturing Birdは約90万円で購入可能!】

SNAKEPIPE WROTE:

事務所移転から約10日が経過し、なんとか日常生活を送ることができるまでに回復してきたROCKHURRAH RECORDS!
それでもまだ「あれがない」「どこの箱に入れた?」などと、てんやわんや(死語)な毎日である。 
ダンボールをまだ全部開けてないからね。
「優先」印が付いている箱なのに、後回しになっていたりして、支離滅裂だよ。 (笑)
衣食住のうち「食べる」と「寝る」はできているので良かったよ。
洋服、靴、バッグはまだまだ、本のダンボールを開けるのはいつになることやら。
年内にはキチンとした形にしたいものである。

今週のブログはSNAKEPIPE MUSEUMにしようか。
SNAKEPIPEが仮想美術館のキュレイターになり、コレクションしたいと思う作品を紹介するコーナーである。
今回はGabriel Dishawに焦点を当ててみよう。

あまり情報が載っていないため、調べて分かったことだけを書いておこうね。
Gabriel Dishaw、ガブリエル・ディショウは現在インディアナ州カーメル在住で創作活動を行っているという。
1990年代半ばからタイプライター、キーボード、飛行機の部品、コンピュータチップなどの廃棄された金属部品を使用して作品を制作しているアップサイクラーである。
リサイクルは再利用を意味する言葉だけれど、アップサイクルは元の製品よりも次元や価値の高いモノを生み出すことを最終的な目的とする活動を指すんだって。
元はパソコンのパーツだったものを使って、彫刻を創作しているのがガブリエル・ディショウなんだよね!

ROCKHURRAHにガブリエルの作品を見せると、
「まるでビル・ネルソンズ・レッド・ノイズみたいだね」
と言うではないの!
1979年に発表されたアルバムは、タイプライターやラジカセなどを組み合わせてロボットを表現したジャケットで評判になったという。
確かに方向性はガブリエルと同じだよね。
この写真、なんと写真撮影は十文字美信だって!
ビル・ネルソンについてはROCKHURRAHが熱く語っているこの記事を参考にしてね。

大好きなジョン・ウォーターズ監督の映画「シリアル・ママ(原題:Serial Mom)」の中で、リサイクルに対する考えが甘い人を攻撃するシーンがあったっけ。
あの映画が1994年公開で、当時の日本ではそこまでリサイクルに熱心な人ばかりではなかったように思う。
今ではリサイクルの概念が浸透しているけれど、さすがにまだアップサイクルが日常的に意識されることは少ないよね。
ペットボトルからフリース作るような素晴らしいアップサイクルは、なかなか素人では難しいもんね。(笑)
使用済トラックの幌を使ってバッグを作ったFREITAGがアップサイクルでは有名なブランドになるのかな。
廃品を利用して作品を制作し、それがアートになるというのは非常に稀な例ではないだろうか。
アーティストとして思い出すのは、フランク・ステラと2015年に鑑賞した「おとなもこどもも考える ここはだれの場所?」のヨーガン・レールかな。
アップサイクルの先人達だよね!
制作部屋でご本人が登場する映像があったので、載せてみようね。

「あれ、カルロス・アレセスじゃない?」と思った、そこのスペイン映画ファンのあなたっ!
SNAKEPIPEも似てると思ったんだよね。(笑) 
作品と作者のイメージが一致していないんだけど、アイデアを持って実際にお作りになっているのは、このガブリエルだからね。
まるでどこかの修理工場みたいなパーツの箱だらけの部屋、羨ましいなあ。
ここで作品作っているんだね。

では素晴らしい作品群を紹介していこう。
一番最初に目に留まった作品がこちら。
マネキンにパーツを貼り付けているのかな。
銅、機械部品、タイプライター部品、コンピュータの基板、ヒューズ、飛行機部品、電線、メーターを使用しているみたい。
ガブリエルの経歴が分からないんだけど、金属を加工する技術があることは間違いないよね。
分解したパーツを組み合わせて立体にし、更に加工した金属と何かしらの方法で貼り合わせる。
それでこんなにパワフルなアマゾネスが出来上がるとは、ね!
この上に皮膚をかぶせたら、義体が完成しそうじゃない?(笑)
いやいや、アート作品として鑑賞するなら、このパーツが見えてるほうがカッコ良いだろうな。
このマネキンは是非購入したいよね!

この作品も廃品のパーツで作ったの?
驚いてしまうほどの、鮮やかで艶やかな鳥!
孔雀をイメージしているようだね。
遠目で観るのと近づくのでは印象がまるで違っていて、近づくとパーツがよく分かるよ。
かなり立体感があるし、細かくできてるよね!
こんな鳥が空を飛ぶ世界を想像すると楽しくなるね。
この作品はデロイト大学出版社から委託を受け制作し、テキサス州のデロイト大学で展示されているという。
この作品も非常に気に入ったんだよね!
壁に飾ってあったら運気が上がりそうだし。(笑)

この作品も良いね!
棹立ちになった馬を表現しているんだけど、なかなか迫力があるよ!
しかもなんと高さが190cmあるというから、豪邸じゃないと玄関脇には置けないんだね。
別に玄関じゃなくても良いんだけど。(笑)
この作品もSNAKEPIPE MUSEUMに展示したい逸品だよ。

機械、タイプライターの部品、金属、ワイヤー、コンピューターの部品を追加することで構成されているというから、近くでじっくり鑑賞してみたいよね。
こちらは今も販売されていて、日本円で約110万円ほど!
パーツは廃品でも、手間暇考えたらそれくらいはするだろうね。
いや、100万円くらいでこの作品が手に入るならお買い得なんじゃないかな?
もしオーダーできるなら、甲冑もセットにして飾ってみたいよ。
ああ、またゴシックを想定してしまったね。笑)

ガブリエルが熱心に制作しているのがナイキ・シリーズなんだよね。
この作品はナイキのエア・マックスに貼り付けているのかな。
ミッドソールにUSBを使用したり、お馴染みのナイキマークに基板が使われていて遊び心満載の逸品!
専用の箱の裏蓋にも基板が見えるので、恐らくこの箱も別の用途で使用されていたんだろうね?
男性用でサイズは10、重さが4.5㎏だって。
かなり重たい靴だよね。(笑)
ナイキ・シリーズは他にも種類があって、ナイキのファンはニヤリとするんじゃないかな。
このシリーズは人気があるようで、ほとんど完売状態なんだよね。
残っている作品で確認するとお値段は、およそ22万円ほど。
例えば洋服を扱っているショップだったり洒落たバーに飾ってあったら面白いもんね?
実際に履いている人もいるかもしれないけど!(笑)

スター・ウォーズ・シリーズはヘルメット部分の作品が多いんだよね。
このストームトルーパー用ヘルメットは、ルイ・ヴィトンの代表的なモノグラムを使用しているため、なんだか高級感があるよね。(笑)
集狂時代 第6巻 Louis Vuitton編」に加えて紹介しても良かったかもしれない逸品だよ。
このタイプはどうやら実際にかぶることもできるようなので、ちょっとしたお出かけに帽子としての使用もオッケー!
ヘルメットとしての使用は、前が見えるのかどうか不明なのでお勧めできないかも。
スター・ウォーズ・シリーズも大人気で、完売している作品が多いよ。
販売中のお値段で約50万円ってとこ。
この作品もお店のディスプレイ用に持ってこいだろうね。

今回紹介したガブリエル・ディショウ、面白いね!
小さい作品があったら本当に購入したくなるほど気に入ってしまったよ。
これからも注目していきたいアーティストだね。