2014年元旦

【今年の年賀状。いつもよりはおとなしめ?】

ROCKHURRAH WROTE:

あけましておめでとうございます。

2007年から毎年恒例で元旦にROCKHURRAH RECORDS制作の年賀状を公開するという行事(?)をやって、もう8回目の正月を迎えた。
ちゃんと印刷したポストカードで親しい人やお世話になった人には本物の年賀状を送っているんだが、これがごく少数の人のためにだけしか出回ってないというレアなもの。簡単に言えば親しい人が極端に少ないという事だな。
WEB版は画質が随分落ちてしまうが、雰囲気くらいはわかってもらえるかな。

毎年、何となくそれっぽい雰囲気で50年代SF風とかサイケデリック風とかテーマを決めて楽しんだり苦しんだりして作っているんだが、近年の年賀状はバウハウス・デザイン風とかネオ・ダダ風とかやりたい事のハードルが高くなってきて、その割には技倆もセンスも大してないもんだから、苦労の方が多い印象があるな。

今年はもう少し色数も減らしてシンプルにしてみたいと思って作ったのが上のデザイン。一応、SNAKEPIPEからのリクエストはミニマル・アートとかオプ・アート風ということだったんだが、そういう現代アートに疎いROCKHURRAHが見よう見まねで作ったシロモノ。
いつもはSNAKEPIPEの写真素材をベースにROCKHURRAHがコラージュしたり文字を載っけたり、そういう共作体制だったけど、一昨年や去年はSNAKEPIPEが主なデザインを一人でやったり、苦労させてしまった。
今年は毎週末のブログでSNAKEPIPEが忙しかったので、ではその間に引き受けようじゃないかって事になって、ROCKHURRAHのソロ作品として仕上げてみたよ。
やっぱりアートというよりは80年代のどこかのポスターとかレコード・ジャケットみたいになってしまうのはご愛嬌だね。個人的なルーツは美術作品というよりはその辺の影響だからね。
2013年後半にたくさん観たスペイン映画の影響とかもあるかな?

大晦日から新年は新宿ロフトで開催された「歌舞伎町ダイナマイトロックコンサート」などというオールナイトのライブに参戦した二人。
大好きだったバンド、ROBINの解散以来はずっとライブに行ってなかったから夜歩くのも久しぶりだよ(笑)。しかも元旦の明け方までという長丁場で二人ともいい歳なもんだから「疲れた」「眠い」などと言いながら頑張った徹夜、そしてライブ後に浅草寺まで行って初詣も済ませて来たという若者並の行動力。ああ、久々の都会っぽい大晦日だよ。
やれば出来るじゃない!
久々のライブも楽しかったし柳屋睦氏やイギリス人、流血ブリザードなども間近で見れて良かったよ。

毎年、今年こそはもっと良い年にしたいと願っているけど、今年は願うだけじゃなくて、良い年にするための何かの行動をしたいと思う。
今年こそはもっと「いい歳」になるのは間違いないけどな(笑)。

そんなわけで今年もROCKHURRAH RECORDSをよろしくお願いします。

ベストオブ2013

【アルモドバル監督のおかげです!】

SNAKEPIPE WROTE:

今回が今年最後のブログになるんだね。
先週も書いたけど、1年なんてあっという間!
これって結局は何もしてなかったせいだと聞いたことがあるけど、本当にこの1年は何もなかったのかしら?
2007年以来の企画、ベストオブ2013を書いて確認してみようかな!

なんといってもROCKHURRAH RECORDSでの今年1番の話題といえば、スペイン映画に熱中したこと!
きっかけとなったペドロ・アルモドバル監督の「私が、生きる肌」 を観たのが今年の初め頃。
その時は「変わった展開の映画だな」程度の感想しか持たなかったSNAKEPIPE。
ところが「オール・アバウト・マイ・マザー」を以前鑑賞していたことを思い出し、再鑑賞した時にはすっかりアルモドバル監督作品のファンになっていたのである。
せっかくなら、と鑑賞できるだけの作品を集め、毎回ワクワクしながら楽しんだ経過については、「好き好きアーツ!#22 Pedro Almodóvar part1」から4回連続で特集した記事で十分納得して頂けるはず。(笑)
そしてアルモドバル監督作品以外のスペイン映画にも関心を広げ、今ではかなりの本数を鑑賞している。

先日観たのは「スパニッシュ・ムービー」という、数々のスペイン映画パロディを集めた2009年のスペイン映画である。
パロディを理解するためには、元を知らないと笑えないよね?
この「スパニッシュ・ムービー」を観て笑うことができるのだろうか?
もしかしたらこれが本当のスペイン映画通と言えるかどうかの登竜門となるかもしれないね?(大げさ)
果たして結果は?
ボルベール」でペネロペ・クルスが演じるライムンダのそっくりさんや「永遠のこどもたち」 での布袋をかぶった子供のパクリを観て笑い、「ノーカントリー」でハビエル・バルデムが演じた殺し屋のモノマネでは大爆笑!(笑)
他にも「アザーズ」や「オープン・ユア・アイズ」「パンズ・ラビリンス」など、全てではないけれどある程度元ネタを理解することができたのである。
もしスペイン映画検定があったら合格できるレベルかも。(笑)
来年もまだまだスペイン映画ブームは続きそうだね。

2013年、印象に残った出来事といえばSNAKEPIPEの誕生日にROCKHURRAHがプレゼントしてくれた伊豆の旅行!
3月の伊豆は暖かいかと思いきや、非常に寒かったんだよね。
生まれて初めてリフトに乗り大室山山頂を目指し、「野坂オートマタ美術館」で西洋からくり人形を鑑賞し、「ねこの博物館」で猫とたわむれたっけ。(笑)
1泊2日の旅行だったけれど、もっと長い時を過ごしたように錯覚してるね。
お、やればできるじゃない、時間経過の操作!(笑)

他に印象に残っていることといえば、これはROCKHURRAH RECORDSだけに限らないと思うけれど、夏の異常な暑さかな。
ほとんど家から出ることなく、エアコンをかけた室内に引きこもっていたSNAKEPIPEですらバテてしまったからね。
来年はどうなるんだろう?
今年のような猛暑は勘弁願いたいよね!

さて他にはどんなことがあったのかな、と頭を悩ませてしまったSNAKEPIPE。
本当は今年の出来事ベスト10を考えていたのに、3つで息切れしてしまうとは!(笑)
2014年はベスト10を書いてみたいな!

今年も残すところ2日。
どうぞ良いお年をお迎え下さいませ。
来年もROCKHURRAH RECORDSをよろしくお願い申し上げます!

 

ビザール・ポストカード選手権!12回戦

【CCCP坊やの可愛らしさとサンタの衣装に注目!】

SNAKEPIPE WROTE:

今年も残すところあと10日ほど!
時が経つのが本当に速く感じるよね。
この時期になると毎年決まって制作するのが年賀状。
今年2月の記事「ビザール・ポストカード選手権!8回戦」にもメールが主流となってしまった昨今の現状について書いていたSNAKEPIPEだけれど、我らROCKHURRAH RECORDSは恒例行事として年賀状制作を楽しんでいる。
毎年何かしらのテーマを決めてからアイデアを出し合う。
こんな感じ、あんな感じと話し合っている時間のほうが、実際に作業する時間よりも長いこともある。
今年は実際の年賀状制作の作業をROCKHURRAHにお願いし、その間に「面白いポストカードないかな?」と検索しているSNAKEPIPE。(笑)
クリスマスと新年前のこの時期にぴったりな、ビザールなカードをご紹介してみようかな!

今回一番初めに出会ったビザールなポストカードがこちら!
新年用のカードのようなんだけど、この月だと思われる円形の顔がすごいよね。
新年を祝っているというよりは、悪巧みを考えているようで。(笑)
そして2人(2体?)の天使のうつむき加減な暗い表情との対比も気になるところだ。
年が明けたら天使達にとっては不都合な、月にとっては嬉しい出来事が起こるのか?
勝手にドラマを想像してしまう不思議なカード。
もしSNAKEPIPEがこのカードもらったら嬉しいな!(笑)

クリスマスカード、だよね?(笑)
どうしてカエルなの?
そして同類を殺害し金品を強奪し、逃走?
全く意味不明なんだけど、もしかして宗教的な意味があるのかしら?
日本では「無事帰る」などの語呂合わせで縁起物とされているカエルだけど、海外ではどんな評価なんだろうね?
このカードで「メリー」と言われても困惑しちゃうな。
でもね、SNAKEPIPEは困惑系ポストカード結構好きなんだよね。(笑)

こちらもやっぱり困惑系。
雪山でシロクマに遭遇してつかまった場面だと思うんだよね。
そしてシロクマは全然温和な顔つきじゃなくて、今にも襲いかかろうとしているように見えるんだけどね?
まさかシロクマとダンスしているとか?(笑)
いやはや、このカードもとてもクリスマスカードとは思えないし、全然「ハッピー」ではないよね?
不思議なカードを作るもんだ、と感心しちゃうよ!

次も不思議なカードね。
今年の2月に紹介した「子供に水責めをする女」に雰囲気が似ているんだよね!
あのカードも意味不明なバースデーカードだったなあ。
なんと今回は鍋の中に入れて煮てしまう魂胆みたいだよ!
わざわざ「スープ」って書いてあるし、鍋の中に足が見えるんだよね。
こんなにすごいカードを新年用にするセンス、恐るべし!

お次はユーモアのあるカードね。
「サンタクロース第3号」ってことか?
なんだか「007」とか「009」とか「サンダーバード」を想像しちゃうんだよね。(笑)
カードの中のサンタクロースが人目をはばかりながら指令を受けて
「はい、了解しました。◯◯地区を巡回ですね?」
なんて応答してるように見えてくるから面白い!
たった一言を付け加えただけで、意味合いが違って見えてくるとはね!

最後はこのカード。
一番上に載せた画像と同じシリーズだと思われるソビエト連邦時代のクリスマスカードね!
CCCP坊やがプレゼントと樅の木を手にして笑っているという、非常にシンプルな構図なんだけど、なんとも言えない魅力を感じてしまう。
書いてあるロシア語もよく分からないんだけど、恐らくメリークリスマスだろうね?
ロシア語がデザイン的に見えるのも惹かれる原因の1つかな。
こんなポストカードもらったらものすごく嬉しいだろうな!

今回のビザールポストカードは、全部ビンテージになってしまったね。
昔の時代の作品は現代とは全く違う趣があって、刺激されることが多いんだよね。
ROCKHURRAH RECORDSの年賀状も負けないように頑張らないとね!(笑)

がっちりBUYましょう!vol.10 クリスマスもミリタリー編

【時代を超えてカッコイイ。キリッとした海の男たち勢揃い】

ROCKHURRAH WROTE:

あまり買い物をしないROCKHURRAHとSNAKEPIPEなんだが、お互いの誕生日とクリスマスには人並みにプレゼントをし合うのが毎年の恒例。
買い物をしない、などと書くとちょっと殺伐とした人柄とか生活を想像してしまうだろうが、そういうわけじゃなくて「これは!」と思えるほど気に入ったものが少ないか、あっても高くて即座に買えないというだけの話。作れるようなモノは自作してしまう事も多いし。

あれが欲しい、と明確なものを持っているわけじゃないからクリスマスの時には何となく欲しいものがありそうなところに行って、何となく思いつきで欲しいものを買ったりしているのが毎年の事。
しかし今年は珍しくお互いに明確な欲しいものが見つかったので気が早すぎるがお互いのプレゼントにする事にした。いつものように直前になってアタフタしなかったのは良かったが、通常の人が考えるクリスマス気分とは程遠いな。

ROCKHURRAHがSNAKEPIPEに贈ったのはまたもやしつこいくらいに軍モノ、アメリカのFIDELITYというメーカーが出してるCPOシャツ・ジャケットだ。
CPOとはアメリカ海軍の兵曹長(Chief Petty Officer)の事。などと書いても軍の中の事などよくわからんし、2つ以上の役職が出てくるとどっちが偉いのかも知らないんだが、うんちくのために買ったわけじゃなっしー(パクリ)、どうでもいい事だ。
たぶん船の上で北風ピープー寒くないように厚手で風を通さないシャツというような目的なのかねえ?
厚手のメルトン素材で出来てて胸にフラップ付きのポケットが2つというシンプルなもの。裾がシャツのようにラウンドしてるから、本来はシャツなんだろうが、厚みはちょっとしたジャケット並み。

海軍といえば即座にピーコートを思い出す。
ROCKHURRAHはダブルのボタンが似合わないので自分でこれを持っていた事はないが、昔小倉にいた頃に兄が持っていたのを拝借してたまに着てたものだ。それは革のライダース・ジャケットで有名なショットのものだった。 裏地もしっかりキルティングで分厚い装甲のような固いコートだったな。確かに保温素材が昔よりも格段に進歩した現在でも、北風程度では揺らぎもしない確実な暖かさは素晴らしい。いつの時代でも廃れないのはその普遍的なデザインと品質だろう。
SNAKEPIPEはそういう片田舎出身のROCKHURRAHとは違いずっと東京をテリトリーとして育ってきたから、高校生の時に上野の中田商店で買った本当の海軍モノのピーコートを所持していたそうだ。しかし軍人が着るいかついコートだから、かなり大きいのを無理して着てたらしい。今みたいにショート丈とかレディース・サイズとかがなかったから仕方ないんだろうね。
彼女は何年か前にショットの真っ赤のピーコートも買ったんだが、やっぱりその重さに耐え切れず(虚弱体質)、暖かいんだけど動きにくいから最近はあまり着てないのが現状。

さて、いつものように話がそれてしまったが、SNAKEPIPEがちょっと前に古着屋で見て気にったのがこのCPOの形。ものすごく昔にはちょっとした古着通だったROCKHURRAH、もちろんCPOの名前と形は一致したんだが、過去にヴィンテージ古着屋とかで見てたCPOと言えばなんだかチェックだったり重くて固いウールシャツだったり、今回買ったものとは似ていても全然違った印象を個人的には持っていた。
70年代に流行ったヘビーデューティーなどというアウトドア初期の言葉が頭の中をよぎる、それがROCKHURRAHの持つCPOのイメージだったのだ。だからSNAKEPIPEがグッと来たCPOは最近めのブランドが今風にアレンジしたCPO風だと勘違いしてたわけだ。
しかし調べてみるとこのフィデリティなるメーカーは由緒正しく、上に書いたピーコートを主力商品として海軍に納入していたらしいのだ。
いやはや、ミリタリー好きなどと言ってもROCKHURRAHの知識なんてこの程度、お恥ずかしい。

この軍納入メーカーの歴史ある本物は意外なほど細身でスマートなシルエットを持っていて、ヘタなブランド品よりもずっと格好良い。フィデリティとコラボしてるブランドとかもあるくらいだしね。
本物でしかもオシャレに見えるものだからSNAKEPIPE が惚れるのもよくわかるよ。
丈の長さもSサイズならそこまで長くなくて、女性でも全然問題なく着用出来る。試しに男でも割と細身のROCKHURRAHも袖を通してみたが、ちょっと窮屈なほど。マッチョな人にはとても着れませんというレベルだな。
前にこの「がっちりBUYましょう!」の企画でMASSIF社のジャケット(米軍納入の本物)を紹介した事があったけど、あれも本当の鍛えた軍人には細すぎるでしょう、と思ったもんだ。
昔の軍服=動きやすい=太くて野暮ったいというイメージとは全然違う最近のスタイリッシュな軍服。時代はやっぱり変わったなあ。

メルトンは暖かいけど固くて重い、といったイメージはこのCPOにはなく、意外なほど柔らかくて軽いのも時代の進歩だね。
何の装飾もなく普通のウールシャツなのにおしゃれで上質に見える、こういうのがウチの大好きなものなのでSNAKEPIPEもとても気に入って喜んでくれた。いいプレゼントで良かったね。

SNAKEPIPEがROCKHURRAHに買ってくれたのはサングラスで有名なオークリーのアサルト・ブーツだ。ちょっと前にもこのコーナーでタクティカル・ブーツ特集をやってベイツと5.11のブーツを紹介したが、今回はサイドジッパーではなく、普通の編上げブーツ。しかも今まで履いた事ないショート丈の6インチ仕様。

これまた去年の記事だが、SNAKEPIPEがナイキID(ナイキがやってる特注システム)にて素晴らしいタクティカル・ブーツを購入した。なぜだか知らないが購入した直後にこの商品はカタログから消えてしまったという幻の商品なんだが、消える直前に入手出来た幸運のブーツを横目に、自分のも注文すれば良かったと後悔していたROCKHURRAHなのだ。サイドジッパーは本当に着脱が容易で履きやすいんだけど、やっぱりちゃんとした編み上げの方がスッキリしててカッコイイからね。
そんな「隣のものがうらやましい病」のROCKHURRAHが密かに憧れていたのがこのオークリーのSIアサルト・ブーツなのだった。
オークリーと言えばアメリカの軍用サングラスでも本格兵士の着用率が非常に高いメーカー(ESSという名前でも有名)。本社ビルも何だかSF映画に出てくる要塞みたいで素晴らしくカッコイイ。ミリタリー好きの人にとっては信頼度の高いブランドだと言える。その実力派メーカーのタクティカル・ブーツ、悪かろうわけがない。
しかしこれは売ってる店も少なく5.11とかよりはやや高価、サイズもなかなかないので諦めていたんだが、つい最近、とある通販サイトで電撃的特価(何と半額)のものを発見。興奮してロクに考えもせずに注文したのが今回のプレゼントというわけだ。
注文した後で「パチもんじゃなかろうか?」「キズもんじゃなかろうか?」などと色々な不安にかられもしたが、そこはミリタリー・ショップの中でも名門と言える本格的な品揃えのお店。滅多に騙される心配はなさそうだ。
以前に5.11のバッグを通販で買った時に店に在庫があるかのような書き方をしててダマサれた事があった(アメリカから取り寄せに2ヶ月近くもかかった)ROCKHURRAH。そういう意味の猜疑心は強いのだ。
もし同じパターンだったらクリスマスに間に合わないと思ったが、心配をよそに商品はあっという間に届いた。
実は今回のクリスマス・プレゼント編の「気が早過ぎる」理由がここにあったのだ。到着が非常に遅れた、または注文したけど品切れだった、とかに対応して次の行動が起こせるために早めの注文を心がけていたというわけ。

このSIアサルト・ブーツはオークリー社がU.S.SOCOM(United States Special Operation Commandの略でアメリカ特殊作戦軍の事)の要請で制作したという本格派仕様のブーツ。ただし本物はそうそう手に入るシロモノではないので、これを民間用にマイナーチェンジしたのが入手した商品となる。ふむふむ「ターミネーター4」でも使用された、などと謳い文句があるな。
最初見た感じは硬そうで重そうだったが、履いてみてビックリ。足にピッタリんこフィットして感動的な履き心地。前にベイツのブーツを履いた時に思ったのと感想はほぼ一緒だが、こちらは見た目のシャープさとは全く違う快適さで、もうメロメロに惚れてしまった。ソールはごつくて路面にピッタリと吸い付き、足音もほとんどしない感じがする。建物の中の階段だとカツカツと足音がするんだけど、外ではなぜか無音に聞こえる不思議。
ベイツのように革新的なインソール使ってるわけでもないのに、まさにハイ・テクノロジーが凝縮された高性能ブーツだと履いてみてわかるよ。自分のキック力が1.5倍になったような感じ。
ただ一点だけ、このブーツは普通の編み上げなんだが、非常に靴紐がほどけにくいようになってて、履くのに結構時間がかかるのだけが難点。本物のミリタリー・ブーツとかで採用されているスピードレースと呼ばれる金具がついた方式ではなく、あくまで原始的に穴を通した紐という普通のブーツと変わらないためだ。しかも紐の角度が途中から変わっていて、実はこれがほどけにくい原因なんだよね。考えてみれば兵士は一旦ブーツを履いたらずっと履きっぱなしが当たり前。脱ぎ履きしやすいよりはほどけにくい方がありがたいのは間違いない。
その点以外はものすごく気にって毎日でも履きたいブーツだと言える。個人的な好みだとは思うがデザインもミリタリー・ブーツとしては最高点だな。本当にありがとう、SNAKEPIPE。

これでお互いのプレゼント交換は終わったわけだが、ここで終わらないのがROCKHURRAH RECORDS流というか何と言うか。
SNAKEPIPEが入手したCPOを眺めてまたしても「隣のものがうらやましい病」にかかってしまったROCKHURRAH。気がつけばフィデリティだのCPOシャツだのを無意識で探してしまう。そんな時に偶然見つけたのが今回のオマケ、フィデリティのM65ジャケットだ。
数多くのミリタリー、タクティカル系のジャケットを所有している二人なんだが、ROCKHURRAHは個人的にM65は今まで持ってなかったのだ。最近のブランドはどこもM65みたいなものを作ってはいるが、ディティールや素材がイマイチで安っぽい。本物はでかくてブカブカのサイズが多く、これまた似合いそうにない。
しかしフィデリティのはピーコートやCPOシャツと同じメルトン素材で出来てて、やっぱりかなり細身でカッコイイ、しかもM65を作ってた実績はなくても一応本格派のメーカーなのは間違いない。チャラチャラしてない大人の逸品M65だと一目惚れしてしまった。
それならばブーツも安かった事だし、もう一つオマケでプレゼントしてあげるよ、というSNAKEPIPEの優しい申し出を受けて買ってもらったのがこの1枚。

CPOと違い、こちらは全部裏地が付いててさらに暖かそう。前に何回か書いてきた事だが、ROCKHURRAHは上着選びの運が悪くて、ちょっと寸足らずか長すぎかどっちかの上着しか持ってない不幸な星の下に生まれたようだ。もしかしたら人よりもちょっとだけ胴が長いのかも知れないが、胴の長さを合わせると絶対にぶかっとした着こなしになってしまうんだよね。
しかしこのM65はそんな事がなく、まさに誂えたかのようなジャストフィット。外側4つのポケットも完全に本物のM65と同じ仕様になっていて妙なアレンジとかも一切ない。こんなのが欲しかったんだよ、ありがとうSNAKEPIPE。

着た事ある人はみんな知ってると思うがM65とかECWCSとか陸軍仕様のミリタリー・ジャケットは前ジッパーで閉めた後にスナップ・ボタンでさらに前を留めるタイプになっている。これが非常に苦手なROCKHURRAHはいつもこの時点でアタフタしてしまう。この辺は好みや慣れの問題だろうかね?

今回のお互いのプレゼントはどれも大満足の素晴らしい質感のものだった。いつでもこんなありがとうの気持ちを持ってお互い暮らしてゆきたいものだ。
しかしブーツとM65、これを同時に着用する時は靴紐とスナップボタンで結構手間取りそう。来年の目標はこれを瞬時に着脱出来るようになる事だろうな。では特訓して来ます。