誰がCOVERやねん4

【今回はひねりのない直球。扉絵もシンプルに手抜き】

ROCKHURRAH WROTE:

ROCKHURRAHが勝手に「過去の企画、再発掘」というような感じで、ピッタリと途絶えてしまったシリーズ記事を再び書こうとしているのは本人以外誰も気にも留めてない事と思う。

この「誰がCOVERやねん」のシリーズも1年くらいは書いてないなあ。
ブログ自体をそんなに書いてないから時の経つのもあっという間だよ。
最近はなぜかとても忙しくて、週末に頭を使う気力さえ出てこない始末。
もっとゆったり出来る時間があれば少しは何か出てくるのかも知れないが、本人の気質とは裏腹にあくせく毎日駆けずり回ってる。

さて、今回のテーマは特に決めてないけど、それでよろしいか?
この企画の当初は単に目に止まったカヴァー・ヴァージョンの曲を羅列して簡単なコメントを書くだけというシンプルなものだった。
しかし3回目くらいから飽きてきて少し趣向を凝らすようになったのが敗因。
色んな括りに自分でがんじがらめになってしまい、書くのが非常に難しくなってしまったのだ。
週末に頭を使う気力さえ出てこないのに難しいのは困る。
元来、ひねりすぎの傾向にあるROCKHURRAH、今日は久々に直球で行かせてもらおう。
曲も割とシンプルなのを選んだよ。
ちなみに今はじめて当ブログを読み始めた人にはわからないだろうが、ずっといつまでも70〜80年代のパンク、ニュー・ウェイブがメインの記事を書いてるから選曲見て「いつの時代?」とか思わないように。

Ca Plane Pour Moi / Sonic Youth

この曲は色んなところで使われているから知ってる人も多かろうが、ベルギーの70年代パンク・バンド、プラスティック・ベルトランがオリジナルだ。
元々はハブル・バブルというポップなパンク・バンドだったがプラスティック・ベルトラン名義のこの曲が奇跡の大ヒット。
ROCKHURRAHのブログでも何回も書き続けているね。

例えばパンクの代名詞、セックス・ピストルズやクラッシュやダムドなんかが、遊んでても超自然的な力で勝手にメジャーになったとは誰も思わない。目に見えないところで作曲者も演奏者も歌い手も何らかの努力はしてるのが当たり前だろう。
このプラスティック・ベルトランももちろん、どこか陰で努力してるのには違いなかろうが、そんな片鱗もぜーんぜん見せないところが素晴らしい。
ソロ・アーティストなのかバンドなのかもよくわからないが、全盛期にはバンド・メンバーもいないステージに一人で、軽薄そうな男が口パクのような歌を歌い飛び跳ねて踊ってるだけの能天気さ。
もちろん歌ってる姿を見たのはネット映像が普及したここ10年くらいの話で、それ以前の時代にはプラスティック・ベルトランがどういうライブを行うのか、そういう情報はなかった。
だから動いてる姿は近年になって知ったんだが、昔の映像とかいくつ見てもちゃんとしたライブっぽい姿は皆無なんだよね。 他に何か芸があるわけでもないだろうに、軽薄なぴょんぴょんダンスだけでメガヒットとは恐れいった。

曲調も簡単な3コードのロックンロールをひたすら単調なビートに乗せて歌うだけ、ただこの当時はロック的な歌には向かないと思われていたフランス語で見事にパンクをやっていたのが革新的と言えるのかな?
フランスではパンク初期の時代にメタル・アーバンやスティンキー・トイズなどのパンク・バンドがいたが、これらはいわゆるフレンチ風味はあまり感じられないものだった。
しかしベルギー=同じフランス語圏で生まれたこの曲はミッシェル・ポルナレフのようなフレンチ・ポップをパンクで再現したような軽薄・・じゃなかった軽快なエスプリの効いたもの。

日本盤が出た時は「恋のウー・イー・ウー」または「恋のパトカー」などという邦題がつけられていたな。
誰でもノリノリになれるハッピーさを持っていて、時代を超えて愛され続けるのもわかるよ。
有名無名に関わらずカヴァー曲の多さでもトップクラスだな。

その数あるカヴァーの中からROCKHURRAHがチョイスしたのがソニック・ユースによるもの。
プラスティック・ベルトランよりは遥かに知名度も高いと思われるが、1980年代初期から活動を続けているアメリカのバンドだ。
アメリカン・ロックなどと書くとROCKHURRAH世代ではどうでもいいバンドばかり思い浮かべてしまうが、実はノイズやアヴァンギャルド、オルタナティブなどのバンドの発生率も高い国なんだよね。
個人的にも大昔にはリディア・ランチやコントーションズ、ペル・ユビュとか聴き狂っていたもんな。
そういうノイジーなアプローチをしたロックの中で最も大成したのがソニック・ユースかも知れない。
個人的にはそこまでノイズという気はしないが。

ROCKHURRAHは彼らの全てを語れるほどにファンであった事はないけど、暴力的な混沌(ああ陳腐な言い方)を表現させたらピカイチのバンドだったね。
特にどんな曲をやっても見事にソニック・ユースっぽくなってしまう独特のギター奏法は数多くのギタリストに影響を与えたはず。
この「 Ca Plane Pour Moi」もまさにソニック・ユース調そのもので逆に何の飛躍もないけど、飛躍し過ぎて、このポップな原曲が途中で2回ほど眠くなってしまう16分もの壮大なノイズ組曲とかにならなくて良かった。

Teenage Kicks / Thee Headcoatees  

2曲目も軽快なので行ってみよう。元歌はアイルランドの70年代パンク・バンドだったアンダートーンズのヒット曲だ。
ウチのブログでもちょくちょく名前が出てくるけど、大体いつも同じような事書いてるな。
反体制とかアナーキーとか過激とかのいわゆるパンクのステレオタイプなイメージとはかけ離れた、7:3分け長髪の70年代予備校生みたいなルックスの好青年がこのバンドの主役、フィアガル・シャーキーだ。
何だこの長いセンテンスとひどい文章?大丈夫か?ROCKHURRAH。
メンバーも普通にセーターとか着てて、ステージ映えがしないことこの上ないというバンドなんだが、一応ロールアップしたジーンズからDr.マーチンのチラ見せ、ダブルのライダースがパンク要素というわけか?

初期パンクの中にはこういう風采の上がらないタイプのバンドも多く含まれていて、バズコックスとかサブウェイ・セクトとか。
あまり「華」がなくても、ちゃんと名曲を仕上げれば世界的に著名になれるというところがパンクの魅力でもあったな。

アンダートーンズもモロにそのパターンで、50〜60年代ポップスなどの要素をうまく取り入れた軽快な曲を数多く残したバンドだった。
「Teenage Kicks」はその中でも最大のヒット曲で、多くの人に愛され続けた時代を超えた名曲のひとつだと言える。
初めて聴いた人は必ずその甲高い歌声にビックリするけど、このファルセット・ヴォイスも彼らの魅力。

この曲も色んなバンドがカヴァーしているけどグリーンデイだのアッシュだの、ワン・ダイレクションまでやってるのか?
どちらかと言うとヤンチャな若造バンド(最後のはバンドとは言えないな)がそれぞれの世代で何となくカヴァーしたものばかり。いくつ聴いても全然面白くもない駄作カヴァーだと思える。全く意外性がないんだよね。
しかも全然ウチのブログ向けじゃない。
上に書いたバンド達も本家アンダートーンズよりもずっと世界的にヒットした奴らなのに、この安易さ、このリスペクト感のなさは一体何?と嘆かわしくなってしまうよ。

そんな中でROCKHURRAHが許せる数少ないものがこのヘッドコーティスによるもの。
1970年代から90年代にミルクシェイクス、マイティ・シーザーズ、ヘッドコーツなどなど数多くのガレージ系、ブリティッシュ・ビート系のバンドで活躍したビリー・チャイルディッシュが仕掛け人となって手がけたガールズ・グループがヘッドコーティスだ。
彼女たちは演奏が出来るわけではなくて音楽の方はビリー・チャイルディッシュ達が担当、この4人は歌って踊るだけの添え物みたいなもんだが、ジャケット写真とかではちゃんと楽器持ってていかにもバンド風。
この辺の捏造もまた60年代っぽいのかもな。
とにかく「Teenage」というには無理がありそうな迫力のアネゴが投げやりに歌い、そして演奏はラウドなガレージ・ロックンロール。
好きな人にはたまりませんな、の世界だな。
ん、何とここまで長文書いて気付いたがこのヘッドコーティスは同じシリーズ「誰がCOVERやねん3+」でも書いてて、しかも前回もほとんど同じようなコメント書いてるな(笑)。
しかも元歌のアンダートーンズもこっちの記事で同じような書き方してるよ。アメージング。
自分の過去に書いた記事さえ覚えてないとは呆れるばかりだが、自分の書いた事が一応いつでも主義一貫しててメデタシ。

Isolation / Die Krupps

80年代初期のニュー・ウェイブが好きな人ならば誰でも、とは言わないがかなりの人が知ってるに違いない伝説的なバンドがジョイ・ディヴィジョンだろう。
ロンドン・パンクが誕生して間もない頃のマンチェスターでセックス・ピストルズが観客わずか数十人というライブを行った際に居合わせて、衝撃を受けた人物が何人もいたらしい。
後のバズコックス、マガジンのハワード・ディヴォートや後のスミスのモリッシー、そして後のジョイ・ディヴィジョンのイアン・カーティスなどがこの聴衆だったわけだが、彼らを中心にマンチェスターのニュー・ウェイブは花を開いてゆく。
パンクやニュー・ウェイブ初期の最重要レーベルのひとつ、ファクトリー・レーベルもここから生まれ、そしてジョイ・ディヴィジョンはそこの看板アーティストだった。
見たように書けばこういう感じでマンチェスター・ムーブメントは始まったんだろうけど、見てないROCKHURRAHはそこまで書けないのが悔しい。
とにかくジョイ・ディヴィジョンは音楽の流れがパンクからニュー・ウェイブに変換していった頃にファクトリー・レーベルから2枚の傑作アルバムを出し、インディーズ界のスーパースターとなってゆく。
が、度重なる癲癇の発作、鬱病、妻と愛人との三角関係などからイアン・カーティスは1980年に首吊り自殺をしてしまう。
自殺→レジェンドというのは個人的に好きじゃないからROCKHURRAHは今まであまりジョイ・ディヴィジョンの事を書いて来なかったが、彼らの作った音楽を愛しているのは今も変わらない。

彼らの最大のヒット曲は数多くのバンドがカヴァーしている「Love Will Tear Us Apart」だが、個人的に一番好きな彼らの曲は1stの1曲目「Disorder」、2番目に好きな曲が2ndの2曲目「Isolation」だ。
どちらもジョイ・ディヴィジョンの音楽を表すのにぴったりな単語をタイトルに用いているな。

その名曲「 Isolation」をカヴァーしたバンドは意外と少ないので少しビックリんこ。
有名どころではスマッシング・パンプキンズとこのデイ・クルップスくらいなのか?
スマパン、名前は知ってるけど特に興味ないからやはりROCKHURRAH的にはクルップスをチョイスするのが妥当だろう。
もう10年以上も延々とROCKHURRAH RECORDSでは語り続けていて、書いてる本人までもが「またか!」と思ってしまうが、ノイエ・ドイッチェ・ヴェレ(ドイツのニュー・ウェイブ)の中心バンドのひとつがデュッセルドルフ出身のデイ・クルップスなのだ。

D.A.F.によってノイエ・ドイッチェ・ヴェレの洗礼を受けた者が次に辿り着くのがデア・プランかこのバンド、というくらいに大御所なんだが、シュタロフォンという鉄パイプで自作した鉄琴のようなパーカッションを叩きまくって演奏するインダストリアル系バンドの真骨頂のようなのがクルップスだ。
エレクトロニクスを多用した音作りなんだが繊細でもクールでもなくて肉体派、工場労働系なのがまず良い。
自分が育った北九州も西の方は製鉄工場が盛んだったし、環境的には似てるからよりシンパシーを感じてるのかも知れないね。
ROCKHURRAHは福岡の80’sファクトリーというライブハウスで彼らの演奏している映像を見て以来、感銘を受けた人間なのだが、途中からなぜかメタル系の要素が見え隠れするようなバンドに変貌してしまい、ずっとファンで追い続けたというには程遠い関係。
最初の頃はとても良かったけどなあ。

最大のヒット曲「Wahre Arbeit Wahrer Lohn」を何度も何度もしつこいくらいに手直した音源を発表し続けたユーゲン・エングラーの愛すべき偏執狂ぶり、そういう愚かな部分を含めての魅力がこのバンドにはあった。

彼の押し殺したヴォーカルのスタイルとイアン・カーティスの歌声には一見共通するものがあるけど、エネルギーを放出し続けるようなクルップスと心の暗黒を内側に貯めこんでしまったイアン・カーティスは正反対、という気もするな。

もっと書くつもりでいたけど、意外と長くなってしまったので今日はこの辺でやめておこう。
まずは週末に頭を使う気力が起きるくらいまでは回復したいもんだ。
ではまた来週。Hasta luego(スペイン語で「またね」).

映画の殿 第12号 ウィル・フェレル04

【「アダルト♂スクール」でステージに立つ全裸のウィル・フェレル】

SNAKEPIPE WROTE:

今週のROCKHURRAH WEBLOGは、ついに驚きのウィル・フェレル特集4回目!
どれだけウィル・フェレルの映画を観ているか、どれだけウィル・フェレルが好きかがよく解るよね。(笑)
何度も言うように日本での知名度は今ひとつというウィル・フェレルだけど、アメリカではドル箱スター!(言い方古い?)
どちらかと言えば「どぎつい」タイプの笑いなので、好き嫌いが分かれるだろうという予測はつくね。
ただし中年になったテディベアを主人公にした「Ted」も、ウィル・フェレル風の下ネタ系のジョーク満載だったにも関わらず、日本でもヒットしてるから驚きだ。
ぬいぐるみなら良いのか?(笑)
別に日本でウケなくても、全然関係ないけどね!
では早速いってみよう。
いつも通り、映画の製作順じゃなくてROCKHURRAH RECORDSで観た順番で書いているのでよろしくね。

最初は「アダルト♂スクール」(原題:Old School 2003年)から。

法務関係の仕事をしている主人公ミッチは、
婚約者の乱交パーティをきっかけに離別。
新しく借りた家はカレッジの敷地内にあるので、
悪友たちがそこを「社交クラブ」というクラブ名目で
利用することを画策する。
実情はバカパーティで、対立する学部長は難癖をつけて
クラブを潰そうとするが、
メンバーは試練に耐えて頑張り、学部長の陰謀を潰す。

非常に簡単過ぎるあらすじなので、これだけだと意味不明だよね。(笑)
「アダルト♂スクール」でのウィル・フェレルは、主人公ミッチの悪友フランクという設定で、一番初めに結婚式を挙げるんだよね。
最初は真面目な夫になろうと努力はしてみたものの、やっぱり友達と遊んでいるほうが楽しい様子。
新妻との約束を破り、アルコールを大量に摂取したせいで、またもやお得意の全裸になる始末。
映画の途中では定番のパンツ一丁シーンもあってノリノリのウィル・フェレル!
自慢の喉を披露するシーンもあったね。
新体操のリボンの演技は大笑いさせてもらったよ。(笑)

「アダルト♂スクール」の主人公はルーク・ウィルソン演じるミッチなんだよね。
なんとこの方、「映画の殿 第11号」で記事にした「ズーランダー」で新人モデルを演じていたオーウェン・ウィルソンの実の弟とのこと!
全然顔が違うから気付かないよね。(笑)
あらすじにもあったように婚約者と別れたミッチが一人暮らし用に家を借りる。
せっかくだから引越し祝いを兼ねてパーティやろう、と「ミッチ祭り」なるポスターまで作り、見知らぬ人まで押し寄せるような大規模な企画に発展したところから「社交クラブ」が発足してしまう。
ミッチ本人よりもやる気満々なのは、悪友たちなんだけどね。(笑)

もう一人の悪友はヴィンス・ヴォーン演じるバーナードである。
おや、この顔はどこかで見たような?
なんとヴィンス・ヴォーンも「ズーランダー」に出ていたんだね。
俺たちニュースキャスター」にも。(笑)
コメディ系の俳優というのは、皆どこかでつながっているみたいだね。
このバーナードが煽り、ミッチの家に実際に人を集めて「社交クラブ」が何故大切なのか力説したことで本格的に活動が始まってしまう。

映画の中で気になったのが、大学に勤めている職員の一人。
この俳優の顔は見間違えることがないね。
リンチの「マルホランド・ドライブ」でウィンキーズというダイナーで見た夢の話をしていた眉の太い青年だよね!
リンチの映画以外で見たのは初めてだからビックリだったよ。

もう一点気になったのは、「ミッチ祭り」でゲストとして登場したのがスヌープ・ドギー・ドッグだったこと!
今はドギーが抜けてスヌープ・ドッグになってるなんてことも知らなかったなあ。
映画の中で披露していたのが「paid in full」だったんだけど、SNAKEPIPEはEric B & Rakimの曲だと思っていたけど?
単なるカバーなのかな。
大好きな曲だったので嬉しかったな!(笑)

「アダルト♂スクール」も黄金期→挫折→復活というウィル・フェレル得意のパターンを踏襲しているタイプの映画だったね。
大人の男が真剣に遊ぶことについて考え、生きがいになっていく。
ハチャメチャなシーンは多いけど、共感できる人も多いんじゃないかな?

続いては「ペナルティ・パパ」(原題:Kicking & Screaming 2005年)ね!

闘争心あふれる父バックに育てられた冴えない
中年男フィルは、息子が所属する弱小サッカーチーム
「タイガース」の監督を引きうけることに。
バックが監督を務める強豪チーム「グラディエーターズ」にボロ負けしたことから、フィルは鬼コーチと化して
チームメイトたちを鍛えはじめるが……。

ウィル・フェレルの役名がフィルなんだよね。(笑)
フィル自身が子供の頃から運動が苦手で、大人になっても父親に見下されてしまうという役どころである。
どうしてダメダメな役なのか、って?
それは例の黄金パターンのためだよ!
ウィル・フェレルはスポ根物が得意だからね!(笑)

ウィル・フェレルの父親バックを演じているのがロバート・デュヴァル
「ゴッドファーザー」や「地獄の黙示録」で有名な俳優だよね。
SNAKEPIPEは、前述した「paid in full」がサウンドトラックに入っているデニス・ホッパー監督作品「カラーズ 天使の消えた街」 の時のロバート・デュヴァルが印象に残っているけど。(笑)
「男は強くあるべき」という頑固で一歩も譲らないタイプのアメリカ男がよく似合っていたと思う。

弱小サッカーチームが、努力をすることで勢いに乗っていく展開は、予想通りだった。
そして父親vs息子という構図は、「巨人の星」や「美味しんぼ」などでもお馴染みのテーマだよね。
「ペナルティ・パパ」ではスッキリする結末で、ほとんど下ネタもないのでファミリー向け映画という感じかな。
実はSNAKEPIPEには物足りなかった。(笑)

最後は「奥様は魔女」(原題:Bewitched 2005年)で締めようか。

元はトップスターだったジャックのもとに、
テレビドラマ「奥さまは魔女」の出演依頼が来た。
そして、彼は相手役のイメージにぴったりな女性
イザベルと出会うのだが……。

タイトルは60年代にアメリカ人気テレビドラマだった「奥様は魔女」と同じだけど、この映画はそのリメイクじゃないんだよね。
映画の中でリメイクを作る、という設定になってんだけど。
元トップスターだったジャックを演じるのがウィル・フェレル。
すでに最初から落ちぶれている設定なのね。(笑)
出会う人のほとんどから「私あの人嫌い」と言われてしまうほど。
黄金パターンを信じて観ていこう!

相手役のイメージにぴったりな女性として登場したのがニコール・キッドマン演じるイザベル。
特別選んでいるわけではないのに、意外とニコール・キッドマンの映画って観てるんだよね。
今まで観てきた映画の中では、一番ニコール・キッドマンが美しく見えたと思うSNAKEPIPE。
それなのにゴールデン・ラズベリー賞でウィル・フェレルと共に最悪カップル賞を受賞したらしい。
なんでだろう?
そんなにひどい映画なのか?(笑)

ニコール・キッドマンのお父さん役がマイケル・ケイン演じるナイジェル。
このお父さん、娘が心配なのかどんなところにも顔を出して忠告を与えるシーンが面白かった。
例えばスーパーで買い物をしているとポップコーンのパッケージに隠れて喋り出したり。
他にも色々なバージョンがあって、よくできていたね!

60年代のテレビドラマ「奥様は魔女」に出演していた役どころが登場していたようで、当時を知っている人には懐かしく感じるんじゃないかな?
テレビドラマ版で魔法を使う時にサマンサがやっていた「鼻をピクピク動かす」仕草も、ニコール・キッドマン頑張ってやってたし。
なぜラジー賞なのか不思議でならないよ。
えっ?ウィル・フェレルを贔屓にしてるから、褒め言葉しか出てこないんだろうって?
うーん、もしかしたらそうかもしれない。(笑)

ウィル・フェレル特集を4回も書くとは、SNAKEPIPE自身驚き!
もうウィル・フェレルが主演、もしくは準主役の映画が少なくなってしまったので、5回目の特集記事を書くことができるとしたら新作が発表されてからになるのかな。
ウィル・フェレルの活躍を期待して待っていよう!

二人のホドロフスキー 愛の結晶展 鑑賞

【会場内を撮影させて頂いた1枚】

SNAKEPIPE WROTE:

ホドロフスキー新聞やキネマ旬報での記事、インターネット上などで以前から知っていたホドロフスキー夫妻による絵画展。
かなり長い期間開催されていると思い、いつかチャンスがあったら行こうとボンヤリ考えていた。
長年来の友人MやROCKHURRAHからも、絵画展の情報知ってる?などと聞かれたこともある。
先日ふと思い出し、もう1度絵画展について調べると会期は9月21日まで!
まだまだ大丈夫、なんて悠長に構えていられないほど迫ってるじゃないの!
これは早速計画しなければ!

9月には2回連休があるので、どちらかの日程で調整しようとROCKHURRAHと相談する。
友人Mにも声をかけると是非一緒に行きたいとのこと。
怪しい3人組、今回は渋谷に参上である。

会場となっているアツコバルーに行くのは今回が初めて。
サイトに表示されているマップによれば、Bunkamuraのすぐ近くとのこと。
最近全然Bunkamura方面行ってないなあ!
かつては仕事の関係で月に1度は通っていた渋谷区松濤だったのに、すっかりご無沙汰。
いつの間にかドン・キホーテまでできてるよ!(笑)

友人Mとは109前で待ち合わせ。
方向感覚に優れている友人Mが一緒だと、初めて行く場所も安心ね!
バルーといえば、かつて一世を風靡したサラヴァ・レーベルの主催がピエール・バルーだから、アツコバルーと関係あるんじゃないの?とROCKHURRAHが話す。
さすがはレコード屋、良く知ってるね!
ピエール・バルー!
ルールールーシャバダバダシャバダバダ~
あの有名な「男と女」の俳優、そしてあの主題歌!
そうなのかな?関係あるのかな?

などと話しているうちに、目的の場所アツコバルーのビルに到着する。
ホドロフスキー夫妻絵画展のボスターが貼ってあったので分かり易かった。
5階へ向かう。
エレベーターを降りるとすぐに会場になっている。
靴を脱いでお上り下さい、と声をかけられる。
展覧会で靴を脱ぐのは初めてかも!
チケットはドリンク付きで500円。
しかもドリンクはコーヒーや紅茶だけではなくて、カクテルやワインなどのアルコール類も選べることになっていてびっくり!
飲み物を持ったまま鑑賞してもOKとのこと。
何もかもが初めてづくし、少しだけ戸惑いながら鑑賞することにしたのである。

実はドリンク付きで500円の情報を知った時に、恐らく展示作品数が少ないんだろうなと勝手に予想していたSNAKEPIPE。
ところがその予想は大きく裏切られ、展示作品数の多いこと!
総展示数52点とは、びっくりだね。
1枚ずつじっくり鑑賞していく。

ホドロフスキーは1967-1973年の間
メキシコの新聞「EL Heraldo」 誌の週末増刊号に、
カフカ的実存主義に支配されたナンセンス・ストーリーから
次第に自身が影響を受けた禅の悟りに関する
「ファブラス・パニコス(素敵なパニック)」を
合計284ページにわたり連載し、プロの漫画家として
活躍していた(webより引用)

そしてホドロフスキーのデッサンを観た奥様、パスカル・ホドロフスキーが 絵を描くことをホドロフスキーに勧めたことから、ドローイングを共作するスタイルになったという。
バンド・デシネ(ベルギーやフランスを中心とした地域の漫画)の原作者としてのホドロフスキーは知っていたけれど、ホドロフスキー自身も描いていたとは全く知らなかったよ!
ペン画をホドロフスキーが、水彩で色を付けるのが奥様という共作スタイルだって。
さすがにプロの漫画家だった程の腕前、構図も題材も素敵、そして色合いのバランスが素晴らしい!
結婚して10年というホドロフスキー夫妻の仲睦まじさ、関係の深さがにじみ出てると思う。
上の画像は「虎のタンゴ」という2014年の作品とのこと。
2014年って今年なんだよね!
「リアリティのダンス」と「DUNE」のプロモーションで忙しかっただろうに、精力的に活動してるよね。

映画監督でもあり、絵も描くと言えばSNAKEPIPEが敬愛しているデヴィッド・リンチがいるよね!
恐らく「カルト映画」として同じジャンルで括られてしまう2人だけど、絵を鑑賞すると全くタイプが違うことが判るね。
リンチの絵に感じた暴力性がホドロフスキーには感じられない。
リンチの異常性もホドロフスキー夫妻には見受けられなかったね。
タイトルに「愛の結晶」と謳われているのが良く解る。(笑)
ホドロフスキー夫妻の絵には残酷な題材もあるんだけど、コミカルな雰囲気なんだよね。
ROCKHURRAHいわく「日本語にしたら’ひょうきん’」だって。
確かに観ていて怖くなるリンチの作品にはなかった表現だよね!

8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Galleryで鑑賞した「好き好きアーツ!#26 DAVID LYNCH –「鬼才デヴィッド・リンチの新作版画/写真展」と「イメージメーカー展」」の時も今回のアツコバルーも、どちらも展示販売の形式だったけれど、どちらの展示会にも購入者がいるんだよね!
今回のホドロフスキー夫妻のドローイングは原画ではなくジクレー版画で販売しているとのこと。
ジクレー版画って一体なんだろう?

リトグラフやシルクスクリーン版画と違い、
版を用いずに刷り上げるのが特徴で、
デジタルデータを上質なキャンバスや版画用紙、
高級写真用紙や和紙などの最高級の素材に、
150~250年規模の高い保存性を誇る、
ミュージアム・クオリティの顔料プリントのこと。
ポスター印刷との最も大きな違いは、
作家自身が監修を行いプリント工房(グラフィック)と
共同で作り上げる「作品」という点にある。

と説明されている。
より原画に近い形で再現されていて、お手頃価格で購入できる点がファンには嬉しいってことだよね!(笑)
いや、いくらお手頃とはいってもSNAKEPIPEにはちょっと難しい…。
画集があったら欲しいなあ!

ひと通り鑑賞が終わったところで、飲み物を頂きながらホドロフスキーのインタビュー映像を観ることにする。
入り口でチケット販売をしていた女性をハッキリ見ていなかったSNAKEPIPEは、ドリンクカウンターにいる彼女を見てビックリ!
なんて美しいんでしょー!(笑)
思わず、綺麗ですね!と声に出してしまったほど。
そしてその女性の後ろにある「うちわ」に目が止まる。
「ほどろふ」「すきっ」と書かれた、ホドロフスキーうちわ!(笑)
アツコバルーの関係者である美大生が制作されたとか。
友人MとROCKHURRAHに持ってもらい、撮影した画像!
快く撮影OKさせて頂き、ありがとうございました!
作品1枚ずつの接写以外なら、会場内の撮影も快諾して頂きとても嬉しかった。(※上の作品画像はネットからの引用です。念のため)

ホドロフスキーの映像は「リアリティのダンス」と「DUNE」のトレイラーに加え、先日ホドロフスキーが来日した際のインタビューが入っていた。
若さの秘訣について聞かれると「若い妻を得ること」などとユーモアを混ぜて答えている。
日本との関わりについても、「リアリティのダンス」にも登場した日本人の床屋の話などをしていたね。
顔の色艶も良くて、とてもパワフルなホドロフスキーだったよ!

帰り間際にチケット販売の美人さんが名刺をくれた。
ブログに書いた際には連絡して欲しいとのこと。
ってことで今回のブログはご了承頂いた上で書かせてもらいました!
そして11月に開催される「世界のCMフェスティバル」にも足を運んでね!とフライヤーを渡してくれた。
美人さんの関係者が主催しているとのこと。
「好きなことしかやらないんです」
って羨ましい環境だねー!(笑)
いつかそんな言葉を言ってみたいな。

会場に入る前に疑問だった「バルー」についても教えて頂いた。
アツコバルーのアツコさんは、ピエール・バルーの奥様とのこと!
関係あるどころじゃなかったね。(笑)

2014年はすっかりホドロフスキー・イヤーになったね。
次回作「フアン・ソロ」も楽しみだ!
そしてアツコバルーの次回の展覧会「野又穫 展 「Ghost」 浮遊する都市の残像」とのこと。
野又穫は一目惚れで画集を購入した大好きなアーティストなので、また行ってみたいと思う。

映画の殿 第11号 ウィル・フェレル03

【「ズーランダー」でウィル・フェレル演じるムガトゥ!HAPPY!HAPPY!HAPPY!】

SNAKEPIPE WROTE:

今回のROCKHURRAH WEBLOGは先週に引き続きウィル・フェレル特集にしようか。
好きになるとトコトン追求してしまうROCKHURRAHとSNAKEPIPE。
日本での知名度なんて関係ないもんね。(笑)
2013年の夏にもペドロ・アルモドバル監督の特集を驚きの4週連続企画にしたことを思い出すね。
きっとその時と同じような衝撃的な企画になること間違いなし!
では早速行ってみよう!
毎度のことだけど、映画は製作年度順ではなくてROCKHURRAH RECORDSで鑑賞した順番で書いているのでお間違いないようお願いします。

最初は「タラデガ・ナイト オーバルの狼」(原題:Talladega Nights: The Ballad of Ricky Bobby 2006年)から!
監督はもうすっかりお馴染みになっているアダム・マッケイ。
簡単にあらすじを書いてみようね。

アメリカの人気カーレース「NASCAR」にデビューすると瞬く間に頂点に登り詰め、国民的ヒーローとなったリッキー・ボビー。
しかし、F1から転向してきたフランス人ドライバー、ジャン・ジラールの出現が、彼の人生を一変させてしまう。

天才カーレーサー、リッキー・ボビーを演じるのは我らがウィル・フェレル。
フィギュアスケート、バスケットボールに続いて今回はカーレースとは!(笑)
この「いかにも」な雑誌の表紙など、どんな役にもすっかり馴染んでしまうのはさすがだよね。
豪邸に住み、モデルのような妻と2人の子供と暮らす成功した人物だったのに…そう!またいつもの黄金パターンなんだよね。(笑)
栄光から転落、そして這い上がる。
これでいいのよ!ね?(笑)
定番になるつつあるパンツ1丁姿も見逃せないね!

リッキー・ボビーの右腕として、同じくレースに登場するのが親友のカル。
演じているのは「俺たちステップ・ブラザース -義兄弟-』(原題: Step Brothers 2008年)で義理の兄弟として登場したジョン・C・ライリー
「タラデガナイト」ですっかり意気投合したから「ステップブラザース」につながったのかな?
ボビーの右腕とは言っても、実際には「そんなバカな!」という手を使ってボビーを優勝させる脇役なのである。

ボビー転落のきっかけになったのが、フランス人ジャン・ジラール。
演じているのはイギリス人コメディアンで俳優のサシャ・バロン・コーエン
全然フランス人じゃないんだよね。(笑)
だからこそできたであろう、フランスこきおろしネタ!
カーレースの最中にカプチーノを飲んだり、カミュの小説を読んだり。
レース用のつなぎには大きなペリエのロゴがあったり。
フランス人が観たら怒らないのかハラハラしちゃうね。(笑)

映画の中で大笑いしたのが、レポーターが客席の中に有名人を発見してインタビューするシーン。
字幕に出ているように、レポーターはケニー・ロジャースだと思い込んで出演させているけど、どう見ても別人なんだよね。(笑)
他にも別人だと思われる人物が同じようにインタビューに答えてたけど、SNAKEPIPEは知らない人だった。
アメリカではきっと大ウケなんだろうな。

マーシャル博士の恐竜ランド』(原題:Land of the Lost 2009年)は1970年代にテレビシリーズだった作品の映画化とのこと。
Wikipediaによると

ディズニーやソニーと映画化権を争い、
1億ドルの製作費がかけられた割に
北米興行収入は5000万ドルにも満たなかったため、
ユニバーサルでは重役の首が2つ飛んだと言われる

らしい。
ウィル・フェレルが主役になるって時点で、下品な笑いになることなんて最初から分かるはずなのにね? (笑)
もしディズニーだったとしてもウィル・フェレルはそのまんまだっただろうね!
そんな大コケした映画と聞くと益々興味が湧いてしまうのがROCKHURRAH RECORDSだよ。(笑)

科学者リック・マーシャルはタイムワープの研究で
未知なる世界の存在を信じているが、
学会からは全く相手にされなかった。
しかし、若い女性科学者ホリーはリックの学説を信じ、
研究のサポートをする。
やがてタイムワープが完成し、2人は案内役の
ウィルを巻き込みながら時空の旅に出る。

今度は科学者リック・マーシャルという役どころのウィル・フェレル。
テレビ出演の際に司会者と乱闘騒ぎになったため落ちぶれてしまう。
研究も全く評価されず不本意な仕事に就き、世間からは笑いものになっている。
あ、これも黄金パターンだね!(笑)
ウィル・フェレルのハチャメチャぶりは健在なので、ユニバーサルの不振の原因はもっぱら制作費がかさんだことなんじゃないかと推測する。
ウィル・フェレルは悪くないよ!

科学者リックを応援するのが、今回のヒロイン、ホリー。
演じているのはアンナ・フリエルというイギリス人女優なんだけど、今まで一度も観たことないみたい。
ちょっとシガニー・ウィーバーとスターウォーズでレイア姫だった 、当時のキャリー・フィッシャーに似てるように思ったよ。
活発なおてんば娘という役だからかな?
えっ、陰気なおてんば娘なんていないから日本語おかしい?(笑)

そんな2人と偶然に冒険を共にすることになるのが洞窟案内係のウィル。
演じているのはダニー・マクブライドという俳優。
コメディ映画によく出演しているというだけあって、ウィル・フェレルとの掛け合いも抜群だったね!

最も面白かったのは、謎の建造物に触れた時に声が劇的に変化することに気付くシーン。
ダニー・マクブライドが突然シェールの大ヒット曲「Believe」を歌い出すのだ!
その様子を見ていたウィル・フェレルはどうするのかと思いきや、同じように透明な建造物に手を当て、「Believe」を歌い初め、2人でハモる。
シェールの「Believe」はオートチューンを使いボーカルにエフェクトをかけていることで有名だよね。
「シェール・エフェクト」 と呼ばれるらしいね。
それを再現しようとしているのが実に面白かったよ!(笑)


他にもウィル・フェレルお得意の歌のシーンや、タイトル通り恐竜が出てきたりと見どころ満載の映画なんだよね!
どうしてヒットしなかったのか不思議でならないよ。

最後は「ズーランダー」(Zoolander 2001年)で締めようか。

スーパーモデルであるデレク・ズーランダーは
キメ顔「ブルー・スティール」を武器に年間最優秀モデルを3年連続で受賞して、トップの座に君臨していた。
しかし、新人のハンセルに4年連 続受賞を阻まれる。
デレクは引退を決意して地元に戻るが、家族に歓迎されず再びファッション界に身を置くことになる。
ある日業界業界No.1デザイナー、ムガトゥから
ショーモデルのオファーがかかる。
これを機に復活を懸けるデレクは、ムガトゥがある計画を企んでいるなど知る由もなかった。

映画のタイトル「ズーランダー」とは人の名前だったのね!
演じているのは俳優・映画監督・脚本家のベン・スティラー
キメ顔「ブルー・スティール」でも笑わせてもらったけど、完成した「マグナム」も素晴らしい!(笑)
撮り方で本当にモデルっぽく見えてしまうんだよね。
LIFE!」(原題: The Secret Life of Walter Mitty 2013年)でも監督兼主演俳優のベン・スティラーだけど、ウィル・フェレルを知るまでは、ほとんどコメディ映画を知らなったSNAKEPIPEなので、ベン・スティラーの他の作品も観てみたいな。

あらすじにあったズーランダーの最優秀モデル賞を阻んだ新人ハンセルを演じているのがオーウェン・ウィルソン
ウェス・アンダーソン監督作品でよく見かける俳優だよね。
ズーランダーとハンセルが決着をつけようと、ウォーキング対決をするシーンが見どころの1つかな。
ウォーキングって、ダイエットのアレじゃないからね!(笑)
モデルがファッションショーでキャットウォークと呼ばれる客席に長くつきだしたステージを歩く、あの歩き方でどっちがモデルとして優れているかを競う、というもの。
コメディ映画だから、普通の対決じゃないんだよね。(笑)
そしてこの時審査員になっていたのがデヴィッド・ボウイ
「ズーランダー」にはボウイの他にも、たくさんの著名人が出演しているので、見つける楽しみもあるよね!

「ズーランダー」の中で最も強烈な個性を放っているのが、業界No.1のファッションデザイナー、ムガトゥ!
我らがウィル・フェレルが演じている。
奇妙なヘアスタイルに、「MUGATU」と大きなロゴが入ったニットを着ているところは、本当に実在しているデザイナーみたいで秀逸!
悪巧みのためにおかしなプロモーションビデオまで作っていて、大笑いしてしまった。(笑)
写真の隣に写っているのはミラ・ジョヴォヴィッチ
彼女もファッション業界にいそうだから、キャスティングがバッチリだよね!

俺たちフィギュアスケーター」の元ネタはこれだったのかな、と感じるシーンがいくつかあったね。
音楽も80年代で良かったし、それに関する秘密も隠されていたりして大満足だった。
こうして更にウィル・フェレルのファンになっていくROCKHURRAHとSNAKEPIPE!
ウィル・フェレル特集はまだまだ続きそうだね。(笑)