二人の情熱男の物語

                   


ポール・シムノンに似て蝶!パフューム主演のBen Whishaw】

SNAKEPIPE WROTE:

最近はとんと映画鑑賞からご無沙汰だったSNAKEPIPE。
昔は新作でも旧作でもお構いなしに映画を観るのが大好きだったのに…。
久しぶりにレンタルビデオ屋さんを覗いてみることにした。

おっとっと!すっかり忘れていたのが「ハンニバル・ライジング」だ!
2007年4月27日に「四番煎じもおいしい?」として記事にしていたのに!
全く不覚であった。深く反省。(ぷぷ)
もう一本レンタルしたのが「パフューム」。
以前テレビCFで一場面をちらっと見て、印象的だったのを思い出したからだ。
「なんて古い話題だろう」と思われるかもしれないが、今回はこの2本の映画について書いてみたいと思う。

まずは「ハンニバル・ライジング」から。
原作はすでに読んでいたので、どういうストーリーなのかは知っていたSNAKEPIPE。
戦時下にあった少年時代を襲った悲劇と復讐を誓う青年期という二つが主軸になっている話である。
見所はやはりSNAKEPIPEが日本人だからか、フランス在住の日本人という設定の未亡人、紫夫人だろうか。
これ、コン・リーという中国の女優さんが演じていて、ちょっとびっくり!
日本の女優さんには出来ない役柄だったのかしら?
原作ではかなり妖しげで魅力的だった紫夫人が忠実に再現されていない気がして不満。
これが残念だったかな。
映画化、ということで、端折って作られている部分は仕方ないとしても、ね。

青年期のハンニバルを演じたGaspard Ullielというフランス人俳優がハマリ役だった。
にやにやしながらできるだけ残酷に復讐を遂げようとする雰囲気のある顔は、後年のハンニバルを裏切らない。
とても良かった、と思う。
ハンニバル・レクター・シリーズはもう終わるのだろうか?
いやいや、きっとトマス・ハリスの頭には構想があるに違いない。(笑)

続いて「パフューム」。
前述したように、この映画はテレビCFで情報として知っていただけなので、一体どういうストーリーなのか全然知らなかった。
CFの中で印象的だったのが、大勢の男女が全裸でもつれ合っているシーン。
これを見た時に
パゾリーニの映像みたい」
と思ったことで覚えていたのである。
さて、内容はというと…。
初恋の女性の匂いを再現するために、13人の女性を殺害し匂いを抽出、香水として保存する調香師のお話。
究極の匂いフェチの映画、という感じか。(乱暴な言い回しだけど)
何度も
「んな、馬鹿な!」
と思う場面がいくつもあって、笑いを誘う。
内容はシリアスだし主人公は目的のために真剣だけれど、やっぱりちょっとおかしい。
観ている途中でROCKHURRAHが
「この主役の人、ポール・シムノンに似てないか?」
と言う。
うんうん、確かにそっくり!
サル顔、いや失礼、THE CLASHのベース、ポール・シムノンに似てる!
特に横顔がよく似てますがな。

余談だけど、WIKIPEDIAでポール・シムノンを調べて初めて知った事実。
なんと「LONDON CALLING」のジャケット写真に写っていたのはポール・シムノンだったとは!
てっきりSNAKEPIPEはあれはJOE STRUMMERがギターを壊しているもんだと。
ROCKHURRAHも知らなかったと告白!
と、余談が過ぎましたな。(笑)

再び映画に話を戻すと…
問題のシーン、そのパソリーニみたいな場面はクライマックス近くにあった。
これもまた「んな、馬鹿な!」のうちの一つに加えたいところだ。
香りに大勢の人を惑わす力があるとは到底思わないけれど、それは映画だから、ということで解決しようか。
ストーリーも面白かったし、映像も美しい。
特に影の部分(黒)の色がまるでリンチ・ブラック(デヴィッド・リンチがしばしば使用する闇のこと)!いい感じだ。
撮影場所がどこなのかよく分からないけれど、行ってみたいと思う路地や風景がいくつもあった。
ヨーロッパは面白そうだな!

「ハンニバル・ライジング」も「パフューム」も、
「年少の頃から思い描いていた情熱を行動にうつした男」が主役の映画だった。
一人は復讐を、一人は究極の香りを求めて。

この手の映画が大好きなSNAKEPIPEは存分に満喫したのであった。

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