かもめはかもめ、リンチはリンチ

【SNAKEPIPEの映画NO.1:ブルーベルベット】

SNAKEPIPE WROTE:

7月、デヴィッド・リンチ監督の新作映画が公開される。(リンチ監督の公式ページは有料のため違うリンク先にしました)
これは前作の「マルホランド・ドライブ」から5年ぶり、ファン待望の、本当に待ちに待った映画である。

SNAKEPIPEが一番心酔している映画監督がリンチ監督。
日本初公開の処女作を今は無き表参道の「東高美術館」まで観に行き、監督本人も見ている。(抽選で当てた!)
当然ながら映画のすべてを観ているし、サントラも購入。
ツインピークス」観るためにWOWWOWにも加入した。
リンチ、と名の付くものには必ず目を通し、新聞に
「リンチ殺人事件」
などと見出しを見つけると目が皿になるほどである。(ばかな)
海外ではリンチ・フリークのことを「リンチアン」と呼ぶらしいけれど、まるでそれじゃ
「暮らし安心クラシアン
みたいじゃんね!(笑)
ま、それくらい大ファン、ということである。(意味不明)

新作「インランド・エンパイア」は「マルホランド・ドライブ」と対になる映画、と紹介されている。
前作の記憶が薄れているSNAKEPIPEは予習になるのか復習になるのか分からないけれど、今一度「マルホ〜」を見直すべきだろうか。

5年前、「人情モノ」と持てはやされた「ストレイト・ストーリー」の次の映画は「元に戻ったリンチ」との情報を受けて、ウキウキしながら映画館に向かったSNAKEPIPE。
観終わった後、首をかしげるしかなかった。
さっぱり意味が解らない、理解不能であったから。
ここでリンチの言葉を思い出す。

「謎は謎のままでいい」

今回の映画もその雰囲気らしい。(笑)
やっぱり「謎」なんだな。
リンチは実際に瞑想をしているし、夢と現実の境がないような映像が得意なので、支離滅裂で筋が通ってないストーリーでも何の問題もなく提示してくる。
リンチの夢想の世界をすべて理解なんてできないのは当然だろう。

「インランド・エンパイア」の公式ページに、「リンチ評論家」として名高い(?)滝本誠氏が評論を書いている。
これを読み、更に予告編を観る限りでは今までのリンチ作品と変わらず、「リンチの世界」が繰り広げられるだろうことは予想できる。
そしてキャストも今までのリンチ作品に登場してきた「お馴染みさん」達が多数出演してる模様。
男はつらいよ」や「サザエさん」状態になってないかな、と少し不安。(笑)

ブルーベルベット」から始まった「ダークレッドのカーテン」シリーズ。
美と醜、夢と現実、明と暗などの二律相反が複雑に交差して編み上がる多様な世界観はいつまで続くのだろう。

7月が楽しみだ。

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