ビザール・ポスター選手権!25回戦

【フリッツ・ラング監督「怪人マブゼ博士」のポスター。】

SNAKEPIPE WROTE:

今回のビザール・グッズ選手権は、映画のポスターを特集してみようと思う。
もちろんただのポスターじゃないよ!
映画関係者は本気で売り込むために制作しているんだろうけど、観た人にその心意気が通じているのか疑問に感じるタイプを集めてみたい。
当然トホホなポスターってことね。(笑)
時代が古いほうが面白いポスターが揃っていたよ。
早速紹介してみよう!

The Beast with a Million Eyes」は1955年のアメリカ映画。
あらすじによれば、どうやら10000個の目を持つ「beast」が宇宙船に乗ってきて、世界征服を狙う話みたいね?
目がいっぱいといえば妖怪の目目連を思い出してしまうね。
そしてこの「beast」はまるでインドネシア・バリ島のバロンみたいにも見えてしまうよ。
目玉が丸くて、牙が出ているところが似てるよね?
そして一番のトホホなポイントは、右側の女性!
恐怖の表情には程遠いし、意味不明の服装も気になるところ。
おでこのシワにも注目だ!(笑)
この妖怪みたいな生物が宇宙人という発想にも恐れ入るし、人や動物の支配を目論んでいるようには感じられないんだけどね?
一体どんな映画だったんだろう。
本当に怖かったのかなあ。

こちらも宇宙からの支配者になるのかな。
The Man from Planet X」は1951年のアメリカ映画。
どうやら邦題は「遊星Xから来た男」らしいね。
なんだかこのタイトル「遊星からの物体X」もしくは「遊星よりの物体X」と間違えそうじゃない?
オリジナルである「 遊星よりの物体X」も、同じく1951年の制作なんだね。
原題は「The Thing from Another World」で、全く「遊星」やら「X 」という文字はない。
もしかしたら邦題つける時に、「遊星Xから来た男」を参考にしてたのかもしれないね?
ポスターの話にしよう。
どうです、このトホホ感は!
まず宇宙人の顔に注目。
東洋人のような、平たくのっぺりした、表情が分からない顔。
宇宙船の中にもう一人(一体?) いるのが確認できるけど、全く同じ顔!
そしてその「のっぺり」と対峙している女性は、驚いているのか怖がっているのか判断できない表情してるよね。(笑)
驚き過ぎて腰が抜けたのかなあ。
50年代のSF映画はB級が多いのかもしれないね?

これが「遊星Xから来た男」のトレイラーだよ!
どお?B級?(笑)

次も「のっぺり」が登場だよ!
The Phantom Empire」は1935年のアメリカ映画。
ポスターには「20000フィートに地下帝国!」のような謳い文句が書かれているね?
古代の戦士みたいな人物と共に、「のっぺり」した顔の埴輪さんがいる!(笑)
ストーリーについて調べてみたけど、カウボーイと地下帝国という、全く意味不明の内容で、あの「のっぺり」は地下帝国内で身につけなければいけない装置(?)なのかもしれない。
ジャンルで見ると、ミュージカル、SF、ウエスタン、ファミリーだって。(笑)
どんな内容なのか分からないのも無理ないかも。
1930年代の荒唐無稽さ、恐るべし!

これもポスターから内容を推測できない映画だね。
Häxan」は1922年のスウェーデン映画!
更に時代を遡ってしまったね。
色使いがとてもオシャレで、さすがは大好きな1920年代と思ってしまう。
それにしても?
尼僧と思われる左側の女性の顔がすごいよね。
視線の先はいずこへ?(笑)
そして不敵な笑いを浮かべているのは、恐らく悪魔。
あらすじを調べてみたけど、どうやら4つのパートに分かれて展開する映画のようで、悪魔と魔女、修道士、迷信といった単語が登場している。
ジャンルはドキュメンタリー、ファンタジー、ホラーとされているよ。(笑)
SNAKEPIPEはてっきり教訓めいた話を説いている映画かと思ったんだけどね。
悪魔にそそのかされると、目があっちの方向にいっちゃっうから気を付けなさいってね。

この映画のトレイラーもあったよ。
サイレント映画だから日本人でも大丈夫かな?
悪魔に支配されて拷問を受けているようなシーンが続いているね。
半魚人みたいなクリーチャーも登場していて、やっぱり1920年代すごいなあ!

1920年代のポスターを続けてみようか。
Laster der Menschheit」は1927年のドイツ映画。
驚いてしまうのが、1928年に日本で公開されていると書いてあるところ。
その時代に、ヨーロッパで制作された映画が翌年日本で公開されるかしら?
本当だとしたらすごいことだなあ、と思うよ。
そしてこの絵!
緑色の蜘蛛が裸女を攫おうとしているように見えるよね。
女性の目が、まるでジャイアントパンダみたいになっている点にも注目!(笑)
SNAKEPIPEは女性の下に書いてある文字が気になって仕方ないんだよね。
「KOKAIN」「OPIUM」「MORPHIUM」 は、コカイン、阿片、モルヒネではなかろうか。
「覚醒剤やめますか?」の宣伝ポスターにもなりそうだよね。(笑)
「Laster der Menschheit」を日本語にすると「人類の悪徳」だって。
マルキ・ド・サドの小説みたいになっちゃったね。
主人公の女はオペラ歌手のタマラという名前らしいけれど、予想通りコカイン中毒だという。
その中毒状態をジャイアントパンダの目で表現していたんだね!(笑)
蜘蛛を邪悪の象徴にするのは珍しくないけど、ここまで稚拙な描き方をされると怖さ倍増!
それにしてもバウハウスなどの直線美で有名なドイツで、このポスターは意外だよね。

最後も不気味なこちら!
The Wasp Woman」は1959年のアメリカ映画。
監督はなんと、B級映画監督として名高い(?)ロジャー・コーマン
ロジャー・コーマンの作品では、「イージー・ライダー」コンビのピーター・フォンダとデニス・ホッパーが主演した「白昼の幻想」を思い出すね。
LSDなどのドラッグでラリった様子を映像化していて、ちょっと酔いそうになるんだよね。
ラリったことがないSNAKEPIPEは疑似体験ができる映画として認識しているよ。

「The Wasp Woman」の邦題は「蜂女の実験室」というようなんだけど、一体何の実験をしてるんだろうね?
どうやら蜂の成分を利用して若返りを図ろうとした女の話のようだよ。
蜂の成分を摂取し過ぎて、自らが蜂になってしまったということなのか?
ポスターからはそう読み取れるけど、顔だけは人間というのが怖いよね。(笑)
トレイラーを見つけたので観てみようか。

こっ、これは!
ポスターと違って、頭部まで蜂になってるみたいだよ?(笑)
トレイラーだけで筋が分かってしまったけど、B級だからこれでいいのだ!

今回はトホホなポスターを集めてみたよ!
ビザールな逸品探しは、検索しているSNAKEPIPEが楽しんでるよ。(笑)
次はどんなビザールと対面できるのか、今から期待しちゃうね!

これぞ暁斎!鑑賞

20170416 11【展覧会のフライヤーをウォーホル風に加工(by R)】

SNAKEPIPE WROTE:

「混んでいるのは覚悟して出かけよう!」
渋谷にあるBunkamura ザ・ミュージアム で開催されている「これぞ暁斎!世界が認めたその画力」展への友人Mからの誘いである。
これまで何度も友人Mから誘われて、映画や展覧会を鑑賞している。
今回話題に上った河鍋暁斎展は、SNAKEPIPEも開催されていることは知っていたけれど、つい及び腰になっていた展覧会なんだよね。
理由は、昨年の伊藤若冲展での混雑を経験しているから!
2011年に開催された「没後150年 歌川国芳展」の混雑ぶりに辟易したことも思い出す。
河鍋暁斎も人気がある絵師だから、きっと人の頭の間から覗くように作品鑑賞するんだろうなあ。
友人Mとは前述した展覧会の全てをご一緒しているので、展覧会の様子を知ってるからね。
そこで一番最初の「覚悟」という言葉になるのである。

映画の場合は、封切られた場合はほとんどDVD化されて、半年後くらいには自宅で鑑賞することができる。
展覧会の場合は、その期間内にその場所で鑑賞しない限り二度とお目にかかれないことがあるからね。
海外からの特別展示で、今回のように個人所蔵のコレクション公開の場合は特に後悔のないようにしないと。(ぷっ)
今回の展覧会は「世界屈指の暁斎コレクションとして知られるイスラエル・ゴールドマン氏所蔵の作品」だという。
ゴールドマン・コレクションと名付けられているんだけど、ゴールドマン氏とは一体何者なの?
HPを見つけることができたので、ゴールドマン氏の経歴を知ることができたよ。
わずか11歳にして浮世絵の魅力に取り憑かれ、1981年にハーバード大学(!)を卒業してから浮世絵のディーラーとして活動している人物とのこと。
河鍋暁斎に関しては、たまたまオークションで「達磨」の絵を55ポンドで落札してから、コレクションを始めて35年だというから驚いちゃうよね。
55ポンドって今のレートでだけど、7500円くらいよ。
河鍋暁斎の作品が1万円以下だったとは!
それを見抜いたゴールドマン氏はさすがだね。(笑)

そのゴールドマン氏の35年かけたコレクションが観られるんだから、やっぱり行かなくちゃ。
会期が4月16日までだから、早くしないと終わっちゃうしね?
Bunkamuraザ・ミュージアムに出かけるのは、かなり久しぶりじゃないかな。
晴れているけれど、風の強い日に渋谷に向かったSNAKEPIPEである。
友人Mと会場に入ったのは、オープンして間もない時間だったにもかかわらず、予想通り人が多い。
国芳とか若冲ほどではないかな?(笑)
中高年の女性が7割といったところか。
えっ、自分を棚に上げてる?(笑)

混雑している展覧会で迷惑行為だなと思うのは
・混雑のため縦一列の行進状態で鑑賞しているのに、一箇所で立ち止まり微動だにしない
・友人同士で話し合いながら歩き、平気でぶつかる
・大きなリュック背負ったままの鑑賞(しかも急に方向転換など)

最初2つの行為をするのが、大抵の場合髪の色が白い方。
周りが見えていない、自分のことしか考えていないタイプ。
大きなリュックは男性に多いんだけど、電車のマナーと同じなのにね?
大きな荷物はロッカーに入れようよ!
混雑している場所だからこそ、相手との距離感を測りながら気持ち良く鑑賞したいよね。
ま、こんな感じでイライラさせられる行為は「覚悟」していたから、想定内か。(笑)

ここで簡単に河鍋暁斎についてまとめてみようか。

1831年 下総国古河石町(現在の茨城県古河市)生まれ。
1837年 浮世絵・師歌川国芳に入門。
6歳か7歳で弟子入りしたってことなんだね?
1840年 狩野派の絵師・前村洞和に再入門。
1849年 洞白より洞郁陳之(とういくのりゆき)の号を与えられる。
これで狩野派をめでたく卒業したことになるみたいだね。
9年で終了するのは、かなり優秀とのこと。
河鍋暁斎は当時のアカデミックな教育を受けていたことになるんだね。
1857年 江戸琳派の絵師・鈴木其一の次女お清と結婚、絵師として独立する。
父の希望で河鍋姓を継承したという。
1881年 第2回内国勧業博覧会に出品した「枯木寒鴉図」が「妙技二等賞牌」を受賞。
この年、お雇い英国人建築家ジョサイア・コンダーが入門する。
コンダーとは親しくしていたようで、コンダーが所蔵していた作品が多数海外に流出したみたいね。
1889年 胃癌のためコンダーの手を取りながら逝去。
57歳の生涯を終える。

歌川国芳や狩野派に弟子入りし、独自の路線を決定していった河鍋暁斎。
今回の展覧会では6つのチャプターで河鍋暁斎の生涯を伝えていたよ。
章ごとの解説は展覧会HPに作品と共に詳しく書かれているのでそちらを参照してくだされ! (笑)
SNAKEPIPEは気になった作品の感想を書くことにしよう。
残念ながら今回の展覧会では撮影が禁止されていたので、自分で撮影した写真じゃないんだけど…。
日本画の場合は禁止が多いなあ。

河鍋暁斎といえば、骸骨と思ってしまうSNAKEPIPE。
骸骨がダンスしている作品は以前何かの展覧会で観たことがあったよ。
左の画像は「三味線を弾く洋装の骸骨と踊る妖怪」(1871〜1889年)である。
まるでONE PIECEのブルックか、と思ってしまうよね。
楽器も持ってるし。(笑)
ONE PIECEには「元ネタこれだな」と思うキャラクターが多数いるからね。
この三味線骸骨が明治時代に描かれているというのは衝撃的だよ。
PUNKやMETALのジャケットになってもおかしくない感じだもんね!
ミュージアムショップで、この骸骨のワッペンを見つけたのでROCKHURRAHへのプレゼント用に迷わず購入したよ。(笑)

スマホの待ち受け画面にしたい!と思ったのが鴉シリーズ。
黒の濃淡で鴉を表現する技巧の素晴らしさ。
1羽のバージョンも2羽のタイプもあって、どちらも構図ばっちりでカッコ良い作品だった。
恐らく年表にあった 「妙技二等賞牌を受賞」した作品というのは、枯れ木にいる鴉を描いた作品だと思うので、右の画像のような感じなのかな?
「当時すでに暁斎に注目していた外国人たちは、こぞって鴉の絵を求めました。鴉は暁斎を一挙に海外に知らしめた作品となりました」
とHPに書かれているように、この鴉を見たら衝撃を受ける外国人は多いだろうね。
構図、間の取り方、黒一色での豊かな表現。
中国の水墨画も墨一色で表現することが多いけど、ここまで空間を多く使わないからね。
このバランス感覚は素敵だなあ。

こちらも鳥だけど、全く印象が違う作品だよね。
シンプルな線の表現、抑えた色合い。
明治時代の作品なんだけど、まるで現代アート!
河鍋暁斎は伝統的なものから、西洋画、浮世絵などありとあらゆる画法を研究して作品に取り入れていたという。
雨の表現は浮世絵風、鳥は漫画風。(笑)
河鍋暁斎の作品って漫画の元祖かなと感じるのが多いんだよね。

これはそのまま水木しげるだー!(笑)
「百鬼夜行図屏風」は、本当は横に6枚なんだけど、HPのスペースの関係で3枚ずつ縦2段に並べているのでよろしく。
妖怪がたくさん描かれているんだけど、なんともユーモラスな表情なんだよね。
鬼とか妖怪といえば異形の恐ろしい存在のはずなのに、河鍋暁斎の手にかかると楽しそうな世界になってしまう。
Wikipediaで確認したところ、特に水木しげるが河鍋暁斎の影響を受けたことは書かれていなかったけれど、 「ゲゲゲの鬼太郎」の世界観に似て蝶だよね。(笑)
この屏風、レプリカで良いから販売して欲しいなあ!
せめてポスターにしてくれたら良かったのに。

落ち着いた色合いの作品ばかりじゃないよ!
うわ、鮮やかな色、と声を上げてしまった作品がこちら。
「名鏡倭魂」 は1874年の作品なんだよね。
鏡を使って魔物退治をしている、という図なのかな。
歌川芳員や月岡芳年でも観たことがある強烈な直線の使い方が印象的。
2016年夏に鑑賞した「怖い浮世絵展」の感想でも「漫画の一コマみたい」と感想を書いているSNAKEPIPEだけど、この作品に関しても同じように思ったね。
小さいので分かり辛いだろうけど、細かい部分も描かれているので、じっくり観るのは面白いよね。
展示会場では「じっくり」はほどほどにね。(笑)

「地獄太夫と一休」で驚いたのは、太夫の着物の柄!
色とりどりの柄が丁寧に描きこまれている。
地獄太夫というのは、 室町時代の伝説の遊女らしく、一休に弟子入りしていたらしい。
遊女で弟子入り?
美貌もさることながらセンスがある女性だったようで、絵師の題材になっているとのこと。
どうして室町時代の遊女を明治時代に描いたのかは謎だけど、着物の柄が地獄を表していたというのがすごい。
自らを地獄と名付ける事自体が驚きだけどね?
河鍋暁斎は遊郭に入り浸っていたとの記述があって、それが帯や着物の柄を描くためだったとも言われているのが納得できてしまう仕上がり。
こんな柄のテキスタイル、素敵だろうな!
この柄を再現した手ぬぐいとか、スカーフを作ってほしかったなあ。
毎回ミュージアムショップの商品化する基準に疑問を持ってしまうんだよね。

ゴールドマン・コレクションを観て感じたのは、河鍋暁斎のユーモラスさ。
骸骨も妖怪も性も、笑いに変えてしまう表現は、持って生まれた性質によるものか?
観ていて「ぷっ」と吹いてしまう作品が多かったんだよね。
いかにも狩野派、と感じるどっしりした雰囲気の作品から、まるで「いたずら書き」のようなサラサラと筆を走らせている作品もあり、河鍋暁斎の幅の広さを鑑賞することができたのは良かった。
その「サラサラ」と軽く描いているように見えるのに、特徴を捉えているところがさすがだよね。
今回のコレクションには無残絵と呼ばれる残酷なシーンを描いた作品は皆無だったのは残念だったこと。
海外に多く流出している作品も集めた河鍋暁斎の全貌を知るような展覧会があったら観てみたいな!

ROCKHURRAH紋章学 MUSEUM・ロゴ編

20170409 top
【訪れてみたい美術館のうちの一つがMOMAだね!】

SNAKEPIPE WROTE:

アート関連の記事を書くことが多いこのブログだけれど、今まで特集したことがなかったのが美術館や博物館のロゴ!
このことを指摘してくれたのはROCKHURRAHだったよ。
面白い企画を立てる基盤となる美術館/博物館自体が印象的でオシャレなロゴを使用していないとね?
いや、使用していて欲しい!(笑)
館の象徴であり、一目で趣旨を分からせるシンボルがロゴだと思うから。
海外の美術館/博物館はどんなロゴを採用しているんだろう。
探してみようか!

最初にご紹介するのはこちら。
デザイン系です!とわかりやすい「いかにも」なロゴだよね。(笑)
パラパラとマス目から落ちているのか、それともこれから塗っていく途中なのか?
モザイクを使用した、まるで方眼用紙を塗りつぶしたようなシンプルさは、なかなかオシャレだと思うよ。
よく見ると一粒一粒は四角じゃなくて丸なんだね。
粒がさらに四方に弾けているパターンもあって、それも面白い。

これはボストンにあるDesign Museum Bostonのもの。
建築、家具、ファッション、グラフィックなど様々なデザインについての知識を得ることができるみたいね。
そして仕事上で発生する問題をどのように解決していくかを考えるのがコンセプトだという。
デザイナー志望の人には夢のような博物館だよね。

このロゴデザインをしたのはボストンで活動しているデザイナー、John Magnifico
HPで見る他の作品も面白いのがたくさんあるよ!
デザイン博物館に採用されるデザインができるんだから、すごいことだよね。(笑)

美術館だったら忘れちゃならないのは帝都、じゃなくてテート・モダン(Tate Modern)だね。(ぷっ)
ここはイギリス国立近代美術館で、なんと入場料無料!
大英博物館も無料だし、イギリスは文化的な意識が高いことがよく分かるよね。
日本で国立の博物館や美術館に無料で入った記憶がないよ。
国民総生産や国民総所得など、数字で表される世界ランキングで日本は上位に入ってはいるけれど。
文化的な視点からみたら、かなり低い位置にランキングされるに違いないね。
数値化するのが難しいだろうけど。(笑)

テート・モダンのロゴデザインに話を戻そうね。
ブレたロゴを見るのはこれが初めてかもしれないなあ。
シンプルだけれど、記憶に残るよね。
映画が始まる前に流れるカウントダウン映像のピントが合ってない状態のような。
もっと想像を逞しくするならば、夢なのか現実なのか分からないボーダーラインにいる感覚かな。
現代アートの持つ「ちょっとよく分からない」要素に通じているように感じたんだよね。
本当にアートなのか、ふざけてるのか判別できない「ファジー」な感覚というか。(死語?)

このロゴをデザインしたのはニューヨーク、ロンドン、サンフランシスコに事務所を構えるWOLFF OLINS というデザイン事務所に所属するMarina Willer
海外では性別や年齢、国籍などを記載しない履歴書が一般的だと聞いたことがあるけれど、デザイナー業界も同じように作品勝負みたいだね。
個人的な情報を調べることはできなかったよ。
「あのテート・モダンのロゴ」のデザイナーということで充分なのかな?

テート・モダンのコレクションも素晴らしいんだよね。
ここも一度は訪れたい美術館のうちの一つ!

次は少し変わった博物館にしてみようか。 
Computer History Museumはカリフォルニア州にある博物館である。
その名の通りコンピューターの歴史を知ったり、プログラミングの勉強ができる施設なんだね。
子供時代に与える影響で大きいのは環境だと思うんだけど、例えばこの施設の近所で育った子供は、遊びながらプログラミングを覚えていくんじゃないかな。
両親の方針にもよるだろうけど、こんな施設が近くにあったらSNAKEPIPEも行ってみたいな!
もう子供じゃないけどね。(笑)

そんな博物館を見事に表現したのが上のロゴ。
コンピューターで使用される「0」と「1」の二進法をデザイン化していて、インパクトがあるよね。
なかなか考えられていて素敵なんだけど、残念ながらデザインしたのが誰なのかが調べられなかった。
まさかと思うけど、博物館の職員とか?(笑)

 続いても見たまま、の博物館にしてみよう。
THE TIBET MUSEUM はチベット自治区にある、チベットの歴史や文化を伝えるための博物館だという。
入場料は無料! 
月曜日が定休日のようなので、出かける時には気を付けないとね。
チベットには独特の文化があるので、きっと面白いだろうね!

そしてこのチベットらしさ満載のロゴをデザインしたのが1970年ドイツ生まれのMarkus Strümpel
ドイツ人がチベットのデザインをするというのは少し意外な気がしたけど、空港のデザインからイラストを描くなどマルチなデザインをしている人みたいだからね。
依頼があればなんでもこなしてしまうような器用でセンスがある人なんだろうね。
右のロゴで気になるのは塔のてっぺんを境に、余白の高さが違っているところかな。
ダライ・ラマに会った写真も掲載されていて、HPも見応えあるよ!

次は博物館自体に興味が湧いてくるこちら!
ロンドンにあるThe National Army Museumは訳すと国立陸軍博物館になるんだね。
こちらも国立!
企画展は有料みたいだけど、無料で鑑賞できる展示もあるよ。
イギリスは文化や教育に力を入れてる事が分かるよね。
当然のようにイギリス陸軍についての歴史を知るための博物館だけど、毎週のように無料の企画が考えられているようなんだよね。
戦争と陸軍の関係を軸に、例えば軍服とファッションの関連についてなど、SNAKEPIPEには興味深い特集を組んでいるところが素晴らしいと思ったよ。
様々な方向から戦争を考えよう、という姿勢が伺える。
ロンドンにはこの博物館以外にもImperial War Museum (帝国戦争博物館)もあって、こちらも同じように戦争の歴史について学べる博物館で、企画展示以外は無料。
学生だけじゃなくて観光客にも人気だろうね。
ここも気になる博物館だね。

国立陸軍博物館のロゴは、これまた「いかにも」なデザインだよね。
王冠マークが旗にプリントされているところがイギリスの国立博物館ならでは、かな?
ロゴデザインというよりは、「Army Museum」の部分に惹かれて選んでしまったSNAKEPIPE。
このロゴもデザインしたのが誰なのかを調べることができなかったよ。

 最後はこちらのロゴにしてみよう。
アメリカはテキサス州ジョージタウンにあるThe Williamson Museumである。
地域の歴史や文化を紹介し、子供の教育に力を入れている博物館みたいだね。
海外を旅行する番組で、たまに見かけるようなタイプかもしれない。
きっとご近所付き合いが盛んな地域なんだろうね。

この博物館のロゴが右の画像。
Museumの文字がなかったら、ステーキハウスでもいけそうじゃない?(笑)
実は最初に見た時、キュビズムの影響を受けたデザイナーの作品だと思ってしまった。
牛を正面や横から見て一枚に表現していて、 まるでピカソみたいだからね。
テキサスと聞いて思い浮かべるのはやっぱりカウボーイ。
ということで牛なんだろうね。
色使いも3色、と非常にシンプル。
このロゴをデザインしたのはブラジル人のNick Ramos
お住いがジョージタウンなので、地元密着型のデザイナーなんだね。
HPに載っている他のデザインもジョージタウンに関する物が多かったよ。
地元愛にあふれていることがよく分かるね!

今回は美術館/博物館のロゴ特集にしてみたよ!
ロゴのデザインそのものはもちろんだけど、博物館自体に興味を持ってしまったね。(笑)
この特集は第2弾も企画してみよう。
きっと世界中に面白そうな美術館や博物館があるだろうからね! 

俺たちライオット族

【時間がなくてヒネリのないビデオしか作れなかったよ】
ROCKHURRAH WROTE:

前回のROCKHURRAH担当記事の最後、自分のマンネリ化を嘆いてたわけだが、新機軸となるようなものは結局特に見つからなかったよ。
とりあえず従来のシリーズ記事ではないもので書いてみようと思ったが・・・うーん、たぶんまたどうせ同じようなスタイルになるに違いない。

今回見つけてきたテーマはタイトルでわかる通り、暴動に関するもの。
いちいち書くまでもないが英語だとriotになる。フランス語ならémeute、ますます書く意味がなかった。
いや、別に暴動シーンの入ったビデオを見つけてきたとかじゃなくて、単にライオットがバンド名についたもの、または曲名に含まれているものばかりを集めてみた、というだけの安直なB級企画だよ。
ちなみに暴動とか静かな暴動とか、そういう意味のバンドもあってそっちの方が有名だけど、ウチのブログが語るようなのとは違うのでここでは書かないよ。

ROCKHURRAH RECORDSは大半が洋楽だから洋風にライオットなどとタイトルにつけてみたが、日本人が日常的に使う言葉じゃないよな。

まずは誰でも知ってるライオットの元祖にして頂点、クラッシュの1977年デビュー曲より、邦題はそのものズバリ「白い暴動」だ。
セックス・ピストルズの「Anarchy in the U.K.」と共にパンク時代の始まりを告げるアンセムとして知らない人はいない曲だね。

この当時のピストルズやクラッシュのメンバーがロックの世界で革命や暴動を起こしたかった(もしくはたきつけたかった)のかどうかは本人じゃないとわからんだろうが、たぶんそんなに深い意味はなく、その手の言葉を使いたかっただけじゃなかろうか?と思うよ。何事も自分でやれ、いわゆるD.I.Y.の精神ってヤツか。
ただ、結果としてロンドン・パンクは街の若者たちを巻き込んで社会現象にまでなり、古い体制のロックとは違った手法でバンド・ブームを生み出した。おっとまた三流評論調になってしまった。

まあ堅い話は抜きにして、その後のニュー・ウェイブだの他のジャンルの音楽だの、パンクが発生しなければ簡単には音楽界に出て来れなかった音楽が、世の中にうじゃうじゃ出てくる土台を作ったと言えるね。色々面倒な事を言う人が多いから面倒なんだけど、ROCKHURRAHにとってはやっぱりパンクの成し遂げたものこそがあらゆる基本になってるよ。

しかしこのライオットという言葉、この後に出てきた奴らによって濫用される運命にある。

いちいち1つずつ説明するのもむなしいほど、動いてる全盛期の映像がぜーんぜん残ってないのでひとまとめに紹介しよう。

1977年から数年間は単にパンクのみで通ってたこのジャンル、そのうちスキンヘッドの「Oi!」とか、パンクをより高速にデフォルメした「ハードコア」と呼ばれるパンクの二大潮流が訪れる。どちらも戦闘的。

スキンヘッドの若者自体はもっと前の時代からいたわけで格別珍しいものでもなかったけど、これがパンクやネオナチや極右思想と結びついて、簡単に言えばスキンズ / Oi!という集団になったわけだ。
労働者階級の不満やらが根底にあって、何かあったらすぐにデモや暴動になったり、徒党を組みやすいという印象があるね。
ただしバンドとしてやってる分には特に極右とかレイシズムとかとは結びつかないものが多く、聴いてる集団の方には不穏な輩が多い。誤解を招く事が多いジャンルだろうね。

読んだ語感の通り、これは男だったら誰でもする「おい」という掛け声と大体同じようなものだと思う。
Oi!のバンド専門の掛け声なわけでもなく、スージー&ザ・バンシーズの「Make Up To Break Up」やチェルシーの「Right To Work」などでも出て来るが、ブリッツの「Someone’s Gonnna Die」やコックニー・リジェクツの「Oi Oi Oi」にて、観客全員が腕を振り上げて「オイ! オイ! オイ! 」ってスタイルが定着した。日本でもラフィン・ノーズの「Get The Glory」でみんな手を振り上げたよね?
ちなみにOi!からの支持率が高い元祖的なバンド、シャム69には直接的に「オイ! オイ! オイ! 」は皆無だったな。

スタイルついでに言うなら、見事なまでに制服化した服装も特色だね。
スキンヘッドは完全な剃髪でも坊主でもいいようだが、ドクターマーチンやゲッタグリップの長い編み上げブーツ、ピタピタのブルージーンズをなぜかサスペンダーで穿き、それにフレッドペリーのポロシャツやMA1を合わせれば誰でもすぐにOi!になれてしまう。ヴァージョンはいくらかあるようだが、この手の公式化したファッションが大半という世界。
まあこのように音楽も服装も生き方も「こうあるべし」という結構ガチガチな世界なので、ちょっとでも違うと仲間はずれになったりする。 いやあ、音楽的には男っぽいこういうのは好きなタイプだけど、徒党を組んで何かするってのが性質的には合わないね。

上に挙げたバンド達はそういう感じのOi!に支持されたようなのをピックアップしてみたが、もうとにかくライオットの大安売り状態なのは確か。ライオットのひとつでも取り入れないといっぱしのパンクとは言えないぜ、などという風潮でもあったのか?

コックスパラー(左上)はOi!だとか何とか言う前にパンクの最も初期からいたバンド、「Runnin’ Riot」はそのデビュー曲ですな。髪の毛もスキンヘッドじゃない者が混じってて、そういうジャンルが確立される以前のものだね。教祖だからそれでもいいのじゃ。
パンクのくせになぜかデッカという伝統あるレーベルからデビューした変わり種。しかもそのデッカ・レーベル、契約した数年後にはロックのレーベルから撤退してしまってピンチ。と思ったらその後は色々なレーベルを渡り歩いて思ったよりしたたかに生き延びてるね。「England Belongs To Me」が有名な曲だけど今回の括りがライオットなのでこっちの曲を選んだよ。邦題は「走れ暴動(ウソ)」。

インファ・ライオット(右上)は炭鉱系Oi!の大御所エンジェリック・アップスターツの弟分みたいにして80年くらいに出てきたバンド。見た目はコックスパラーなどと比べると随分Oi!の王道に近いが、実は個人的にはこの手のバンドとしてはちょっと変なタイプの冗談っぽい曲の方が好き。「キャッチ22」とかね。
「In For A Riot」は82年の1stアルバムに収録の曲。邦題は「飛び出せ!暴動(ウソ)」。

ビジネス(左下)は1stアルバムがロシア構成主義みたいなジャケットで気に入ってたが、Oi!の中では音楽性の幅が広く好きだったバンド。「バナナ・ボート」をアレンジした「Day O」とか愛聴したもんだ。
しかし曲はいいけど見た目がイマイチ垢抜けない部分もあって、どっかに行った記念写真みたいなのをよりによってジャケット写真にしたり、等身大過ぎてファンの方が情けない思いをするようなバンドだったな。
「Work Or Riot 」は83年の1stアルバムに収録。邦題は「暴動時代(ウソ)」。

ラスト・リゾート(右下)は今回選んだ4つの中では最も本格派のOi!バンドだと思うけど、割と玄人向けというか、言葉のわからない者の感覚で言うとあまりキャッチーな要素がないかな。
このバンドのメンバーだったアーサー・ケイがやってたスカ・バンドは好きだったけど、個人的には本家の方はあまり聴いてないなあ。
知名度の割には音源が少なく、Oi!が一番盛り上がってた時代にはあまりレコードのリリースがなかったのも痛いね。4スキンズ、ビジネスと共にライブが襲撃されて暴動になって、見た目がアレなもんでOi!のバンドは暴動を起こす、みたいに誤解されるような事件があったという話。
ROCKHURRAHも見た目でとても誤解を受けてしまうけど、そりゃないわな。
「Right To Riot 」はずっと後の2005年に出たもの。邦題は「もっとあぶない暴動(ウソ)」。

ふう、軽く書くつもりだったのが結構大変だったな。
まだまだ他のライオットも書かないといけないので先を急ごう。

サイコビリー方面からライオットに参加したのはこちら、フレンジーの代表曲のひとつだ。
上のOi!の時みたいにサイコビリーの始まりから話すのはさすがに時間がいくらあっても足りないけど、一般的にはパンクよりもずっと馴染みのない音楽だと思える。そんなジャンル初めて聞いたよって人も多いかもね。
まあ簡単に言うと1950年代のロカビリーを復活させたようなブームが70年代終わり頃からあって、ネオ・ロカビリーというのが流行した。それから派生してエグさ度合い、不良度合いを増したのがサイコビリーというわけ。この記事で書いたのと同じような説明だな。
サイコビリーというジャンルはとにかく何でもくっつけてミクスチャーするのが大得意。
「これでもか?」と言わんばかりの刺青にホラー映画のゾンビ・メイク、音の方もパンク、ガレージ、サーフィン、カントリーなどなど、バンドごとにそれぞれ得意なものを取り込んで活躍したもんだ。
見た目もレコードジャケットもB級極まりない悪趣味なものが多く知的さもなかったから、一部の物好きな人以外には普及しなかった、かなり特殊なジャンルだと言えよう。
フレンジーはそういうサイコビリーの世界では最も有名なバンドのひとつだね。元シャークスにいたスティーブ・ホワイトハウスはウッドベースの奏法であるスラップ奏法(弦を弾きながらネックをカチカチ叩く)の名手として名高く、最も影響力のあるベーシストだった。
しかしベースはすごいがギターは力のない薄っぺらい音でヴォーカルも迫力ない、この辺のアンバランスさを魅力と取るかどうかによってこのバンドの評価は変わってくるだろうな。
この曲はイントロで使われる「シューン」という効果音のみ、たったこれだけでロボット的要素を表現してるつもりが逆にすごい。うん、聴いたら確かにロボットの暴動に聴こえてくるもんな。これこそ先入観というやつか。邦題は・・・え?もうやめてくれ?

次なるライオットは80年代リヴァプールのこのバンド、ハーフ・マン・ハーフ・ビスケットのこの曲。
リヴァプールとは言ってもROCKHURRAHがよく語りたがるリヴァプール・ファミリー(数多くのバンド・メンバーが複雑に絡み合ってシーンを形成していた)の系譜とはちょっと違ってるようで、割とぽっと出の印象があるけど、実際にはどうなんだろう?

メロトーンズとかウォーキング・シーズとか、結構好きなバンドのレコードを出してたリヴァプールのプローブ・プラスというレーベルから80年代半ばに出て、一躍インディーズでヒットしたという記憶がある。
この曲はヘタなOi!バンドとかよりはよほどライオット感&フーリガン色満載の名曲だと思うけど、イントロの「オッオッオー」というガナリ声がイイね。ライブの映像も残ってるバンドなんだけど、このスタジオ盤のような元気がなくてメンバーも想像と違うヴィジュアル。見ないほうがいい系のバンドだと感じたよ。

「トランプトン」というのはイギリスのTV番組で小さい人形のストップモーション・アニメらしい。レゴ・ムービーのイギリス版みたいな感じなのかな。
数枚レコードを持ってたが他の曲はポーグスをシンセでやったようなとか、声までシェインに似ててこれがまた子供っぽい大好きな曲だった。

まだまだライオット族はいたような気がするが、疲れてしまったのでもはやこの一曲で終わりとしよう。ウチのブログの標榜する70〜80年代というのにはちょっと外れるが、時代を超越して充分に過激でパンクだったのがこのドイツのアタリ・ティーンエイジ・ライオットだ。
パンクやハードコアの進化系として90年代に注目されたデジタル・ハードコアの元祖として名高い。

アタリというのは世界初のビデオゲームを出したメーカーで初期にはスティーブ・ジョブスも在籍していた事で知られるけど、これはROCKHURRAHの世代よりももっと前の時代だな。自分の時代で言うとジャガーというTVゲーム・マシンを出して全然売れなかったのが知られてる。すごいスペックだという噂だけで現物は見たことないという、個人的には幻の一品。

さて、その由緒正しい社名を冠したアタリ・ティーンエイジ・ライオットは激しくてうるさいデジタル・ビートに黒人MCと白人ヴォーカル、80年代ルックスっぽい怖そうな美女という三人組によるキャラクターが際立っていたな。
デジタルでハードコアと聞いて誰もが想像するような音そのもの、そして過激さも申し分なし。
同時代のロックが個人的には全然面白くなくてハッキリしないものばかり、ロックよりも盛んだったのがクラブ・ミュージックだけど、これまた面白くなくて違いもわからないようなのばかり。
これが90年代にROCKHURRAHが感じていた「時代の倦怠感」みたいなものだったが、そういう時にまだパンク行き着く先の可能性を感じさせてくれたのがこのバンドだった。楽器は持ってないしバンドとは言わないのかも知れないがやってる事はバンドと同じ。何より派手だったね。
途中からアニメに出てきそうな日系の忍者娘みたいなのもメンバーに加えてさらにヴィジュアル度がアップしたけど、その後もライオット魂を忘れてないのがいいね。
ビデオでは派手な美女ハニン・エライアスが見えない(たぶん欠席)のが残念。

結局はROCKHURRAHが担当する他のシリーズ記事と全然変わらないという結果になってしまったが、長くブログをやってると「ひとまとめには書きづらい」ような余りが生じてしまう。その辺をまとめるような記事という事で書いてみたよ。
それではまた、ナケミーン( フィンランド語で「さようなら」)。