ゲルハルト・リヒターDrawings 2018-2022 and Elbe 1957他鑑賞

20220807  top
【ワコウ・ワークス・オブ・アートの入り口を撮影】

SNAKEPIPE WROTE: 

2022年7月に東京国立近代美術館で鑑賞した「ゲルハルト・リヒター展」の興奮が冷めないうちに、ワコウ・ワークス・オブ・アートでもリヒターの作品が展示されていることを知る。
2022年7月30日までの開催に気付いて良かったよ!
事前予約が必須なので、慌てて最終日の予約を完了する。
もっと早くに知っておくべきだったけれど、間に合って良かった。(笑)
ROCKHURRAHと一緒に、真夏の太陽がギラギラしている六本木に向かったのである。

ワコウ・ワークス・オブ・アートがあるピラミデビルには、複数のアート・ギャラリーが軒を連ねているので、他にも鑑賞できるところがあったら入ってみようと相談する。
2022年5月に、長年来の友人MとSCAI PIRAMIDEで開催されていた「アニッシュ・カプーア」などを鑑賞した時も大満足だったからね!
まずは予約しているワコウ・ワークス・オブ・アートへ。

2018年から2022年に描かれたドローイングが18点展示されていた。
国立近代美術館でも似たタイプのドローイングがあったけれど、少しだけ色が入った作品はとても魅力的!
描かれた日付が作品に記載されているんだよね。
載せた画像は「2022年4月1日」だって。
90歳を超えても、作品を制作し続けるリヒター。
素晴らしいよね!

こちらは1957年に制作された31点の版画作品。
25歳のリヒターがスケッチブックにゴムローラーを用いて描いた版画が、2012年に精密な写真撮影とインクジェットプリントによって再現されたものだという。
額に入っていたので、撮影してもガラスに光や自分の姿が写ってしまうのが残念だよ。
茶色がかった紙に、黒いモヤッとした影や粗い粒子だけが見える。
黒いシミが広がったような抽象的な版画作品も素晴らしかった!
SNAKEPIPE MUSEUMに加えたくなったよ。(笑)

続いて向かったのはKOTARO NUKADAで、ニール・ホッド「Echo of Memories」が開催されていた。
このギャラリーを訪れたのは初めてかも。
ニール・ホッドはイスラエルのテルアビブ出身で、現在はニューヨークを拠点にしているアーティストとのこと。
今回が日本初の個展だという。
抽象絵画のように、何色も重ねられた色の上にメタリック塗料のようなゴールド色が光る。
作品の前に立つと、自分の姿が作品の中に入り込んでいく。
高さが228cmもある大型の作品なので、迫力あるんだよね。
色合いのせいか、少し和風な雰囲気も感じられる美しさだったよ!

ニール・ホッドはモノクロームの絵画が有名なようで、今回は2022年の新作が並んでいたよ。
少しブレて色褪せたような淡いグレーは、遠い記憶を思わせる。
どこかセンチメンタルな印象を受けるので、繊細な儚さを感じるよ。
載せた画像は「Burning Flower In The Rain」。
飛び散ったペパーミントグリーン色がキレイで気に入ったよ。(笑)
全く知らなかったアーティストを知ることができるのも、ギャラリー巡りの醍醐味だね!

Ota Fine Artsにも足を伸ばしてみる。
ここは「御用の方はお知らせください」のような看板を入り口に掲げているので、ちょっと入りづらくて敬遠していたギャラリーなんだよね。
今回は勇気を振り絞って(大げさ!)ブザーを押してみたSNAKEPIPE。
中からヒップホップ系の若者が来て、「名前と連絡先を書いてください」と紙を渡される。
書き終わるとサッサと中に戻っていき、SNAKEPIPEとROCKHURRAHはギャラリー内に2人きり。
10点ほどの作品が並んでいたよ。
画像はコラージュ作品で「ビーナスの誕生/隠蔽」。
ビーナスの顔にインパクトがあったよ。(笑)

面白かったのが映像作品で、Hiraki Sawaの「Souvenir IV, 2012」。
シンプルで美しいよね!

今回も大満足のギャラリー巡りだった。
また散歩がてら出かけてみよう!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です