
【毎度お馴染み! 美術館前の看板を撮影】
SNAKEPIPE WROTE:
2026年2月11日から国立新美術館で開催されている「テート美術館 - YBA&BEYOND 世界を変えた90s 英国アート」を鑑賞してきたよ!
今年、話題の展覧会第一弾だよね。
今まで何度も「早く行っておけば良かった」と後悔することが多かったので、今回は早い段階で訪問を計画したよ。
憧れのテート美術館だもの、善は急げ!(笑)
展覧会のタイトルになっている「YBA」とは、「Young British Artist」の略で、1980年代後半から2000年代初頭にかけて実験的な試みをしたアーティストを指す言葉だという。
90年代のイギリスから、新たなムーブメントが誕生したんだね。
国立新美術館では「東京五美術大学 連合卒業・修了制作展」が開催されていて、いつもより多くのお客さんがいたよ。
1階と2階の会場を広く使用して展示されていて、お目当ての「YBA&BEYOND」会場が分からないほどだった。
「YBA&BEYOND」もお客さんが多く、少し時間をズラして作品鑑賞するようなシーンが何度もあったよ。
それぞれの作品に説明が掲示されていたので、じっくり読んでから鑑賞する順番待ちになってたからね。
説明されないと理解しがたい作品が多かったということになるよ。
撮影は映像作品を除いてOKだったので、良かった!
気になった作品を紹介していこう。
会場入ってすぐにバーンと展示されていたのが、ベーコンさん!(笑)
いきなりフランシス・ベーコンで驚いてしまう。
1988年制作の「1944年のトリプティク(三幅対)の第2ヴァージョン」は、198cm×147.5cmという大きさの作品が3つ並んでいる。
83歳で亡くなったベーコンが79歳頃に制作しているので、晩年の作品なんだね。
引いて遠くから鑑賞しないと全体を確認することが難しいほどの大きさ。
最初にこんな大物が登場するなんて、この先どんな作品と出会えるのか期待しちゃうよ!(笑)
写真の撮り方が難しくて、なんだかよく分からない1枚になってるね。(笑)
これは1991年に発表されたダミアン・ハーストの「後天的な回避不能」だよ!
ガラスケースの中にテーブルと灰皿が置かれている作品なんだよね。
「煙草の吸殻と灰皿を置いたオフィス空間をガラスケースで密閉し、現代において避けられない死とは何かを問う」
ということらしいけど、観ただけでは分からないよ。(笑)
ダミアン・ハーストといえば、2008年6月に観た「ターナー賞の歩み展」でのホルマリン漬けを思い出す。
あの時のインパクトに比べると、かなり地味で観念的だなと感じたよ。
横幅6mを超える大型の作品はギルバート&ジョージが1994年に制作した「裸の目」。
シンメトリーの構図で、何枚ものパネルを組み合わせて1枚の作品として完成させている。
作品のモデルはギルバート&ジョージご本人達で、全裸を披露しているよ。
アップの顔と顔を覆った全裸との対比は、何かお話を考えたくなるね。(笑)
展覧会の入口に「性的な表現があります」みたいな注書きがあったのは、このためか!
第4章のセクションでスティーヴ・マックイーンの映像作品「熊」にも、同様の露出があったんだよね。
ミケランジェロのダビデ像にも、注意書きあるのかなあ?
天井から下がっていたのはクリス・オフィリの「ユニオン・ブラック」で2003年の作品。
ユニオン・ジャックがアフリカン・カラーで構成されているね。
クリス・オフィリは黒人のアイデンティティや歴史などをモチーフに作品制作をしているアーティスト。
2015年5月に「SNAKEPIPE MUSEUM #32 Chris Ofili」で紹介していて、極彩色の鮮やかさに目を奪われたんだよね。
約10年前に自分で書いた記事のことを忘れていたけれど、クリス・オフィリの名前は頭の片隅に残っていた。
そこまでボケてないことが分かりホッしたよ。(笑)
ヴォルフガング・ティルマンスの小型の作品が11点展示されていた。
画像一番左は展覧会フライヤーに採用されている「ザ・コック(キス)」で2002年の作品。
中央の作品は「みなとみらい21」だって。
横浜で撮影したのかもしれないね?
ここらへんまで観てきて、ヴォルフガング・ティルマンス、ギルバート&ジョージ、スティーヴ・マックイーン、マーク・レッキーと表参道のエスパスルイヴィトンで作品を鑑賞しているアーティストだと気付く。
エスパスルイヴィトンの展覧会情報もチェックしておかないと、と改めて思ったよ!

マーク・クインが1991年に自分の血液10パイント(5.5リットル!)を凍らせて作成した肖像作品について書かれた雑誌「フェイス」(画像左)を読んで、恐ろしくなる。
アート作品制作のために命がけじゃないの!(笑)
画像右は、今回展示されていた1996年の「逃げる方法が見当たらないIV」で、こちらもモデルはマーク・クイン本人なんだよね。
自分の裸体をポリウレタン・ラバーで型取り、真っ二つにして、裏側を宙吊りにしている。
「変容の究極の瞬間、暴力的な脱皮」とマーク・クインが説明しているようだけど、怖い作品だったよ。
2014年8月に鑑賞した「現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展」で観たケイト・モスの彫刻作品「スフィンクス」とは印象が違ったね!
アニッシュ・カプーアが1998年に制作した「傷と不在のオブジェクト」は横幅56.5cmの9枚組写真作品。
展示されていた時は横並びだったけれど、9枚をまとめてみたよ!
色彩がとても美しい。
この作品はイギリスのテレビ局で1997年に放映された映像を切り取り、静止画として版画にしているという。
カプーアは子宮と洞窟をイメージして制作したみたい。
意味を考えなくても、抽象的なイメージと色使いだけで充分な気がするよ。
カプーアのアートを鑑賞していると空間や距離の知覚が曖昧になることがあり、その感覚が楽しいんだよね。
「傷と不在のオブジェクト」も、じっと観ていたらトリップしそうだよ!(笑)

グレイソン・ペリーの壺も「ターナー賞の歩み展」で観ていて、欲しくなった作品だよ。
なにやら残酷そうな絵柄で、宮川香山みたいに立体物が貼り付けてあるところも面白い。
ROCKHURRAHもとても気に入ったようで、「欲しい」と言っていたよ。(笑)
ミュージアム・ショップにグレイソン・ペリー「私の神々」をモチーフにした巾着があることに気付いたのは、ROCKHURRAHだった。
壷型になっていて、上部を紐で閉じられる造りになっている。
観た瞬間に興奮したSNAKEPIPEにプレゼントしてくれた!(笑)
2023年9月の「テート美術館展」でも、ウィリアム・ブレイクの「善の天使と悪の天使」をモチーフにした「キモカワ」系のポーチをプレゼントしてもらったっけ。
いつもありがとう、ROCKHURRAH!(笑)
2025年4月に「SNAKEPIPE MUSEUM #75 Mona Hatoum」で特集したモナ・ハトゥムの作品が展示されていた。
1999年制作「家」は、木製のテーブルの上に15個のスチール製キッチン用品と電球がセットされている。
どのタイミングになるのかハッキリ分からなかったけれど、たまに電球が明るく光るんだよね。
1個だけのこともあれば、3つ同時に点灯することもある。
じっくり待って、3つが光ったところを撮影してみたよ!(笑)
「骨の折れる家事労働の苦痛と性別役割分業が生む閉塞感を暗示」していると説明されていた。
文章読まないと意味が分からないかも。(笑)
SNAKEPIPE MUSEUMで紹介した時もインダストリアルな素材と光を組み合わせた作品が多かったな。
作品の解釈を調べずに感想を書いていたけれど、きっと難解な表現だったんだろうね。
ブログで紹介したアーティストの作品を実際に目にすることができたことが嬉しいよ!
最後はこちら。
コーネリア・パーカーの「コールド・ダーク・マター:爆発の分解イメージ」、1991年の作品だよ。
展示室を目一杯使ったインスタレーションで、部屋に入る時「作品に触れないようにご注意ください」と係の方からお声がけされた。
木材や金属、プラスチックといった破片が、天井からワイヤーで吊るされている。
イギリス陸軍によって爆破された物置小屋の破片を拾い集めた作品らしいよ。
「破壊と創造」「重力からの解放」などを意味しているんだとか。
一番上に載せた看板にも使用されている、今回の展覧会を象徴する大型作品だね。
コーネリア・パーカーの名前は初めて知ったので、今回作品を鑑賞できて良かったよ!
「テート美術館 - YBA&BEYOND 世界を変えた90s 英国アート」を鑑賞した感想をまとめてみたよ。
今回の展覧会は映像作品が多かったんだよね。
そしてそのほとんどが意味不明で、SNAKEPIPEには響かなかったのが残念。
ベーコンから始まったので期待が大きかったせいもあるけれど、そこまでグッと来る展覧会ではなかったのが正直なところ。
実際に観たから言える感想なので、行って良かった展覧会だよ!(笑)


















