ビザール・キッチン・ツール選手権!61回戦

20260222 top
【Netflixで配信されているドラマ「ストレンジャー・シングス」のキャラクターがモチーフのスポンジ】

SNAKEPIPE WROTE:

約5年前に書いた「ビザール・ツール選手権!42回戦」では、米国Amazonで購入できるビザールな逸品を紹介した。
「そんな商品があるとは!」と驚いたよね。(笑)
今回はジャンルを絞って、台所用品の中からビザールなツールを紹介しよう!
どんな逸品があるかな?

鎧を着けた中世の騎士は、サー・ピールズ・ア・ロットという名前らしい。
なんとも勇敢そうで、持っている剣も立派だよね!
身長約20cmの騎士の正体は、皮むき器だって。
本体はすべらず、グリップ力抜群!
頭に付いている赤い部分はじゃがいもの芽を取るためのものらしい。
購入した人たちからは高評価を得ていて「かわいらしくて高性能」の声が多いよ。
現在セールで$14.95、約2,300円とのこと。
ちょっとサイズが大きい気がするけど、プレゼントされたら嬉しいな!

こちらもまた人型のツールだよ!
シリコン製で小さめサイズの6人兄弟、とてもかわいいよね。
一番ののっぽさん(死語?)は泡だて器の23cmなので、おままごと用なのかも。
並べている時は問題ないけど、実際に使うと「逆さ吊り」になってしまうんだよね。
「かわいい」と言いながらも残酷なことをしている気分になりそう。(笑)
顔がついているフォークやバターナイフを所持しているSNAKEPIPEは、彼らに名前を付け大事にしている。
顔付きのツールが増えたら、名前を考えるのに苦労するかもしれないね。(笑)

ドラゴンズ・ブレスという商品は何に使うものだろう?
緑色のドラゴンに水と酢をそれぞれ60mlずつ入れて、電子レンジで5〜7分温めると、口から蒸気を出すらしい。
その後、電子レンジを拭き取ることで簡単に掃除ができるアイテムだって。
蒸気を出すところがチャーミングで、子供がこぞって電子レンジ掃除をするようになった、など高い評価を得ているよ!
お値段$21.95、約3,400円ほどなので、手に入れたくなっちゃうね。
どうやって水を入れるのか、動画で確認してみよう!

まさかの首チョンパ!
口コミの方々、みんな「かわいい」と言いながら、残酷なことやってるんだね。(笑)

続いては2個セットのビッグ・マジック・マッシュルームだよ!
マジック・マッシュルームといえば、幻覚作用があるキノコのこと?
まるで草間彌生の作品のような、このツールの正体はシリコン製のじょうご!
裏返して使うと、液体を1滴もこぼさず容器から容器に移し替えることが可能だという。
しまっておく時はキノコ状態にしておくと省スペースになりインテリアとしても映える、と高評価を受けているよ。(笑)
$12.99、約2,000円ほどなので、プレゼントとしても手頃だよね!

最後はこちら!
ストレンジ・フラワー・キッチン・タイマーと最初から商品名で機能が分かるね。
キッチン・ツールでドクロがいっぱいってこと自体がストレンジだわ!(笑)
ぜんまい仕掛けのため電池を使用しない省エネタイプ、どこにでも持ち運びができることも売りらしい。
あまりキッチン・ツール向きではないデザインのように感じるけどね?
広告用の画像ではプランクでトレーニングするためにタイマー使ってるよ!
あまり現実的ではないように思うのはSNAKEPIPEだけではないようで、購入した人のレビューは1件もないね。
ゴシック好きの方なら、きっと喜んでくれるはずなので、アプローチを変えたほうが良いと提案したくなるよ。(笑)

今回は米国Amazonで買うことができるビザールなキッチン・ツールを紹介してみたよ!
以前何度か特集したことがあるツールよりは、若干インパクトに欠けたかな?
これからもビザールな逸品を探していくよ。
次回もお楽しみに!

SNAKEPIPE MUSEUM #80 Vania Zouravliov

20260215 10
【イギリスのシンガー・ソングライター、マット・エリオットのアルバム・ジャケット】

SNAKEPIPE WROTE:

「このアーティスト知ってる?」
ROCKHURRAHがスマホ画面を見せながらSNAKEPIPEに尋ねる。
画面には精緻でちょっと不気味な作品が映っている。
丸尾末広じゃないんだよね?(笑)
アーティストの名前は、Vania Zouravliov(バーニャ・ズーラヴィロフ)でロシア人だという。
調べてみると、2008年に銀座8丁目にあるヴァニラ画廊で日本初個展が開催されていたらしい。
今から約18年前のことなので、初見のROCKHURRAH RECORDSは遅れてるね。(笑)
温故知新はブログのテーマでもあるので、このまま進めるよ!
まずはバーニャ・ズーラヴィロフの経歴を調べてみよう。

1978? ロシアのウラジーミルで 生まれる
1980〜 幼少から母親の画材で絵を描き始める
1990〜 ロシアで「天才子ども画家」として注目を集め、13歳頃には 国際的に作品を展示
1997 イギリスへ移住し、エディンバラ美術大学で学ぶ
2000 初の出版作品が『Eros Comix』シリーズに掲載される
2000〜2010 イギリスを中心に挿絵・CDカバー・雑誌・画集など多数の仕事を手がける
2010 画集『VANIA』など作品集が出版される
2016 亡くなった との情報あり(死因は不明/非公開)

生まれた年も定かではないし、既にお亡くなりになっている記載もあるよ。
もし情報通りなら、38歳くらいの短い人生だったことになるね。
「天才画家」と呼ばれロシアのテレビ番組にも何度か出演した才能の持ち主なのに、残念だよ。
独特の雰囲気があるバーニャの作品を観ていこうか。

作品にはタイトルが付いていないようで、鑑賞したままの感想を書いていくつもりだよ!
黒いバックに目を見開き、怯えるような表情をした女性が描かれている。
これは米国テキサス州オースティンを本拠地として活動している「MONDO」で販売されていた映画「ドラキュラ」のポスターだって。
「ダゲレオタイプのよう」と評されることが多いというバーニャらしい作品だね。
ダゲレオタイプとは、1839年にフランスで発表された世界初の実用的写真撮影法のこと。
描くモチーフが、現実離れした昔の時代の人を思わせるからだろうね。
まるで写真のような精密描写も相まって、不思議な印象を持つことになる。
この作品の女性が映画に登場していたのかは不明だけど、映画の雰囲気は十分伝わるよね!

次の作品は、まさにダゲレオタイプで残された記録写真のようだよ。
ある種族の王族の血を引く王女を写した写真、みたいと思ったSNAKEPIPE。
バーニャは、1870年頃フランスやベルギーを中心に展開した「夢、死、神秘、内面的な感情」といった「目に見えないもの」を、神話や比喩などの「象徴」を用いて表現した「象徴主義」やエロティシズムを融合させて創作しているみたい。
ちなみに「象徴主義」の起源は、ボードレールの「悪の華」で、音楽はワーグナー、小説はユイスマンスの「さかしま」、絵画ではモローが代表的なアーティストだって。
シュルレアリスムより50年前に発生した、ちょっとダークなイメージの世界だね!
この時代も気になるなあ。

バーニャはロシアで生まれて、イギリスに移住している。
作品に東洋的なモチーフが多数あるのが謎だよ。
載せた作品は着物を着たキツネが、少女にまとわりついているところ。
日本の昔話にありそうな題材だけど、キツネの役割はなんだろうね?
バーニャの意図がよく分からない作品だけど、「何かありそう」な雰囲気は伝わるよ。
ある記事によるとバーニャの好きな言葉は、幕末から明治中期に活躍した無惨絵で有名な浮世絵師、月岡芳年辞世の句なんだとか。
「夜をこめて照まさりしか夏の月」は、月岡芳年自身も人生の最期に芸術家として真価を発揮したという意味なんだね。
バーニャの日本びいきがよく分かるエピソードだよ!

ナポレオン帽をかぶった冷酷そうな少年は、丸尾末広の漫画に出てきそうなタイプだね。
後ろに軍服を着てサーベルを持ったオオカミがいるよ。
先のキツネと顔や手の形が違うんだよね!
瀕死の重症を負わせたのが、手前の少年なのかもしれない。
かすかに微笑んで見えるので、自慢気に見えてくるよ。
オオカミが何かの比喩で、少年は力ずくで権利を手に入れたストーリーを考えたSNAKEPIPEだよ。

最後はこちら。
立ち襟から推測すると、恐らく中国人少女を描いた作品だろうね。
頭の飾りや目の周りの蝶みたいな化粧を見ると、何かの儀式のためのコスチュームなのかも。
髪の毛が口に入っているようだけど、パッと見には顔を切られているようで怖いよね!
まるで写真のように見える精密な描写力に驚くよ。
一度見たら忘れない作品だね!

今回はロシア人アーティスト、バーニャ・ズーラヴィロフを紹介したよ。
他の作品を観たいと思っても、画集は8万円以上もして手が出せないお値段になっている。
いつかまたヴァニラ画廊で展覧会やって欲しいと願うSNAKEPIPEだよ!

収集狂時代 第27巻 ペット用グッズ編#02

【猫で思いつくのはThe CureのLoveCatだね!】

SNAKEPIPE WROTE:

昨年の秋頃からだっただろうか、近所で2匹の猫を目撃することが多くなった。
ある時は隣の庭で毛並みを整えていたり、ROCKHURRAH事務所ベランダでばったり遭遇したこともあった。
暖かい日にはROCKHURRAH事務所の庭で昼寝に訪れるようになっている。
近くを歩いても気付かないほど爆睡しているんだよね。(笑)
最近では猫の訪問が楽しみになっているSNAKEPIPEだよ!
転がったり丸くなったりしてる猫を見てるだけで、ほっこりした気分になるんだよね。

2017年11月に書いた「収集狂時代 第8巻 ペット用グッズ編」では、犬用の高額商品について紹介したっけ。
今回は猫用の高額商品を探してみようか!

猫と一緒に暮らすなら、リラックスさせてあげたいよね!
高いところが好きな猫のために、恐竜型のキャット・ツリーはどうだろう。
無垢材に高伸縮フォームを使用した丈夫な素材で、高さ2mもあるんだって。
150kgの耐荷重らしく、猫が飛び乗っても倒れることはなさそう。
恐竜のカラーは好みに合わせて変更可能らしいので、部屋の雰囲気で考えても良いね。
お値段は$2866.96、日本円で約45万円!
現在お値下げになってこのお値段、以前は60万円だったのでお買い得になっているよ。
カスタマーレビューでも高評価を受けているね。
恐竜の首を駆け上がるのが猫のお気に入りらしいよ!(笑)

ハイ・ブランドもペット用品を手掛けてるんだよね。
グッチのペット・ベッドはまず色合いがゴージャス!
撥水加工を施したGGナイロン素材で作られていて、カバーやクッションは取り外し可能だというから洗濯もできるね。
幅87.9cm × 奥行65.0cm × 高さ35.1cmの大きさは猫にピッタリ。
お値段は$2,500、日本円で約40万円だよ。
このベッドでゴロゴロ寝転んだら、猫も喜ぶはず!

グッチからはもう一点、お出かけ用バッグも紹介しよう。
たまに電車の中で見かけるペット用のキャリーバッグだけど、さすがにグッチは見たことないかも。
そもそもこんなバッグを持つ人だったら、電車に乗らないか。(笑)
グッチの伝統的なキャンバス素材を使用しているね。
大きさは幅39.9cm × 高さ24.9cm × 奥行24.9cmで、6kg以下のペット用だという。
小型犬にも使用可能かも。
お値段$4,000、約63万円。
ベッドと合わせて、グッチだけで100万円超えたね!(笑)

ルイ・ヴィトンにキャット・ボウルを発見!
直径13.5cmほどのイタリア製陶磁器で、グレース・コディントンによるイラストが描かれている。
「へたうま」な感じのイラストが面白い。(笑)
お値段は$400.、約6万3,000円。
購入しやすいお値段なので、猫好きのヴィトン・ファンなら持っておきたいね!

最後はこちら。
世界的に有名なフランスのラグジュアリー・ブランドであるバカラによるペット用品だよ。
クリスタル・ガラスで有名なブランドだよね。
ダイヤモンド・カットのクリスタルにステンレスをはめ込んだ直径約21cmのボウルと、レッドが美しい首輪が販売されている。
$750(約12万円)の首輪を着け、$1,700(約27万円)のボウル横でポーズを決めてるベンガル猫が堂々としてるね!
優雅で賢そうな猫は、バカラのイメージにピッタリだよ。

今回は猫用の高額商品を探してみたよ!
犬の時よりはお買い得だったかも?
紹介した商品6点を合計しても200万円してないもんね。
犬の時には億を超えてたからね。(笑)
SNAKEPIPEの逸品探しはまだまだ続くよ。

アンチ・アクション 彼女たち、それぞれの応答と挑戦 鑑賞

20260201 top
【東京国立近代美術館前の看板を撮影】

SNAKEPIPE WROTE:

たまたま見かけた広告に目が止まる。
アンチ・アクション 彼女たち、それぞれの応答と挑戦」というタイトルの展覧会は、東京国立近代美術館で2025年12月から開催されているらしい。
「アンチ」や「アングラ」だったり「アヴァンギャルド」という文字には反応してしまうんだよね。(笑)
どんな展覧会なのか、調べてみると「1950年代から60年代の日本の女性美術家14名の作品およそ120点を紹介(展覧会告知より抜粋)」する企画だという。
これはとても面白そう。(笑)
ROCKHURRAHを誘って行ってみよう!

散歩日和なら東京駅から歩いても良かったけれど、風の冷たい寒い日は一番近い竹橋駅から行くのがモア・ベターよ!(小森のおばちゃま)
展覧会が始まって1ヶ月以上経過しているけれど、お客さんは多いと感じたよ。
(SNAKEPIPE命名の)国立系に加え、単身で鑑賞しているサラリーマン風の男性やインバウンドと思われる外国人も多数来館している。
1950年代から60年代の女性アーティストだけを特集する企画は珍しいと思うけれど、興味を持つ人が多いのは少し意外だったよ。
もう少し空いてるイメージを持ってたからね。(笑)

今回出品していたのは14人。
最も有名なのは草間彌生だけれど、作品の撮影は禁止。
フランス文学者で小説家である荻野アンナの母、江見絹子の作品はまるでゲルハルト・リヒターのようで素敵だったのに、こちらも撮影不可。
とても残念だったよ。
撮影が可能で印象に残った作品を紹介していこう!

1933年台湾生まれの田部光子は、1946年福岡に引揚げた後、岩田屋百貨店絵画部でデッサンを学んだという。
岩田屋の表記に福岡県出身のROCKHURRAHが反応する。
ROCKHURRAHの子供時代には、デパートといえば岩田屋だったらしい。
福岡では有名な百貨店なんだね。
上に載せた田部光子の作品には、石膏や竹が貼り付けてあり立体感があった。
黒い部分の毒々しさが気に入ったよ!

1927年乃木坂生まれの福島秀子は、20歳の1948年にはアーティストとしてデビューしていたらしい。
福島秀子がモデルとなり、1950年に写真家大辻清司によって撮影された写真を観ると、スタイリッシュで魅力的な女性だったみたいだね。
1955年頃には、既製品にインクをつけるスタンピングの技法を確立したという。
載せた作品の右上部分にも、丸い輪っかのようなスタンプがいくつも見えるよね。
かすれたり、何度も押し付けて太い輪郭にして変化を加えているのも面白い。
福島秀子は絵画だけではなく、舞台美術や衣装なども手掛けていたんだとか。
マルチ・アーティストの先駆けだったんだね。

宮脇愛子の作品は、「カスヤの森現代美術館」や「箱根彫刻の森美術館」でも鑑賞したことがあるよ。
ステンレスのワイヤーを使った作品「うつろい」は、自然に溶け込んで調和していたっけ。
載せた作品の素材は真鍮で、空洞の直方体を積み重ねたもの。
光の加減で輝かしいゴールド色になったり、影ができて黒ずんで見えたりする。
メタリックを使用した作品がとてもカッコ良いね!
建築家の磯崎新が旦那さまだったことは知らなかったよ。
彫刻家と建築家のご夫妻、素敵だね!

1925年生まれの山崎つる子は「具体美術協会」創設メンバーの一人なんだね。
「具体」は1954年に関西で結成された前衛美術家の団体で、新しい実験的なアート作品を制作したことで知られている。
載せたのは、1957年制作のブリキに光を当てた作品。
まるで丸めたアルミホイルみたいに見えるけど、硬度はどれほどなんだろうね?
金属板を光で染めた作品だという。
光を色彩として表現しているのは初めて聞いたかも。
怪しげな雰囲気が素敵で、作品をバックにROCKHURRAHと記念撮影したよ。(笑)
山崎つる子の他の作品も観てみたいと思った。

「具体美術協会」のスターといえば、白髪一雄
その奥様である白髪富士子の作品が展示されていた。
2020年2月に鑑賞した「白髪一雄展」について書いたブログに書いたのは以下の文章。
「制作する時は、元画家だった白髪一雄の奥さんがサポートしていたというから驚いてしまう。
富士子夫人は着物姿だったり、白髪一雄と同じように黒い全身タイツのような姿で、絵の具を渡したりする」
その富士子夫人の作品がこちら。
1955年制作の「白い板」は、傾斜のついた断絶した白い板が設置されたもの。
白い板部分と板の隙間から差し込んだ光との対比がポイントなのかなと感じたよ。

芥川(間所)紗織は、時期によって作風がガラリと変わっていった画家なんだね。
初期はミロのようで、中盤は怒りをあらわにした女や神話に基づいた絵画を描いていた。
載せたのは1961年〜1962年に制作された後期の抽象画で「裸婦」(左)「スーツを着た男B」(右)。
1960年に渡米してから作風が変わったらしい。
シンプルな色使いがオシャレで、モダンな雰囲気だよ。
1966年に41歳という若さで急逝してしまったとは残念。

多田美波は1962年に自身の名前を冠した「多田美波研究所」を設立し、代表に就任しているという。
皇居や帝国ホテルなどの室内装飾やレリーフを手掛けた彫刻家として知られているんだね。
今回の展覧会では絵画作品と彫刻作品が展示されていた。
鑑賞している時には同じアーティストの作品だと気付いていなかったよ。(笑)
左に載せた絵画作品は、半島を俯瞰で捉えた航空写真みたいに見えるね。
構図と紺色部分に垂らされた白色が面白くて、デザイン的だよ!
右はアルミニウムを素材に使用した「周波数」シリーズの大型作品で、天井から吊るされて浮いていた。
「周波数37303030MC」といったタイトルを付けているのもカッコ良いね!
多田美波の他の作品も観てみたいよ。

今回の展覧会でユニークだったのは、「別冊:アンチ・アクション」と題された小冊子が会場のあちらこちらに置かれていたこと。
全部で14タイトルあり、兵庫県立美術館学芸員の江上ゆかが「アンチ・アクション」について詳しく解説してくれている。
江上ゆかの熱量が伝わる、おまけとは思えないような充実した内容に感謝したい。
1から14までの小冊子を探して歩くのも楽しかったので、とても良い企画だと思ったよ。
日本語版しかなかったので、海外の方は少しご不満だったかもしれないね?

1940年代半ばから1950年代にかけて、フランスを中心に行われた「アンフォルメル(非定型の芸術)」という運動は、世界中に広まっていたらしい。
アメリカではジャクソン・ポロックやウィリアム・デ・クーニングといった、「アクション・ペインティング」のアーティストが活躍したのもこの時代だという。
日本では先に書いた「具体美術協会」が海外でも紹介されていて、同時代に活躍した女流アーティストに焦点を当てたのが今回の展覧会なんだね。
奇をてらったアクション・ペインティングに対して「アンチ」を唱えたアーティストもいたようだけど、14人とも「アンフォルメル」を意識していたことは間違いないはず。
「アンチ・アクション」か「アクション」かなど関係なく、今回の企画展を満喫したよ!
日本人女流アーティストの多彩な抽象作品をまとめて鑑賞することができて良かった。(笑)